水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

2013年09月24日(火)

FRB高官、米経済指標動向で振り回される市場!

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Hola!
Que tal?
Bien!
週末はゆっくりされましたでしょうか!私は東京に出かけたり、ちょっと遠くの公園に出かけたりと、楽しく過ごさせていただきました。公園ではこの時期の花、彼岸花が満開でした。集中的に群生しているようです。埼玉県では巾着田が有名です。一回行きましたから、今年はパスです。近くの公園の彼岸花で十分観賞できます。写真を載せます。それにしても、秋の気配の強い天気になってきました。師走が近いと実感する時期です。一ヶ月もすると年賀はがきが販売され、ますます師走が近い。何とか今年も年越しが出来そうです。

先週水曜日のFOMCショックの余波が続いています。リトマス紙の米国債10年利回り2.70%まで低下してきている。イールドカーブは10年と2年のスプレッドが237bpsとフラットニングが進みます。しかし私はまだまだ調整局面に過ぎず、利回り上昇、スティープイングが進む金融市場の環境にあると思います。2.50%、220bpsを大きく下回らない限り、リスクセンチメントの強い金融市場が続くのではと読みます。FRBは政策金利のフェッド・ファンド・レートは2015年後半までは少なくとも現状で行く覚悟ではと観測されています。ファンド筋は資金繰りが容易に出来る環境が続きます。資産購入縮小は、資産膨張を続けるFRBのバランスシートの問題、市場の引き締め観を抑える意図、そして実体経済、特に雇用関係の数字が大きく改善していないことに因ることを慎重に精査しているのではないかと思います。非農業部門雇用者数が20万人前後の増加に確信が持てないFRBハト派の意見が重視されている。過去の人にされつつあるバーナンキ議長、ダドリーNY連銀総裁、ウィリアムズSF連銀総裁、イエレン副議長が現在は取り仕切っているようです。対岸に位置するフィッシャー・ダラス連銀総裁、ロックハート・アトランタ連銀総裁などタカ派の反撃は抑えられている。次期議長にサマーズ元財務長官の目が無くなったので、タカ派は勢いがない。一回パスして12月に資産縮小を決定するか注目される。そのためには良い雇用統計が必要です。インフレ率は2%は現状からすると早期に達成する流れではないかと思います。このように考えると、量的緩和縮小は時期の問題ではないか。従って長期債利回り上昇、短期金利低位安定のシナリオは堅持します。

シカゴ金融先物のポジションを見ましょう。先週火曜日時点ですが、その後水曜日にFOMCショックを受けましたので、参考程度にしたい。しかし興味深い。円ネットショート88,794枚(前週比6,272枚減)、ユーロネットロング31,097枚(19,211枚増)、ポンドネットショート6,310枚(31,856枚減)、豪ドルネットショート27,360枚(32,672枚減)です。特に興味深いのは豪ドルとポンドです。豪ドルはRBAの利下げ観測が後退し、あっても今後一回あるかないかではないのでしょうか。中国の景況感も踏みとどまっており、好調を維持しています。豪ドルの強さが目立っています。来月発表の新規雇用者数に注目。三か月連続のマイナスの数字は避けられるのではと楽観的ビューを私は持っています。米FOMCショックにも踏みとどまっている相場ではないかと思います。下記グラフは豪ドルの建玉とレートの推移です。参考にしてください。

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リスクセンチメント後退の調整局面の金融市場、為替も調整局面です。ドルインデックスを見ると現在80.48と意外にドル買いにはなっていない。リスク回避のドル買戻しの動きにはなっていないと言える。この意味でも意外とリスクセンチメントは弱くはないのではと読みます。

ドル/円:下記のチャートは日足です。再び三角持合いのチャートです。緑太線参照。昨年9月13日安値起点のギャンラインの1x2と5月21日高値起点の1x3のいずれかを抜ける場面の示現を期待したい。1x2ラインはファンダメンラルズからして強いサポート、反対に1x3はいずれ破られる運命ではと思うと、やはり上値トライと期待したい。時間足で見ると、20本EMAは下落曲線と、短期的にはドル売りが強い相場と言えます。高値期待参加者はEMAが上向いたら仕込み所と言えます。

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ユーロ/ドル:調整局面と言えます。5日移動平均線を下回り、調整がどの程度続くか見たい。ボリンジャーバンドのミドルバンドまでの下落はないのではと思うのですが。ギャンライン2月1日高値起点の1x4辺りまでの下落はあるのではと思います。ドラギECB総裁がLTROの復活を語ったことでユーロ下落とも言われている。時間足で短期的動きを見ると、20本EMAは緩やかな下落曲線です。まだまだ短期的にも下げる局面も予想される。

ポンド/ドル:こちらも一旦調整局面入りです。シカゴ筋はかなりショートを縮小する動きですが、ここからロングに傾ける動きになるかに注目したい。ここからロングに傾けたら、かなり強い確信があるのではと推測し、注視したい。チャート的には5日移動平均線がサポートになるか、レジスタンスになるか注目したい。ストキャスティックは下落基調、MACDは高値圏にあり、注意したい。

豪ドル/ドル:シカゴ筋のポジションで豪ドルショートを縮める動き(利食い)です。長期トレンドを示す90日移動平均線に下がれば仕込みたい所です。現在は0.9250近辺です。MACDもそろそろデッドクロス示現の兆しがあり、高値掴みは避けたい。短期の動きを時間足で見ると、20本EMAは水平方向から下落模様。EMAを上回る相場では、短期的豪ドルロングを仕込みたい所です。

それでは。

ケ・セラ・セラ



Posted at 11時47分


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

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