水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

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2017年04月24日(月)

最悪のシナリオは避けられたフランス大統領選挙!

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!
近くの公園では八重桜が満開です。ボタン桜とも言われている。ボリュームがあって、ソメイヨシノよりも格段に豪華であり、私は好きであります。この季節は本当に花が豊富にあり、賑やかです。心地よく散歩が出来る毎日です。

昨日のフランス大統領選挙の結果、最悪の事態は避けられた欧州情勢と言えます。メランション候補は左派、ルペン候補は右派。メランション候補は若者に人気で格差社会を是正しようと懸命です。スペインで言えば、Podemosを引きるPablo Iglesias候補です。そして米国で言えば、大統領選挙の時に一時人気を博したサンダース候補のようです。ルペン候補はコテコテの右翼政党国民戦線を率いている。共にEU離脱を主張していたから、そうした事態だけは避けられた。これでマクロン候補とルペン候補が5月7日の決選で決着をつけることになります。フィオン候補などがマクロン候補支持に回ってしまったようであり、今からどうなるものではないのですが、マクロン候補が最有力次期大統領と言えます。なかなかのイケメン、そして若い。これからの政治家は三十代後半から油が乗ってくるように思います。トランプ大統領は例外と言えます。日本の首相も若者世代の中から選ばれる方向が良いのではと思います。老兵は去るべき、そして豊かなシニアライフを楽しみたいものです。私もその世代に仲間入り寸前と言えます。しかし、頭が働くうちは現役でいたいと思うものです。ハーフリタイアと言う生活を楽しみたいものです。話は脱線しましたが、ひとまずEU残留派が一候補として残っていることで、市場に安心感が広がり、リスク志向に現在は傾いています。フランス国債10年の動きは先週末で0.88%と落ち着いてしまっている。確か瞬間1.20%以上になった時が、利回り一番高い時点であったようです。結果論ですが、金融市場は非常に冷めていたようです。そして明日は、北の将軍様に振り回されそうです。核実験をするのかどうか、そして米軍は茶々を出すのか。トランプ大統領は、軍事作戦は避けたい所です。中国に圧力をかけてほしいというのが本音ではないか。埼玉県には米軍横田基地が近くにあり、北の将軍様のターゲットにされかねなく、恐ろしい。こちらも無事通過してほしいものです。トランプ大統領の指が動かないことを期待しますし、そうならないと安心に暮らせない日本です。

金融市場の動きとしては、米10年債2.24%と私の線引き2.25%を1ポイント下回っている。どうなるのか見守りたい。ドル短期金利先物12月限1.445%と私の目線1.50%を下回っている。まだFRBの6月利上げには盛り上がる気配さえない状況と言えます。その意味ではドル高相場は期待薄と言えます。金相場が1,289ドルと1,300ドルには達していない。もっと買われても良さそうなのですが。有事の金買いと言うのが経験則です。鉄鉱石価格の下落しているようです。3月中旬には86ドル程度であったものが、現在は66ドル程度となっている。これでは豪ドルは下落チャートとなる。そしてドルインデックス。99.20水準と、意外と上昇しない。100.00を上回らないと本格的なドル高相場にはなりません。こんな相場観がまったりと続きます。

ドル/円:下記は日足チャートです。上昇トレンドが続いた11月4日安値と12月15日高値の間のフィボナッチ分析を降り掛けました。38.2%戻しの水準で停滞していましたが、フランス選挙の結果、50%戻し近くにまで反発しています。現在は丁度ボリンジャーバンドのミドルバンド(110.17)水準に位置します。窓を開けて円安が進んでいることに注目したい。この水準で明日の北朝鮮情勢を見守ることになりそうです。よもや核実験などないことを祈りたい。恐ろしさを感じます。

