水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

2016年02月18日(木)

次はどちらに転ぶか!

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!

今日の写真も皇居二の丸公園のスナップです。石垣が本当に美しい。海外での例がないのではと思います。そしてその上に植わる松が美しい。これぞCool Japanではないかと思います。訪れた日にも外国人が多い、そして中国人と分かる集団も。意外とマナーも良いように思いました。台湾の人達かもしれません。都会のこんなところにこんな憩いの場所があるとはと感じました。庭園の中には、昭和天皇の希望で武蔵野の林を再現された場所、昔の番屋、馬小屋など見所が多くあります。丸の内、大手町で疲れたらこの場所で落ち着きましょう。

ここ数日デイトレに勤しむ毎日ですが、ちょっと歯車が狂っているかの動きではないかと思います。良く見ると、時間足で20本EMAはドル円平行線、ユーロ/ドル平行線かやや下方曲線と全くトレンドレスの動きです。これではトレンドフォローの私としては値幅を取れず、逆方向に振れたら損切状態です。ちょっと退いてみると、それぞれレンジのどちらかをブレイクするのを待った方が良いのではと思います。休むも相場との格言。メリハリつけたい。それは現在の金融情勢を象徴しています。原油相場が相場の主役のようであり、ロシアとサウジアラビアが1月の水準で原油産出を凍結することで(減産しないと解釈)合意でリスク回避志向、そして昨日はイランが産油国増産を凍結することに合意と、増産したいイランが合意ということで、実質的減産と解釈した市場はリスク志向へと向かったようだ。原油には素人の私には苦手な分野です。振り回されている。それで金利プロの私として金利の動きに従いましょう。10年米国債利回り1.80%と上昇の動きですが、まだまだ2%の節目には程遠い。ユーロドル金利先物(3ヶ月物)12月限0.78%と、FRBが今年0.25%利上げを実施する水準には戻している。まだまだ明確ではない。FRBとしては海外要因(原油、中国経済)から利上げには慎重の姿勢を取るのではと見るのが正論です。今後大きくは利回り上昇の動きとはならない。原油・中国次第と見ます。これが明確にならないと金利は動きようがないのではと思います。ユーリボー金利先物9月限−0.305%と引き続き3月のECBで追加金融緩和実施を織り込みつつある水準です。ユーロ円(3ヶ月物)12月限−0.055%とこの辺りで取引されている。日銀当座預金残高約260兆円と変化はない。しかし短資会社は出し手が少ない状況のようです。この辺りが現状ではないか。株式市場は兜町中心に依然として変動が激しい。ジェットコースター相場と言えます。それに右に倣へのドル円です。113.50と114.50のレンジのどちらかをブレイクするまで待った方が良さそうです。今日は大人しくしていましょう。

スペイン政局は、サンチェス社会労働党(PSOE)書記長が新政権樹立に意欲的です。左派のポデモスと右派のシウダダノスを取り込む腹積もりのようです。イグレシアス・ポデモス党首は副首相の座と希望している。そしてカタルーニャ独立の住民投票をすることを要求。リベラ・シウダダノス党首はPSOEと政権の骨子について合意との報道も出ている。今月中には何とか新政権を樹立となるのではとの観測もあります。それとEU首脳会談に注目しないといけません。英国のEU離脱となるかどうかその会談内容に注目したい。EU離脱となると、ポンドは明確に独立した通貨となります。政治的に独、仏と緊密に連携を取る必要があり、どうなりますか。難民問題が焦点のようです。国民投票となれば、一旦ポンド売りの相場ではとおぼろげながら見えてきます。

それでは為替市場を見ましょう。ドルインデックスは96.75水準とドル安とドル高の間をドリフトしているようです。これでは相場が五里霧中となります。

ドル/円:前段でも見解を示しましたが、レンジ相場でどちらに転ぶか様子見の相場となっています。株、原油、中国が微妙に絡みます。113.50と114.50のレンジ相場。先週木金のローソク足で下ヒゲが長く伸びていることからこの辺りで損切執行、円ショートの参加者の出動も多いと確認。ボリンジャーバンドの下限バンド(111.00)からはかい離。ギャンチャートでは2014年7月18日安値起点の1x2(115.10)を上抜けするかに注目です。ストキャスティックスは高値圏で下方転換気配もあり、下値不安もある。ここは様子見とレンジブレイクを待ちたい。ちょこまか動いて利益が出ないと骨折り損となる。どんと構えましょう。時間足でも説明無用。20本EMAは水平方向と相場のこう着感を示しています。

ユーロ/ドル:ユーロ安のビッグピクチャーを描きます。ECBの追加金融緩和、原油価格の底値確認が近いのでは、中国経済の新常態の経済成長と急激に悪化しなければとの2大要因から米債利回りの低下も次第に底値固めの動きになれば、次第に自然に上昇の動きになるのではと思い描きたい。下記は日足チャートです。ボリンジャーバンドの上限バンドからはかい離し、5日移動平均線が下方曲線、そしてレジスタンスとなっている。後はフィボナッチ分析10月15日と12月3日安値の間の38.2%戻し(1.1121)を明確に下抜けするかに注目。その下にミドルバンド(1.1088)が控えている。下段のストキャスティックスは底値圏から上方転換の気配があり、要注意。何かの材料から短期筋の一旦利食いのユーロ買戻しの動きになる可能性はある。時間足で見ると、20本EMAは水平方向とドル円同様に動きなしと言えます。

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ポンド/ドル:EUから離脱するのかどうか、BOEの利上げが遠のくとの観測からポンド売りの相場となっているのではと思います。5日移動平均線は下方曲線、そしてレジスタンス、ボリンジャーバンドの下限バンド(1.4164)方向ではないかと思います。日本ではクロス円の参加者が多そうで、ドル円の相場変動要因として注意したい。ポンド売りがドル円で円買いを誘います。これもドル円で思う方向になりづらいと言う要因では。

豪ドル/ドル:ドルに対してドリフトしているのではと思います。ドル安に振れれば豪ドル高。豪当局は豪ドル安希望、RBAはその内に利下げ観測が台頭するのではと思います。現在は高値圏にドリフト。ボリンジャーバンドの上限バンド(0.7208)がレジスタンス、ミドルバンド(0.7091)がサポート。ストキャスティックスは高値圏から下方転換気配を示している。豪ドル安のビッグピクチャーを描きます。短期的動きを時間足で見ると、20本EMAは上方曲線。MACDはデッドクロス気配。短期的にも高値が重いのではと思います。

NZD相場:こちらも豪ドルと同様なチャートを描いています。0.6700がレジスタンスとして意識されるチャートではと思います。長期のトレンドを示す90日移動平均線(0.6636)を下回るかに注目したい。ストキャスティックスは上方基調となっており、もう少し上トライするのかもしれない。今週火曜日のGDT Price Indexは−2.8%と引き続き下落する傾向にあります。NZD経済の不調観は強い。

面白くない相場ですが、監視だけは怠らないようにしたい。我慢、我慢の相場。その内にモーゼの出エジプト記のように道が開かれることを期待したい。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ



Posted at 12時29分


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

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