水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

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2016年05月27日(金)

安倍さん、消費税引き上げ先送りの言い訳づくり!

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!

東京・六本木に所用で出かけました。六本木と言うことで、国立新美術館で開催中のルノワール展を観賞してきました。パリのオルセー美術館などから名作を運んでいるようです。大作「ムーラン・ド・ギャレットの舞踏会」の前には多くの人々が観賞していました。平日でしたからそれ程でもないと思いました。私もじっくり鑑賞です。いつも使う脳とは違う部分が疲れます。人々の表情を表現豊かに描いています。生き生きとしている。ルノワールは人物像が好きなようです。妻のダンス風景を見事に描いています。そして「ピアノを弾く少女たち」の構図、曲線、色合いは最高です。素晴らしいの一言です。同時代のモネは風景画が有名で、睡蓮は代表作です。ルノワール展ですが、何と「ひまわり」で有名なゴッホの作品、そして抽象画で有名なピカソの人物像画もあり、驚きでした。思わず係員にこれは本物ですかと尋ねました。勿論本物とのこと。ピカソの作品との出会いは本当にびっくりポンでした。写真は国立新美術館の全景です。素晴らしい建物でした。

伊勢志摩サミットは日本文化、自然、日本食を知ってもらう良い機会ですね。伊勢神宮でのセレモニー、賢島でのサミットと舞台装置は最高のようです。会議の場で、安倍首相は、「リーマンショック並みの危機が再発してもおかしくないほど世界経済が脆弱になっている。」との認識を示したようです。米国から見ればつまりオバマ大統領から見れば、2つの外部要因(原油価格の下落、中国景気後退)の悪材料に落ち着きを取り戻し始めており、ちょっと的外れの見解のような印象と思われているのだと推測します。メルケル首相、そしてキャメロン首相にも的外れの見解のように映り、このひと何を言っているのでしょうとの思われたのでは。商品相場つまり原油価格の推移のグラフを示して説明を繰り返したと報道されています。当時の証券化商品のバブルの崩壊から始まった世界的連鎖の不景気風と、今回の混乱とは本質的に違っているように思います。ましてやその芽が摘まれようとしている。これは安倍首相の自演自作の国内向けの演出のように思えます。先々週だったか日経新聞で消費税引き上げの先送りの報道があり、先送りは既定路線のように思います。そこでサミットをその場面に選んだようです。おもてなしの最高の演出の中の発言で、理解を世界の首脳から得たい、そして国内向けのプロパガンダのように映る。今朝の各主要紙でも、消費税引き上げ先送り方針を固めると出ているようです。年金財源確保よりも景気刺激に重点を置いていると言えます。第二の三本の矢もどうも理解不能であり、最初の矢も上手く機能していない。アベノミクス失政を取り戻すための消費税引き上げ先送りなのでしょう。日銀の量的緩和策も動員して、介入までちらつかせて、まずは7月の参議院選挙を乗り切ろうとの意図がありありです。日銀は本来独立の機関ですが、政府の意向をその政策に反映せざるを得ない。追加量的緩和は実施される方向でシナリオを描くことになります。つまり円金利低位安定の、円安方向と言うことです。ゴールドマンサックスが来年125円の予想をしていることから、次第に海外投資家もこの相場観に乗ってきそうです。まずはシカゴ筋が円ロングの処理に走るか見守りたい。

ウィリアムズSF連銀など、保守的なFRBメンバーがかなり利上げ方向を描いているようです。そしてイエレン議長が今晩ハーバード大学で講演するということで注目が集まります。ハト派、慎重派の代表格のイエレン議長がどのような発言をするか、流れが変わってくるかに注意したい。短期金利先物ユーロドル(3ヶ月物)12月限0.93%と1.00%目前で足踏みです。予想通り順調に利回り上昇の動きに、警戒感が漂います。今日の講演、6月の最初の週の金曜日発表の米雇用統計、そして15日のFOMCとイエレン議長の記者会見へと突き進むことになります。0.25%利上げと言うメインシナリオで私は進みたいと思います。

それでは為替市場を見ましょう。ドルインデックスは95.20とやっと95.00台がサポートとなってきているのではと期待したい。ここ2〜3日はポジション調整となっているようです。流れは98方向のドル高の相場ではと思うのですが。

