水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

2017年05月08日(月)

再び盛り上がるFRB利上げ素地!

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!

ゴールデンウィーク期間中は皆さん十分休めましたでしょうか?私はサラリーマンではなく、自由に予定を決めることが出来るハーフスローライフの状態ですから、世の中のトレンドに合わせる必要はありません。しかし世の中GW状態ですから、休みに合わせる以外にないようです。静かな金融市場、私もGWを楽しみました。いろいろな所に顔を出しました。そしてこの時期、私の心の故郷、茨城県久慈郡にある大子町に行ってきました。今話題の茨城弁が飛び交う土地です。ゲルトクナッパー邸に1年ぶりに出かけました。新緑がまぶしい時期で、ご家族の方々とも再会し、のんびりとした時間を過ごすことが出来ました。将にリフレッシュですね。写真はクナッパー邸の写真です。

今朝は仏大統領選挙で、保守中道派のマクロン候補が、一番恐れていたルペンおばさんを破り、仏大統領に当選しました。かのナポレオン以来の若さでの当選です。はつらつとした爽やかイケメンのマクロン氏は、EUとのつながり重視の公約のようであり、金融市場には安心感が広がります。まさかのことは起こらず、予想通りの結果でもあります。3月のオランダ総選挙で、自己中の極右政党は正当化されなく、米大統領選挙から続く負の連鎖はほぼ断ち切ったようです。そしてこちらアジアでは、朝鮮半島情勢が際立ちますが、韓国の大統領選挙、そして米国と北朝鮮が水面下で交渉する事態になりそうであり、韓国の大統領選挙は不透明ながら、落ち着きを取り戻しつつあるようです。6月の英総選挙があるものの、次第に市場は6月14日のFOMCで利上げがあるのではとの観測が次第に盛り上がってくるのではと期待したい。金利重視の私は、ドル短期金利先物(3ヶ月物)12月限が丁度1.50%に位置します。3月の利上げ以来、利食いとリスク回避志向で、1.40%近辺まで利回り低下の動きになりましたが、やっと帰ってきたようです。下記はそのチャートです。昨年12月と3月の利上げ時とその後の動きが今後の参考になると思います。2回の利上げの反応は利食いの買い戻しが進むというのが12月以来の癖と言えます。そして今回の利上げ観測で、何回の波があり、そして緑の線水準にまで利回り上昇の動きとなります。98.345の水準です。利回りの引き直すと1.655%です。この水準までいろいろと波がありますが、結果的に到達するシナリオを描きます。そしてそれは、ドル高の動きになるのではと思います。それがメインシナリオとして堅持したい。

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金融市場を見渡しましょう。リスク回避の動きが収まりつつある過程と言えます。そして原油価格が低水準に位置する。WTIで46.22です。需給がダブつき、サウジが増産する姿勢を強めているのではとの観測があることによるものだ。景気回復が原油ひっ迫とはならないようです。テスラモーターなど電気自動車が増産体制にあるようであり、意外とガソリンが余り出す時代が近いのかもしれない。もう少し追いかけましょう。景気後退によるものでないことから、FRBの利上げ姿勢には関係なさそうです。ドルインデックスは98.65水準と依然としてドル安の方向に位置します。欧州通貨が対ドルでドル安方向に位置している要因が大きいようです。

ドル/円:ルペンリスクが解除され、北朝鮮情勢も落ち着き始め、リスク志向に向う過程にあるようです。素直にドル高の相場となっている。日銀の金融緩和姿勢堅持も後押ししているようです。ボリンジャーバンドの上限バンド(113.27)を追いかけるバンドウォークの相場になっている。ギャンスクエアでは111の非常に重要な節目を明確に上抜けしていることから、次の非常に重要な節目116の目指す動きに、FRB利上げ観測もあり、その方向であるのではと思います。サポートは5日移動平均線(112.35)と言えます。中期トレンドの指標90日移動平均線(112.73)を上回ってきていることには注目に値する。

ユーロ/ドル:ルペンリスクが取り除から、ユーロ高のセンチメントが高いと言えます。シカゴ筋は先週火曜日時点でユーロ・ネット・ショート1,653枚までポジションを縮小させている。今日時点ではむしろネット・ロングになっているのかもしれません。金利重視のシカゴ筋は大きくロングポジションを構築するとは思えないのですが。下記は日足チャートです。ルペンリスクの緑線を1.0860に引きました。ボリンジャーバンドの上限バンド(1.1080)水準とは相当にかい離している。今日は陰線であり、マクロン候補当選で利食い売りに出ていると言えます。FRBの姿勢を考えると大きくロングには傾けにくい事情があります。1.1000は心理的にかなり固いレジスタンスになると思います。サポートは5日移動平均線(1.0937)に注目したい。下段のストキャスティックスは高い位置にあります。こちらもやはり高値圏であり、反落する可能性が強いのではと思います。

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ポンド/ドル:メイショックが続いているようです。英地方選ではメイ首相率いる保守党が圧勝したようです。これで6月総選挙は益々メイ首相には追い風が吹いているようです。心理的にポンドが買われる素地があるようです。「往きはよいよい、帰りは恐い」状況が続いているのではと思います。ボリンジャーバンドの上限バンド(1.3121)とは相当にかい離があるようです。こちらもFRBの利上げ観測を全く織り込んでいないというチャートとなっています。シカゴ筋も先週火曜日時点でポンド・ネット・ショート81,364枚と少々焦りを見せてくるのではと推測します。

豪ドル/ドル:先週火曜日のRBAでは、政策金利据え置きの、現状の金融政策を変えないことがベストな政策と謳っている。中国景気も波乱がなく、経済拡大が期待されている。しかし鉄鉱石価格は低水準に位置する。原油価格も低く、資源国通貨の性格が強い豪ドル相場です。今後、FRBの利上げ姿勢が次第に明確になると、豪ドル安は今後も進むのではと思います。ボリンジャーバンドの下限バンド(0.7409)に沿った動きをするのではと思います。

NZD相場:GDTは昨年底固め、そして上昇のトレンドにあるようす。今日のNZ新聞を読むと、RBNZは来年3月頃利上げに踏み切るのではとの観測記事を目にしました。やはり中国経済依存の体質、今後利上げ観測が強まるのではと思います。しかし、豪ドル同様に、NZD安のチャートになっている。FRBの利上げ姿勢の方が、RBNZの利上げ姿勢よりも遥かに強く、中期的にはNZD安の方向ではと思います。

早くGWボケ解消したいと思っています。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ



Posted at 16時01分


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

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