2007年08月19日(日)
先週の外国為替市場
先週の外国為替市場は、夏休み真っ盛りの中、商いの薄い中大荒れの相場となった。特にサププライム問題の継続を嫌気したNYダウの下落やこれに追従した世界的な株価の下落に、円が思わぬ急騰となった。 ただし、週末にはFRBが緊急措置的に米公定歩合の0.50%の引き下げを発表。NYダウが週間ザラバの安値から500ドル以上の反発を示し、為替市場も一旦の落ち着きを示した。
ドル円相場は、週初は閑散な取引から、安値保合となったが、16日の海外市場で115円ミドルを割り込むと大口のストップ・ロスを誘発して、個人の外国為替証拠金取引のクロス円を中心としたマージン・コールを巻き込み、一時111.60の安値まで下落した。ただし、この位置からはFRの利下げのニュースから114.92の高値まで買い戻されて、114円前半で引けた。 またクロス円も乱高下となったが、ほとんどのペアが本年2月の上海ショックの時の安値を下回る下落を実現した。ユーロ円は週初の162.21の高値から一時149.25の安値へ下落、ポンド円も239.70から219.27の安値、オージー円も100.54から86円、NZD円も88.46から74.22まで下落した。週間はDayベースでもクロス円の下げ幅は、1998年のLTCM時の暴落以来となり、ユーロ円は週間で12円、オージー円、NZD円は14円越え、ポンド円は週間で20円、なんと16日一日で10円の暴落となった。
その他欧州通貨では、クロス円の売りが大きく圧迫する結果となり、値を崩したがFRBの9月利下げの思惑が高まり、金利差が拡大の思惑から週末には一定の反発を示した。 ユーロドルは、1.3709から1.3360まで下げたが、総じてサイド・ライン的な動向。 ポンドドルは、英の7月生産者物価や消費者物価指数の下振れを受けて、インフレ後退見通しが高まり、2.0239から1.9653まで下落した。また大きく値を下げたのは、オセアニア通貨で、サブプライム問題からの信用収縮による高金利通貨の利食いが大きな懸念となり、オージードルは、0.8505から0.7673と470BP、NZDドルも0.7475からら0.6638まで510BPの大きな下落となった。
先週は、商いの薄い夏休みを利用した投機的な動向との見方も成り立つが、JPモルガンの調査リポートでは、日本の個人投資家による円の売りポジションが、先週一週間で、6兆9000億円から3兆3000億円に急減したとの見通しを示した。今後こういった痛んだ投資家が直ぐに市場に回帰できるとは見られず、今後も円相場は波乱が継続すると見られ注意が必要となろう。
Posted at 10時53分