ドル/円:ドル高相場、そして消費税引き上げ先送り観測、日銀追加金融緩和の円安材料と、ドル高/円安のコンセンサスが出来上がりつつあるようです。下記は日足チャートです。ギャンチャートで見ると、2014年7月18日安値起点の1x4(109.40)がサポートになっていると言えます。下げてこの水準、下回っても長い滞在期間とはならないのではと思います。ボリンジャーバンドのミドルバンド(108.77)も大きなサポートになるのではと考えたい。上値目安は上限バンド(111.21)とその上の90日移動平均線(111.95)と言えます。下段のストキャスティックスを見ると、下方基調継続のようにも見える。調整局面が続くと益々1x4に注意です。時間足で見ると、20本EMAは概ね水平方向。イエレン議長の講演待ちの相場と言えます。

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ユーロ/ドル:ECBの追加金融緩和期待は常に付きまといます。そしてドル高相場。ビッグピクチャーはユーロ安方針です。現在はローソク足の動きを見ると、ユーロ買戻しの調整局面と言えます。しかしいつユーロ安相場に急変する動きになるのかもしれません。大きなレジスタンスはボリンジャーバンドのミドルバンド(1.1318)、しかしこの水準までの戻しはないのかもしれません。90日移動平均線(1.1200)を明確に下回ってくると、下限バンド(1.1077)方向の視界良好となります。ストキャスティックスは上方基調とちょっと調整局面があるのかもしれません。時間足で見ると、20本EMAは上方曲線と短期的にはユーロ高局面のようです。MACDは高値圏から下方転換するかの形状となっている。短期的にユーロ高局面は終わるのでは思います。

ポンド/ドル:英国のEU離脱の世論調査だけで動いているポンド相場と言えます。金利の動きは長短金利共に変化は少ない。つまり思惑だけで動いていると言えます。ドル高局面でポンド高に動くのは違和感を覚えます。手を出したくない門外漢通貨と私には言えます。チャートを見ると、5日移動平均線(1.4621)をサポートに、ボリンジャーバンドの上限バンド(1.4727)がレジスタンスと言えます。ドル高相場が続いているだけに、上限バンドを明確に上抜けとは行かないのではと思います。ストキャスティックスは高値圏に位置する。

豪ドル/ドル:ドル高相場、RBA緩和スタンス堅持から、中期的豪ドル安相場が続くのではと思います。しかし5日移動平均線が下方曲線を終える動きのようであり、鍋底曲線、調整局面がどの程度続くのかに注目したい。豪ドル高となっても、ボリンジャーバンドのミドルバンド(0.7319)を上抜けするかどうかにとどまるのではと思います。原油がWTIで50ドルに戻る動きにあり、鉄鉱石価格も落ち着いている。下限バンド(0.7080)は中期的下値目安と言えます。ストキャスティックスは上方転換の動きとなっており、時間的にどの程度続くのか見守りたい。時間足で見ると、20本EMAは上方曲線となっている。これに変化が出てくるかに注意。MACDは高値圏にとどまる動き。クロス円は円安相場になりやすい所から、豪ドル安、円安と中和され、動きなし。本邦投資家は高利回り、高格付けから豪ドル債投資には継続して出動しているようです。

NZD相場:ちょっと落ち着きを示し始めたNZD相場と言えます。しかしRBNZは年内0.50%の利下げ観測が支配的です。当面6月9日のRBNZ金融政策委員会で利下げを実施するかに注目です。今回実施しないと8月11日まで開催されません。チャートを見ると、現在は揉み合い、参加者によっては利食いのNZD買戻しをせっせと実行しているのではと思います。ドル高相場でもあり、NZD安がビッグピクチャーと言えます。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ

Posted at 13時06分 パーマリンク


2016年05月23日(月)

シカゴ筋も慎重姿勢!

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!
今日は本当に真夏のような日差しですね。夏本番到来ではと思わせます。これからは窓を閉めて冷房が心地よくなる季節ですね。今日の写真はスペイン国王杯(Copa del Ray)の応援風景です。黄色と赤の縦縞、そして青色で白抜きの星がついている左の旗はカタルーニャ独立運動を象徴するものです。バルセロナのカンプ・ノウで行われた試合ではestelada(エステラーダ)と呼ばれる旗が振られました。バルセロナとセビージャの決勝となりましたが、地元バルセロナの応援にはこの旗が使われました。カタルーニャ独立の象徴であり、サッカーの試合ではスペインの中心を占めるカスティージャのチームには、この旗を振って応援です。スペイン政府は当初この旗の持ち込みを禁止しました。それにはカタルーニャ知事、バルセロナ市長は試合を観戦しないと抗議しました。裁判所が使用を許可したことで、無事観戦、そして試合が行われました。バルセロナがセビージャを2対0で下しました。バルセロナが勝ったことで、益々カタルーニャ独立運動が盛り上がる昨今と言えます。

