水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

2014年09月18日(木)

意外とFRBの利上げスピードは速いのでは!

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Hola!
Que tal?
Bien, gracias!

今日の一枚も明治村からです。日本建築と西洋の建物が見事にマッチしています。日本人は昔からの伝統を大切にして、西洋の技術を取り入れることで、日本の伝統を保っていると言えます。和洋折衷の良い所と言えます。明治村では、なぜか懐かしい、日本の良さを再発見できます。皆さん是非お越しください。写真はNHK朝ドラ「ごちそうさま」でロケされた通りです。

私には予想通りのFOMCの結果でした。量的緩和縮小は100億ドル縮小で、次回FOMCで終了することになります。注目された量的緩和縮小終了から利上げまでの「相当な期間for a considerable time」は引き続き用いられています。利上げは雇用とインフレ目標睨みに変化はない。注目されたのは、最近のFOMCで金融政策のスタンスと証券保有を正常化するための方向について議論したとのことです。そしてフェッド・ファンド(FF Rate)の予測が、2015年後半1.25〜1.50%、2016年後半2.75〜3.00%であったことです。来年4〜6月頃利上げを開始し、年末に1.25%のFF Rateを目指すには0.25%利上げを少なくとも3回実施することになります。現在利上げには慎重な姿勢ですが、その後利上げセッションを繰り返すのではと思ってきています。下記のグラフはFRBメンバーの利上げの予想を示したものです。これを見ると、2012年9月からは2015年利上げしないといけないとのコンセンサスが出来上がっている。そしてこの動きが今年強まってきています。やはりイエレン議長の相当な期間の本音は6ヶ月であることが伺えます。本音の部分をこれからの基準にしましょう。リトマス紙の10年米国債利回り2.62%、イールドカーブは10年と2年のスプレッド206bpsと全ての期間の利回りが上昇していると言えます。利上げは株式市場には不評であり、株価は小幅上昇にとどまったようです。ドル高が全ての通貨に及んだようです。ドルインデックスは84.64です。特に対円では非常に分かりやすい動きとなりました。

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もう一つの今週の注目のスコットランドの住民投票が始まったようです。独立反対派が勝利すれば、市場のテーマはBOE利上げへと移って行きます。こちらがメインシナリオのポンド高期待です。明日の午後結果が判明するとのことですが、賭け屋は、独立はないとの予想が強い。シカゴ筋はロング維持ですから、もしも独立となると大きな損切が出て、ポンド大暴落となるのでしょう。BOE議事録では政策金利据え置きで2名の反対票が今回も出ており、利上げ論は盛り上がっているようです。ここが期待のヘッジファンドです。その前の障害を取り除きたいのでしょう。スコットランドで独立が盛り上がっているのですが、スペインでは、カタルーニャ地方が11月8日に住民投票が予定されています。スペインは地方自治が強く、その他バスク地方も独立を過激派が望んでいます。ガリシア地方を含めて、全く言葉が違い、そして文化が違う地域では必然的に独立機運が盛り上がります。カタルーニャ、バスクはスペインの中でも豊かな地方であり、そうした機運は強いです。

為替市場を見ましょう。

ドル/円:私には予定通りの円安相場になってきました。低いコストのポジションは維持し、一昨日の押し目でドル買い増しました。利食いをするかどうかは今後の判断。日足チャートで見ると、ギャンチャートでは、7月18日安値起点の3x1と2x1の間のゾーンを順調に上昇しています。3x1は現在109.77です。ギャンスクエアでは、106と111の共に非常に重要な節目の中間ポイントの108.50を注目しています。その意味では一部利食い売りをしても良いのではと思っています。スコットランドの不安要因が剥げ落ちれば、もっと上もあるのではと思ってしまいます。人間の欲望に負けそうです。5日移動平均線がサポートに、ボリンジャーバンドの上限バンドに沿った動き。ストキャスティックスは高値圏にとどまる動きを、このような強い上昇トレンドの場合は、取ると言えます。時間足で見ると、20本EMAはFOMC声明文発表から上昇曲線をとっています。現在は現レートとのかい離があり、利食い売りが強いのではと思っています。MACDはデッドクロス気味。利食い時ですね。一部実行しよう。

ユーロ/ドル:ドル高相場の中、ユーロ安の流れが続いています。TLTROの割り当てがECBから発表されるという。銀行がどの程度応募するか見たい。それ程多いとやはりユーロ圏経済が低迷していることを資金面から表すことになります。引き続きECBの量的緩和実施が期待される市場環境です。ギャンチャートでは5月8日高値起点の1x2と1x1の間のゾーンをユーロ安方向に進むというのがビッグピクチャーです。ボリンジャーバンドの下限バンドも参考にしたい。ストキャスティックスは中間位置まで下方基調が進んでいます。時間足で短期的動きを見ると、20本EMAは下方曲線であり、現レートが短期的に戻す動きになっています。再度売りが優勢になるのではと思います。MACDはゴールデンクロス示現となっていることには注意したい。

ポンド/ドル:明日午後にはスコットランドの独立の是非が判明する。下記は日足チャートです。メインシナリオでは、ギャンチャート分析では、7月16日高値起点の1x1を上回ることが出来るかに注目です。現在1.6411に位置します。まさかのスコットランド独立になれば、1x2方向にポンド暴落を予想します。現在1.5653に位置します。下段のストキャスティックスは上昇基調にあるようです。独立ならず、BOEの利上げ論にテーマが移ることを期待したい。

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豪ドル/ドル:FOMC声明文でドル高相場になり、豪ドルは犠牲者のようです。シカゴ筋はまだ豪ドルロングと推測され、損切相場が続いていると思います。ギャンチャートでは、1月24日安値起点の1x8が0.8884に位置し、下値目安と言えます。変動の激しい豪ドルですから、豪ドル売り参加者には良いのですが、RBA利上げ方向に賭けたい私としては様子見です。豪ドルの激しい変動の性格からは予想通りと言えば予想通りの動きと言えます。また上昇波動に移ることを期待したい。RBAは本音の部分では利上げをしたいのではと思っています。テクニカルとファンダメンタルズが一致する局面まで待ちたい。クロス円は円安基調鮮明から豪ドル高のトレンドを示している。円安が担保となっていると言える。

NZD相場:火曜日のGDTに変化がなく底値固めの動きになったのですが、ドル高に押し流され、再びNZD安のトレンドになってしまいました。政府もNZD安が希望のようです。対ドル相場では、ギャンチャート7月11日高値起点の1x2に沿った動き、そしてボリンジャーバンドの下限バンドに沿った動きになっています。対円相場では、円安が担保され、一見NZD高のように見えてします。注意したい。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ



Posted at 16時11分


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

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