水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

2016年12月15日(木)

FRB:利上げセッションの開始宣言!

画像(180x134)・拡大画像(950x712)

Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!
今年最初の忘年会に参加しました。ボストン銀行のOBで作る「ボストンクラブ」の忘年会に飛び入りながら参加しました。女性が多いですが、いろいろなキャリアをお持ちのようです。翻訳家、サンバの特技、フェラーリ2台所有の社長さんなどです。いろいろと話すとやはり金融界出身でどこかに通った所があり、親しみやすい。場所は麻布十番のおしゃれなイタリアレストランです。「Osteria Dieci オステリア ディエチ」という名前です。全て美味しくいただきました。スペイン料理と近いですが、煮込み料理などは洗練された味覚であったようです。イカ墨のスパゲッティの写真を載せました。これはスペイン料理にはない。イカ墨のパエリアはありますが。

予想通りFRBはFOMCで政策金利FF Rateの誘導目標を0.25%引き上げ、上限のレートを0.75%としました。景気が順調に回復しており、金利も徐々に上昇、FRBのインフレ目標2.00%に接近していると言えます。今年を通して懸念された不安材料、つまり中国景気後退、原油価格下落、そしてBrexitの影響は、ことごとくクリアされ、一年待ちに待った利上げ発表と言えます。注目のFRBメンバーのドットチャートを下記に載せました。これを見ると来年末のメンバーの大勢は1.50%前後と言えます。ウォール・ストリート・ジャーナル紙などメディアは来年3回の0.25%毎の利上げを見込んでいると言えます。昨年までは声明文の文言に注目が集まり、いつ利上げが行われるかに関心が集まりましたが、今は何回来年利上げが行われるかに市場関係者は注目している。利上げセッションの開始を宣言したと言えます。再来年以降を見ると、18年は2.00%前後、19年は3.00%前後と予想している。10年前のITバブルの時代はFF Rateは5.25%であることを見ると、また昔に回帰する動きのようです。皆さん経験を積んだFRBメンバーですから、引き上げに対してアレルギーはないのではと思います。短期金利先物市場ユーロドル(3ヶ月物)来年12月限を見ると利回りベースで1.605%となっている。0.10%以上の大きな利回り上昇の動きで、この見通しを織り込む動きとなっています。9月限1.435%と前日から0.12%の大幅上昇の動きとなっています。金利上昇の動きはドル高相場を形成します。ドルインデックスは102.25水準と13年ぶりの高値水準と言えます。素直に考えると、ドル高の傾向が数年続くのではと思ってしまいます。利食い売りを繰り返し、ドルは更に高くなるのではと思います。そう言えば、確か数日前に日銀かどこかがドル円で130円を想定した対策を立てねばいけないと言っていたと思います。日銀は10年国債を買ってゼロ近辺にペグするイールドカーブコントロールに力点を9月に移したばかりであり、早々変更する訳に行けない事情があるようです。これから引き締め気味の金融政策に舵を切るかどうかに日銀審議委員は考えることになります。変更がないと、ドル円は120円を超えるドル高示現となります。それを阻むのが、トランプさんが経済成長を図るためにドル安政策を鮮明にするかどうかでしょう。それは1月就任後に打ち出されることになります。ゴールマンサックス人脈を活用して、あのトランプタワー内で現在勉強されているのでしょう。

画像(500x344)・拡大画像(697x480)

金融市場を見ましょう。NY株式市場は下落の動きとなっています。来年以降の利上げが経済活動には悪影響を出すのではとの懸念と言えます。不動産融資に負担、会社の運転コストなどが問題となるのでしょう。自然な動きのようです。今日からどの程度調整するかに注目です。意外と短期で終了すると楽観する見方が台頭すると、20,000ドルが見えてきます。金相場は依然として1200ドルを回復する気配を見せなく、投資対象ではないようです。そして原油WTIは51.04ドルと50ドルを維持している。減産合意の余韻が続いていると言えます。

為替市場を見るとドル高相場が鮮明と言えます。

ドル/円:下記は1年半のスパンの日足チャートです。緑の曲線で現在のトレンドが明確なドル高基調であることを示しています。そして緑の線でギャンスクエアの非常に重要な節目(121, 127)、重要な節目(124)を示しています。この線のハードルを次々にクリアしていくかに注目することになります。そして左の丸部分概ね123円前後が当面の高値目安であると思います。そのためには121の非常に重要な節目をクリアしなくてはいけない。当面の目標と言えます。下値は116の非常に重要な節目を下抜けするかに注目です。ビッグピクチャーは長期の円安傾向と言えます。来年のある時期に130円もあるのかもしれませんね。

画像(500x196)・拡大画像(950x374)

ユーロ/ドル:ドル高の流れに中のユーロ安相場と言えます。先週のECB緩和基調の政策も後押しします。ボリンジャーバンドの下限バンド(1.0487)に沿った動き、レジスタンスは5日移動平均線(1.0572)と言えます。

ポンド/ドル:ドル高の相場に逆らった動きをしていると言えます。Soft Brexitの期待感が強いのでは。そしてひょっとしてBOEは利上げに舵を切るのでは。理解不能です。一時的にBrexit後、ポンド安に振れて、輸出改善から英景気が一時的に良くなったことが強調されているのかもしれない。中期的に見て、Brexitの長期的影響を反映して、ポンド安になるのではとビッグピクチャーは描くことが出来る。いずれ落ちてくるのではと思います。

豪ドル/ドルとNZD相場については、多くを語れません。ドル高の影響を色濃くした昨日と言えます。豪経済、NZ経済好調VSドル高の構図ではないかと思います。

今日はこの辺りで。例年ならクリスマス相場ですが、昨年からその相場を許さないFRB政策金利引き上げと利上げセッションの決定と言えます。来年は静かにクリスマス休暇を楽しみたいと思うのは私だけでしょうか。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ



Posted at 12時10分


ページのトップへ ページのトップへ

Sponsor AD

プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

最近の記事

スポンサードリンク

2016/12

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

検索


当サイトコメントについて

当コメントは情報提供のみを目的として作成されたものであり、投資に関してはご自身でご判断くださいますようお願い致します。また、当資料は著作物であり著作権法により保護されております。無断で全文または一部を転載することはできません。

RSS1.0

[Login]


powered by a-blog
Copyright © 2012 PhiConcept,inc All rights reserved.