水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

2017年02月06日(月)

右往左往するBOJ!

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!
今年初めて「大宮花の丘公苑」を散歩しました。ロウバイが見頃でした。そして白、赤の梅も満開でした。紅白黄の梅が見事に競演していました。風は冷たく、殺風景な花壇でした。ひたすら散歩、ジョギングの人だけが目立ちました。健康志向が強いと感じました。年配の方々の元気な姿に、私もあやかりたい気持ちになりました。写真はロウバイの美しい姿です。お楽しみください。

日銀がトランプさんの発言から右往左往しているのではと感じてしまいます。元々はトランプ大統領の資金供給をすることで為替で円安に誘導していると解釈された発言が火元ではと思います。金曜日は、それに乗ってしまった日本の債券市場では債券売りつまり利回り上昇の動きに、日銀は動揺してしまったようです。市場は通常通り、買いオペで午前中対応したようです。しかしトランプさんに誘発された市場関係者は債券売りを続けました。利回り上昇が続く。10年国債で0.15%まで上昇しました。そして昼休み中に、思わぬ行動に出ました。指し値オペという最終兵器を投入しました。日銀は7,239億円も応札に応じてしまいました。結果0.09%にまで利回り低下しました。今日は通常通りの5〜10年債5,400億円と、利回り0.09%と落ち着いている。トランプさんの発言から、日銀は資金供給することで円安と解釈され、加害者意識を真に感じているのではないか。債券ディーラーがちょっと突くと、それに乗ってしまったかの日銀ではないかと思います。こうなると需給にねじれがある日、そして日銀金融政策決定会合前後の日には、非常に神経質になる日銀ではないかと思います。ある意味トランプ発言の犠牲者であるとも言えます。それを見ていた為替ディーラーが動く。為替ディーラーは債券の複雑な動きにはほとんど理解できないから、ヘッドラインで動くことになります。イールドカーブコントロールと言う訳のわからない金融政策を打ち出したことで物事を複雑化しているのではと思います。もっとシンプルに動いてほしい日銀さんではと思います。頭でっかしの役人(正式には違いますが)の集まりですから、致し方なしです。またこのようなことが起こる場面があるのではと思います。

トランプさんが放つ政治・経済・金融政策に振り回されている状態が続いている。金曜日は米雇用統計で、非農業部門雇用者数は非常に良い数字にも、平均時給が悪い数字から、ドル売りが先行しました。しかし、どっこいトランプさんでした。金融規制改革法(ドッド・フランク法)の見直しに関する大統領令に署名しました。ウォール街の連中を喜ばせる。ゴールマンサックス幹部であった人材をトランプさんは登用しているから、その見返りではと思ってしまいます。急速にダウ平均は戻し基調になりました。何でもありのトランプさん。これでいよいよFRBにプレッシャーをかけてくることも予想される。それは前回のブログで述べました。少なくとも利上げを急がないようにと、ツイッター攻撃を仕掛けることも予想される。それに屈することのないイエレン議長であってほしい。2月14、15日には議会証言があるから、正念場であると思います。議会はホワイトハウスとは一線を画しているから、議員の方も優しい。ホワイトハウスつまりトランプ大統領と直接論戦を交わす場面が仮にあるとすると、本当にややこしくなります。トランプさんは安倍さんと今週首脳会談に臨みます。GPIFの米インフレ投資への投資、そしてトヨタ自動車社長との面談などで手土産を用意することに奔走する安倍さんのように見えてならない。フロリダでゴルフ会談なるものをトランプさんは画策しているようです。上手く丸め込まれないか心配だ。しかし安倍さんG7ではメルケルさんに次いで場数と経験を積んでいる。そんなに簡単には折れないのではと思うのですが。

金融市場では、ドル金利は長短とも動きが乏しい。短期金利先物ユーロドル(3ヶ月物)12月限1.51%と、今年0.25%毎で年3回を織り込む形で推移している。これに変化が出てくるかに注目したい。12月限が1.25%方向に向かうつまり年2回の利上げ方向に向かうとドルの頭は重くなることになります。欧州の選挙、中国の経済には注意したい。政治では中東、イラクがキナ臭い。そして中国もトランプさんが仕掛けると南、東シナ海がキナ臭くなります。そして北朝鮮。金相場は1220ドル近辺とややリスク回避の金買いが進む動きのようです。リスク志向が進むと金相場は萎む傾向と思います。そんなに期待はできません。原油は底堅い動き。そしてドルインデックスは99.75と心理的節目の100を下回っている。再度100に浮上するかに注目が集まる。期待したい。

ドル/円:トランプさんに振り回されている。トランプさんの圧力に負けて利上げを遅らせるとドル上昇はない。年3回の利上げが2回になる観測が強まると、ドルの頭は徐々に重くなる。5日移動平均線(113.07)をレジスタンスに、ボリンジャーバンドの下限バンド(111.89)がサポートになっている。ワンタッチする可能性がある。しかし底堅い展開を予想します。日銀が指し値オペに再度踏み切ると、金融緩和継続の動きを確信することになり、円安方向に変化がないと言えます。

ユーロ/ドル:下記は日足チャートです。大局観としては、ボリンジャーバンドのミドルバンド(1.0678)をサポートに、上限バンド(1.0830)がレジスタンス。5日平均移動線(1.0756)は上方曲線でマイナーなサポートとして機能している。シカゴ筋は依然としてユーロショート(先週火曜日時点でユーロ・ネット・ショート45,713枚)であり、心理的に圧迫されている。損切が出やすく、大きくユーロ高になる可能性を秘めている。下段のストキャスティックスは高値圏に位置している。下がればシカゴ筋は安堵する。ECBが出口戦略を検討しているとの報道はユーロ高を援護します。

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ポンド/ドル:先週のBOE金融政策委員会、インフレレポートは、今後のインフレ見通しが下方修正され、ポンド安につながったようです。Brexitを控えて、BOEとしても動きづらい展開ではと思います。英国、そしてEUの本拠の大陸もまだ利上げには動かない様子です。今年は政治の年でもあり、利上げすると反発を呼ぶ状況ではないかと思います。しかしトランプさんの言動から極端なドル高も描きづらい。チャート的には、ボリンジャーバンドのミドルバンド(1.2387)がサポートとして機能するかに注目したい。

豪ドル/ドル:RBAは中立の金融方針を貫いている。鉄鉱石など資源価格も底堅い。中国に大きな景気後退リスクが台頭しない限り、オーストラリアは潤う状態が続き、豪ドルは底堅い。5日移動平均線(0.7615)がサポートになり、ボリンジャーバンドの上限バンド(0.7712)を目指す動きにあるようです。政治的にはトランプさんに振り回されているターブル首相ではないかと思います。娘婿が中国人ですから、親中国に傾きやすいとも言えます。潜水艦受注で中国から横槍を入れられたが、日本は同盟関係を維持したいのですが。

NZD相場:こちらも豪ドル同様のチャートのようです。RBNZは当面中立の政策を維持する見通し。意外と堅調。5日移動平均線と21日移動平均線が交錯した1月9日の0.6974以来NZD高相場を続けている。当面は5日移動平均線(0.7290)をサポートに、ボリンジャーバンドの上限バンド(0.7400)を目指す動きにあるようです。ストキャスティックスも高値圏に位置している。ちょっと手を出せない高値水準と言えます。

それでは。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ



Posted at 15時45分


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

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