水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

2016年02月29日(月)

頼りは金利動向!

画像(180x134)・拡大画像(950x712)

Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!
やっと春らしくなってきました。そろそろ遠出の季節ですね。やっと体がムズムズしています。確か季語で虫が木の皮の下から外に出る時期を表す言葉があったようです。知識が至らず私には分かりません。今日の写真も今月皇居二の丸公園の写真です。都会の憩いの場所ですね。話は変わりますが、マラソンのオリンピック選考がもめている。男子マラソンは東京マラソンを見ると、オリンピック派遣を見送っても良いのではと思います。基準記録から大きくかい離し、アフリカ勢とはレベルが違います。メダルを期待することは無理であり、参加することに意義があるのではと情けない。女子にしても、福士選手に思い切って内定を出しでも良いのでは。基準記録に達しており、少しはメダルに近い。無理して名古屋に出ると、リオに万全で出られない。こちらも参加することに意義があることになってしまう。


やっと二つのリスク回避要因から解放されそうな雰囲気が漂い始めています。しかし個人的にはまだ危機感を緩めていません。原油安から米シェール企業大手7社の赤字額合計370億ドル(約4兆円)と、前年の約110億ドル黒字から業績不振となっている。この影響がどのように今後出てくるかに注目したい。当然FRBも注目しているはずです。そして中国は上海総総合指数2700台と依然として3000を回復する気配を見せていない。製造業中心からサービス業への移行が進んでいない。日本にはまだ爆買いの中国人が押し寄せていますが。人口13億人として1%の富裕層として1,300万人となる。この内の1/3が日本を訪問しても430万人となる。これが5%となると5倍となる。景気後退となっても、中国社会は格差社会になり、絶対的富裕層は存在することになる。爆買いは続くことになります。そこそこの経済状態、大きな落ち込みがないつまり「新常態」が続けば、リスク回避要因から選考漏れの可能性があります。

そこでリスク志向の可能性は、ドル買いは金利の動きで推測したい。10年米国債は1.76%と大きくは上昇していません。2%からは程遠い。私は短期金利重視の姿勢です。ユーロドル金利先物12月限0.845%とFRBが今年中に0.25%利上げする水準をクリアし、2回あるかどうかの水準に行き着くかに注目したい。つまり1.00%水準です。下記は12月限チャートです。緑の丸で示した部分に注目したい。左丸は11月から利上げ気運が盛り上がった局面、真ん中の丸は原油安、中国景気後退論が盛り上がり、今年はもう利上げはないのではと盛り上がった通過点、そして右丸は、やっと利上げ論が盛り上がり、金利上昇に向かう重要な通過点です。99.00(1.00% 2本目の短い線水準)に向かう動きになると、FRBは2回は0.25%の利上げがあることになります。今週金曜日発表の米雇用統計が転換点になるか注目したい。非農業部門雇用者数は先月発表の1月数字が悪かったことから、その反動で2月の数字は良い方に反応する可能性が強いのではと思います。そうなると1.00%超えもあながちないことではない。そう思うと、ドル買いが強まる。欧州ではユーリボー金利先物9月限−0.34%とマイナス幅を広げるイメージです。やはり来週木曜日のECBでは何らか追加緩和が発表さえるのではと思います。その意味ではユーロが分かりやすい。円金利は10年JGB−0.07%とゼロ金利からマイナス幅を広げている。ユーロ円金利先物12月限−0.09%とやっとマイナス金利に慣れ始めた所ではと思います。ここから大きくマイナス幅を広げるイメージはない。英金利先物ショート・スターリング9月限0.60%と大きな動きはない。為替はポンド安相場とセンチメントだけで動いているようです。ポンド安は物価上昇の動きとなり、金利は下がらないことになります。政治相場と言えます。こんな金利動きを参考にしたい。

画像(500x406)・拡大画像(661x538)

