水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

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2016年09月23日(金)

ジェットコースター相場!

今日のブログタイトルは、「ジェットコースター相場!」です。最近マウスの調子が悪く、以前のタイトルを誤って入力したようです。マウスはビックカメラに走り、早速交換しました。ご迷惑をかけました。よろしくお願いします。
それでは、皆さん良い晩をお迎えください。そして良い週末を!

Posted at 20時50分 パーマリンク

ジェットコースター相場!

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アメリカの小学校の面白いプログラムに参加している。カリフォルニアは州都サクラメント近くにある小学校で、子供の作った人形が、世界中を旅し、それぞれの土地の名所で、写真を撮り、そして次の訪問地に旅立つというプログラムです。私の地元の名所「大宮盆栽博物館」と岩槻の人形店にお邪魔して、一緒に写真を撮ってきました。右の写真。小学校1年生に私の知り合いのお孫さんが入学し、その縁で私の所を訪問した次第です。オリジナルの手紙と人形は次の訪問地カナダに旅立ちます。そして私は小学校に写真、絵葉書を送ります。私は盆栽、人形の説明書を一緒に送ろうかと思っています。そして日本文化を紹介したやさしくアメリカ人の小学生でも理解できる程度の英語の薄い書籍を週末東京の大きな本屋で探してみるつもりです。少しでも日本のことが小学生に分かってもらえれば幸いに思います。

ジェットコースター相場が、水曜日日銀、そして米FOMCのそれぞれの会合後、起きてしまった。日銀は追加量的緩和の踏み込みが浅かったようであり、発表直後は円安方向に振れたものの、その後円高局面、そして予想通りであったものの、米金利低下からドル安相場の円高局面となり、100円近辺まで円高演出となりました。昨日は浅川財務官が、口先介入で対応し、100円割れは防げたようですね。

日銀は、難しい用語連発の日銀金融決定会合の結果の声明文、そして総括的検証の内容になったようです。イールドカーブコントロールと、オーバーシュート型コミットメントの言葉が並んでいる。短期の政策金利をマイナス0.10%で据え置き、予想されていた深堀はせずの内容となりました。そして10年国債の利回りをゼロ近辺でコントロールをすると解釈するのでしょう。イールドカーブコントロールをするには、所謂期間(Duration)とコンベキシティー(Convexity)で構成されており、これが重要です。イールドカーブのコントロールには梃で言う起点(釣り合いが取れた地点)が重要です。それがコンベキシティーです。それが10年と言えます。(ロンドンでの2週間の金利・債券の上級セミナーでめちゃくちゃ叩き込まれました。英語で数学の講義を受けたのが懐かしい。落ちこぼれになるのではとの危惧も、チューリッヒの仲良しのディーラーと話していたら、私も分からないと話していて、同じであるのだなと安心しました。そして慰め合いました。帰国後試験を受けましたが、何とか及第点は取れていて、安心しました。それにしても難しいセミナーであり、今もあの時の苦しさを思い出します。セント・ポール寺院近くのホテルの一室で深夜まで復習、そして練習問題を解いていたことを思い出します。)10年国債利回りをゼロで固定しても良いのでしょうか。現在はマイナス0.06%。日銀発表後一時的にゼロに回復はしました。昔の1.00%が懐かしい。もっと高い利回りに設定しても良いのではと思います。そして平均残存期間の定めを廃止するとしています。コンベキシティー中心の管理、つまり重点的に特定の期間(今回10年債中心)の国債購入に今後はなりそうです。そしてオーバーシュート型コミットメントとは、2%のインフレ目標を超える水準になるまで量的緩和をすると公言しているようなものです。しかし現在のマネタリーベースで年間80兆円との表現には変更なしです。イールドカーブの過度のフラット化(平坦化)は金融機能の持続的な不安定をもたらすとして、銀行・証券・投資家の収益を心配した(配慮)表現であると思います。今後はスティープニング(立つ)政策が基本のようですね。10年以降、30年位の期間については、これから上昇し、金融機関の収益を安定させることを目指すのではと思います。黒田総裁の記者会見時では既にドル円下落を始め、FOMCに備えた利食いと解釈します。

そしてFOMC。私は利上げもあるのではとの立場をとっていませんでしたが、世間の予想通り、利上げ見送り、声明文では、FF金利は緩やかな引き上げのみ正当化されるとの委員会は予想するとしている。データ次第ということで、9月発表の経済指標が弱かったことで見送り、12月のFOMCでの利上げがありそうです。金利の動きは短期金利先物12月限、3月限、6月限では小幅上昇の動き、反対に9月限では小幅下落の動き。大きくは動かなかった金利市場です。緩やかな利上げは間違いないようです。ドルインデックスはややドル安の反応。現在95.45水準と、95.00の分水嶺は上回っている。95.00を大きく下回っていたらぞっとします。まだドル高相場が顕在と言えます。

