水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

2014年09月16日(火)

FOMCとスコットランド!

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Hola!
Que tal?
Bien, gracias!
やっと天候が安定してきました。そして秋の到来です。今日の一枚は8月休暇時に訪れた明治村の一コマです。明治村は私が小学生の時に訪れて以来です。ほとんど記憶がありません。新鮮でした。写真は旧帝国ホテルの正面玄関です。シンボル的な建物です。意外と天井が低いと感じました。そして狭い。現在の帝国ホテルとは対照的です。しかし昔の建物には趣があります。有名な建築家の設計とのことで、歴史的にも意義がありそうです。明治の人物は器が大きいなと思いました。封建制から民主的な時代に移る時ですから、その土壌が大きな人物を生んだのではと思います。さて午後12時半ごろに地震があり、久しぶりにびっくりしました。あのテレビからの警戒音が嫌いですね。調整局面期待もあったのですが、円安に戻ってしまったようです。

今週はFOMCとスコットランド住民投票に注目ですね。FOMCは声明文に変化が出てくるかに注目のようです。各評論家がコメントしている。10月の量的緩和縮小終了から、利上げ実施の期間である、「相当な期間for a considerable time」の文言が削除されるかが注目のようです。イエレン議長は3月の記者会見で6か月間と口を滑らしてしまいました。そうした考えであれば4月頃利上げです。それが前倒しになるかどうかが焦点です。私は同様の文言が今回も使われるのではと思うのですが。サンフランシスコ連銀の調査レポートから利上げ観測が強まりましたが、慎重なイエレン議長は動かないのではと思います。そしてハト派的文言を使う慎重姿勢ではと思います。そして自身の専門分野労働市場を持ち出して、慎重姿勢を示すのではと思います。最初の記者会見での後遺症が続いていると思います。そしてそんなに利上げを急ぐ金融市場ではないのではと思います。これは株式市場には良い、そして債券市場の利上げを急ぐスピードを諌める効果があるのではと思います。私は平静でいたい、そしてその判断はリトマス紙10年債利回りとイールドカーブの動きで判断したい。債券・金利ディーラーが利上げをどの程度織り込んでいくのか、フラットニングの調整局面のどの部分で仕込んでくるのかに注目したい。金利市場の判断を為替市場に持ち込みたい。10年と2年のスプレッドは205bpsとフラットニング傾向です。8月初めに200bpsを超えていました。

そしてスコットランド問題。独立派、反対派が拮抗している。態度を表明していない住民が多いのでしょう。キャメロン英首相は、強く独立に反対、そして女王陛下も独立に慎重であれと異例の発言をされています。ロンドンのブックメーカーは反対派に賭けているようです。その通りになれば、BOEの利上げが次のテーマとして急浮上してくるのではと思います。それを見越しているのか、シカゴ筋は依然としてポンド・ネット・ロング維持のようだ。先週火曜日時点ですが、その後のポンドの動きからはロング維持ではと推測します。ポンド・ネット・ロング26,727枚と前週より17,279枚増えています。世論調査で賛成派優勢と出て急落、そしてその後反対派優勢で上昇する動きです。シカゴ筋はロング維持の方向で臨んでいるのでしょう。従って万が一独立の方向の結果になれば、損切相場が続くことになります。グラフは過去一年間の建玉とレートの関係を示しています。先週火曜日ロングが増えていることを確認しましょう。来週の今頃はBOE利上げ観測がテーマになっていてほしい。スコットランド独立の方向であれば、今後の動きが見えてこなく、BOE利上げ観測も霞んでしまいます。見通せないものよりも、見通せるテーマの方が動きやすい。それを市場も望んでいるようです。仮に独立となると、益々手を出せないポンドとなってしまいます。

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為替市場を見ましょう。ドルインデックスは84.22と依然としてドル高が基本の相場のようです。

ドル/円:日米金利差拡大が基本のドル高/円安と両方の金利メリットが得られる相場が続きます。日足チャートでは、ギャンチャート7月18日安値起点の2x1(106.68)がサポート。FOMCではイエレン議長がハト派的表現に終始すれば、この水準に注意したい。拾いたい所です。3x1(109.38)が上値目標です。ストキャスティックスは高値圏からデッドクロス示現する可能性があり、注意したい。時間足で見ると、20本EMAは天井示現かもしれません。輸出の売りで下げたものの、地震報道で再びEMA上抜け模様。

ユーロ/ドル:ユーロ安相場小休止模様です。シカゴ筋は既にショート腹一杯のようです。利食いの買戻しが中心のようですが、ECB金融政策からは更なるユーロ売りが出ても不思議でない。ボリンジャーバンドの下限バンドが下値リスクのようです。ストキャスティックスは下方転換模様。やはりユーロ安ではと思ってしまう。時間足では、EMAは水平方向と小休止です。

ポンド/ドル:現在は短期筋のポンド買戻しが出ている模様。スコットランド住民投票結果待ちの相場のようです。ボリンジャーバンドの下限バンドが下値リスクと言えます。ストキャスティックスは下方転換模様であり、再びポンド売りが始まる可能性もあると言えます。独立反対、そしてBOE利上げ観測にテーマが移れば、ポンド高の相場展開が期待できます。しかしドル高相場がどれだけポンド高を抑えるか注目したい。ミドルバンドと7月16日高値起点の1x1がおおよそ1.6410近辺に位置し、この水準に注目したい。

豪ドル/ドル:シカゴ筋は依然として豪ドルロングで、損切相場にあると言えます。シカゴ筋には恐怖感一杯の相場展開です。中国の景気後退、RBA当局者も豪ドル安を支援しています。インフレ率は不動産価格上昇で高まる傾向にあり、RBAは本音の部分で利上げしたいのではと思います。下記は日足チャートです。ギャンチャートで見ると、1月17日安値起点の1x4(0.9105)を下抜けし、1x8(0.8885)に注目したい。相場転換が速いのも豪ドルの特徴であり、常に注意したい。ストキャスティックスは上方転換しており、注目です。時間足では、EMAは水平方向ですが、ローソク足が再び下抜けしており、注意したい。クロス円は、豪ドル下落のスピードが円安のスピードを上回っており、円安が担保となっていない。5日移動平均線を上回らないと豪ドル高になりません。ストキャスティックスが上方転換するか注意したい。

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NZD相場:今日夜の乳製品国際入札(GDT)に注目です。GDT次第ですが、引き続き下落リスクが強いのではと思います。来年春頃には再び利上げセッションが盛り上がってくることに期待したい。相場は常に早め、早めの動きになり、年末には再びRBNZの利上げ期待の盛り上がりに期待したい。それまでは様子見です。クロス円では円安が担保されており、豪ドルとは違った動きになっています。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ



Posted at 13時53分


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

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