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ユーロ/ドル:こちらも仏大統領選挙の結果、窓を開けてユーロ高の動きとなっている。ボリンジャーバンドの上限バンド(1.0835)を明確に上回っているが、ローソク足は陰線を形成している。短期の利食い売りでしょうか?ECBはまだまだ現状の緩和政策をとり、変更する気配がないことから、上値は重いと予想します。明日の動きに注目したい。

ポンド/ドル:先週のメイショックからは大きく伸びないチャートになっている。誰もポンドを買い上がる市場参加者はいません。ボリンジャーバンドの上限バンドがローソク足に追いつき、これからはこの角度が次第に下がる動きになるのではと推測します。もうそろそろポンド安に転換する気配を感じます。ストキャスティックスは既に頭が重そうです。

豪ドル/ドル:鉄鉱石価格、原油価格が下がってきており、豪ドルはそれにつれて下方曲線となっている。ボリンジャーバンドのミドルバンド(0.7571)がレジスタンスになるか注目したい。ドル相場はドル安・ドル高の節目であり、良く読めない豪ドル相場となっている。

NZD相場:やっと戻ってきたNZD相場と言えます。ボリンジャーバンドのミドルバンド(0.6998)がサポートになり、上限バンド(0.7069)が当面の上値目安と言えます。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ

Posted at 16時46分 パーマリンク


2017年04月20日(木)

往きはよいよい、帰りは恐いメイ首相!

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!
今日は本当に気持ちの良い日ですね。晴天、そして湿度が低いと好条件となっています。私は今日は数稿書かないといけないので、散歩は午後遅くとなります。残念です。窓からは富士山を久しぶりに拝むことが出来ました。今日も「花の丘公苑」で見た桜です。枝垂れ桜のようです。お楽しみください。

メイ首相が総選挙に打って出ました。総選挙は予定では3年後でしたが、前倒しして6月8日となったようです。Hard Brexitを目論み、保守党の体制固めをしたい所です。野党の労働党とは21ポイントの世論調査の結果が後押ししているようです。保守党ではどうしてもキャメロン前首相のイメージが強く、Brexitに反対とのイメージが強い。そうしたイメージを払拭し、強い英国、そしてEUとの交渉で前面に英国ファーストの自国の利益を優先した交渉事を進めたいという思惑のようです。運よく過半数の議席を獲得できると英国代表としてメイ首相が前面に最前線に進むことが出来ます。しかし英独立党、スコットランド民族党など抵抗勢力も強気で攻めてくる。ポンド相場を見ると、選挙戦まではポンド高、そしてその後ポンド安の相場展開を思い描きます。シカゴ筋も私の意見に同調するかの動きとなっており、先週火曜日時点でポンド・ネット・ショート105,901枚とパンパンに積み上げてきたショートポジションの損切に踏み切ったようです。このため、300ポイント以上のポンド高となってしまいました。ひとまず退散、そして選挙後、再度ポンドショートを積み上げてくるのではと推測します。センチメントで選挙戦は動く。保守党優先、メイ首相のEUとの交渉を強気で進めるとの演説内容で、ポンド高。しかし、選挙の結果、保守党が勝っても、EUとの交渉は難航しそうです。トゥスクEU大統領、メルケル首相、そして誰になるか分からない新仏大統領などが待ち構えている。そう上手く英国の思惑通りに進まない。EUとしてもユーロ圏優先の政策を貫き通すのではと思います。単一パスポートを許すはずがありません。ロンドンの金融機関はルクセンブルグなどにスタッフを移動させる動きをし始めている。金利の動きに注目する私としては、BOEの動きを監視します。BOEは経済が好転に向かってもBrexitリスクを無視することは出来ません。利上げとか、資産購入プログラムの縮小は現状では脳裏にないのではと思います。その意味でも、6月8日の選挙戦後に急速にポンド安に振れて行くのではないかと思い描きます。その意味で「往きはよいよい、帰りは恐いメイ首相」と命名しました。そして最悪の事態は、保守党敗退です。Brexitを解消したい労働党としては、これは国際的に許されない。スコットランド民族党はそれ見たことかとロンドン政府に圧力を加えてきます。EUに戻りたくとも戻れない状況となってしまいます。もうこうなれば米国に頼み込むしかないように思います。それともロシアとタッグを組むか。面白いポンド相場が予想される。大けがをしない程度にポンドで遊びましょう。いずれにしてもポンド相場は門外漢の私です。余計なことは話すなとポンドの専門家から苦言を呈される私かもしれません。