久しぶりにシカゴ金融先物市場のポジションを検証します。円ネット・ロング58,919枚(前週比128枚減)となっています。下記は過去1年の建玉とレートの推移を示しています。私が注目するのは緑丸部分です。円高局面で5万枚からは大きく増えないポジション具合となっています。FRBは年内の利上げ姿勢を貫いています。外部要因つまり原油価格と中国経済の懸念は弱まっている。国内事情だけを注視すれば良い環境となっており、シカゴ・ヘッジファンド筋はこれ以上円ロングを増やす根拠はないと思っているのではと推測します。そして日銀は常に追加金融緩和の期待が高まっているのではと思います。日米金利差はこれ以上縮小するのには限界があるようです。と言うことは、円ロングは利食いのポジションを縮小する方向にあるのではと思います。それを象徴するグラフと言えます。ユーロ・ネット・ショート22,587枚(715枚増)となっています。こちらも損切気味の相場の中、ユーロ・ショートに固執しているかのショート維持となっています。こちらもFRBの6月の利上げ観測、ECB緩和期待のユーロ圏と米国の金利差拡大に期待しているのではないかと推測します。ポンド・ネット・ショート38,422枚(3,487枚増)となっています。本当に英国がEU離脱するとはヘッジファンド筋が思い描いているとは思えません。そしてBOEの利上げは来年から本格化するのではと思います。FRB利上げとの強弱関係では、FRBの方が強い。その意味ではポンド・ショート維持は理に適っている。オセアニア通貨を見ると、豪ドルとNZD共にロング維持となっている。豪ドル・ネット・ロング24,893枚(13,265枚減)とロングを減らす過程にあるようです。先週火曜日時点ではもっともポジションを動かした通貨と言えます。鉄鉱石価格の落ち着き、原油価格の落ち着き、そしてRBAのその内の利下げ観測から、豪ドル安方向、そしてFRBの利上げ観測からドル高を見通せ、豪ドル安方向に向っており、その方向にポジションを傾ける動きが強まっているのではと思います。NZDも同様にRBNZの年内0.50%の利下げ観測があり、ドル高も相俟ってNZD安方向を見通せる。従って今後NZDロング・ポジションを縮小する方向にあるのではと思います。NZDネット・ロング6,688枚(2,664枚減)とポジションと比較して大きく動かしているのではと推測します。豪ドル、NZD共に中期的に安方向であるとのではと思うのですか。

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為替市場を見ましょう。ドルインデックスは95.15水準と今日だけを見るとドル安ですが、中期的に見ると94台からは脱出する動きのように見えます。FRBが6月利上げの動きになれば更にドル高の動きになるのではと思います。98方向のドル高がビッグピクチャーとなります。その線で為替を見ましょう。

ドル/円:ほとんど動きのないドル円です。FRBの利上げ時期を瀬踏みしているようです。利上げ方向に確証が出てくると109.00が強力なサポートになるようです。今日は日本の貿易収支が黒字基調と言うことで、輸出業者などドル売り圧力が強まるのではとの観測から一時的にドル売りが強まっているようです。ボリンジャーバンドのミドルバンド(108.71)が大きなサポートになるのではと思います。上値目安は上限バンド(111.39)と言えます。大きな節目となるのは90日移動平均線(112.23)を言えます。まだ線自体は下方曲線となっていますが、これが上昇曲線に変化する局面を迎えるのではと期待したい。ストキャスティックスは高値圏にとどまっており、意外と一時的な利食いのドル売り局面も考えられる。その意味でもサポートに注意したい。時間足で見ると、20本EMAは下方曲線に変化している。利食い売りが支配しているようです。EMAの曲線の変化、ローソク足との関係から底値拾いの作戦で行きたい。MACDも下方基調。ゴールデンクロス待ちの姿勢です。果報は寝て待ちましょう。

ユーロ/ドル:中期的ユーロ安トレンドの中にあるようです。大きなレジスタンスはボリンジャーバンドのミドルバンド(1.1342)、下限バンド(1.1152)が当面の下値目安。中期トレンドを占う90日異動平均線(1.1184)が眼下に迫っている。この線を下抜けすると大きい。時間足で見ると、20本EMAは下方曲線終了、そして緩やかな上方曲線に変化している。利食いの買い戻しと解釈したい。

