水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

2016年01月28日(木)

FOMCとRBNZ考察!

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!
寒い日々が続きます。そしてそんな中でも春の近づきを感じます。写真は公園のロウバイです。すっかり満開模様。年末から新春にかけてかなり暖かかったので、満開になったのではと思います。しかしその後の寒さで、咲いた花がかなり凍っているように見えました。植物と言う命が懸命に生き抜こうとする様子に、私も頑張ろうと思った次第です。

FOMCとRBNZの声明文から今後のヒントを見つけましょう。

宵の口発表のFOMCでは、外部環境の変化に注目した声明文ではと思います。私の予想通りの内容です。そして国内環境は引き続き好調なようです。今後外部環境の変化(原油と中国)がどの程度米国経済に変化をもたらすかにFRBメンバーは注視することになります。原油下落は米国にはシェールオイル・ガス掘削業者を慌てさせています。原油産出国からのオイルマネーの退潮も心配される。このことからNY株価が下落し、米国消費者の消費を冷え込ますことも今後予想される。下記は今回のFOMC声明文と前回と比較した文章です。(出所:WSJ)前回文章では、国内及び国外の状況を見ながら、委員会では経済活動と労働市場がバランスの取れたリスク見通しであるか精査するとしています。しかし今回の文章では、エネルギー価格(原油価格)の下落がインフレ率を低下させているという文言を追加し、経済と金融市場情勢を注意深く見守るとしています。前回はFF Rate引き上げ決定した会合であり、今回急速に自体が変化していると言えます。どの程度米国経済に変化が出てくるかに注目が集まります。悪化する傾向が続くと3月の利上げはないのではと個人的に思うのです。私は金利市場の動きをその判断材料にしています。短期金利先物ユーロドル(3ヶ月物)0.88%と前日からほとんど変化がありません。つまり今回のFOMC訂正箇所は金利ディーラーには織り込み済みと言えます。WSJのヒルゼンラス記者は、Wary Fed Keep Its Options Openとの見出しで、3月利上げの可能性は残されていると表現しています。これはかなり利上げには楽観過ぎるのではと私は思います。本当に3月にするのとの印象を持ちます。そんなに3月までに早く金融市場が回復するとは思えない。これからより悲観的になるのではと思っている投資家の方が多いのではと思います。その意味ではドルの戻りは緩いと言えます。10年米国債は2.00%と私の重要視している水準2.25%には程遠い利回り水準です。

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RBNZは2.50%の政策金利(OCR)を据え置きました。声明文では、昨年上半期経済は弱含みで推移したとしています。しかし今年は、移民の増加、観光業、堅調なパイプライン建設、ビジネス、消費者信頼感から上昇に向かう可能性があるとしています。しかしインフレ率は、原油価格下落から低い。インフレ目標レンジの1.6%と一致する年率コアインフレを予想している。金融政策は緩和的。そしてインフレ目標(1〜3%)の中間点近くに平均インフレに着地するために、今年追加金融緩和が必要になる可能性があるとしています。下記は2000年からのインフレ率の推移を示しています。現在は0.1%前期比と極めて低い。そして最低水準です。これを引き上げるためには利下げ以外に選択肢はないと言えます。今回声明文では、為替レートの更なる下落が輸出価格の下落が続く中必要であるとしています。その他、フォンテラ社が15/16年ミルク価格4.15NZD/Kgmと前回の4.60NZDからは下方修正見通しを発表しています。酪農業界は引き続き悪いと言えます。中期的NZD安のビッグピクチャーには確信が持てる。後はチャートで判断しましょう。

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為替市場を見ましょう。ドルインデックスは99.00水準と大きな変化はない。カウンターカレンシーの凸凹で、ドルが強いのでしょう。円高であり、足を引っ張っているのでしょう。

ドル/円:明日発表の日銀金融政策決定会合の声明文、黒田総裁の記者会見に注目が集まる。私は、外部環境に左右されやすい日本経済と、アベノミクス崩壊の可能性のある日本経済から政府からの圧力を受けやすいということから、追加金融緩和、つまり量的緩和の強化策もあるのではと思います。そして今日の日経新聞では115円の防波堤も意識されているとの記述があります。チャート的には、ボリンジャーバンドの下限バンドからはかい離しており、またミドルバンドも上抜けしており、当面は円安傾向を続けるのではと思います。その意味でも明日何らか発表があれば、円安基調を強固なものとします。フィボナッチ分析12月18日高値と1月20日安値の間の61.8%戻しが118.90水準に位置する。この水準を上抜けするかどうか、日銀の動きにかかっているのではと思います。ストキャスティックスは高値圏から下方基調を伺う兆しもある。台無しにしないためにも明日の日銀に期待したいものです。時間足で見ると、20本EMAは上方曲線で、EMA水準で底値拾いが有効と言えます。

ユーロ/ドル:方向感のない相場ながら、ユーロ上値は重いと言えます。ボリンジャーバンドの上下バンド幅は並行に進む形状になっており、こう着感は漂います。フィボナッチ分析10月15日高値と12月3日安値の間の61.8%戻し(1.0892)に位置し、現レートが位置にあります。上に行っても50%戻し(1.1008)でしょう。やはりボリンジャーバンドの下限バンド方向(1.0757)でしょう。ユーロ短期金利ユーリボー9月限−0.29%と方向性を示唆している。ストキャスティックスは上方基調とまだ少し上昇余地があると言えます。時間足で見ると、20本EMAは上方曲線ながら、ローソク足が下抜けする兆しがあります。この点が少し気になります。MACDは下方基調の兆し。少し売ってみたい所です。

ポンド/ドル:先週からの調整局面が続いています。BOEは利上げを先延ばしする動き、FRBは利上げには慎重姿勢。やはりポンド安傾向が続くのではと思います。ボリンジャーバンドのミドルバンドがレジスタンス、下限バンドが下値目安ではと思います。ストキャスティックスは下方転換模様とポンド安を示唆している。

豪ドル/ドル:昨日発表の豪第4四半期消費者物価指数0.4%前期比、1.7%前年比と0.1%それぞれ良い数字。現在は豪ドル利食いの買い戻し時と言えます。いずれRBAの利下げ観測が出てくるのでしょう。6月までには利下げするのではとの観測です。ギャンチャート2014年9月5日高値起点の2x1(0.6977)を上回ってきています。勢いがつくとボリンジャーバンドの上限バンド(0.7151)までの上昇の可能性も。中国次第でしょう。時間足で見ると、20本EMAは水平飛行。豪ドル上昇の勢いは失われている。どう解釈するか。

NZD相場:RBNZのファンダメンタルズ分析では、利下げの、NZD安が今年の相場分析と言えます。そしてチャート分析。2014年7月11日起点の2x1と1x1(緑線)の間を動くというアイディアです。現在は揉み合い、利食いの買戻し状態。この状態を消化し、去年の9月12月の揉み合い水準(0.6400〜0.6250)を目指すのではと思います。当面ボリンジャーバンドの下限バンド方向ではと思います。下段のストキャスティックスは下方基調と、その方向性を示しています。

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Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ



Posted at 17時21分


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

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