水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

2016年02月15日(月)

リスク志向への変化への兆し探し!

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!
週末本当に暖かい日を過ごしました。私の住む大宮では春一番もそよ風程度でした。週末は公園を散歩しました。多くの人々が繰り出し、それぞれ楽しんでいました。鴨が元気のようです。しきりに土手の草むらを突く姿が見られました。美味しい餌があるようだ。カワセミの鮮やかな青色の羽にも感動しました。自然は色々と楽しませてくれます。写真は先週訪れた皇居二の丸公園のスナップです。お楽しみください。

金曜日には一旦リスク回避志向が収まったような金融市場でした。イエレンFRB議長が、前日の議会証言の発言から、マイナス金利に踏み込んだ発言があったようだ。前日の発言が利上げへの道は崩していないと市場は解釈し、リスク回避志向が進んだことへの反省であったのではと解釈したい。NY株高、そして10年米国債1.74%へと上昇。しかし2.00%を大きく下回った金利体系に変化はない。そして原油高。OPEC総会で減産が議論されるのではとの期待感が強まっていることのようです。私は原油には素人です。土曜日の日経新聞ポジションを読んで参考にしたい。記事では原油価格底入れが近く、年内に50ドルまで上昇するとしたヘッジファンド筋の見通しを紹介している。そしてオプション市場でコールの買いが急増しているという。アゼルバイジャンで食料価格急騰から大規模デモ発生、ベネズエラやナイジェリアが苦境に立っていると紹介している。ここからは原油素人の私の推論です。原油価格下落は、1.原油高でサウジアラビアなど中東の資金リッチな国々の財政が悪化し、投資資金の向かう先のウォール・ストリートへの資金を引き揚げせざると得ない状況に落ち込むのではと思います。それが世界の金融市場の収縮へと向かわせる。2.米シェールオイル・ガス産業がこのまま原油安にとどまると産業自体の規模縮小を迫られる。採算ラインの最低50ドルに向わないといけないようです。貸し込んだ米系金融機関の不良債権化がささやかれる。米国政府主導で進めてきた中東依存の石油政策の根幹に関わる。米政府としてもこの産業を衰退させるわけには行かない。安全保障の問題が絡んでくる。当然FRBにも圧力がかかります。3.ロシア経済の悪化、そしてロシアの財政赤字拡大を促します。西側と近く、欧州金融機関特に独金融機関は多額をロシアにつぎ込んでいる。そしてドイツ銀行中心に不良債権化が噂される。独政府としても見逃せない。そして仏、英金融機関も同じような状態ではと推測される。このように見ると、政府・中央銀行主導で今回の原油価格下落から派生している問題は、来週末予定のG20財務相・中央銀行総裁会議で話し合われることになり、強いメッセージを発信するのではと推測します。米・独など西側主要国、そして日本経済の根幹に関わることになります。このように原油素人ながらに考えると、原油価格底打ち観測は納得できます。そしてリスク志向へと金融市場が向かうというシナリオも。その足を引っ張るのが中国景気後退懸念と言えます。原油価格VS.中国経済という構図が続くのではと思います。

このような想いを持ちながら、相場はテクニカル重視で行きましょう。為替ではドルインデックスが96.10水準と95台からは回復している。本物かどうか注視したい。ユーロドル金利先物12月限0.76%とこちらは0.25%の今年中のFRBの利上げを織り込む水準。

ドル/円:下記は前回に続き日足チャートです。まず緑丸で囲った部分のローソク足に注目。先週木金曜日両日ともに下ヒゲが長く伸びています。損切が多く出て、反対に底値ではと読んだ参加者の買が出ていると言えます。そしてその上の緑線は、2014年7月14日安値起点のギャンライン1x2(114.72)までには回復していない。ギャンスクエアは116.00が非常に重要な節目です。前段の原油相場底打ち観測からは、もうこれ以上の原油価格下落は程度の差があれ、ほとんど底値と読みと、リスク志向に傾く公算が強い。後は中国次第。両ラインを上回るかに当面注視です。下段のストキャスティックスは上方基調に転換している。時間足で見ると、20本EMAは上方曲線となっている。Buy on dipsの作戦復活。そう言えば、今朝発表の日第4四半期GDP速報値は−0.4%前期比、−1.4%前期比年率と予想以上に悪いマイナス成長となっている。アベノミクス崩壊の正念場と解釈したい。安倍さん、麻生さん、浅川さん、黒田さんどうするのでしょうか?金融手段ではもうお手上げ、そうなると消費税引き上げ停止、為替介入など劇薬のカードを繰り出すか。思惑が働きます。今日の所は皆さん一安心ではと推測します。

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ユーロ/ドル:リスク回避行動が収まりつつあるチャートとなっている。ボリンジャーバンドの上限バンド(1.1414)からはかい離してきており、また5日移動平均線が下方曲線となり、ローソク足が陰線で下回ってきている。この後、フィボナッチ分析10月15日高値と12月3日安値の間の38.2%戻し(1.1121)までユーロ安が進むかに注目したい。ECBは来月追加緩和の方針で、ファンダメンタルズ的にはユーロ安と言えます。時間足で見ると、20本EMAは下方曲線。EMA水準でSell on rallyの展開となっています。

ポンド/ドル:門外漢の通貨で多くは語れません。こちらもユーロ同様にリスク回避志向が弱まってきているポンド安の相場観を持ちます。ボリンジャーバンドのミドルバンド(1.4383)辺りが目標となるのではと思います。

豪ドル/ドル:先週スティーブンスRBA総裁は、緩和的な政策や豪ドル安が豪経済の成長を支援するとして、方針は変わらないと言えます。その内に利下げ観測が出てくるのでしょう。6月頃会合だろうか?豪ドル相場観に変化はない。チャート的には90日移動平均線(0.7146)がレジスタンスになるかに注目です。サポートはボリンジャーバンドのミドルバンド(0.7062)です。ストキャスティックスは上方基調。もう少し上昇を続けるのかもしれません。今週から中国市場再開と中国・中国に注目したい。時間足で見ると、20本EMAは上方曲線になっているようです。ローソク足の陽線が続いている。EMA水準でBuy on dipsの作戦が有効。クロス円は円底と見れば、一旦豪ドル上昇の動きとなります。

NZD相場:豪ドル同様に、リスク回避志向が収まりつつある相場の中、次第にNZD安方向に向うのではと思います。RBNZも緩和的金融政策、NZD安が好ましいとの方針を持っている。ボリンジャーバンドのミドルバンド(0.6562)がサポートとして意識したい。ストキャスティックスも下方基調している。

ドル円でちょこちょこと遊びながら原稿を書いています。安倍さんが為替について必要に応じて対応してもらいたいと、介入希望のようです。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ



Posted at 12時16分


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

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