水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

2014年04月10日(木)

日銀への過剰な金融緩和期待から日経平均下落!

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Hola!
Que tal?
Bien, gracias!
本当に良い季節ですね。空気もひんやりとしていて、湿度が低い。過ごしやすいですね。もうあと1ヶ月半すると梅雨の季節で、いやになります。この季節を体に浸みこませておきたい。写真は先週末に行った公園の風景です。枝垂れ桜が良い形で印象的でした。お楽しみください。

日経平均が変調なようです。今日もNY株価が上昇して、兜町もとの期待感があったのですが、どうも尻すぼみです。やはり火曜日の日銀金融政策決定会合の結果に市場が失望したようです。黒田総裁は、「追加金融緩和策は現時点では考えていない。必要あれば躊躇することなく調整を行う。出口の議論は全くない。」との発言が物語っている。私は黒田総裁の発言には賛成です。今月から消費税が上がり、その悪影響が出てくる段階にあり、この時点で追加金融緩和策を打ち出すのには抵抗感があると思います。慎重な中央銀行としてはもう少し時間が欲しい所です。2年で2%のインフレ率を目標に、量的・質的に異次元金融緩和の道半ばです。黒田総裁は出し惜しみをすることなく、打つ手は全て打つとの信条を昨年の記者会見で表明されました。日銀当座預金残高は130兆円に膨らんでいる。市場は過度に追加金融緩和の期待感が詰まっていたのではと思います。マネタリーベース重視であれば、これを増やしてどうにでもなるわけではない。タイヤの強化も進めました。黒田総裁はやるべきことはやっていると私は評価しています。もし企業の資金需要を増やすのであれば、むしろ政府の成長戦略を強化する方が先決ではないかと私は考えます。いつものことながら資金担当者は慎重姿勢です。株価の下落が鮮明です。下記のグラフは日経平均です。去年の上昇率が世界の主要株価指数の中では一番の日経平均であったということです。今年はその反動と片付けて良いものでしょうか。日銀が追加金融緩和に踏み切らなかったことで、緑の線で示したサポートライン(14,000)を下回るかに注目が集まります。昨年9月以来このサポートラインが常にサポートとなっていましたが、今回はどうなるか注目です。日経平均とドル円の相関性が注目されていますが、ドル円に影響を及ぼさないこと希望します。そうでないと私の相場観に狂いを生じさせてしまいます。私は株価の専門家ではない。90日移動平均線が下落曲線に変化しそうです。14,000を割り込むと13,000までの下落はあるのではとどうしてもイメージしてしまいます。エリオット波動で見ると3つの上昇波動と2つの下落波動で一つのスパンが完了すると言われている。現在は2つの下落波動が完結すると見える。(緑の曲線を参照ください。)その意味では下落がもう少し続くのかもしれない。

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ドル売りの相場が続いている。リトマス紙の10年米国債は2.69%とまだ心理的節目の2.60%には遠い。FRB内には慎重な金融政策を主張するメンバーが多い。IMFが利上げ時期について来年春から夏頃ではとの見解を発表しました。私もこの線の利上げを予想します。その意味では利上げ時期が後ずれするためにNY株価を押し上げる。日経とダウ平均の違いが際立ちます。もしかして日経が下落基調継続となり、日銀が追加金融緩和に踏み切らざるを得ない状況になるのかもしれません。この意味では日経と円の連動性は無視され、金利差拡大から円安方向に振れるのではとも読みます。ウクライナ情勢が再び緊迫化していることもドル売り要因のようです。東部ウクライナはロシア系住民が大多数であり、どうしても旧ユーゴスラビアのような分裂国家を予想してします。ドル売りの恩恵を一番受けているのが、地球の反対側に位置するオセアニア通貨です。豪ドル、NZD上昇が著しい。私は特にNZDに期待しています。

