水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

2017年01月10日(火)

トランプリスクを意識した年初相場!

画像(180x134)・拡大画像(950x712)

Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!

週末九十九里海岸にある「サンライズ九十九里」というホテルから太平洋から出るご来光を見てきました。写真をご覧ください。土曜日の朝の写真です。見事な日の出が太平洋から上ってきました。太平洋上はどうしても水蒸気が多く、雲が湧き上がるので、全く水平線上から上ってくる訳ではないようだ。ホテルには新年の飾り付けがあり、「謹賀新年」の大きな垂れ幕が下がっている。今年も良い年になるように、日々一日努力したい。一期一会を今年は座右の銘としたい。

年初来の相場を見ると、トランプリスクを意識した金融・為替相場ではないかと思います。来週20日の大統領就任式を控えて、ツイッターを通して市場にトランプ次期大統領が思うことを発信している。私は、ツイッター、Facebookでトランプ氏の発言をチェックしている。トランプ次期大統領は、大統領就任後も発信するとしている。直接米国民と対話する姿勢を示している。メディア不信などでしょうか。今後は記者会見なども予定されている。従来の大統領とはちょっと違った、自分の言葉で全世界に考えを発信しそうであり、注意が必要です。今週はトヨタ自動車が標的にされてしまいました。「No Wayとんでもないことだ」という文言が、踊る。メキシコで米国向け自動車を生産すれば、高い関税を課すと明確に脅している。豊田社長は、あわてて米国市場で今後1兆1千億円の投資を確約することになりました。金融市場に関しては、今後トランプvs. FRBの構造が見え隠れすることは以前当ブログで論じました。利上げセッションに入ったFRBに、明確に待ったをかける可能性が見え隠れする。利上げは企業の資金調達コストを引き上げ、そして住宅購入者には買い控えとなり、米国経済には明確にネガティブに働く。そのためにあからさまにFRBの金融政策に「No Way」ということになることになるのかもしれない。そしてドル高傾向に明確に「No Way」と従来のドル高を否定することになるのかもしれません。思った時に情報をツイッターやFacebookに発信することになるから、今後トランプ大統領が執務を終えた米国時間夕刻から夜にかけて(日本時間には午前中)に思ったことを発信するから、兜町、そして為替が大きく揺さぶられることになるのかもしれない。もう一台ツイッター、Facebook専用のモニターが必要になるのかもしれませんね。時代の変遷を私は感じることになりした。またFRBの利上げ発表後にツイッターで「No way」と発信することも考えられ、波乱の相場展開が予想されます。

金融市場は依然としてリスク志向の環境が続いています。しかし短期的にはトランプリスクを意識した調整局面になっているのかもしれません。ダウ平均は20,000ドルが重い展開。何かの拍子にいとも簡単に上抜けするのかもしれない。トランプさんの発言が一役演ずるのかもしれません。アメリカが再び偉大な国になることを強く宣言することに尾ひれがつくのかもしれない。米国債10年2.36%とこちらも2.50%台からは利回り低下の動きとなっている。しかし予想以上に2.50%台が速かったことから、調整局面に入っても何ら不思議でない。私が見ている短期金利先物ユーロドル(3ヶ月物)12月限1.615%と、今年0.25%毎3回の利上げを織り込む水準にある。この先、この水準がどちらの方向に向かうのか注目です。ドルインデックスは101.80水準と、チャート的には100.00を上回っており、ドル高水準と言えます。調整局面が進むものの、100.00を維持すれば、歴史的にドル高相場と言えます。これを基本に考えたい。

ドル/円:ギャンスクエアを判断材料にしたい。非常に重要な節目(116、111)に緑線を引きました。現在は116.00水準と非常に重要な節目をドリフトしています。明確に下回ると111.00方向に振れるのかもしれません。例年年初はリスク回避志向になりがちで、円高リスクを意識することになります。ドル金利と共に監視したい。そしてボリンジャーバンドのミドルバンド(117.09)がレジスタンスになっている。曲線も何となく天井を形成する動きになってきている。ドルの頭が重いのではと思わせます。下段のストキャスティックスはミドル近辺にあり、どちらの方向とも言えない。

画像(500x196)・拡大画像(950x374)

ユーロ/ドル:ドルの調整局面なのかもしれません。ユーロ買戻しの展開と言えます。5日移動平均線(1.0566)は上方曲線でサポートとなっている。ボリンジャーバンドの上限バンド(1.0606)に現在は接する動きになっている。上抜けするのか、それとも戻る動きになるか注視。やはりトランプさんの発信が気になる相場展開ではと思います。

ポンド/ドル:メイ首相が、Brexitについて、EUとの新たな関係が必要となる見解を示しました。移民流入管理と立法の権限回復が、欧州の単一市場にアクセスすることよりも重要であると解釈され、ポンド売りの展開となっている。5日移動平均線(1.2243)がレジスタンス、ボリンジャーバンドの下限バンド(1.2118)に接する動きになっている。このまま大きく下抜けするかどうかに注目したい。今年も私は門外漢通貨の範疇とします。

豪ドル/ドル:ドル高調整局面の豪ドル高なのかもしれない。中国の景気は巡航速度であり、現在はそんなにリスクを感じる程ではない。RBAの利下げ観測は静まり、様子見を当面決め込む段階ではないかと思います。鉄鉱石価格は安定しており、資源産業の景気低迷を懸念する状態ではないと思います。チャート的には、5日移動平均線(0.7321)がサポートであり、上方曲線を示しています。ボリンジャーバンドの上限バンド(0.7402)を上抜けするのかに注目したい。ストキャスティックスは高値圏に位置し、そろそろ天井のなのかもしれない。こちらもトランプさんのリスクを意識する相場展開ではと思います。豪経済には現在注視する必要はないのではと思います。

NZD相場:こちらもドル高の調整局面ではと思います。RBNZは当面中立の立場を維持している。GDTは直近では−3.9%ですが、1000の水準を維持している。依然上昇傾向と言える。不動産価格は落ち着いているようであり、RBNZは安心モードでは思います。チャート的には、NZD高であり、5日移動平均線(0.6988)は上方曲線のサポートとなっている。ボリンジャーバンドの上限バンド(0.7069)に達するかに注目したい。ドル高相場になれば、自然反転のNZD安相場になるのではと思いたい。

それでは今年も慎重にスタートを切りましょう。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ



Posted at 18時56分


ページのトップへ ページのトップへ

Sponsor AD

プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

最近の記事

スポンサードリンク

2017/1

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

検索


当サイトコメントについて

当コメントは情報提供のみを目的として作成されたものであり、投資に関してはご自身でご判断くださいますようお願い致します。また、当資料は著作物であり著作権法により保護されております。無断で全文または一部を転載することはできません。

RSS1.0

[Login]


powered by a-blog
Copyright © 2012 PhiConcept,inc All rights reserved.