金融市場を見ると、ムニューシン米財務長官が、「トランプ大統領はドルの押し下げを狙うことは絶対にない。」とFTで発言している。オオボスのドル安発言を打ち消すことを狙っている。このため、ドル金利が若干上昇。10年米債2.21%まで戻ってきているが、私の注目する水準2.25%には戻っていません。短期金利先物12月限1.415%と、年内2回の利上げ水準1.50%からは下回ってきている。今後外部要因から利上げは年内1回に留まるとの観測記事が出てくると下げ幅を拡大しそうです。しかしベージュブックでは米経済は健全に成長しており、利上げが正当化されるという内容となっている。そして原油相場が下げているようです。原油在庫が積み上がり、そしてサウジアラビアがOPECで公約していた減産維持姿勢を撤回するのではとの観測があるようだ。どこまで真偽の程は分からない。言い訳でしょう。最後にドルインデックスは99.80水準と、100の心理的節目には到達していない。ポンド高、ユーロ高がドルを押し下げている面もあるようです。100を金利上昇と共に上回ってゆくと、ドル高のシナリオを描くことが出来るのですが???

ドル/円:先週載せましたフィボナッチ分析を参考にしたい。11月3日安値と12月15日高値の38.2%戻し108.80水準に現在は位置して、そこから抜け出し切れていません。北の将軍様へのリスク、週末の仏大統領選挙リスク、ルペンおばさんが躍進するとリスク回避の円高も想定される。38.2%水準を下に明確に抜けると、ギャンスクエアの非常に重要な節目106が意識される。逆に北の将軍様への中国の説得努力が功を奏すると、50%戻しの110.60水準に戻る動きも見られるでしょう。その場合にはドル金利上昇の動きを伴うことが必要です。その前にボリンジャーバンドのミドルバンド(110.69)を回復する必要があります。ストキャスティックスは依然と低位水準。

ユーロ/ドル:ポンド高連動相場の影響でしょうか。大きなユーロ高の要因は見られない。金利の動きにも変化がない。むしろドル金利低下のドル安の影響の方が大きい。ボリンジャーバンドのミドルバンド(1.0695)を上回っていますが、短期間で終了する可能性が大きいのではと思います。5日移動平均線(1.0660)が当面監視水準となります。ストキャスティックスは高値圏から下方転換模様となっています。

ポンド/ドル:メイショックからポンド高相場になっています。総選挙まではポンドは大きくは下がらないのではと(上値トライか?)、その後、急落するシナリオを描きます。下記は昨年6月のBrexit決定時を含めた1年間のチャートです。一昨日の総選挙前倒し発言から、昨年11月からのレジスタンス水準(1.2780緑線)に位置している。シカゴ筋の損切り実施がまだ足りないと更に上昇する可能性があると言えます。その場合には、Brexit後にサポートとして認識され、現在ではレジスタンスとなる1.3360(緑線)と言えます。ここまでの上昇があるかを監視することになります。尚、左丸部分は昨年6月のBrexit決定時のポンド急落時です。

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豪ドル/ドル:中国の経済統計が良かったことで一時的に上昇の動きも、原油安、そして鉄鉱石価格下落など資源価格下落で豪ドル安の展開となっています。ボリンジャーバンドのミドルバンド(0.7581)をレジスタンスに、下限バンド(0.7468)が下値目安と言えます。中立姿勢のRBAが今後どのような姿勢に転ずるかが、金利重視の私としては注目したい。ストキャスティックスも可能基調。当面下値トライする動きか。ドル高相場になると、更にその動きが加速します。

