水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

2016年12月26日(月)

トランプ対FRB!

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Feliz Navidad!

クリスマスですね。スペインではクリスマスが来年1月初めまで続きます。今日の写真は公益財団法人日本スペイン協会で振る舞われたスペイン風オムレツです。スペイン語では、Tortilla Españolaと言います。メキシコではタコスを巻いている皮のことを言います。全く別物です。一年ぶりにフォンテス神父に再開しました。その神父さんは料理好きです。このスペイン風オムレツ、イカ墨の煮物、にんにくのスープ、サングリア、そして特製サラダを作っていただきました。フォンテス神父は長く上智大学で教鞭をとり、現在は福岡在住です。フランシスコ・ザビエルの末裔と聞いています。数年前故郷に戻られたときに判明したと聞きました。ザビエルの兄に軍人の家系であると判明しました。ザビエルが今の時代に生きていたら、写真のようなフォンテス神父さんのような風貌であったと思い描きました。いろいろとスペイン協会に関わっているのですが、益々来年は忙しくなるのではと思っています。

日経新聞12月21日の経済教室伊藤隆敏コロンビア大学教授の投稿記事「米金融政策の行方」の記事を興味深く読みました。最大のリスクシナリオはトランプ政権とFRBのあつれきが強まる可能性があると指摘されている点です。私の前回ブログでの見出し「FRB:利上げセッションの開始宣言」となるか、それともトランプ次期大統領の圧力が勝るか、どちらになるか現在では分からないのではと思います。FRBの最大の金融政策目標はインフレ目標2.00%にコントロールすることです。現在の経済活動を推測するに、FRBは来年、そして再来年と利上げセッションを続けると私は思います。最終的に政策金利であるFF Rateを5%近くにまで持って行くのではと想い描きます。しかしそれをトランプ大統領が阻むこともあるのではと伊藤教授は詮索されている。高金利政策がインフレ投資、不動産投資に悪影響を与えるために低金利政策をFRBに求める方針に転換する可能性があるという。尤もなことです。そこでシナリオが二つあるという。一つには財政拡張政策は実行されるが、FRBの独立性は尊重されるというケースです。財政刺激でインフレ率が2%を越えて更に上昇する気配を見せると、金融政策の引き締めは加速する。結果株高、ドル高のメインシナリオに近い状態がもたらされる。しかし過去の反省からブームはバブルに発展することはなく短命に終わる。二つ目はトランプ政権がFRBの独立性を無視して圧力をかけるケースと言う。来年の交代メンバーは既に決まっている。ハト派が多いという。そしてイエレン議長は18年2月に任期が切れ、後任には政権の意向と合致した人材を充てるということです。このケースでは利上げのペースは緩やかであり、インフレ率上昇、実質金利低下、ドル安をもたらしかねない。不動産バブルが発生する可能性があるという。どちらのケースが良いというと、私は第一のケースが望ましい。実質金利が低いままのバブル発生は望ましくない。トランプさんは、インフラ投資、不動産業隆盛が本音でしょう。イエレン議長は、米政権のご機嫌をとるようには思えない。あくまでも独立した金融政策立案機関として運営して行く方針のようです。しかし政治の圧力は避けられない。トランプ政権がまっとうな賢明な政策を打ち出すように望みたい。トランプさん、そんなにイエレンおばちゃまに圧力をかけないでくださいね。それがアメリカを再びグレートに復活させるための術と私は思います。

来年はトランプ色が強い米政権運営になることが予想される。インフレ率は上昇するのでしょう。そしてFRBは利上げは現在の金融情勢では3回の利上げを織り込んでいる。問題はその先であると言えます。ハネムーン期間が終了する4月以降に、FRB対トランプ政権と言う構図が鮮明になると、その後の利上げに不透明感が出てきます。この辺りを、財政政策、金融政策、その結果の為替・株式等金融商品がどのように動くかが焦点となってきます。ドル高は対円で見ると、春の彼岸辺りが経験上トップではないか。そして秋の彼岸頃に再来年の金融政策が固まってくるのであろうと推測すると、そこからドル高となるか、それともFRBの金融引き締め政策に変化が出てくるかにかかってくるのではないかと思います。その結果のドル安へと。4月と9月が相場の節目であることには違いない。ドル高かそれともドル安になるか地道な分析、情報収集は欠かせません。

それでは今日も市場はほぼ欧米市場が閉じており、充電期間に充当したい。

皆さん、気楽に行きましょう。

ケ・セラ・セラ



Posted at 11時09分


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

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