水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

2017年02月24日(金)

Fed rate hike, fairly soon!

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!
今日も強い風が吹き荒れています。気象の変化が激しい結果であると気象予報士が説明しているようです。そして雨が全く降らない。どうしてかなと思います。関東地方では、例年この時期には雪が数回降るのですが、今年はないようです。米国人の友人のおばちゃまからカリフォルニアでは今年は雨がよく降るとメールで聞かされました。あのサンノゼでは洪水の被害まで出ていると知らされました。テレビではロサンゼルスでは洪水で道路陥没、消防車がその穴に転落しているとのニュースが報道されている。スペインではバレンシア地方で例年にない洪水です。ムルシア地方、アンダルシア地方の地中海沿岸の地方で洪水となっている。なぜか変な世界中の季節です。今週も川島町の白鳥の写真を載せます。お楽しみください。

FOMC議事録をじっくり読みました。ヘッドラインでは、幾人かのメンバーは景気が予定通りなら利上げはかなり早期になると予想と出ていました。金利の動きを常に見ている私としては、バランスシートの変更は次回会合で話し合う必要とのヘッドラインが気になりました。議事録を読んでいくと、16ページにヘッドライン部分に出ていました。「In discussing the outlook for monetary policy over the period ahead, many participants expressed the view that it might be appropriate to raise the federal funds rate again fairly soon if incoming information on the labor market and inflation was in line with or stronger than their current expectations or if the risks of overshooting the Committee’s maximum-employment and inflation objectives increased. 今後の金融政策の見通しを議論すると、これから発表される雇用市場とインフレの数字が現在の市場予想よりも同じかそれよりも強いものになるかどうか、それとも委員会の最大雇用状態とインフレ目標がオーバーシュートするリスクが増大したならば、かなり早期(fairly soon)にフェッド・ファンド・レートを引き上げることが適切であるのではと、多くのメンバーが見解を表明した。」と出ている。稚拙な翻訳ですいません。これを見るとかなりの確率で3月利上げがあるのではと個人的に思います。失業率は4.7%で委員会の最大雇用目標に一致している、そしてPCEは目標の2%に近づきつつあるとしている。現在PCEは1.7%前後であると思います。個人的に注目している中立レート(neutral rate)については、FF Rateがゆっくりと着実に上昇に向かうという見解であれば、中立レートは現在低いもののゆっくりと時間をかけて上昇に向かうという評価は適切である、としている。そしてバランスシートの縮小は、現在4.5兆ドル相当、それを金融危機前の1兆ドルまで縮小するとの観測です。謂わば、金融緩和政策の負の遺産を削る金融政策に手を付けることになります。デフレ経済の金融政策から完全に金融政策を変更することを意味します。FF Rateは4%前後が正常とのFRBの見解、そしてバランスシートに手を付け、正常さを印象づけることになると言えます。今日のWSJではFRBはバランスシートの縮小の用意はしていないとのヘッドラインがある。気になるなあ!次回会合で話し合う必要あると議事録に出ているから前向きと解釈した。

これに対して財務省の対応はどうでしょうか。昨日のムニューチン財務長官の「長期間低金利である可能性がある。超長期債の発行を真剣に検討すべき。」との発言が興味深い。FRBへの牽制発言でしょう。FRBは財務省の発行した債券を購入する訳だから、緩和政策の出口戦略の方針(バランスシートの縮小)とは背反することになります。減税実行をするわけだから、財源捻出するためには財政政策を拡大する方針ですから、FRBはちょっと待ってくださいと言いたくなります。財務省とFRBとはコミュニケーションが出来ていないと言えます。スタッフは揃っていない財務省の現状と言えます。その間隙をぬって3月利上げに踏み切るかに注目したい。fairly soonという時期(3月15日)に利上げに踏み切り、年後半にファンダメンタルズの進展を見て、2回利上げに踏み切ることが出来れば理想的と言えます。9月と12月が適切ではと思います。財務省が如何にFRBに利上げを踏みとどまらせるかどうかに関心が集まる状況ではと思います。それが現在の金融市場を表現しています。10年債2.37%と2.50%からは利回り低下の動き、しかし短期金利先物ユーロドル(3ヶ月物)1.525%と依然として短期金利ディーラーは早期利上げに強気のようです。私も利上げに強気です。財務省なんか気にすることなく、見切り発車すればそれで善しではない。

金融市場を見ましょう。金相場が1,250ドルと上昇してきている。欧州のリスクを意識した動きの象徴と解釈したい。鉄鉱石価格は上昇しているものの、昨日は低下している。ちょっと複雑ですね。ドルインデックスは101.00水準と依然としてドル高相場継続と言えます。

ドル/円:全くの凪相場と言えます。ボリンジャーバンドの上下バンドが平行線かむしろ狭まる状態が続いている。膠着感の象徴です。むしろ狭まることで次の大きな相場を期待したい。欧州のリスクを意識しているのかもしれません。下限バンド(111.80)に位置しているから、これが更に膠着感が強まれば、上昇する可能性があります。そこが底なのかもしれません。一旦下限バンド下抜け示現となり、そしてジャンプアップのチャートを期待したい。市場はFRB利上げに来月は踏み切らないとの観測が次第に強まっており、市場参加者は利上げのない方向で対応するのかもしれません。そうなればドル円下落となる訳だから、利上げに踏み切れば、意外感がそれなりに強まり、上昇幅が大きいのかもしれません。やはり下値は拾う作戦が個人的には良いのかもしれません。あくまで金利に忠実に。

ユーロ/ドル:ルペンリスクを意識する相場、そしてFRB利上げが行われるかどうか、それに連動したドル金利に連動した相場観を持ちます。FRB利上げ方向とルペンリスクに賭けると、ユーロ安相場観を持ちます。ボリンジャーバンドの下限バンド(1.0500)方向ではと思います。

ポンド/ドル:英小売協会の数字が上昇したことでポンド上昇となったようです。分からない。ボリンジャーバンドのミドルバンド(1.2508)を上抜けしている。上限バンド(1.2615)まで跳ね上がるのかもしれません。門外漢相場と言えます。

オセアニア通貨については分析を省きます。資源価格連動、そしてFRB利上げ時期感によるドル金利そしてその結果のドル高/ドル安相場に依存する体質を現在保有しています。その点気をつけたい。

忍耐強く為替相場と向いたいですね。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ



Posted at 16時02分


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

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