NZD相場:今朝発表のNZ第1四半期消費者物価指数1.0%前期比、2.2%前年比と共に良い数字となっています。一昨日発表のGDTも+3.0%と良い数字。チャート的には乳製品価格は回復基調にあると言えます。ボリンジャーバンドのミドルバンド(0.7000)がサポートになり、上限バンド(0.7067)を上抜けするかに注目。そうなると中期的トレンドの指標90日移動平均線(0.7072)を上回るかに注目することになります。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ

Posted at 11時38分 パーマリンク


2017年04月17日(月)

緊張高まる朝鮮半島情勢!

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!
この時期、芝桜が各所で美しい。「花の丘公苑」でも鮮やかに咲いています。芝桜とは良い命名ですね。将に桜のじゅうたんですね。この時期は花が豊富であり、心が和みます。欧米ではイースター休暇。スペインではセマナ・サンタ(Semana Santa)と言い、各地で、キリスト像やマリア様を載せた神輿が街に繰り出します。私は日本の御神輿がひょっとしてこのセマナサンタの神輿から伝来したのではと思っています。西洋と日本の融合であったなら、本当に素晴らしいことですね。

セマナサンタと言うことで、欧米の金融市場は小休止状態です。しかし日本、中国の参加者は色々と為替市場ではこちょこちょといじっているようです。依然として北朝鮮がテーマのようです。米国と中国が取引をして、北朝鮮への説得工作に出ているようです。その代わりに、米国は為替操作国の認定は持ち出さない、南シナ海の問題は持ち出さないとバーター取引をしたのではとの推測を前回ブログで説明しました。土日辺りからその論法を持ち出す為替アナリストが出ているようです。私の論法をちゃっかり借用しているようです。それ程、為替操作国の認定を取り消したことは大きいのではないかと思います。貿易赤字解消に100日ルールを設けたのが大きいようです。それにしても、北の将軍様に世界が振り回されている。日本もその準備のために、韓国への渡航を控えるようなお達しを出している。将軍様は日本の米軍基地もターゲットとしている。その被害シュミレーションなるものも出ているようです。霞が関もミサイル攻撃のターゲットにされているようです。その場合は、何十万人の被害者が出ると出されている。中国に米国は説得を任せたようですが、依然としてミサイル実験を昨日も繰り返している。暴走する北の将軍様と言える。北の将軍様、相当お太りのようであり、相当ストレスが溜まっているようです。お酒と過食症ではと推察します。何をしでかすか理解不能ではと思います。米国は早まって鉄槌を打つと、その代償は甚大なのかもしれません。トランプさんの自制心に期待したい。リスク回避志向が強く、円>ドル>欧州通貨・オセアニア通貨という序列には変化がないようです。

シカゴ筋も動きを見ると、円とユーロのポジションは少な目。そしてポンドポジションが先週火曜日時点でポンド・ネット・ショート105,901枚となり、ショートを積み上げているようです。中期的に見ると、Brexit進行で、金融界はロンドンから大陸へスタッフを動かす動きが加速、それぞれにバリアーが復活、そしてこのような状態ではBOEは利上げなどできないと読むシカゴ筋ではないかと思います。オセアニア通貨では、豪ドル・ネット・ロング45,151枚に対して、NZDネット・ショート15,153枚と好対照となっている。中国の景気状態により多く依存している豪経済ではと推測します。私から見れば、同じではと思いたいが、現地の見方は違います。やはり現地視察が必要ですね。

明日から本格的に動きが出てくる金融市場。休む時は休みましょう。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ

Posted at 14時57分 パーマリンク


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

活動状況・著書

スペイン情報発信センター
スペイン情報発信センター
スペインに関する様々な情報をコラムなどを交えながら紹介。

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