その他金融市場では、原油WTIで46.32と戻り歩調、そしてダウ平均も9月の落ち込み分を取り戻しており、リスク志向模様のようです。

ドル/円:2大イベント通過後の日足チャートが下記のグラフです。100.00のマジノラインは浅川さんの口先介入で阻止したようです。あくまでの金利で相場を考える私としては、ドル金利が更に下がるとは思えません。従って100.00円が下値と考えてよいのではと思います。反対に上値も限定的なようです。90日移動平均線が依然として下向き。概ね緑線に沿った動きとなっている。そうなると10月初旬に100近辺で収束してしまいます。10月初旬に何かが起こるということです。11月初旬の米大統領選挙にはまだ1ヶ月あります。リスク要因を考えたい。たしかOPEC非公式会合が今月下旬にあるようです。それはさておき、現在はボリンジャーバンドの下限バンド(100.42)を再び目指す動きになるかに警戒したい。そしてミドルバンド(102.19)は本当に遠いように感じる相場ではと思います。ストキャスティックスは上方転換の気配ではありますが。

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ユーロ/ドル:FOMCの結果、ドル安相場になっており、ユーロ高に振れている。しかしドルインデックスは95.45と本物のドル安相場にはなっていない。従って疑似ドル安相場ではと思います。再びボリンジャーバンドのミドルバンド(1.1194)を明確に下回って行くかに注目したい。ビッグピクチャーのユーロ安相場には変化がないと思います。

ポンド/ドル:こちらは蚊帳の外通貨ですね。全くのレンジ相場、そしてボリンジャーバンドの上下バンド幅が並行に進んでいる。下値は下限バンド(1.2900)で、これを破るには相当のエネルギーが必要です。そしてミドルバンド(1.3182)がレジスタンスとなっている。

豪ドル/ドル:こちらも大きなレンジ相場のようです。ボリンジャーバンドの上限バンド(0.7694)が天井になりそうです。ドル安相場が豪ドルを押し上げているようにも思えます。RBAの前回声明文で明確に緩和方針を示していないことが豪ドル高の演出にもなっている。5日移動平均線(0.7596)がサポート、そして急角度の上方曲線となっている。この曲線をまた下回る動きにいつになるかに注目したい。ストキャスティックスは高値圏で下方転換模様であり、案外豪ドル安局面が近いのかもしれません。あくまで前向きです。

NZD相場:RBNZは昨日金融政策委員会で、政策金利(OCR)を2.00%に据え置き決定しました。しかし声明文最後に、目標インフレ率(1〜3%)の中間位置(2%)に着地させるために、更なる金融緩和(利下げ)が必要であると謳っている。年末には1.50%近辺のOCRがあるのかもしれない。不動産投資が落ち着き、乳製品価格もここの所落ち着いている。今週火曜日のGDTは1.7%上昇している。ドル安相場でNZD高の動きになっているが、直近2日間のローソク足が陰線になっている。大きなレジスタンスは0.7400です。0.7200が大きなサポートですが、この水準を明確に下回ると大きなNZD安相場になるのではと思います。ボリンジャーバンドの下限バンド(0.7188)が目安となります。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ

Posted at 16時48分 パーマリンク


2016年09月20日(火)

シカゴ筋ポジション考察!

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!
秋の長雨の季節、台風の襲撃も重なり、うっとうしい雨模様ですね。何とかならないものかと思うものの、自然には逆らえない。雨空の後には、10月の晴天を期待したいものです。今回の写真は週末にシェリークラブで待ち合わせした時のものです。店主が変わってしまい、現在はBar el Sembradorとなっていました。以前の雰囲気からは相当に変ってしまったものの、同じシェリー酒がメインであることには変わりない。一般的なFinoをいただき、その後、琥珀色のAmontilladoをいただきました。個人的にはamontilladoの方が好みです。その間、お客さんの差し入れの粕酒をいただく。美味しいですね。この店ではお客さん同士が直ぐに友達になるということです。スペインらしいBarでした。ワインもいただきました。程なくこの店を後にして、ガード下の居酒屋で積もる話をした次第です。

