水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

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2010年03月01日(月)

巨大なシカゴ筋ポジション!

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Hola!
Como estas?
Muy bien!
春が近くまでやってきています。春はスペイン語でprimavera(プリマベーラ)と言います。バレンシアではLas Fallas(フェジャ)と呼ばれるスペイン3大祭りが行われます。紙で出来た人形を燃やして春の到来を祝います。公園でも次第に春めいてきました。手入れされた紅梅を見つけました。お楽しみ下さい。

週末にケーブルテレビスカイ・パーフェクトのチューナーとアンテナの取替え工事を行いました。ブルーンバーグテレビは廃止となり残念ですが、BBC、CNN、日経CNBCと貴重な情報源であることには変わりません。チューナーが10年と古く、画面がフリーズ状態になり、音声も途切れがちになり、1ヶ月位は見るも聞くも非常に状態が悪かったので、ついに交換することにしました。ハイビジョンのチューナーにしたら、画質も良く、そして音声もパーフェクトです。BBCがこんなに綺麗に見えるのが、何かしら不思議です。チリの大地震のニュースが切れ目なく報道しているCNNと満足な状態です。これでもっとしっかりと見ることになりそうです。日経新聞が電子版を流すことになるとの宣伝が今日の日経新聞に出ています。電子版にしてしまうと、アナログ人間の私としては、スクラップ・ブックに出来なく、やはりペーパーの方が良いとの結論から電子版は購入しないと当面決めました。どちらがよいのか。

ギリシャ問題が市場のテーマであり、ヘッジファンドなどが主要参加者のシカゴ先物市場では巨大ショートポジションを構築しているようです。先週火曜日時点でユーロはネットショート実に71,623枚です。一枚125,000ユーロですから、約89億5287万ユーロです。単純換算で1兆円規模です。特に際立つのは、ショートポジションの建て玉が104,351枚と、ここ2年では最大の建て玉です。ロイターは、ヘッジファンドが1.10ストライク、6月エクスパイアリーのプットオプションを962枚構築していると報じています。ヘッジファンドはユーロが1.10まで売られることを見越してユーロ売りに出ていると推測されます。ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、ソロス氏をはじめヘッジファンドの会合が先週開かれたようで、話題は1ドル=1ユーロつまりパリティーにまでユーロ売りとなる相場になるかが話題であったようです。現実にはそうなる可能性は現在では考えづらいですが、ギリシャ問題が尾を引き、そして更にスペイン、ポルトガルなどの財政赤字がテーマとなるようなことになると現実味を帯びてきます。現在ドル金利上昇ははっきりとしていませんが、私はいずれある時点で急騰してくると睨んでいます。欧州サイトの問題と、ドル金利上昇が合体するとそれは大きなユーロ売り/ドル買いとなると思います。将来のある時点にあながちありえないことでもないと思います。

同様にポンドも大きなショートポジションになっています。ネットショートが62,884枚とこちらも昨年10月13日以来の大きなポジションになっています。ギリシャ同様の財政赤字懸念、確か対GDPで12.0%とギリシャの12.7%といいとこ勝負です。同様の発想があるのでしょう。6月までには総選挙と与党労働党は野党保守党に苦戦を強いられそうです。政治の混迷、そしてBOE(イングランド銀行)の金融政策は場合によっては量的緩和策である資産購入プログラムの拡大もあるのではと観測されています。ユーロ/ポンドが0.89台後半と欧州の投資家の中にはポンド売りの方が面白いのではと思っている方がいるようです。

それでは為替市場を見ましょう。
ドルインデックスは現在調整局面です。下記グラフを参照下さい。横切るレジスタンス(抵抗線)は、昨年3月10日高値89.29起点のギャンライン1x8(現在80.46)です。長期トレンドでは1x8ラインは非常に重要です。そして12月1日安値74.36起点の1x2(現在79.64)がサポート(支持線)として機能しています。両ラインが交錯する3月10日(80.23)で上昇トレンドに向かったら理想的です。(赤線強調)ユーロを中心に利食い中心となり、ポジション消化が進んでほしいものです。

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ドル/円:ギリシャ、英国ばかりでなく、日本の財政赤字問題を記事にする欧米経済紙ですね。日本は1500兆円とも言われる個人資産がその受け皿になっているようで、現在は安定しています。市場で注目され始めたら、円売り材料となるのですが、現在ではそのような環境ではないようです。シカゴ筋はネットロング1,717枚とほとんどフラットです。クロス円が相場を支配しており、リスク回避志向が続く限り円高基調が続くと予想されます。弱い節目88.50が下値リスクではと思うのですが。日米金利差は今のところテーマではないようです。上値90.00が心理的節目となります。リスク回避志向の波が過ぎ去れば、ドル・ブルトレンド(強気)となるのですが。この転換点はドルインデックスの転換点3月10日近辺ではなかろうか。

ユーロ/ドル:ギリシャ問題の進展次第です。支援策が独仏で検討されているとのポジティブニュースは利食いの買い戻しへと進む。RSIなどオシレーター系分析ではユーロ売られ過ぎの状態であり、深追いは禁物。戻り売りのスタンスです。1月14日高値1.4509起点のギャンライン1x2(1.3843)が上値レジスタンスとなります。チャートが鍋底の形を現在形成しつつあり、調整局面ではなかろうか。鍋端のレベル1.3800近辺まで売れていない参加者は待っても良いのではと思います。米雇用統計が大雪の影響で米北東部の経済が一時的にストップした影響が出てくるかもしれません。悪い数字かもしれませんね。そうなれば戻りもありうる。

ポンド/ドル:英国の財政赤字がギリシャの次との週末のWSJ記事でポンド売りになっているようです。RSIは売られ過ぎの水準です。シカゴ筋も大量ショートポジションを既に構築しています。深追い禁物です。11月17日高値1.6822起点のギャンライン1x2(現在1.5522)が高値レジスタンスとして注目。下値は非常に重要な節目1.5100に注目。戻り売りスタンス。利食いできる人は現在は利食い時です。

豪ドル/ドル:明日のRBA(豪準備銀行)金融政策委員会で小幅利上げ(0.25%)期待されている市場環境です。Buy on rumor, sell on fact.の展開ではないかと思います。今週は豪経済指標で良い数字が期待されており、それに沿った動きではと思います。短期的には豪ドル・ブルトレンドではないかと思います。外部要因(米国、中国)が関わってくる市場環境と言えます。

それでは。

ケ・セラ・セラ


Posted at 16時03分  コメント ( 0 )


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プロフィール

ODL JAPAN株式会社

アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

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