水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

2017年02月02日(木)

トランプさん、FRBに圧力かけ、利下げでドル安誘導しては!?

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!
今日の写真は東京スカイツリーの土台の建物にある絵画です。非常に面白いと思いました。東京を上手く描いています。象徴が東京から見える富士山です。個別の地区を特定すると、上手く立体的に描いています。例えば港区、東京タワー、高層ビル群、首都高の曲線など、非常にうまく描いている。これを各地区で拡大して見ることが出来ます。私は思わず立ち止まって見入ってしまいました。お楽しみください。

最近は書きたいことが一杯あります。トランプさんの言動、そしてユーロ高局面をECB出口戦略とポピュリズムの台頭からユーロ債券売り(利回り上昇)で説明したい、そしてこれで良いのか安倍外交と。2〜3回後までのブログのタイトルが浮かびます。今日はトランプさん、FRBに圧力かけて、利下げを実行させ、ドル安に誘導してはどうですかと言いたい気分です。ドル円の一番の基本は日米金利差です。日本は景気刺激策で、資金供給する政策をとっている。年間80兆円を目標に日本国債を買っている緩和金融政策をとっています。そしてイールドカーブコントロールと10年債金利をゼロ近辺に安定される方針です。これは黒田さん、安倍さんも説明しているように建前上為替操作ではなく、あくまでも景気刺激策です。そして本音の部分は封印している。トランプさんは本音をツイッター、そしてあらゆる場で言い放ちます。それでは、FRBに圧力かけ、現在利上げセッションに入っている流れにストップをかけて、利上げ反対、むしろ利下げをするように仕向けたらどうでしょうか。ドル金利が大きく下げれば、ドルは必然的に下落の動きになります。昨日はFOMCの開催日でした。最初の印象は、FOMC声明文が随分と短くなってしまったなとの印象です。中身を読んでも、何ら新しい部分がなく、そして積極的に利上げをしますよとの意気込みも感じられません。雇用、インフレ状況、世界の金融状況を判断してアセスメント(評価)をするとしている。債券の再投資はこれまで通りの内容となっている。ある意味、トランプ大統領のこれからの金融政策に物申すということに対して、びくついているのではとの私は考えてしまいます。イエレンFRB議長は来年2月まで任期終了となります。今年夏ごろまでに候補者を決めるという。トランプ大統領、与党共和党の意向が強く反映する人物ではなかろうか。昨日の最高裁判事の人選でも明確になってきている。トランプ大統領は、選挙戦中イエレンFRB議長は、「You are fired.」と言わんばかりの言い方をしていました。そしてイエレン議長は頻繁にオバマ政権スタッフと民主党議員と会合を繰り返していたことに腹を立てているのではと思ってしまいます。トランプさんにとっては、格好のターゲットです。公約を実行するトランプさんは、露骨にFRBに圧力をかけることがあっても不思議でない。何でもありのトランプ流決定方法であるのではと思います。トランプさんは雇用を増やすと明言しています。しかしイエレン議長は完全雇用状態と言っています。明確に矛盾しています。やはり高卒白人中流層以下が支持基盤だから、この階層にリップサービスをする必要があります。このような単純労働しかできない階層には、海外の低賃金で成り立っている製造業を米国に復帰させる必要があります。そしてそこには製品は競争力を持って米国内外に販売する必要があります。そのためにはドル安が必要です。FRBに圧力をかけ、利下げを実行して見たらと私は物申したい。仮に今利下げに踏み切ったら、ウォール街はもろ手を挙げて歓迎となるのでは。債券市場から株式市場に資金移動となるから、一時的には債券売り(利回り上昇)のドル高の動きとなろう。ホワイトハウススタッフにもう一人FRB金融政策に詳しい人物が必要であるのではと思います。こんな金融状況下で、利下げに踏み切った場合にどのような金融市場が続くかを明確に説明できる人物ではないか。グリーンスパン、ボルカー氏などの長老の重鎮も知恵袋となります。ドル安、債券利回り高、株式高の状況を演出することを描ける人物です。米国投資に魅力(米国債格付け引き下げ等)がなく、しかも投資利回りを演出できる金融市場を。難しい。現実にはやはりドル高、債券利回り高、そして株高の方が、ウォール街の投資家を満足させ、逆にトランプ支持基盤は、依然として不満を持ちます。白人労働者層は仕事に高度のスキルを備える以外になさそうです。インフラ投資の一環として白人中流層以下に対して職業訓練学校を創設するのも一助になるのではと思います。その辺りをトランプさんは理解してほしい。やはり、イエレン議長に尊敬の念を持って、ドルの動きも含めた金融トレンドに逆らわないスタンスで、FRBと対話してほしい投資家ではと思います。トランプさん、FRBとは波風立てないようにと願う私です。そして現実に戻ることになります。

今日のウォール・ストリート・ジャーナル紙を読んでいたら、面白いグラフを見つめました。80年代からこれまでの米政権とFRB議長そしてFF Rateの推移です。これを見ると、極めてFRBが独立した機関であると言えます。あくまでも景気動向に従った金融政策を実行しているFRBです。この流れを見ると、FF Rateは4%方向にあるように思えます。現在のFF金利が如何に歴史的にみると異常な状態であるかと。そして雇用、インフレ、景気と整っている現在の状態は、正常に戻す良い機会であると思います。トランプさんの妨害にも負けずにイエレンさん、来年2月まで頑張ってください。応援しています。そして市場参加者としてもその方がメインシナリオを描きやすい。1990年代最初の利上げセッション、2000年代半ばのリーマンショック前のバブルの時代の利上げセッションが今回のモデルケース。大いに参考にしたい。金利で為替を読む私としては、焼き付けておきたい時代です。

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今日のちょっと話過ぎてしまいました。金融界を見渡すと、ドルインデックスは100を下回っており、この先100.00を明確に上回って行くかに注目したい。ユーロ圏では、先程ちょっと話しましたが、ユーロ圏各国の債券利回り上昇の原因がヒントとなっている。来年ECBはテーパリングを実行に移すのか、それとも前倒しして実行するのかに注目。そして選挙の年に注目しないといけない。シカゴ筋がユーロ高から恐怖感を味わっているはずだから、これから損切の動きを強めてくるのか、それはユーロ高が極端になるか、注視したい。このことは次回でも取り上げたい。金利の動きは、10年ドル債2.47%とダウ平均が下がる場面でも大きく利回り低下となっていません。そして短期金利先物でも同様の動きになっている。金利・債券ディーラーは冷静と言えます。金相場は、トランプリスクを反映してリスク回避志向の金価格高の動きになっているようです。原油価格はトランプさん期待でWTIでは引き続き50ドル台と安定している。これは株式市場、為替市場にも追い風と言えます。

今日も個別通貨分析は省略します。言いたいことが山ほどあり、分析は後回しとなります。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ



Posted at 15時03分


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

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