水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

2015年11月12日(木)

せっせと利食いの市場!

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!
気持よく散歩をしました。雨上がりの公園は何だかみずみずしい。そして秋が一気に到来しているようです。木々の葉っぱは紅葉し始めており、また鮮やかに赤い実を付けたり、サザンカは鮮やかです。それぞれ個性があり、面白い。そしてこの時期、野鳥が多く、良く見ると鮮やかな羽の色を持った鳥も軽やかに飛んでいる。シベリアから飛来したのか、またまた南の島から飛来したのか分かりませんが、想像すると面白い。写真は紅葉が進む公園のメイン通りです。

先週金曜日の良い米雇用統計の余韻が続くかと思いましたが、市場参加者はせっせと利食いをしているように推測します。丁度ヘッジファンドは決算期、今週初めから利食える通貨、金融商品は利食いを進めているようです。ヘッジファンドは、今年は苦戦しているようで、かなりのファンド解消が進んでいるとの報道を目にしました。ソロスファンドが債券王のグロース氏のファンド5億ドルを引き上げたとの記事も目にしました。8月の上海株大幅下落の後遺症は大きい。利食える金融商品は利食うとの方針のようです。そう言えばシカゴ金融先物市場の通貨建玉が全ての通貨で最近大きくは増えていないと思うのは私だけではないのでしょう。慎重姿勢を貫いているのではと思います。思いっきりが足りないのでは。そしてそれが出来ないファンド筋は苦しい。日本株で儲けてください。

私は金利を常に基準に為替相場を想像します。FRB高官、ECB高官がどのようにコメントしても、金利は正直です。ドル短期金利先物ユーロドル(3ヶ月物)3月限0.62%、6月限0.785%と金曜日と比較すると3月限変化なし、6月限−0.005%と今週はやはり利食い模様。そしてユーロ短期金利先物ユーリボー(3ヶ月物)3月限−0.17%、6月限−0.18%とこちらは月曜日から−0.045%、−0.035%とマイナス幅を広げている。これはユーロ下げ要素と言えます。このように考えると、ドル円上昇幅限定的、ユーロ/ドル下落余地があるのではと思ってしまいます。チャートで判断したい。オセアニア通貨がいまいちですね。豪ドルは今日の豪雇用統計が良い数字で、今週の下落幅を取り戻してしまいました。振りだし模様。上海株価意外と堅調、資源価格低迷を計算に入れないといけない。中国景気後退懸念が強いことを考えるとRBAは潜在的に利下げの可能性はあると思います。そしてNZD相場。RBNZの利下げ可能性、NZD安支持方向の政策は堅持と、ある時一気にNZD安示現となる可能性があります。もう一息我慢しましょう。最近は私は米雇用統計、豪雇用統計と、共に逆指値注文を置いて直後にポジションテイク、その後すぐに利食う作戦に出ています。共にある程度利益を確保し、短期的利益を享受しています。中期ポジションとは別にプロフィトセンターにしたいですね。

為替相場を見ましょう。暇な相場ながら、ドル高基調に変化はない。これが基本。ドルインデックスは98.90となんだかんだと言われながら100方向ではないかと思い巡らします。メディアはいろいろ言うが、ポジション持たない人の意見です。某米銀の日銀出身のひ弱なアナリストはドル円来年110円方向と、また目立ちたがり屋の見解に、なに〜という感じ。そんなに長期に為替を見通してはいません。その前に決着と思い巡らす。

ドル/円:FRBの12月利上げ説が強まり、来年の数回の利上げ実施が有力、そして日銀の追加金融緩和説もささやかれる相場環境となっています。下記は日足チャートです。緑の線はギャンスクエアの121の非常に重要な節目、その次の124の重要な節目を示しています。これを見ると見事にサポートとレジスタンスを形成しています。そして斜めに走る線は、ギャンライン昨年7月18日安値の1x1です。今日現在は124.46に位置します。これまで引いてきたフィボナッチ分析の38.2%もサポートラインをして意識したい。5日移動平均線をサポートラインとして、ボリンジャーバンドの上限バンド方向に向うと考えるのが素直なようです。しかし下段のストキャスティックスは下方基調に転換しているようであり、現在は利食い時の時間経過を示している。これが下値圏にまで達し、上昇転換する気配を示し始めたら新たな円ショート構築の好機。時間足で見ると、20本EMAは並行方向か緩やかな下方曲線となり、こちらを見ても利食いの参加者の態度のようです。

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ユーロ/ドル:こちらもユーロ売り相場ですが、短期的には利食い時。しかし上値も限定的なようです。大局観では、ギャンチャートでは昨年5月8日高値起点の1x1が1.0705に位置してブロックしている。しかし戻りも現在ではボリンジャーバンドのミドルバンド(1.0967)までは戻らないのではと思います。ECB追加緩和、FRB利上げ観測と、ユーロ安のドル高を演出している。明日発表のシカゴ筋のポジションは見ておく必要があります。心理面でファンド筋の心境を参考にしたい。左団扇状態か確認しましょう。チャートに戻ると1x1を下抜けすると下限バンド方向に向うと予想される。ストキャスティックスは上方基調とまだ利食いのユーロ買戻し相場のようです。時間足で見ると、20本EMAは緩やかな上方曲線のようで短期的にも利食いが続きます。

ポンド/ドル:BOEは早くて来年後半の利上げ観測、そしてFRBは来月利上げ模様と、ポンド安が進む。しかし流石に今週は利食いのポンド買戻し相場です。戻ってボリンジャーバンドのミドルバンド近辺を想定したい。ドル円、ユーロ/ドル、そしてオセアニア通貨のレパートリーの中、敢えてポンドに手を出す理由はない。門外漢通貨です。

豪ドル/ドル:今日はデイトレに専念する日。逆指値の買を置き、跳ねた所で利食い売り実施の作戦が上手くゆきました。しかし中期的には豪ドル安相場ではと思います。理由はRBAがいずれ利下げに踏み切ると思うからです。引き続き資源価格、原油価格は低水準であり、いずれ豪経済を圧迫する。不動産価格上昇が目障りです。チャート的には、ボリンジャーバンドのミドルバンドがレジスタンス、そして90日移動平均線が立ちはだかる。明日ローソク足が陰線に変化してくると、下値トライの雰囲気づくりになるのではと期待したい。ストキャスティックスは上方基調とまだ豪ドル高相場が続きそうだ。冷静に判断したい。時間足で見ると、豪雇用統計の良い数字にローソク足跳ね上がり、20本EMAも上方曲線。現在ローソク足は揉み合いであり、EMAとのかい離があり、この水準から豪ドル売り仕掛けになるか注目水準です。MACDはそろそろ下方転換するか注目したい。対円相場では、ボリンジャーバンドの上限バンドに接する動きにあります。上下バンド幅が並行に推移しているようであり、一方的に上昇するとは思えない。ファンダメンタルズ的にはクロス円も豪ドル安方向ではないかと思います。

NZD相場:NZではオークランド地区の不動産価格上昇が続いており、今月から実施のLVRの効果が期待される。依然としてRBNZの利下げ、NZD安希望の当局の姿勢です。チャート的に対ドル相場を見ると、ドル高が進み、現在は利食いのNZD買戻し相場が続いている。戻ってボリンジャーバンドのミドルバンド近辺ではと思い巡らします。良い水準で再度NZD売りではと思います。ストキャスティックスが上方曲線となっており、もう少し待ちましょう。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ



Posted at 17時31分


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

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