ポンド/ドル:短期筋は英国のEU離脱の世論調査に向いているようです。金曜日には離脱派が優勢との世論調査を受けてポンド安方向となっていると聞きました。1か月後に迫った国民投票に一喜一憂。しかし個人的にはEU離脱はないのではと思います。しかしBOEの利上げは来年との観測、そしてそれ以上に強いのはFRB利上げ観測からドル高が優勢ではないか。その意味ではポンド安の相場が素直ではと思います。チャート的にはボリンジャーバンドのミドルバンド(1.4496)を下回る動き、下限バンド(1.4343)方向ではと思います。ストキャスティックスは下方基調となっている。いずれにしろ門外漢通貨には変わりない。そしてユーロ衛星通貨。

豪ドル/ドル:先週までの3段噴射の豪ドル安相場。そして先週からFRBの6月利上げ観測から本格的ドル高相場が、豪ドル安相場を後押ししているようです。下記は日足チャートです。緑線で相場の今後の注目ポイントを示しています。0.7250は年末から今年初めの注目ラインです。この水準を現在は下回っている。今後0.7000方向に向うのではと、豪、米国のファンダメンタルズから予想される。下段のストキャスティックスは下値圏に位置するので、適時利食いの豪ドル買戻しも出やすいのではと思います。時間足で見ると、20本EMAは水平方向であり、小康状態となっています。

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NZD相場:RBNZの年内0.50%利下げ観測、不動産規制策(LTV拡大)、ドル高相場と、ビッグピクチャーはNZD安相場と言えます。チャート的には、ボリンジャーバンドのミドルバンド(0.6829)がレジスタンス、下限バンド(0.6666)方向ではないかと思い描きます。90日移動平均線(0.6738)を下回る動きになるとNZD安が本格化するのではと思います。ストキャスティックスが上方基調とちょっとNZD高の利食い相場が続く可能性があるので注意したい。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ

Posted at 17時28分 パーマリンク


2016年05月19日(木)

やはり米利上げは6月では!

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!
友人と連れ立って私のお気に入りスペインレストランEl Castellanoに行ってきました。アジアで一番美味しいパエリアを提供される店、オーナー店主のVicente Garicaさんが陽気にそしていつものようにお出迎えです。つまみに生ハムの最高峰Jamon Iberico、スペインを代表するチーズ マンチェゴ、そしてイワシのにんにく炒めを頼みました。どれも美味しい。そしてアジアで一番のパエリアを美味しくいただきました。ワインは赤のリオハ(Rioja)を頂きました。Jorge Diazさんがギターの弾きがかりで登場。10年ぶりの再会です。美しい歌声が響き渡ります。写真はJorgeさんです。満足の行くマドリードの夜でした。

宵の口発表のFOMC議事録では、第2四半期で経済成長加速を示し、物価上昇率と雇用が上向けば、6月利上げが適切になるとの意見が大勢であったようです。2〜3名のメンバーは4月のFOMCで利上げを主張したことも判明しました。利上げを見送った理由は外部要因が大きいとのこと、原油価格が戻り歩調、そして中国発の経済減速感も中国共産党主導で必死に押さえている。表立って出てこない状況を作り上げている。お得意の作戦です。二つの外部要因が収まっていることから、米国自体の景気、物価に大きな変動がなければ、利上げを実施する環境にあると読みます。私は短期金利の動きにその動向を読みます。下記のグラフはユーロドル(3ヶ月物)先物12月限のチャートです。現在は99.05(0.95%)に位置します。後0.05%上昇で、0.25%の利上げが2回行われることを正当化します。もう間もなく1.00%越え、つまり先物では価格売りの相場が続くのではと思います。上の緑の線は1.00%水準、そして下の線は1月水準を示しています。98.85水準ですから、1.15%つまり2回は織り込み済み、3回目あるかないかの水準を目指すのではと思います。ウィリアムズSF連銀総裁は、今年2〜3回、来年3〜4回の利上げを予想しており、かなりタカ派に変貌している。ロックハート・アトランタ連銀総裁も今年2〜3回の利上げの可能性はあると今週示唆されています。ハト派のダドリーNY連銀総裁、フィッシャーFRB副総裁、そしてイエレンFRB議長辺りが否定に回るか注目です。いずれにしろ市場はかなり6月利上げ方向に傾いていると、ユーロドル金利先物では読めます。ドルは素直にドル高方向に反応している。ウォール・ストリートは利上げに対して嫌悪感を示し、ほとんど変化がなくネガティブに反応しているようです。素直に対応しましょう。ドルのbuy on dipsの作戦です。ドルインデックスは95.15水準とようやく95の大台に乗ってきている。これから100に向って一目散の相場を期待したい。

