水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

2016年12月08日(木)

ブルームバーグセミナーで更に理解度深める!

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!
昨日は東京駅前に聳える丸ビル内にあるブルームバーグのセミナーに参加しました。その話はさておき、その後、丸の内仲通りと皇居前広場を散歩しました。皇居前は昔よく気分転換で散歩したものです。昔の職場丸の内にはもってこいの気分転換場所となります。大昔外銀リーグの試合が週末あり、昼休みキャッチボールをしました。良い環境のもと、仕事していました。昔の名残が少なくなりました。仕事が夜遅く終わると、隣の三菱商事別館の地下食堂で、酒をお供に食事をして、帰宅したことが度々ありました。近くを散策すると記念碑として外壁だけが残されていました。丸の内文化遺産として、一部でも建物自体を残してほしかったものです。明治生命ビルは保存する方向で動いているようですが。写真は東京駅です。正面から皇居につながる道路上から撮りました。

ブルームバーグ主催の経済セミナーに出席しました。午前中はマクロ経済。米経済見通しと、潜むリスクについて、バングラデッシュ出身のアメリカ人からレクチャーを受けました。トランプリスク、そしてFRBの今後に金融スタンスについてが主でした。多くのグラフが出てきて、景気の改善が鮮明なように思いました。トランプ経済、つまりインフラ投資から財政支出を増やし、その結果、インフレ期待が強まるとの論法で続きました。私の想う所と一致する点が多かったようです。講師の方も移民出身で、面白い論点がありました。アジア系、ヒスパニック系でも有能な方がおり、一羽ひとからげに移民を悪と見るのは良いことではないとの意見には賛同します。シリコンバレーにいると、本当に人種のるつぼです。そこから今日の新しいテクノロジーが生まれている事実を目にします。そしてCO2の問題を深刻に受け止めていると言えます。この点は日本人として認識不足を感じました。トランプさんが大統領になり、FRBとの関係に注目しないといけないようです。トランプさんは国債発行により資金を注入したいようですが、FRBサイドとしては難色を示すのではとの懸念があるようです。この点も深読みしないといけないようです。欧州については、Brexit、難民問題、テロ問題そしてポピュリズムの台頭などが中心でした。こちらはドイツ人のアナリストが担当。現在の景気好調さにスペインを持ち出して説明していたのはちょっとした驚きでした。スペインのバブルと日本のバブルをグラフで重ねあわせていました。今将にスペインの時代が来ている。ポピュリズムが台頭する現代を、14世紀のカール4世の時代のGolden Bull (日本語では調べたら「金印勅書」と紹介されている。)を発布した時代(1356年)に似ているとレクチャーされました。政治の混乱を纏める術を見つけないといけない時代が来るように思いました。この道に導くためには、欧州の現体制を効率化する必要がありそうで、そこにヒントがありそうだ。来年は多くの欧州の首脳が交代するようであり、そのチャンス到来と言えます。

その他、日本の金融情勢分析が日本人アナリストからありました。なだ万のお弁当が用意され、その後、午後の部に移りました。中国人、欧州の方が担当、中国のフィンテック投資が日本の10倍あるとのレクチャー、中国の自動車業界動向、原油動向など、盛りだくさんでした。プロ向けセミナーであり、証券会社、銀行、生保などのアナリストが出席者のほとんどなような気がしました。今は資料を再度読み込むことをしています。追々紹介したいと思います。大いに刺激を受けたセミナー参加でした。

金融市場を見ると、株式市場以外は静かな展開であったようです。ムーディーズの「Baa2」の格付けが安定的からネガティブに引き下げる発表がありました。しかし10年イタリア債は1.90%と利回り低下の動きとなっている。イタリア政府が財政難に陥っていイタリア銀行の支援に回ると発表したことの方が大きいようです。オセアニアのNZは、16〜17年のGDP見通しを3.3%から3.5%に引き上げ、17〜18年を3.0%から3.4%に引き上げました。火曜日夜発表のGDTも3.5%の上昇と強い。フォンテラ社も酪農業者への支払価格を引き上げる見通しも出てくるのではと思います。そんな訳か、ウィーラーRBNZ総裁は、政策金利をしばらくの間現行の水準で維持する可能性があるとの発言がありました。当面引き下げの可能性がなくなり、NZD上昇の素地があると言えます。ちょっと私も軌道修正します。その他では、ドル金利若干下落、原油価格も若干下落する動きとなっています。今日のECBでは資産購入の延長を発表する観測が出てきている。しかし来年は資産購入額の縮小も観測されてきている。どちらに重きを置くかに市場は注目している。

