水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

2017年01月26日(木)

トランプさん、もっと研究して!

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!
関東地方は良い天気が続いています。そろそろ日本海側の大雪は終わってほしいものです。今日の写真も神田明神の風景です。山門の様子です。神社の装飾は華やかであり、仏閣と別の世界ですね。神仏が同居する日本。だから社会が上手く行くのでしょう。日本は平和ですね。欧米ではイスラム教徒に対して圧力が強まります。こんなことは日本では考えられない。インドもヒンズー教、イスラム教、仏教が混在している。20代の時インドをバックパック背負ってぶらっと旅したことがありますが、平穏な世界のように思いました。イスラム教徒とヒンズー教徒が仲良く生活を共にしていたようにも思いました。そしてターバンを巻いたシーク教徒も社会に馴染んでいるようでした。私が電車の中で知り合ったインド人はシーク教徒のビジネスマン。その後自宅に招いていただいて宿泊、近所の王様の離宮に案内してもらったものです。みんな良い人ばかりのインド社会との好意的印象を持つ私です。

トランプ大統領、もっと勉強、研究を幅広くしてほしいものです。80年代のレーガン大統領が目標のようですが、その当時のコンセプトに凝り固まった、卑屈な主義、主張ばかりのような印象です。特にメキシコに壁を作る、メキシコからの車には国境税なるものを課すと言った点に言及します。メキシコとの関係では、米国との間では2015年には輸入2,950億ドル、輸出2,360億ドルで、590億ドルの輸入超です。カナダの間では、輸入2,950億ドル、輸出2,800億ドルと、150億ドルの輸入超です。こと輸入だけに限ると同額と言えます。米国からの輸出を増やすのか良いが、物価水準が異なるから難しそうです。反対にカナダとは物価水準がほとんど同じですから、同水準の農産物などが可能です。もっと米国人観光客にカンクンなどに行ってもらい、観光収入で貿易収支を減らすのも手です。トランプさん経営のホテルをばんばんメキシコに作ったらよいのではと思います。メキシコを目の敵の言うトランプさんには、人種的偏見の匂いがする。所謂racist。これが根本的には壁を建設するということに発展しているのではないかと思います。不法移民は多い。そして、メキシコ人だけでなく、その南の人々も流入している。中南米の人々はメキシコを目指す。そしてその先のアメリカに。トランプさんが寛大な人物ならば、中南米の経済発展と米国の利益を共存する努力をすべきではないかと思います。米国第一主義から米国人の雇用、所得倍増が目的のようです。しかし逆に安価な人材が多いために、中南米に米国企業の進出を促す政策をした方が良いのではと思います。米国内では、雇用を増やしたとしても、現状では高中卒の白人層に対して、見合った高給料を払うことはできません。そして結果そうして層の不満が高まる。もはや米国内のハイテク産業を除いた製造業は価格競争力を持たないという事実をトランプさんは理解しないといけない。自動車産業にしても、日本に対して米国車が売れないことが不公平と言っている。しかしそれはIt is not true!と言いたい。米国には日本車に対して少額な関税が課されている。しかし米国車には無税という。ドイツ車は日本国内にどんどん増えている。アメリカ自動車メーカーは日本の道路事情、日本人の好みを研究していないのではと思ってしまう。ドイツ車は日本では右ハンドルの車が多い。私のマンションの私の車の向かいに駐車しているベンツも右ハンドルです。ドイツは常に研究している。しかし米国メーカーのフォードなどは全く研究していないのではと疑ってしまいます。フィールズ・フォードCEOは昔広島のマツダの社長をしていたはずで、この辺りを理解されている。昨日の彼の為替がドル高だからアメリカ車は売れないという論法は事実誤認であるのではと思います。もう少し小さなサイズの車、右ハンドルの車、もう少し格好の良い車を開発すれば、日本でも売れると思います。そして排気ガス対策を備えた。米国市場で売れる車は全世界で売れるはずだという考えは、パックスアメリカーナの考えであり、そもそもトランプ大統領の偏狭な世界観のように思います。もう少しグローバルで世界中の幸せを考えてほしいトランプ大統領ではないかと思います。日本の狭い道路事情、駐車場の出し入れを、是非日本に早く来て、理解してほしい。そうすれば、トランプ大統領は、米自動車メーカー幹部に対して、大統領令として、あなた方はもっと勉強して日本市場に見合った自動車を作ることを命じます。と発信することを期待したいものです。

金融市場を見渡すと、ダウ平均が終わりベースで初めて20,000ドルの大台に達しました。歴史的ですね。トランプさんのカナダとのパイプライン建設を再開し、今後インフラ投資が次々の発表されるのではとの期待感があります。しかしその資金はどこから来るのでしょうか。その内に米国債を乱発することにより資金調達するのでしょうか。減税を進めるということは歳入減です。どうなるのでしょうか。財政赤字の焦点が集まると、どうしても株安に転ずる危険性を孕みます。まだまだ日替わりでトランプリスクの有無に焦点が集まる市場環境ではないかと思います。そしてここでもRacistのトランプさんが見え隠れします。カナダはアングロサクソン、ドイツ、フランス等が主要な国であり、フレンドリーな態度をとる。これも偏狭な考えです。だから全米でデモが起こるのです。概ね大卒のインテリ層は反トランプでまとまっているようです。安全資産の米国債からリスク資産の株式に資金が移動しているので、10年債は2.50%を上回ってきている。しかし短期金利先物ユーロドル(3ヶ月物)12月限1.535%と利回り上昇の動きですが大きく上昇していません。本来なら2.75%方向に大きく上昇しても良いのですが。為替も大きくドル高の動きにはなってはいません。金利ディーラー、為替ディーラーは共に慎重な姿勢のようです。

為替市場では、ポンドとユーロが堅調です。ポンドはEU離脱について英最高裁判所が英議会の承認が必要としてメイ首相のBrexitの動きを早期に進めることに対してブレーキ機能をしているようです。そしてユーロについては、小さな記事ですが、ラウテンシュレーガーECB理事が、「ECBは出口戦略をまもなく検討すべき。着実なインフレ上昇の条件が整ってきている。」と発言されている。私も消費者物価指数の動きを見ても着実に上昇する動きと思っている。資産購入について4月以降購入額(月額600億ユーロ)を減らす可能性も否定できない。その意味で、市場にヒントを発する傾向のあるドラギECB総裁の今後の講演会などの発言には注意したい。ユーリボー金利先物もややマイナス幅を縮めている。こんな背景が現在のユーロ高示現に表れているのかもしれない。シカゴ筋はそろそろ損益分岐点に来ているのではないか。ユーロ高は更に進むようですと、損切りがユーロ高を推し進めることになるのかもしれません。

今日はちょっと書きすぎたので個別通貨分析は省略します。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ



Posted at 12時21分


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

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