ユーロとポンドもドル売りの御恩恵を目一杯受けている。そして南欧国債市場では、ギリシャが危機以来後初めて国債発行に踏み切るようです。5年債25億ユーロ規模とのことです。10年ギリシャ債5.91%です。35%を超えていた利回りは今は昔のようです。アイルランド、イタリアもそれぞれ国債発行の動きです。ユーロ買いの理由付けとなります。ロシアなど東欧債券市場から、リスクを嫌ったマネーが南欧債券市場に流入しているように思います。ラホイ・スペイン首相は、ユーロ高は輸出産業を阻害するとして反対姿勢。その他各国もこれ以上上昇するとユーロ高懸念発言をします。当面は利食い材料にされます。ポンドはBOEがいずれ利上げに踏み切るのではとの観測が強まる市場を反映して高水準を維持するのではと思うのですが。

こんなところが現在の金融市場センチメントです。ちょっと不安心理が先行、そして一部には期待感がある相場ではと思っています。

為替市場を見ましょう。ドルインデックスは79.48とドル売りセンチメントが強い相場。これを基本としたい。

ドル/円:ギャンラインで見ると、1月2日高値起点の2x1がサポートされるかどうか見所です。この水準を明確に下回ると、10月25日安値起点の1x3にまで円高が進む可能性があります。現在1x3は100.72です。この場合にはギャンスクエアの101の非常に重要な節目を突破してしまいます。頭のどこかに記憶しておこう。下値ではLNG、原油の輸入のための手当てのドル買いが支える。いろいろ頭を駆け巡ります。一方方向に決め込むのは危険のような雰囲気です。メインシナリオは依然として円安継続です。106円方向。エリオット波動で見ると、現在は3つ目の上昇波動の終了場面のようです。その意味ではこれ以上の円高はないと言えます。そして4つ目の下落波動の上昇が始まることとなります。その場合は2つ目の上昇波動の山頂が目安となります。103.70と言った所が目標となります。

ユーロ/ドル:ドル売りの強い相場となり、南欧債券市場の活況がユーロ買いの理由付けです。3割のLNGをロシアに依存し、ウクライナのパイプラインを経由するユーロ圏経済は、依然としてウクライナ情勢はネガティブ要因です。その意味ではポンドの方が勢いがあります。ECBの金融政策は依然として緩和的であるとドラギ総裁は強調されています。むしろユーロ/ポンドでのポジション取りの方が有効ではないかと思います。ギャンチャートで見ると、7月9日安値起点の1x1はまだ距離があります。ボリンジャーバンドのミドルバンドを上抜けし、上限バンド近辺が当面の目標ではと思います。

ポンド/ドル:ボリンジャーバンドの上限バンドに沿ったポンド高相場となっています。5日移動平均線がサポート。時間足で見ると、20本EMAは上昇曲線ながら、現在はEMAを下回る動きになっています。上昇局面での現レートがタッチして上昇相場が再現なるかに注目したい。

豪ドル/ドル:素晴らしいチャートが続いている。中国の3月貿易収支は黒字幅は増えているものの、輸出6.6%減前年比、輸入11.3%減となり、中国の景気減速を裏付ける結果となっています。ドル円下落、日経下落の要因とも解釈されているようです。豪ドル相場は影響を受けていないようにも見えます。下記は日足チャートです。10月23日高値起点の4x1を上抜けし、8x1を目指す動きとなっています。緑の丸で囲ったところが予想範囲です。下げても4x1でブロックされる。対円も円高局面にも関わらず、それを埋める上昇相場になっています。短期的に見ても20本EMAは上昇曲線となっています。

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NZD相場:豪ドル相場以上にNZD相場に期待しています。乳製品価格下落の悪影響を埋め、上昇相場に戻っている。対ドル相場では、5日移動平均線をサポートにボリンジャーバンドの上限バンドに沿ったバンドウォークを期待したい。対円では、ギャンチャートは有効です。2月4日安値起点の1x1に沿ったNZD高になっている。依然として今年最も期待している通貨です。Go Kiwi!

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ



Posted at 17時16分


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

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