ドルインデックスは100.10水準と落ちてきている。100.00をサポートできるかに注目したい。

ドル/円:今日の日経新聞の金融欄の記事はなんだろうなという感想を持ちます。年末までに利益を確定したいという投資家が多いと言うので、頭が重くなるとの内容です。確かに115.00手前ではドル売りが多い。しかしドル高の要因が出てくれば、その水準を容易にクリアされるのではと思います。それは金利上昇が推進力となります。チャート的には5日移動平均線(113.73)が上昇曲線を終え、水平方向となっている。ちょっと下方曲線の気配を感じます。調整局面に陥れば、ボリンジャーバンドのミドルバンド(112.12)近辺にまでドル安局面になる。反対に金利上昇が再開されれば、上限バンド(115.87)をトライする可能性も秘めている。ストキャスティックスは下方基調で、ちょっとこちらも調整局面と言えます。

ユーロ/ドル:イタリア国民投票も消化、今日のECB定例理事会を待つ体勢です。資産購入の延長が先のようであり、資産額縮小は来年のテーマであるようです。今日のドラギ総裁の記者会見を聞きましょう。チャート的には、フィボナッチ分析の11月7日高値と11月23日安値の間の61.8%戻し(1.0759)水準に現在のローソク足は位置します。この水準を明確に上回れば50%戻し(1.0831)を目指します。延長と言う話になれば、緩和継続からユーロ下落へと進む。その場合は5日移動平均線(1.0725)に注目したい。明確に下回れば、ボリンジャーバンドのミドルバンド(1.0656)を目指すと言えます。ストキャスティックスは高値圏に位置する。下落すれば早いと言えます。

ポンド/ドル:11月下旬のハモンド財務相の財政出動発言、先週のデービスEU離脱担当相のSoft Brexit発言からのポンド高の勢いも止まる様相です。ドル高の勢いもちょっと衰えており、分かりません。ポンドの頭が重く、ボリンジャーバンドのミドルバンド(1.2522)を目指す動きではと思います。ストキャスティックスは下方基調と言えます。もうチョイの相場ではと思います。

豪ドル/ドル:火曜日のRBAでは、政策金利を変更しない金利スタンスを維持することが、経済の持続的成長とインフレ目標を時間をかけて達成することが一致するとしています。利下げも利上げも現状ではないということです。鉄鉱石価格の上昇、中国の巡航速度の恩恵から、景気状態は良いのはと思います。ドル高の勢いを上回る豪ドル高が進む。ボリンジャーバンドの上限バンド(0.7557)が当面の目標となります。サポートはミドルバンド(0.7439)を言えます。

NZD相場:ファンダメンタルズ分析は前段を参考に。下記は日足チャートです。緑の線を参考にしたい。現在はボリンジャーバンドの上限バンド(0.7193)を上回っている。ちょっと行き過ぎのサイン。上限バンドが下方曲線となっており、これが上向けば、上昇方向にローソク足は進む。水平方向であれば、行き過ぎから下値方向に向かうという経験があるのですが、今回はそれに当てはまらない。つまりNZD高方向と言うことではないかと推測される。下段のストキャスティックスはまだ下方転換の気配がなく、もう少し上値トライではないかと思います。

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ブログ右コーナーの「スペイン情報発信センター」の私の経済コラムでは、日々の経済、為替特にスペインと欧州に絞ったユーロの分析を毎日記述しています。10時前後目標で気ままに分析記事を載せています。結構真面目に書いていますから、日々の分析にご興味ある方はクリックしてみてください。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ



Posted at 17時26分


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

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