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その他市場の注目点は、ポンドでしょうか。私には門外漢通貨ですが、EU離脱の是非を問う総選挙が1か月後に迫ってきました。最新の世論調査では、EU残留55%、EU離脱37%と、EU残留方向に英国は傾いているようです。そして昨日は英雇用者数が良い数字とも相俟ってボンド高示現となっています。BOEの利上げ先送り観測は金利面から見ると、ポンド短期金利先物ショート・スターリング9月限0.58%と、4月初旬と比べると0.60%前後と、ほとんど変化がない。と言うことは、EU離脱の是非観測だけで動いているポンド相場と言えます。センチメントだけで動いているから注意が必要です。

それでは為替市場を見ましょう。いよいよFRB利上げが現実味を帯びてきて、素直にドル高相場になっている印象です。

ドル/円:前回掲載のチャートを参考にしていただきたい。前回指摘したギャンチャート2014年7月18日安値起点の1x4(109.10)を明確に上回ってきました。これからは1x4が今度はサポートとして機能するかに注目したい。上のレジスタンスは、ボリンジャーバンドの上限バンド(111.81)と言えます。本格的反騰には、90日移動平均線(112.39)を上回った局面と言えます。5日移動平均線(109.28)をサポートに、5日線自体も上方曲線となっている。ストキャスティックスは高値圏にて上方基調。時間足で見ると、20本EMAは上方曲線となっている。EMA水準でbuy on dipsの作戦で良いと言えます。MACDは現在デッドクロス示現となっており、EMA水準まで下落する可能性が強い。宵の口仕込めなかった方はチャンス到来と言えます。

ユーロ/ドル:やっとファンダメンタルズ(米金利上昇)がついてきて、チャート的にもその方向になってくるのではと思います。ECBは追加金融緩和観測、FRBは利上げ方向と、ユーロ圏と米国は金利差拡大のユーロ売り相場に中期的になりそうです。下記は日足チャートです。緑のラインを引きました。何となく釈迦三尊のチャートのように見えます。右側の御釈迦さんが現れるのではと思います。下段のストキャスティックスが下値圏にあり、素直に下落するとは思えません。一度反発局面があるのではと思います。ボリンジャーバンドのミドルバンド(1.1352)が大きなレジスタンス、5日移動平均線(1.1227)をレジスタンスに、下限バンド(1.1189)と90日移動平均線(1.1182)がほぼ一致し、サポートになるか注視したい。時間足で見ると、20本EMAは下方曲線であり、レジスタンス。EMA水準でSell on rallyのチャートパターンとなっている。

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ポンド/ドル:英国のEU離脱の観測が後退する中、英経済指標好調との数字にポンド高相場になっています。FOMC議事録発表後、FRB利上げ観測で少々ポンド利食い売り局面となっている。分からないなとの印象です。ポンド相場担当者は、英事情をFRB以上に重視しているということなのでしょう。ユーロ/ポンドが一番分かりやすい。現在は0.7700水準にユーロ売りのポンド買いの相場になっている。対ドルで見ると、ボリンジャーバンドの上限バンド(1.4671)が上値レジスタンス。ボリンジャーバンドのミドルバンド(1.4487)がサポートとして機能するかに注目したい。ストキャスティックスが上方基調。まだポンド買いの流れではと思います。

豪ドル/ドル:先週までの三段噴射の豪ドル安相場。そしてFRBの6月利上げ観測のドル高となっており、大きな豪ドル安相場の中に位置します。大きなレジスタンスは90日移動平均線(0.7364)、5日移動平均線(0.7201)がレジスタンスとなっています。ボリンジャーバンドの下限バンド(0.7101)をサポートとして注視したい。素直に対応したい。ストキャスティックスが下値圏に位置することには注意したい。時間足で見ると、20本EMAは下方曲線となっている。EMA水準でSell on rallyの展開ではと思います。クロス円で見ると、80を下回ると揉み合い状態となっている。本邦投資家の買い意欲は相当強いようです。ドル円で円安傾向になればなおされではと思います。

NZD相場:大きなNZD安相場開始ではと思います。今週火曜日のGDTは+2.6%と久しぶりのプラス。しかし大きな動きにはなっていません。RBNZの利下げが今年中にあるとの観測が強く、NZD安、そしてドル高の動きと、流れが変わってきている。ボリンジャーバンドのミドルバンド(0.6837)がレジスタンス、下限バンド(0.6675)に向った動きではと思います。90日移動平均線(0.6728)を明確に下抜けするかに注目したい。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ

Posted at 14時34分 パーマリンク


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

活動状況・著書

スペイン情報発信センター
スペイン情報発信センター
スペインに関する様々な情報をコラムなどを交えながら紹介。

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