水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

2017年04月13日(木)

心変わりの激しいトランプさん!

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!
今日も「花の丘公苑」の写真を載せます。鮮やかな赤のチューリップはこの時期の華と言えます。そして桜とのコラボレーションが素晴らしい。今日は晴天であり、今日も見頃です。今シーズンは雨の日が多く、残念でした。雨の日に花見の良い過ごし方はないのでしょうか。やはり「花より団子」と夜の赤ちょうちんを目指すのが良いようです。何が合ってもフレキシブルと言うのが、花見同様に、金融市場、為替市場にも当てはまります。

心変わりが激しいトランプ大統領ではと思います。これまでの発言は大きく大統領選挙中の公約とは明らかに異なります。昨日は、イエレンFRB議長を大統領選中は煙たがっていましたが、「I like her, I respect he.」と「好きです、尊敬する。」とヨイショしています。このことで、来年任期を迎えるFRB議長職が更新される、つまり再任される可能性が出てきたと言えます。しかし金利については、FRBが低金利政策をとることが好ましいとして、利上げセッションの入っているFRB幹部に対して牽制球を放っています。このことで、金利が長短共に低下している。長期金利の指標10年債では、私が注目している2.25%を下回り、2.24%となっている。ちょっと警戒したい。そして短期金利先物ユーロドル(3ヶ月物)12月限1.465%と、同じく私が注目している水準の1.50%つまり年内2回0.25%毎の利上げを織り込む水準を下回ることになりました。このことでここから0.10〜0.15%下回ると、短期金利ディーラーの損切が出て切れ、短期金利が急落することになります。このことはFRBの想定外の事象となります。そして金利ディーラーから今後1回のみの利上げと言う理由付けが出てくることになります。その場合は地政学リスク等の言い訳が市場に出回ってくることになります。またトランプ大統領は、ドルが強くなりすぎているとして、市場にこれも牽制球を投げている。中国が為替操作国として認定されない見込みと、ホワイトハウスのお騒がせ報道官が言い放ちます。これは私が察するに、北朝鮮へ強い圧力をかけるということとのバーター取引ではないかと思います。中国が北朝鮮にこれまでにない圧力をかける代わりに、為替操作国の認定を取り下げる、そして南シナ海への介入を押さえるということです。今後中国から何らかの北朝鮮向けの強烈なメッセージが発せられる可能性があるのではと思います。北朝鮮経済封鎖が本格化するのかもしれない。そして北朝鮮無力化の方向に向かうと期待される。そうでないと、北の将軍様の暴走を許すことになります。政治と経済を絡めるのもトランプ流のビジネスライクの取引のように思えます。いずれにしても、ドル安方向に為替は動いています。特に対円ではその傾向が激しいようです。円が地政学リスクと共に当面主役の座を張りそうです。トランプ大統領は、次々と公約をビジネスライクに変更して行く。対ロシア政策にしても、選挙戦中はプーチン大統領を持ち上げていたが、シリア情勢が劇的に悪化すると、たちどころにプーチン大統領を悪者と言い放ちます。習均平主席も大統領選挙中は悪者扱いにしていたが、フロリダでの会談、そして北朝鮮問題で協力を要請する必要性が出てくると、一転豹変の態度となっています。安倍さんも注意しないと、ある時悪者扱いとなります。注意しましょう、トランプさんには!ビジネスライクが基本方針のようですね。

金融市場を見ましょう。引き続きNY株式市場は小幅下落模様。大幅に下落していないことがミソのようです。トランプ大統領が、FRBが低金利政策をとるように暗に圧力をかけている。そのことは米企業にとっては好都合。従ってそうしたことを読んでいる米投資家は下値では拾うスタンスに臨むことになります。日本は蚊帳の外。リスク回避の動きから、金相場は上昇、そして原油相場も地政学リスクから上昇する動きのようです。そしてドルインデックスは100.00水準と、ドル高とドル安の節目にあります。ドル金利動向からはドル安方向の可能性の方が高いと思います。これを考えて、個別通貨を見て行きましょう。

ドル/円:下記は日足チャートです。今回は相場の分岐点であるのかもしれない。そのヒントは昨年11月から12月中旬の上昇相場のポジション調整であるのかもしれません。左の丸と右の丸を比べてください。フィボナッチ分析を使いました。丁度38.2%戻しに来ている。現在108.80近辺に位置する。この水準は左の上昇局面で長期のポジションを仕込んだ参加者が最後の損切(利食い売り?)に踏み切るかの分かれ目です。損切に踏み切ると上昇相場の起点102.55まで下落する可能性があります。相場は心理戦です。それに需給が加わる。そこまでは現在は考えられないが、ギャンスクエアの非常に重要な節目106.00までの可能性があると言えます。ボリンジャーバンドの下限バンド(109.18)に沿ったバンドウォークが続くのではと推測します。それに異を唱えるためには、中国と米国とのバーター取引から、何らか朝鮮情勢に緩和報道が出てくる必要があります。戦争はないことに越したことはない。期待したい。東京が焦土化するのは想像もつきません。それと安倍さんの森友問題は影に隠れているようですが、これがまた浮上してくると、更に円高が進むということも心に留めておきたい。

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ユーロ/ドル:米金利低下からドル安、そしてユーロ高の論理で相場が進行していると言えます。5日移動平均線(1.0621)を上回り、中期トレンドの指標90日移動平均線(1.0625)も上回っています。ボリンジャーバンドのミドルバンド(1.0714)が当面の高値目安と言えます。ストキャスティックスも上方基調。

ポンド/ドル:こちらもドル安相場の影響を受けています。5日移動平均線(1.2457)をサポートに、ボリンジャーバンドの上限バンド(1.2584)が当面の高値目安。ストキャスティックスも上昇基調の過程にあるようです。

豪ドル/ドル:今日発表の豪雇用統計で、3月新規雇用者数6.09万人増と予想外に良い数字に反応している。ドル安相場も追い風。ボリンジャーバンドのミドルバンド(0.7615)が当面の高値目安。鉄鉱石価格は下落基調。連動は現在見られない。

NZD相場:こちらもドル安相場の影響が色濃く出ているようです。中期トレンド指標の90日移動平均線(0.7081)或いはボリンジャーバンドの上限バンド(0.7074)に近づく相場があるのか見極めたい。
イースター休暇ですが、地政学リスクは常に存在します。監視したい。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ



Posted at 14時20分


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

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