水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

2016年02月01日(月)

びっくりポンや日銀マイナス金利!

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Hola!
Qué tal!
Mucho frio, verdad!
寒いですね!北極圏の寒気が極端に蛇行しているからのようです。蛇行して1週間くらい寒気圏に入り、そして暖気圏に戻るようです。日本と北米が同時に寒気圏に入り、揃って大雪です。大雪の時、ワシントン近郊の友人にスカパーでテレビ電話、たっぷり積もった雪の風景を見させていただきました。写真は花の丘公苑で見つけた白梅です。春は近いようですね。もう少し我慢。寒さに負けず、日々の散歩は欠かせません。毛糸の帽子が心地よい。

びっくりポンの日銀マイナス金利です。脱線しますが、毎朝、朝ドラの「あさが来た」に嵌っています。大阪の銀行、商業を発展させ、日本女子大まで設立した広岡浅子(ドラマでは白岡あさ)は積極果敢な明治の時代には珍しい肉食系女性。加島銀行を設立したという。そう言えば、某大手邦銀さんに加島さんと言う有名なディーラーにお会いしたことがあります。その後大阪支店長、役員まで昇進されました。確か大阪出身であり、ご関係があるのでしょう。あさの旦那さんはニチメンの初代社長。ドラマでは、大阪証券取引所の創始者五代友厚、福沢諭吉、渋沢栄一、大久保利通など日本近代化の基礎を作った人物が次々を登場し、面白い。あさのびっくりポンが今年の流行語大賞になるのではと期待しています。そんなびっくりポンな日銀マイナス金利導入です。当座預金残高の現在の積み上げ分は従来通りの0.1%、そして所要残高と称する残高にはゼロ。今月16日以降に積み上がる上記以外の余剰残高にマイナス0.1%を課するとの声明文を読むと説明されています。日銀当座預金残高は現在約260兆円。銀行が余剰残高を日銀に預け、0.1%の金利を狙うことを止めさせることが目的のようです。そして企業の設備投資などの融資に向けさせることを目的としているのではと推測します。しかし政府の財政政策と同時に実施しないと意味をなさないのではと思います。馬に水を飲ませようとすることは出来ますが、実際に飲むかどうかは別問題と同じではないか。住宅ローン、融資金利は低くなるとのこと、我々には良い政策のようだ。日本の長期金利は10年で金曜日午前中の0.21%から今日0.5%に低下している。そして欧米でも米債10年1.92%、独連邦債10年0.32%と共に低下傾向になっている。黒田バズーカ砲はグローバルの金利を低下させていると言えます。黒田さんは、質、量、金利の3次元金融緩和と称している。日銀だけの努力ではデフレ脱却の道は容易でない。確かに兜町は上昇しているが、日本経済を動かす力とはならない。霞が関が頑張らないといけない番のようです。今月15日発表の第4四半期GDPは−0.1〜−0.7%前期比と再びマイナス成長入り予想と、再び足踏み状態。円安方向、金利低下方向と日銀は頑張っている。安倍さん頑張って!

それでは為替市場を見ましょう。ドルインデックスは99.50と金曜日朝の98.60からはドル高模様。日本の金利低下をリスク志向と解釈したようです。しかしドル金利も長短共に低下の動き。短期ドル金利先物ユーロドル(3ヶ月物)12月限−0.06%の0.815%に低下してきている。これは今年FRBが1回0.25%も利上げを実施して(FF Rateの上限が0.50%)、もう一回利上げに踏み切るかには相当に疑問符が打たれている水準と言えます。その意味では金利差からはドル高の動きにはならないと言えます。10年債で2%を下回ってきていることがそれを物語ります。カウンターカレンシーの国の中央銀行の金利操作、思惑、観測で現在はその通貨の動向が左右されていると思います。この考えを基本にしたいと思います。

ドル/円:日銀マイナス金利導入で円金利低下、ドル金利も下がっているものの、円金利の下げが激しく、ドル高鮮明。下記は日足チャートです。今日からチャートを変えました。フィボナッチ分析12月18日高値と1月20日の間の38.2%戻しを上回りました。緑で丸をつけました部分が大きなサポートになってきている。ドル金利も下がっていることから、上値も現在はそんなに期待できないのではと推測できます。ピンク色で引きました直近の最高値水準(123.30水準)は遠い目標と言えます。10年米国債で2.25%に向う動きが必要条件です。シカゴ筋は先週火曜日時点で円ネット・ロング50,026枚と117〜118円コストの損切を全て切っているか不明(日本時間であり、自動的に損切を執行できていないのでは)。今後ドル安方向に振れれば損切に出てくる可能性はある。苦しい立場にあることには違いない。ドル金利も下がっていることを考えると、下がった所を仕込むのは賢明な作戦です。下段のストキャスティックスは高値圏であり、今後は下げる可能性があります。時間足で見ると、20本EMAはマイナス金利発表後上方曲線。現在は次第に丘形成にあり、ローソク足との関係では大きく上昇する雰囲気にはない。ひとまず利食い売りの相場ではと思います。

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ユーロ/ドル:思いのほか静かなチャートになっている。ボリンジャーバンドの上下バンド幅は平行で推移し、むしろ狭まってきている。ドル金利下落はドル高を押さえます。ミドルバンド近辺からどちらに動くは不透明。ECB追加緩和観測からユーロ安方向のビッグピクチャーは描けます。ストキャスティックスは下方基調。時間足では、20本EMAは水平方向。ローソク足との関係からも中立的であると言えます。こちらも日銀マイナス金利からのユーロ売りからの利食い局面であると推測したい。

ポンド/ドル:こちらも日銀マイナス相場の影響を色濃く受けています。チャート的には下方トレンドから中立的相場観。ボリンジャーバンドのミドルバンドがレジスタンス、下限バンド方向ではと思います。

豪ドル/ドル:今日の中国経済指標は、総じて悪いようです。1月財新製造業PMI:48.4と予想より良いものの、そもそも論では50を割っており、悪いと言えます。中国経済弱体論が焦点となれば、豪ドルの上値トライも限定的。0.71が当面の上値ではと思います。ボリンジャーバンドの上限バンド(0.7117)がレジスタンス。ミドルバンドは通過点では。ストキャスティックスは高値圏から下方転換気配を感じます。RBA利下げ論がそろそろ出てくることを期待したい。明日のRBA金融政策委員会に注意。政策金利は据え置き予想ですが、声明文の表現に注意したい。クロス円は金曜日の円安方向ムーブメントから豪ドル上昇の動き。上限バンドがレジスタンス。

NZD相場:現在は下値圏から中立的に動いています。シカゴ筋は先週火曜日時点でNZDネット・ショート5,400枚と2週連続のショート。RBNZの利下げ論がやっとシカゴ・ヘッジファンド筋のコンセンサスになってきているのではと思います。ボリンジャーバンドの上下バンド幅が急速に狭まっていることには注意したい。ミドルバンドが当面のレジスタンス。下限バンド方向ではと思います。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ



Posted at 17時40分


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

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