シカゴ筋の動きは概ね静かな動きです。先週火曜日時点で目立ったポジションの変化はないようです。

為替の動きを見ましょう。ドルインデックスは98.10水準とドル高傾向にあるようです。良い米経済指標、ドル金利上昇気配を反映しているようです。

ドル/円:ドル金利上昇の動きとなると、円安進行となります。チャート的にはギャンチャートで見ると、2014年7月18日安値起点の1x2(115.32)と1x3(110.62)のレンジの範囲に収まっている。ボリンジャーバンドのミドルバンド(114.05)と下限バンド(110.80)にも注目。今週金曜日発表の米雇用統計が潮目になるのかもしれない。ストキャスティックスは高値圏で下方転換気配。ドル売りの流れが続いているようです。短期的動きを時間足で見ると、20本EMAは上方曲線から下方転換する動きになっている。MACDの動きを見ても、ドル売りが強そうに思います。

ユーロ/ドル:米経済指標が良いことからドル高、現在の欧州通貨の主役ポンド安の恩恵からユーロ安相場となりがちな傾向から、ユーロ安相場。下記はユーロの日足チャートです。フィボナッチ分析が最も分かりやすい。10月15日高値の12月3日安値の間の3本線を下抜けしそうです。現在は61.8%戻し(1.0892)に接近する動きになっている。5日移動平均線は綺麗な下方曲線でレジスタンス。そして現在長期のトレンドを見る90日移動平均線(1.0900)を下抜けする勢いにあるようです。ストキャスティックスは下値圏にとどまる動き。ビッグピクチャーの中期的ユーロ安と全く一致します。時間足で見ると、20本EMAは下方曲線、ローソク足との関係を見ると揉み合い状態と、利食いの買い戻しの動きがあっても不思議でない。ユーロ・ショートの方は利食い、ポジション構築の方はもうしばらく待ちましょう。MACDもゴールデンクロスとユーロ買いが優勢のようです。

画像(500x266)・拡大画像(947x505)

ポンド/ドル:主役の座に変化はない。金利はついてこなく、センチメントだけが先行しているようです。5日移動平均線(1.3895)は下方曲線。ドル金利上昇が後押し。国民投票までにはまだ時間があり、戻し局面も有り得る。ストキャスティックスが下値圏にとどまる動きです。金曜日米雇用統計でドル高に振れると更なるポンド安相場継続となるのでしょう。門外漢通貨で多くは語れない。

豪ドル/ドル:中国景気、資源価格、RBA利下げ観測から、0.7250は重いレジスタンスのようです。金曜日の良い米経済指標から思いの外、ドル高に振れたようです。ボリンジャーバンドのミドルバンド(0.7137)を下回る動き、そして長期トレンドの分かれ目90日移動平均線(0.7133)の下抜けに注目したい。ストキャスティックスは下方曲線と豪ドル安を正当化している。当面0.7000近辺までの下値が予想される。時間足を見ると20本EMAは下方曲線、ローソク足との関係を見ると当面利食いの買い戻しの動きが強いように思います。戻り歩調では豪ドル売りで対応したい。明日のRBAでは政策金利据え置き予想。声明文の文言が緩和的内容であると豪ドル安が進む。

NZD相場:こちらの通貨も金曜日の良い米経済指標にドル高のNZD安の動きになっています。明日のGDTではマイナス傾向を続けると更なるNZD安の局面が予想されます。90日移動平均線(0.6622)を下回り、ボリンジャーバンドの下限バンド(0.6560)の下抜け期待があります。ストキャスティックスも下方基調。NZD安相場は、RBNZの利下げと言う観測を引き出すのかもしれない。ファンダメンタルズに忠実に行きたい。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ



Posted at 14時26分


ページのトップへ ページのトップへ

Sponsor AD

プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

最近の記事

スポンサードリンク

2016/2

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29          

検索


当サイトコメントについて

当コメントは情報提供のみを目的として作成されたものであり、投資に関してはご自身でご判断くださいますようお願い致します。また、当資料は著作物であり著作権法により保護されております。無断で全文または一部を転載することはできません。

RSS1.0

[Login]


powered by a-blog
Copyright © 2012 PhiConcept,inc All rights reserved.