水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

2017年04月07日(金)

米国:世界の警察官健在!

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!
マンションの敷地内に植えてある桜が満開です。日本の良さを感じる日々ですね。この風景を見られるのは1週間くらい。さっと散ってしまう運命ですね。日本人の潔さと共通する面がありますね。ここ2週間でかなりスマホを理解できるレベルまで引き上げました。こんなツールを使っていなかったとは、スマホを知らな過ぎました。深夜でもいつでも為替レート、NY株価、そして市場で何が起こっているかが直ぐに分かります。しかしのんびりトレーディングのスタイルには変化がありません。益々どんなアプリがあるか、興味が湧き上がります。

シリアに対して巡航ミサイルを発射しました。トランプ政権が強硬姿勢を見せますよと、習近平主席の目の前でのデモンストレーションでもあるようです。これでリスク回避の金融市場が常態化する相場も考慮する必要が今後出てくるのではないか。アサド政権が化学兵器を使用し、反政府勢力の撲滅を、ロシアの後ろ盾で、行ったようです。これで国際情勢が複雑になってきている。国連安全保障会議は無力化してきている。そしてやはり米国が世界の警察官であることを認識することになります。そして中国に対しては、北朝鮮が更に暴走すると、世界の警察官として単独でも行動すると明確に意思表示したことになります。北朝鮮は不気味です。どこまで核開発、大陸間弾道弾の回復が進んでいるか不透明です。金正恩委員長が、心理的に不安定になり、その行動になんら歯止めをかける側近がいないことで、とんでもない暴走決断に踏み切ることも100%ないとは言い切れない。そんなことでリスク志向に走っていた市場が、リスク回避の市場と交互に来ることになるのかも知れません。トランプ政権はFRBには厳しい姿勢をイエレン議長が就任している限りは続くのではと思われます。来年3月の退任時期までには新しい候補が出てきそうです。

リスク回避志向の相場観と、金利の動きが連動することになります。そしてそこに経験則がその動向の指針となるようです。私は短期金利先物ユーロドル(3ヶ月物)のチャートをその指針にしています。下記は12月限のチャートです。このチャートは象徴的です。緑のラインは昨年12月のFRBの利上げ時の初期の水準です。(金利先物価格の上昇は、利回りの低下を示しています。)左の昨年12月14日の利上げ時から急速に利回り低下になり、そして3月15日に再利上げの2週間前くらいから利回り上昇の動きに変化、そして利上げ実施となり、利食いの買い戻しの動きになり、そしてこれからはリスク回避を考慮する金利相場になりそうです。現在価格は98.48であり、利回りベースでは1.52%です。これは今後年内2回の利上げを織り込んだ1.50%とほぼ同水準です。今後リスク回避の相場観が進むと緑の線を引いた98.5325つまり1.4675%を上回る水準にまで、利回り低下の動きになるのかもしれません。この緑線が生命線です。この線を越えることは、相場が極端に振れる可能性が強くなると言えます。損切を執行しないという投資家の恐怖感が支配するということを意味します。そして、それが6月までのその他金融商品、つまり為替、株式市場の相場観の基礎として私は重視することになります。今日のNY市場の動きからリスク回避志向の相場が進むかどうかを見守ることになります。そして金相場はリスク回避の金融商品として価格上昇の動きになるのかもしれません。円相場がリスク回避の回避場所としても円高、そして株式市場もネガティブに反応するのでしょう。6月14日のFOMCでFRBが利上げするかどうかの観測が話題になると、5月下旬から短期金利上昇の動きになるのではと思い描きます。それに連れて長期債利回り上昇、そしてドル全体を押し上げることになるのかもしれない。

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金融市場を見ると、ドルインデックスは100.65とややドル高進行のようです。有事のドル高は、対欧州通貨、対オセアニア通貨では有効のようです。円>ドル>欧州通貨・オセアニア通貨の序列のようです。長期金利の動きは10年米国債2.34%と利回り低下の動き、欧州債券市場でも債券に資金を動かす動きが強く、利回り低下の流れと言えます。独連邦債10年0.26%、仏10年債0.91%と1.00%を下回っている。スペイン10年債も落ち着いた動きであり、1.65%となっています。

ドル/円:チャートを見ると、ギャンスクエアの非常に重要な節目111を現在下回っている。参考までにその下の非常に重要な節目は106に位置する。米短期金利先物のチャートで示したように、ドル短期金利は低下傾向の動きとなっている。従ってドル安の相場となっている。111に早く復帰しないと、9月彼岸までは円高相場になってしまう可能性があります。ボリンジャーバンドの下限バンド(109.20)に位置している。何かリスク回避材料が今後出てくるか、シリア空爆が常態化する、そしてそれに反発したロシアと米国の関係悪化、ISがテロを企てるなどの事態、そして北朝鮮の暴走と米国のその対抗策などが予想される。

ユーロ/ドル:ECBは現在量的緩和の出口戦略を検討するさなかではないかと思います。シカゴ筋もポジションをほとんどスクエア気味にしており、仕切り直し状態と言えます。但し、ECB出口戦略の時期は来年からのような観測が強い。そのためにユーロ売りの相場が続く可能性もあります。仕切り直し、そして再度ユーロ売り仕込みの可能性も捨てきれない。5日移動平均線(1.0663)水準を下回り、ボリンジャーバンド(1.0569)が当面の下値目安として意識されます。仏大統領選挙のリスクはやや緩和されている。上値目安はミドルバンド(1.0719)に注意したい。

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ポンド/ドル:Bexitが正式に通告され、その後小康状態の相場となっています。相場の中期トレンドを示す90日移動平均線(1.2414)を下回るかに注目したい。ドル高相場そしてBrexitの負の影響が次第に出てくるポンド安の相場になるかに注目です。BOEはBrexitリスクから、利上げには躊躇するのではないかと思います。その意味でもポンド安相場になるのではと思います。

豪ドル/ドル:今週のRBA金融政策委員会では政策金利Cash Rate:1.50%の据え置きと、様子見の態度に変化はないようです。利上げには踏み切らないとの観測が現状では強く、そしてドル高相場。豪ドル安の動きになっている。5日移動平均線(0.7581)をレジスタンスに、ボリンジャーバンドの下限バンド(0.7500)が当面のサポート。その間に中期トレンドを示す90日移動平均線(0.7524)が横切っています。ストキャスティックスも下方基調。クロス円は円高、豪ドル安で、豪ドル安が進行中です。

NZD相場:ドル高の影響、RBNZ現状維持の金融政策から、NZD安の相場が続いています。5日移動平均線(0.6986)をレジスタンスに、ボリンジャーバンドの下限バンド(0.6900)方向ではと思います。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ



Posted at 15時22分


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

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