水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

2013年07月22日(月)

リスクセンチメント高まる要素目白押し!

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Hola!
Que tal?
Muy bien, gracias!
今日も蓮の花をご鑑賞ください。NHKのニュースでも先週出ていました。関東地方だけかもしれませんが。早朝の方が花が開いているようです。そして4日間の開花であるそうだ。人生と同じで華やかなのは一時的なのかもしれない。為替と同じで地味に地道に行こうという考えを持ちたいものです。


参議院選挙結果はご承知の通り、自民・公明党の圧勝、そして参議院の過半数を確保、衆議院とのねじれ現象を解消しました。野党がまとまらず、そして自らの墓穴を掘ってしまったようです。共産党が東京、大阪などで躍進したことが目立ったようです。これで長くて3年は総選挙が行われないようであり、安倍首相の長期政権が確立することになります。来年には消費税率引き上げ、TPP交渉、そして尖閣、竹島など領土問題で強気に行けそうです。中国、韓国のマスコミは右傾化することをことさら取り上げているようです。今年の8月15日にどれ程の自民党議員さんが靖国神社を訪問するかに注目です。これで関係悪化が進むと首脳会談も遠のく。自由主義社会の賛同を得る努力を安倍さんには期待したい。経済ではアベノミクスが信任されたと解釈したい。日銀は異次元金融緩和の途上であり、今度は安倍さんの努力により、企業の資金需要を喚起する経済成長に期待したいものです。為替市場、株式市場の反応としては、自民圧勝が予想されていたことから、Buy on rumor,sell on factの様相です。しかし安定政権、安倍首相への今後の期待感から、円安傾向、株高は続く。

中国では中国人民銀行が貸出金利の下限撤廃を発表しました。これまで国有企業に有利に働いていた貸し出しを、中小企業にまで波及する狙いがあるようです。そして「闇の銀行」の存在感を薄める効果を期待した中国共産党政権の思惑があるようです。G20の批判をかわす意味から金曜日のは 発表になりました。これにより豪ドル上昇の動きが一時的に強まるのではと思います。しかし豪ドルについては、RBAが今週24日の第二四半期消費者物価の数字を見て、来月6日の金融政策委員会で利下げもあるのではと思惑が働いており、一筋縄では行かない。短期的には豪ドル高は期待できるが、今週水曜日に注目したい。

シカゴ金融先物市場の先週火曜日時点のポジションを見ましょう。下記のグラフは建玉とレートの関係です。これを見るとユーロネットショート37,165枚と前週比では3,735枚しか減少していません。ユーロ高に振れており、損切が十分に切れていない状態と推測します。ショートの状態では、損切相場が支配する市場センチメントであり、もう少し上振れのユーロ高もあるのではと推測します。上値目安を緑の太線で示しました。vしかしユーロ圏ではECBはフォワードガイダンスに従って金融緩和継続されることになり、ユーロ安がファンダメンタルズから見れば相場観です。それがシカゴ筋が損切を切ることに躊躇させているのでしょう。全て切り終えたらユーロは下落すると読みます。ポンドもネットショート37,446枚とショートを切り終えていない。これではポンド高になります。こちらもBOEはフォワードガイダンスに従って金融緩和路線が続きます。豪ドルはネットショート70,686枚とショートが積み上がっている。今週の消費者物価の数字を見て、ショート保持か利食いの豪ドル買戻しにするか決めるのでしょう。我々日本の個人投資家もその動きに乗りたい。

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金融市場を見ると、金相場が1300ドル台回復、原油WTIが108ドル台と依然として高い水準です。米国ではガソリン価格が高騰している。日本も円安効果でガソリン価格が上昇すると予想される。債券市場では、ギリシャ格下げの噂から、ギリシャ債売られ、ポルトガルが政局安定からポルトガル債買いの動き、スペイン、イタリア債には変化がない。

為替市場を見ましょう。ドルインデックスは82.49と現在の相場の中立水準にあるのではと思います。対円でドル高、対ユーロ、ポンドではドル安の相場で相殺されています。

ドル/円:ギャンチャートの9月13日安値起点の1x2が99.48、21日移動平均線が99.58、90日線が98.58、そしてボリンジャーバンドのミドルバンドが99.66と重要なテクニカル分析の数字が固まっています。箱根の関所状態です。これらがサポートされれば、円安傾向が進む。MACDが中立、ストキャスティック下方転換の兆し。上限バンドの101.66が当面の上値目安。時間足で見ると、20本EMAは100.23で分水嶺。現在は参議院選挙結果織り込み済み相場で、利食いをしたい人が続出する市場環境。海外市場に移れば、安倍首相信任から更に円安傾向が進むのではと読みます。

ユーロ/ドル:下記チャートは日足です。ギャンチャート分析では昨年7月25日安値起点の1x2線上に進んでいる。シカゴ筋が損切を執行すれば、更にユーロ高に動くんではと推測します。その場合は2月1日高値起点からの1x2を参考にしたい。ボリンジャーバンドの上限バンドとほぼ一致する。1.3242であり、この辺りがシカゴ筋損切執行の場合の高値目安ではないかと読みます。そしてその後は再度ECBのフォワードガイダンスに従った金融緩和継続で、ユーロ安の相場に転換するのではと言うイメージです。短期的にも20本EMAは上昇曲線であり、EMA線上でbuy on dips。損切35〜40ポイント。

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ポンド/ドル:シストレで好調維持です。利食いをする水準になっています。第一弾は利確240ポイントです。BOEもフォワードガイダンスに従った金融緩和路線であり、そろそろ相場反転かもしれない。こちらもシカゴ筋の損切相場の結果のポンド上昇相場と解釈したい。ボリンジャーバンドの上限バンド辺りが上値目安かもしれない。次第に警戒感が増す相場。

豪ドル/ドル:中国人民銀行の貸出下限の金利撤廃で豪ドル高示現となっています。しかし今週水曜日の注目点豪消費者物価に注目しないといけない。チャート的にはボリンジャーバンドのミドルバンドがサポートになり、上限バンドが上値目標となります。時間足チャートで見ると、20本EMAは水平方向から上昇曲線になる動き。現在0.9193で分水嶺。Buy on dips。水曜日から流れ変わるかもしれないから注意しましょう。

それでは。

ケ・セラ・セラ



Posted at 11時50分


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

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