水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

2016年01月06日(水)

リスクプンプンの出だし!

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!
田舎から帰りやっと始動となりました。田舎に行く途中に見事な富士山を見ました。写真は東名高速道路の富士川インターから撮ったものです。昨年も眺めたのですが、やや雪が少ないのではとの印象です。やはり暖冬で少ないのでしょう。今年の正月は徳川家康の生涯に接する旅となりました。地元の近くには関ヶ原の合戦場があり、家康が合戦の朝、軍議を開いた際に座ったとされる石に座りました。天下取りの石と思っています。良いことがあることを予感させます。そして昨日は久能山の東照宮に参拝してきました。一富士、二鷹、三茄子とは初夢の通りには行かないが縁起を担ぎます。皆さんも縁起にあやかり、大いに稼いでください。

新春からリスクがプンプンする市場環境が続いています。サウジアラビアとイランが宗派対立から国交断絶しました。また原油下落からサウジアラビアの財政が悪化して、大きな投資家であるサウジ通貨庁が米国など主要金融市場から資金を引き上げるのではとの噂が出ている。そして中国の経済も思いのほか悪い数字が正月早々に出ている。思わぬ展開からリスク回避の円買いが進む状況にあるようです。そしてドルインデックスが堅調であり、ドル、円共に買われている。ドルインデックスは99.50水準と買われている。そして北朝鮮の水爆実験と直接金融市場には影響がないようですが、リスクの匂いがします。海外の投資家はどのように臨むのでしょうか。昨年12月29日火曜日時点の円ポジションで現在の状況が推測されます。下記のグラフは過去一年間の建玉とレートの推移を示しています。これを見ると先週火曜日時点で円ネット・ショート14,226枚と前週より16,141枚減と、ほとんどスクエア気味となっている。ヘッジファンドは日銀がこれ以上量的緩和を進めるのは困難になっていると読んでいるのか、兜町は今年は下落すると読んでいるのか色々と詮索します。ショートポジションが少なくなった時点の過去一年間の目安は119円と言える。現在はポジションスクエアとなっているのか円買いは進み118円台ミドルの水準となっている。円安方針を見放したのでしょうか。皆さん注意しましょう。反対にユーロ・ネット・ショート160,550枚と前週とほとんど変化していません。ユーロ圏消費者物価指数は悪化しており、ユーリボー金利先物9月限−0.22%と年末水準の−0.175%からマイナス幅を広げている。ECBは今年前半は何らかの追加金融政策、量的緩和強化の方針を打ち出す可能性があると言えます。年後半には景気回復、緩和政策を幾分弱めるのではと薄々思っています。ポンド・ネット・ショート31,022枚(前週比4,361枚増)とドル高相場の影響、BOE早期利上げに踏み切るとの観測が後退しているのではと思います。オセアニア通貨では、豪ドル・ネット・ショート17,545枚(3,309枚減)、NZDネット・ショート146枚(75枚減)とほとんど変化がない。ドル高、資源価格安、中国依存高と、オセアニア通貨安を演出するのではと思います。

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10年米国債利回り2.23%と年末と変化なし、そしてドル短期金利も大きくは動いていません。中東リスクにも債券利回り低下の動きになっていないことには注目です。原油低位安定持続、CRBも低水準が続きます。中国需要が低迷しているのが影響しているのかもしれません。

為替相場を見ましょう。

ドル/円:ほぼシカゴ筋はスクエア状態と推測します。緑の線は昨年の円高局面のサポートラインを引いてみました。118.60水準です。これからは本邦投資家の円ショートの損切が湧き上がるのではとの心配が過る。この水準から大きく円高に振れるのか注目です。ギャンスクエアでは116が重要な節目となっています。ボリンジャーバンドの下限バンドに沿った円高、5日移動平均線がレジスタンスとなります。下段のストキャスティックスは下値圏にとどまる。ローソク足の形状から本邦投資家の損切のクライマックスではないかと思います。米金利上昇過程にあり、そんなに大きく円高に振れるとも思いません。慎重に底値拾いに行きたい所です。時間足で見ると、20本EMAは下方曲線となっている。EMA水準でSell on Rallyが短期的には有効のように見えます。あくまで短期的戦略となります。

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ユーロ/ドル:シカゴ筋もユーロ売りで攻めているようです。私のビッグピクチャーと同様です。2014年5月8日高値起点の1x1(1.0401)が下値目安ではと思います。当面はボリンジャーバンドの下限バンドに沿った動き、5日移動平均線がレジスタンスとなります。ストキャスティックスは下値圏にとどまり、利食いの買い戻しが一時的に出てきても不思議でない。時間足で見ると、20本EMAは下方曲線。EMA水準でSell on Rally の作戦が有効のようです。

ポンド/ドル:ユーロの衛星通貨のようです。影が薄い。ユーロ同様に、ボリンジャーバンドの下限バンドの沿った動き、5日移動平均線がレジスタンスとなっている。

豪ドル/ドル:2014年9月5日高値起点の2x1(0.7084)を下抜けしているようです。資源安、中国リスク、ドル高の三要素が揃い、RBAも利下げ観測が出てくるのではとの相場環境です。スティーブンスRBA総裁の発言には今年も注意、そして尊重したい。ボリンジャーバンドの下限バンドに沿った動き、5日移動平均線がこちらもレジスタンスとなっています。ストキャスティックスは下方基調継続となっています。時間足で見ても20本EMAは下方曲線、こちらもEMA水準でSell on Rallyの展開です。深追いは避けたい。戻りも早い豪ドルの特性を思い出したい。クロス円は対ドルでの豪ドル安、円高からクロス円安進行となっています。

NZD相場:まだ相場観が構築できていませんが、何となく豪ドル同様のチャートになっています。ボリンジャーバンドの下限バンドの勢いよく下抜けするかに注目したい。RBNZは今年も利下げを実行するのでしょう。そしてNZD安方針を確認することになるとでしょう。ビッグピクチャーはNZD安です。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ



Posted at 20時02分


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

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