水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

2016年01月12日(火)

高いリスク度ほど金利動向に注視!

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!
連休中は房総半島の旅に出ました。いつも美しい海岸、砂浜、そしてリゾートホテルでは高台から素晴らしい日の入り、そして朝の清々しい風景、そして露天風呂からの素晴らしい風景、そして美味しい料理と大満足です。写真は部屋からの美しい日の入りの風景です。お楽しみください。のんびりし過ぎの私ですが、ストレス満載の長い一年では必要ではないかと、のんびりしています。私には今週から新年の始まりです。

リスク度が高い新年の始まりです。中国、中国の見出しが躍る毎日です。中国は共産党体制の下、真意が読めない。事前にその動きを感じる兆しがないと言えます。これまで自由主義体制の金融市場環境に慣れてきましたから、統制経済の中国経済金融市場に慣れる必要があるように思います。上海総合指数、中国人民元基準値、そして突然発表が今後も予想される金融政策発表には注意しないといけない。そして的外れな週末の経済指標の発表と。それはそれとして、主要通貨の金利動向にリスクが高い時ほど注意して追いかけるのが、為替を追いかけるヒントとなると思います。私は金利市場にも長年携わってきました経験から言えます。

米国金利市場では、10年米国債利回り2.17%と私の注目する2.25%には達していません。その意味では海外、特に中国、中東などの要因に振り回されている市場環境です。反対に短期金利動向では、ユーロドル金利先物(3ヶ月物)9月限0.91%、12月限1.03%と今年の末までにはFRBがFF Rateを0.25%ずつ2度引き上げ、1.00%にすることが織り込まれている、今後3度か4度の議論がエコノミストの間で盛んになる。冷静に読むと短期金利上昇方向が読み取れる。その意味でイールドカーブ(利回り曲線)は10年と2年の間で現在124pbsですが、フラットニング(平坦化)が進むのではないかと思います。ユーロ金利では、短期ユーリボー金利先物9月限−0.235%と引き続きマイナス幅を広げている。このことはユーロ安のビッグピクチャーを持つ根拠となります。そして期先物では12月限−0.23%、2017年3月限−0.215%と低金利が底を打つイールドカーブとなっている。つまり年後半からユーロ圏景気旧回復のシナリオを描くことが出来ます。このことには注意が必要です。ユーロ/ドルがパリティを示した後、1.10方向に向うシナリオが考えられます。

シカゴ筋は先週火曜日時点で、円ロング4,103枚と前週の円ショート14,226枚から反転しています。損切が進んだことの影響でしょう。確信を持って円ロングにしているのではないと思うのですが。もう少し様子を見たい。ユーロ・ネット・ショート160,643枚と依然としてユーロ安のシナリオを持っている。私のついて行くつもり。ポンド・ネット・ショート30,496枚と全くユーロの衛星通貨に成り下がってしまった印象です。ポンド消滅、人民元新たに加わった主要通貨ラインアップではないかと思います。豪ドル・ネット・ショート13,761枚、そしてNZDネット・ロング1,579枚と共にスクエア状態に近い。

それでは為替市場を見ましょう。

ドル/円:シカゴ筋がほぼスクエア状態と、明確な相場観がない状態です。チャート的には昨年の安値水準の116〜117に位置します。まっさらの状態で臨みたいが、円安相場も捨てがたい。良く言えばフレキシブルで行きたい。大きな所ではギャンスクエアの非常に重要な節目116には注意したい。そして2014年7月18日起点の1x2が114.32に控えている。1x1が127.35であり、今年はこの範囲で動くのではとおぼろげながらビッグピクチャーを描きます。黒田日銀総裁は袋小路に追い込まれ、追加金融政策には量的に増やす以外にない。このまま円高傾向になると輸出中心に景気悪化が予想される。中国頼みのインバウンド需要を掘り起こすには円安傾向にしないといけない。その意味では円高相場には限界があると言えます。ボリンジャーバンドの下限バンドは下方曲線。ローソク足とはかい離が見られる。そろそろ収まるのではないかとちょっと思います。本邦投資家の損切が一巡するのを待ちましょう。ストキャスティックスは上方基調に転換。

ユーロ/ドル:ECBと当面の金融緩和観測の持続、FRBの金利引き上げ傾向からユーロ安の相場観を持ちます。下記は日足チャートです。チャート的にはフィボナッチ分析10月15日高値と12月3日の61.8%戻し(1.0890)と50%戻し(1.1005)を注視したい。これらのラインがレジスタンスになるか注視したい。下段のストキャスティックスは既に下方転換模様。61.8%でユーロショートに少し振っても良いのではないかとアイディアを持ちます。ボリンジャーバンドの下限バンドが下値目安。時間足では、20本EMAは下方曲線と、短期的にはEMA水準でSell on Rallyの作戦継続です。

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ポンド/ドル:ユーロの衛星通貨的立場であり、ユーロ相場と同様の相場観を持ちます。BOEはいずれ主体性を失いのではないかと思います。ユーロと統合通貨になった方が良いのではと個人的に思います。ボリンジャーバンドの下限バンドが下値目安。

豪ドル/ドル:RBAは今年も利下げ観測が燻る金融環境と言えます。チャート的には2014年9月8日高値起点の2x1(0.7057)を下回り、その下落スピードを強めるのではないかと思います。原油安、資源安、中国景気後退懸念と豪ドル安を促す要因は多いと言えます。ドル高相場も豪ドル安相場には追い風。ボリンジャーバンドの下限バンド方向ではないかと思います。短期的動きを時間足で見ると、20本EMAは水平方向と現在はこう着状態にあります。クロス円は対ドルで円高、豪ドル安と、豪ドル安相場の相場観を持ちます。

NZD相場:RBNZの利下げ観測、当局のNZD安誘導と、NZD安の相場観を持ちます。今年最初のGDTも−1.6%とNZD安相場には追い風。当局はエル・ニーニョの気候悪化を懸念している。ボリンジャーバンドの下限バンドを追いかける相場が続くのではと当面思います。5日移動平均線がレジスタンスとして機能するかに注目したい。90日移動平均線にも注意。

まだまだ始まったばかりの相場で、じっくりと取り組みたい。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ



Posted at 12時24分


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

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