水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

2017年05月15日(月)

不穏な空気が!

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!
週末から2つの同窓会的集まりに参加しました。一つはスイス銀行時代の仲間との食事会。勝手知ったスペインレストランEl Castellanoで、和気あいあいの食事会でした。ビセンテさんに全てをお任せしました。マドリードの夕べと題しました。スペインの家庭料理を並べていただきました。生ハム、トルティージャ(スペイン風オムレツ)、イワシのコロッケ、この時期の野菜の煮物、そして最後にパエジャというコースです。女性のお出迎えドリンクにはカタルーニャ地方のカバ(Cava)を出していただきました。そして最後にはアーモンドのお菓子をサービスで出していただき、デザートにしました。大満足のreunionとなりました。堅い結束力がある同窓会で、その伝統を継承したいと思いました。写真はその時のパエジャです。そして日曜日にはボストン銀行の同窓会と。こちらは茨城県まで出かけて、美味しいフランス料理をいただきました。

北の将軍様の気持ちが理解できません。周りのみんながミサイル発射、核実験を思いとどまらせようと努力している最中の、ミサイル発射です。将軍様は我が道を行く姿勢を強めている。国際情勢が落ち着くことを期待していた先週とは変貌を遂げているのではと思います。そしてサイバー攻撃。日本では大きく報道されていませんが、海外では大々的に報道されている。海外の自動車メーカーは生産を止める事態となっている。英国では病院などの公共施設の運営が支障をきたしている。これもリスク要因として考えないといけない。サイバー攻撃がより悪化していく地合いになると、リスク回避志向が益々強まります。意識したい。

シカゴ筋のポジション具合を見ると、先週火曜日時点でユーロ・ネット・ロングになっていることに気がつきました。ユーロ・ネット・ロング22,399枚と1.0890前後の水準でポジション転換となっています。先週はマクロン仏大統領選出で、そして独GDPも良い数字であり、政治面と経済面では追い風となりました。私は本格的にシカゴ・ヘッジファンド筋がユーロロングを構築するようには思いません。金利重視の私としては来年以降の金融緩和路線の出口戦略に着手するのではと思います。その意味では今年は金融緩和路線の継続ではと思います。センチメントだけで動いているのでは。ロングになっても一時的ではと。そしてポンドもショートポジションを減らす動きにあるようです。ポンド・ネット・ショート46,798枚(前週比34,566枚減)となっている。円・ネット・ショート36,307枚(5,824枚増)とこちらは小動き。中期的に見れば、米金利上昇、円金利低位安定と、外部要因に大きな変化がなければ、素直に日米金利差上昇の円安方向が見えるというのがメインシナリオです。Buy on dips の作戦で行きたい。オセアニア通貨は好対照となっている。豪ドル・ネット・ロング25,784枚、NZDネット・ショート10,786枚となっています。中国依存体質の経済、資源国通貨、農業大国と、ミクロの部分をついたポジショニングをしているようです。最近分かりにくくなっているというのが本音です。

金融市場では、先週前半のリスク志向から、急速に利食いのリスク回避志向に変化している。今週前半はこのテーマで行くのでしょう。ドル金利の動きは低下気味。私が重視している短期金利先物ユーロドル(3ヶ月物)12月限1.425%と、FRBが今後年内2回の利上げを織り込む水準(1.50%)を下回っています。今後1回の利上げ方向でアナリストが吹き込む可能性が出てくるのではと思います。再び1.40%前後で止まる動きになりかに注意したい。原油WTIで見ると47.84とちょっと安定してきました。金相場は1,227.7ドルと、リスク志向の過程にあるかの水準であり、金を買うような状況にはないと言えます。そしてドルインデックス。現在99.20水準と、心理的節目100.00を下回っています。調整局面が続く相場観を持ちます。

ドル/円:急速に円高方向に向かうとは思えません。前回のチャートでのフィボナッチ分析61.8%戻しの水準112.50まで行くのか注意したい。この水準で止まれば、再びボリンジャーバンドの上限バンド方向に向かうことが期待されます。ドル金利がついてきてくれれば追い風となります。当面5日移動平均線(113.70)を回復するのか注目したい。ストキャスティックスは依然として下向き。今週前半は無理なのかもしれません。

ユーロ/ドル:独GDPが良かったことがユーロ買いの理由付けにされているようです。シカゴ筋もユーロロングポジションを構築している。本格的にユーロロングを構築しているのか、短気筋同様な行動をしているのか見極めたい。最近の高値水準1.1000を本当に上回る相場になるのか注目したい。ストキャスティックスは上方基調の初期の段階と言えます。その意味でも今週前半はユーロ高の相場に終始するのかもしれません。

ポンド/ドル:先週木曜日BOEでは政策金利据え置き、資産購入プログラム現状維持で何も変化ない。そして来年の後半以降に利上げに踏み切る可能性があるとして、出口はまだ先であるとの市場思惑です。チャート的にも丘形成のようです。ポンド安の方向が中期的には見渡せます。5日移動平均線(1.2913)を明確に上回るかに注目したい。そしてボリンジャーバンドのミドルバンド(1.2849)を下回って行く方向ではないかと思います。

オセアニア通貨:共に下落基調がトレンドのようです。鉄鉱石価格を追いかけていると、依然として下落基調が強いように見える。対ドルで共に売られており、ドル高の影響が欧州、円以上に強いのではと思ってしまいます。RBAのRBNZも共に利上げには時間を要するようであり、現状維持の金融緩和政策ではと思います。

それでは。
Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ



Posted at 15時14分


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

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