水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

2016年02月22日(月)

シカゴ筋動向検証!

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!
土曜日は東京に出かける機会となりましたが、不運にも雨。スペイン協会の例会、その後昔からの金融界の友人とおしゃべりタイムと、共に室内であり、私には影響がなかったです。夕方から暴風雨になるとの予想もあり、心配しましたが、何のことはない。久しぶりに品川の駅周辺を散策。昔と変わってしまったとの印象です。世の中、街の中の様子がどんどん変わって行くことは私には新鮮であり、思い出がどんどん消えて行く寂しさも感じます。現在は全く変わらない所を探すのが大変なようです。新宿思い出横丁、ゴールデン街など中心街は数えるほどではないかと思います。田町の仲通り(慶応通り)も変わらないですね。写真は江戸時代の痕跡を残す皇居二の丸公園のスナップです。

ドルがやや売られているのかなとの印象ですが、対ユーロでは逆の動きにあります。オセアニア通貨ではドル安相場もほどほどでオセアニア通貨安ではと想うのですが、どうもはっきりしない。私は金利分析が中心、そしてシカゴ筋の動向も参考にしています。ポジション具合からその心理状態を読みたい。先週火曜日時点のポジションです。円ネット・ロング47,901枚(先週比4,996枚増)とロングが増えつつある建玉状態です。下記は過去1年間の建玉とレートの関係を示しています。ロング転換後、1月29日日銀マイナス金利発表でドル円121を一時示現し、シカゴ・ヘッジファンドは耐えました。そのご褒美のようであり、現在は上手く行っている。日銀黒田丸にはもうカードが残されていない。量的に増やすか、マイナス幅を広げるくらいです。その辺りを読んでいるのかもしれません。当面10万枚規模に増えて行くか注目して行きましょう。ユーロ・ネット・ショート48,647枚(14,667枚減)と12月頃の1/3程度になっている。ドル売りの影響が出ている。しかしポジション転換とはなっていない。ECB追加金融緩和に期待しているのではと思います。今後1.10割れ期待からショートを増やす動きになるか注目。ポンド・ネット・ショート36,255枚(45枚減)とほとんど動きなしです。しかし先週末からは6月23日国民投票の結果に思惑が走り、ポンド売りを強めるのではと思います。オセアニア通貨では、豪ドル・ネット・ロング2,807枚と前週のショート5,626枚から転換しています。しかし大きくはロングになっていない。確信がないからスクエアとしたと解釈したい。中国経済、資源価格動向、非資源部門の景気動向、不動産動向、RBA利下げ観測などいろいろと材料があります。再びショートを振ってくるのか注目。NZDネット・ショート8,317枚(822枚減)となっている。こちらはこう着状態。GDT引き続き下落傾向、RBNZ利下げ観測が何れ出てくる。ショートキープで良いと思っているのではと推測します。

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金利には何も目立った動きはない。しかし次第に確信を持ち始めています。10年米国債1.74%と上昇の動きにはない。短期金利ユーロドル先物12月限0.7905%とFRBが今年中に1回0.25%利上げ実施を織り込む水準です。円金利先物12月限−0.115%とマイナス圏で推移。10年JGBは0.00%と極端なマイナス幅とはなっていません。ユーリボー金利9月限−0.33%と−0.30%台が次第に固まってきている。つまり為替のユーロドルの頭の重い展開を正当化してきています。やはり金利動向は頼りになります。

為替を見ましょう。ドルインデックスは97.00と上昇傾向にあります。確かにドル円では頭が重いものの、対ユーロ、ポンドではドル高傾向となっている。リスク回避行動になるとどうしても円が天下をとる為替市場のようです。

ドル/円:下記は日足チャートです。緑の平行線を引きました。当面のレジスタンス(114.50)とサポート(112.50)です。ボリンジャーバンドの下限バンドからはかい離してきている。戻りの可能性もあるのではと思います。横切る赤線は2014年7月18日安値起点の1x2は現在114.80、そして1x3は110.20に位置する。従って上値は114.50〜80ブレイクには注意。ドル金利上昇とならない限り、ドル売り基調との方針で良いのではと思います。ストキャスティックスは下落基調と言えます。短期的動きを時間足で見ると、20本EMAは鍋底形成のようです。兜町連動の軌跡のようです。短期的には113.00上抜けもありそうです。

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ユーロ/ドル:ユーロの戻りは期待できず、下げ相場が続いています。やはりECB追加金融緩和を映しているように思います。ボリンジャーバンドのミドルバンド(1.1104)を現在下回ってきている。5日移動平均線がレジスタンス。フィボナッチ分析10月15日高値と12月3日安値の間の32.8%戻し(1.1121)を下回り、50%戻し(1.1006)を目指す動きではと思います。ストキャスティックスは下値圏にとどまる動き。時間足で見ると、直近に20本EMAをローソク足が勢いよく下抜けしています。MACDも下方転換の始まったようです。Sell on rally の作戦。

ポンド/ドル:6月23日の国民投票に今後注目です。保守党の次期有力首相候補のジョンソン・ロンドン市長が英国のEU離脱を求める運動を展開しており、台風の目となっているようだ。BOEも利上げには慎重になってきている。両ポンド売り材料に乗っているようだ。チャート的には1.4150が1月下旬の大きなサポートになっており、この水準が下抜けすると大きなポンド安相場になるのではと思います。ユーロもその方向なのでしょう。兄弟通貨、弟分通貨の存在です。

豪ドル/ドル:シカゴ筋はややロングとなっているがほぼスクエア気味。チャート的には、ボリンジャーバンドの上限バンド(0.7212)がレジスタンス。この水準を上抜けするかに注目したい。この所0.71台の動きであり、新たな領域に行くかに注目したい。シカゴ筋が正しいか、ファンダメンタルズの勝になるか注目。現在私はスクエア。時間足で見ると、20本EMAは上方曲線となっている。対ユーロでユーロ売り/豪ドル買いのポジションの影響が色濃く出ているのかもしれません。欧州通貨売り、つまりポンドも売られているからその影響が出ているのかもしれません。スティーブンスRBA総裁は嫌な気分ではと推測します。

NZD相場:もう早いもので、地震から5年経ちます。日本の震災からも5年が経ちます。クライストチャーチ周辺の復興はまだ進んでいない。景気動向に左右されているのでしょう。GDT下落傾向、RBNZ利下げがその内に実施されるのでしょう。しかし今週は欧州通貨売りのオセアニア通貨買いの動きがあるのかもしれません。チャート的にはニュートラル。0.6700が大きなレジスタンス。この水準を大きく上回らなければ、NZDショートが有効のように思います。ボリンジャーバンドのミドルバンド(0.6603)がサポート。90日移動平均線も参考にしたい。ストキャスティックスは上方基調。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ



Posted at 18時37分


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

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