水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

2016年02月08日(月)

リスク回避動きは底を打ったのか?

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!
昨日は台湾の銀行時代の元信託銀行出身の上司と丸の内で、ランチ談義で楽しいひと時を過ごさせていただきました。国際金融情勢の動き、ローマ時代の話から社会の動きのヒント、知り合いの動向と時間の過ぎるのが早すぎます。直ぐに3時間が過ぎました。午後散歩不足を補うため、皇居の二の丸公園を散歩しました。徳川家光時代には6層の天守閣があったとか、現在は土台の石垣のみです。現代に復活させようとの動きもあるようです。近くから見ると見ると本当に大きい。姫路城の石垣クラスはあるのではと思います。黒塗りの天守閣は江戸の街々を見下ろす威容であったようです。また現在公園になっている部分は御殿址のようであり、松の廊下、大奥がこの辺りにあったのではと推測するとロマンを感じます。最近国内外の歴史物を読み漁る私です。篤姫、月光院、春日局など女性が活躍していたのでしょう。写真は天守閣の石垣です。今朝はSuperBowlです。50回の記念の年、私には思い出深い土地で行われました。友人が住むSanta Claraです。友人の家から10分程の距離です。午前中は金融相場も無視でテレビに噛り付くことになりました。結果はブロンコスが勝ったというより、パンサーズが墓穴を掘って負けたという印象が強い。やはり20年程前の49ers対ベンガルズのモンタナのワンマンショーが一番印象的です。

私は短期金利の動きを為替、金融市場を動かす要素として一番重視しています。金曜日の米雇用統計では、NFPは悪かったものの、失業率、そして平均時給が良かったことが市場では重視されたようです。下記はユーロドル金利先物(3ヶ月)12月限です。左右の丸が同水準に位置する。10月頃の99.20(0.80%)からFRBの利上げフィーバーから12月下旬の98.75(1.25%)まで下落し、そして中国経済、原油下落から再び99.20を上回り、そして再度下落方向(利回り上昇)の動きにあるようです。NFPには素直に反応せず、ミクロ指標の時間給を重視している。つまりこじつけです。これ以上NFPは悪くなることはないとの読みを重視しているのでは。その意味では下記ユーロドル金利チャートは納得できる。その上で考えると、ドルの動きも意を決します。ドル高の動きが今後続くのでは。NFPも冬季に1度は悪く、そしてその後良くなる傾向をここ2〜3年は経験則としてあるようです。ドルインデックスも97.00と下値は堅いように見えます。これを当面基本としたい。後は中国、原油が主役と言うことを認識しておきたい。

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スペイン政局を簡潔に話します。フェリペ6世国王から指名されたサンチェス社会労働党(PSOE)党首(書記長)は、ポデモスとシウダダノスとの連立を目指している。しかしポデモスはシウダダノスとの連立に難色を示している。シウダダノスはカタルーニャ州の市民党をルーツにしている。右派の性格上、左派政党のポデモスとは相いれない。つまり水と油の関係です。ここをどの様に妥協するかがポイントです。来週前半の政権樹立を目指すという。スペイン10年債1.65%とほとんど変化がありません。ユーロの相場材料にもなっていない現状と言えます。

為替市場を見ましょう。ドルインデックスは上昇気味。

ドル/円:116がサポートになるか注目したい。日本政府、日銀としても115円台以下の円高局面になれば、輸出主導の景気が腰折れし、アベノミクスも崩壊に危機に瀕します。安倍さんは益々日銀に圧力をかけることになる。そして為替介入もアベノミクス防衛のために戦力と考えることのではと思います。チャート的はギャンスクエアで見ると116は非常に重要な節目として機能している。そして前段で説明した通り、米市場の金利の動きからリスク回避志向も底を打ったのではと思われる動きも見られます。117.00がサポートになると、ボリンジャーバンドのミドルバンド(118.20)を上回るかに注意したい。下値リスクは下限バンド(115.60)を意識したい。ストキャスティックスは上方転換模様と楽観的に見たい。時間足で見ると、20本EMAは鍋底形成の動きのように見える。慎重にEMA水準で底値を拾って行きたい。

ユーロ/ドル:前回ブログではユーロ高の悲観的論点を展開しましたが、杞憂で終わったようです。シカゴ筋も相当にポジションを縮小している。先週火曜日時点でユーロ・ショート87,073枚と前週比40,142枚減となっている。これは去年の10月中旬の水準です。そしてレートは1.13台です。やはり1.10を超えてくると気持ち悪く損切に踏み切るのでしょう。ヘッジファンドの投資心理を読みましょう。チャートを見ると、ボリンジャーバンド(1.1185)を上回り、そして現在下回る動きになっている。ローソク足を見ると、陽線、陰線が並び、レジスタンスとなっていることは明らかです。フィボナッチ分析10月15日高値と12月3日安値の間の32.8%戻しが1.1123に位置し、この水準を下回っていくかに今週注目したい。明確に下回れば50%戻し(1.1008)が目標となります。ストキャスティックスは高値圏に浮遊する動き、いつ下方転換するかどうか見ましょう。時間足で見ると、20本EMAは水平方向となっている。これだけでは判断できません。中立と解釈。

ポンド/ドル:先週木曜日のBOE金融政策委員会では、利上げに積極姿勢のマカフィティー委員が据え置きに回ったことで、利上げが更に遠のいたのとの観測が強まりました。ポンド安の材料として意識されたようです。インフレレポートでは、インフレ率、経済成長率共に下方修正となりました。グローバル経済に影響されている英経済と言えます。利上げは少なくとも今年中には行われないとの観測が強い。それにしても短期金利はほとんど動いていない。チャート的にはボリンジャーバンドの上限バンドがレジスタンスとして意識されます。ミドルバンド方向と言えます。

豪ドル/ドル:長期の豪ドル安トレンドの中にあるように思います。ファンダメンタルズ的には中国の「新常態」の経済状態、原油など商品相場の低迷、資源部門の不景気等RBAは利下げを今後考えないといけない状態に変化なし。ドル高が今後鮮明になると豪ドル安も倍増の印象となる。下記は長めの日足チャートです。緑の平行線を引きました。この間の動きが当面終始すると考えたい。ギャンライン分析では、豪ドル下落が始まった2014年高値起点の2x1がその間に位置する。2x1が当面の目標。ボリンジャーバンドのミドルバンド(0.7017)が下値目安。下段のストキャスティックスは下方基調を強めている。短期的動きを時間足で見ると、20本EMAは鍋底曲線形成。ローソク足が上抜けしている。短期的には豪ドル高のようです。MACDは上昇基調のようです。クロス円も対ドルチャートと同様ですね。

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NZD相場:NZD高相場が終わったかの印象です。RBNZはその内に利下げに踏み切るのではとの市場観測が基本です。ドル安相場が終わればNZD安相場に向う。チャート的にはボリンジャーバンドの上限バンドを飛び越え、ローソク足は陽線、陰線との順です。現在は上限バンドを下回ってきている。今日が陰線になれば、ミドルバンドまで下落する可能性があるのではと思います。ストキャスティックスも既に下方転換の形状となっています。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ



Posted at 18時01分


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

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