明日までは為替は基本的に小康状態、BOJそしてFOMCの結果を受けて変動する相場ではと思います。NYでのテロにも反応薄のようです。そこで、今回はシカゴ筋のポジション具合から今後を見通したい。先週火曜日時点の円ネット・ポジション56,846枚(前週比2,357枚増)と小動き、そして依然として円ロングポジションを抱えている。円安に振れれば、当然損切の注文が出てこよう。今年初めが円ロング約25,000枚、コスト117円前後ですから、利が乗っている。余程円安傾向が鮮明にならないと利益の損切に出ないのではと思います。その意味では緩やかな円高傾向が続く可能性があります。ユーロ・ネット・ショート81,475枚(11,155枚減)とこちらはユーロ・ショートを大きく抱えている。ECBの緩和基調の金融政策に大きな変化はなく、またFOMCの年内の利上げ予想など、ユーロ圏、および米国のファンダメンタルズに沿ったポジションを抱えている。最も理に適ったポジションと思います。私も同感です。下記は過去一年間のポジションとレートの変化です。上値は1,1400が大きなレジスタンスになっており、現在は揉み合いの相場、今後1.1000方向にユーロ安相場を形成するのではと思います。それにつれて、ポジション(建玉)が10万枚を超えて行くのではないかと思います。ポンド・ネット・ショート82,821枚(7,148枚減)と、年内にもう一度利下げがあるのではと読んでおり、またFOMC年内利上げと言うことを予想しているのではと思います。こちらも理に適った動きと思います。豪ドル・ネット・ロング36,467枚(2,497枚減)と、豪ドルロングの姿勢を貫いている。RBAの利下げ観測が退潮しているということでしょうか。中国経済は落ち着いており、資源価格も安定している。RBAは利下げがあっても一回のみ、今後は利上げを考えないといけない状況に変化することを期待しているのではと推測してします。その意味では堅調模様。米国サイドの問題は考慮していないということか。ちょっと違和感を持ちます。NZDネット・ロング5,129枚(999枚減)と、三週間前からNZDロングに転換している。そして通貨の割にポジションを増やしている。今年は1万枚以上のポジションは構築していなく、5千枚程度はその他通貨で言えば、5万枚程度のポジションではないかと思います。年内にRBNZは利下げ観測があるものの、それが打ち止めとなる可能性がある。その意味では利下げ後は利上げにいつ踏み切るか来年の楽しみです。GDTも底を打ったのではと思わせ、酪農価格も上昇する方向にあるようです。こちらも私は違和感を覚えます。

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ドルインデックスは95.65と私の考える分水嶺95.00からはドル高相場と言えます。これが基本方針と言えます。ドル短期金利先物12月限ユーロドル0.94%と、年内利上げを織り込んでいる水準。9月FOMCでは利上げは見送り予想。しかし利上げに踏み切る可能性は捨てきれない。原油はWTIで43.30とちょっと低い水準が気になります。金価格は1,310水準と意外と堅調模様。株価もNY、Londonは堅調模様、そして兜町は低空飛行が続きます。上海総合指数も3,000をキープしており、案外安定した株式市場となっている。

ドル/円:全くこう着したチャートになっています。明日どのように変化するのでしょうか。ボリンジャーバンドのミドルバンド(102.34)を現レートは下回っている。下値目安は下限バンド(100.75)、上値目安は上限バンド(103.85)です。希望としては上値トライです。ストキャスティックスは下方基調継続。

ユーロ/ドル:下記は日足チャートです。今年4月に付けた高値から次第にフロアーが下がりつつある展開ではないかと思います。下のサポートラインは1.1000にあると言えます。このラインを一気に突破するには、ドル高相場鮮明になる必要があるのではと思います。ECBは今後緩和姿勢を続けるものの、いつ量的緩和に打ち止め感をもたらすのか、マイナス金利政策は今後強化する必要にあるのか、この辺りが焦点になりそうに思います。私はそろそろ打ち止め感が出てくるのではと推測しています。

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ポンド/ドル:こちらはもっとこう着感が強い。ボリンジャーバンドの上下バンド幅が完璧に並行に進んでいます。ローソク足との関係では、下限バンド(1.2944)タッチし、その近辺に滞在する模様です。やはりポンド安相場観を持ちたい。

豪ドル/ドル:資源価格の落ち着きがあるものの、原油価格は少し下値トライもあるのではと思います。シカゴ筋は豪ドルロングポジションを保持している。年内利下げがあっても、それ以降の展開を見越しているのでしょうか。チャート的には今年の上値0.7750近辺が重い印象のチャートです。ドル高相場を見ると、やはり豪ドル安のビッグピクチャーを持ちます。この点ではシカゴ筋とは意見を異にします。ボリンジャーバンドのミドルバンド(0.7556)を明確に上回り、0.7600に到達するかに注目したい。ストキャスティックスは上方基調のようです。

NZD相場:こちらも上値トライの相場ではと思わせます。RBNZは年内利下げをする観測もあるようで、ファンダメンタルズとは逆行する動きとなっています。ボリンジャーバンドの上限バンド(0.7423)が上値目安のようです。ストキャスティックスも上方基調。豪ドル、NZD共に明日のFOMCの決定に大きく左右されそうです。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ

Posted at 17時26分 パーマリンク


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

活動状況・著書

スペイン情報発信センター
スペイン情報発信センター
スペインに関する様々な情報をコラムなどを交えながら紹介。

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