水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

2017年01月31日(火)

どうしてこんな大統領を選んでしまったの?

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!
2週間前に東京スカイツリーに上ってきました。晴れた日を見計らって行きました。富士山も綺麗に見えました。湿度が下がっているせいか、地上もくっきりと見えます。昔ニューヨークで今はないワールドトレードセンターの屋上で見た光景を思い出しました。東京スカイツリーはそれよりも高いように思いました。間違っていたらすいません。私が住むマンションが見えるか、埼玉方面の新都心を探しました。マンションからは東京スカイツリーが見えるから、東京スカイツリーからも私のマンションが見えるはずです。しかし凝視したものの、確認できませんでした。それにしても、昔の混雑は今はないようです。チケットは直ぐに購入、そしてその足でエレベーターに乗れます。展望台もそれほどの人込みではないようです。アイスクリームをなめながら眼下の景色を思い切り楽しみました。写真をお楽しみください。

トランプ大統領は、支援母体の白人中産階級の高卒のサポーターを満足する政策を、大統領に就任したら即座に実行しているようです。私の友人の大卒インテリ層はもうさじを投げている。どうしようもない大統領と。4年間ひたすら我慢するのでしょうか。4年後を見ていてくださいと言っています。移民問題、難民問題、テロ対策でとんでもない大統領令を出している。そもそもアメリカと言う国はネイティブ・アメリカンを除いた移民で成り立っている。アングロサクソンなど白人が建国し、そして奴隷社会と言う暗い社会。そこにラテン諸国の人たちが流入している。そしてアジア系と。アメリカンドリームという言葉がある通り、アメリカは自由で、そして成功するために努力をし、財を築くという移民で成り立っている。シリコンバレーを旅すると、ここはアメリカであるとは思えません。世界中から優秀な人材が、グーグル、アップルなど世界的な企業、グローバル企業を成り立たせている。高卒レベルの白人中産階級は、現状に満足し、それを脅かす存在を嫌う。そして安全な社会を。その標的としてメキシコ人、中東などのイスラム教徒を目の敵、そして高卒の白人層を満足させるのでしょう。そして当面の溜飲を下げると。NHKのThe real voiceと言う番組は、こんな社会であると説明してくれました。こんな社会では将来性はアメリカにないのではと思います。私は80年代から多くのアメリカ人と友人となりました。そしてそのすべてが優しく受け入れてくれました。80年代、私は一人のアジア人、日本人としてアメリカ人に受け入れてもらいました。まず話を聞き、広く知識を高め、良い人であると判断されると、とことん付き合うのが古き良きインテリのアメリカ人でありました。もう数年前に亡くなりましたが、根っからの共和党員でドイツ系のアメリカ人、シカゴ大を卒業し、ベトナム戦争でパイロットとして活躍し、厚木基地にも一時駐在していたと聞きました。退役後はコンサルタントとして活躍していました。ブッシュ親子大統領の猛烈な支持者でした。米国が世界を守るといつも言っていました。今このような状態になっていることを草葉の陰でどのように思っているか聞きたい。大いに不満であることは容易に推測します。恐らく現在存命であったら、トランプではなく、ヒラリーに投票していたことでしょう。寛容性がない社会、外の意見を聞かない狭小の偏屈ものでは大統領が務まるはずがないと判断するのではと思います。トランプ大統領を選択した、少なくとも50%以上のアメリカ人は、職の安定、生命の安全をトランプ大統領に託したという事実は覆へられない。それ程狭小なアメリカ社会になってしまったのではと思います。中西部の田舎に行ったらこのような層が多いのではと思います。私の亡くなった友人はサンノゼに住んでいました。リタイアしてもアリゾナとかフロリダの保養地に移住することは全く考えていませんでした。それはサンノゼというシリコンバレーが、人種が多様であり、文化面、思想面で終生刺激を受けられると言っておられました。人間は刺激が終生必要であると、学のある人は常に思っています。現在のアメリカ社会は不満が爆発し、米国民真っ二つ状態です。良識ある層の声が、ワシントンのホワイトハウスに届くことを期待したい。少なくとも議会は良識ある層であると思います。そう言えば、議事堂を見学した時に、ドームに描いてあるフレスコ画が、キリストとジョージ・ワシントンが仲良く国を良くするためにお互いに協力している姿が描いてありました。この絵にモハメッドの絵が描いていないことをいいことに、トランプ大統領は暴走している。米国社会では、必ず逆の勢力が出てきて、社会を良くする経験があります。黒人大統領から全く保守右寄りのポピュリズム大統領に代わり、現在はその変わり目の極端な不安定時期にあるのではと思います。政治の端境期と解釈したい。

と言うことでトランプリスクが意識される時間帯にあるようです。金融市場を見ると、ドル自体はそんなに変化はない。ドルインデックスは依然として100を保っている。割ったとしても一時的でしょう。依然として、金利面からはドル高のリスク志向の金融市場環境と言えます。ドル金利はそれ程変化していません。短期金利ユーロドル(3ヶ月物)12月限1.52%と今年0.25%毎3回の利上げを織り込んでいる水準です。トランプ大統領がいろいろと過激な大統領令を発動しても、びくともしない。また金融市場には物申すという事態ではなく、ウォール街は落ち着いている。ウォール街にはホワイトハウスの味方が多いから安心しているようです。デトロイトの支持、シリコンバレーから反対の声が上がっているものの、ウォール街からの反論は聞かれません。金相場は1,200ドル以下と、トランプリスクには乗るそぶりも見せていない。そして原油も予定通りの動きです。トランプリスクはいずれ是正され、依然としてリスク志向の金融市場の環境が少なくとも4月までは続くというビッグピクチャーを描きます。

多くを語りましたから、今日も通貨別分析を省略します。簡単に言いますと、金利に大きな変化がなく、為替の動きは短期的な調整局面であると思います。そして今日の日銀金融政策決定会合は現状の政策維持と、全くニュースにはなっていない。10年債中心のイールドカーブコントロール中心の金融政策である。10年債0.08%とゼロ金利を上回る。0.10%を超える水準になると、買いオペをすることで金利上昇をけん制する動きになるか日銀には注目したい。従って円安の基本方針には変化がありません。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ



Posted at 14時02分


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

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