水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

2017年05月18日(木)

金利は去年12月FRB利上げ前の水準に低下!

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!
どんよりとした日が続いているようです。GW時期の良い日の反動のようです。そして梅雨の時期が近いのかもしれません。写真は茨城県に行った時の写真です。リンゴの花が美しく咲いていました。こんなに美しいリンゴの花を見たのは初めてです。桜の花見も良いが、リンゴの花見もなかなかのものです。秋には美味しいリンゴを見に来て、購入したいと思います。ここのリンゴ農家の縁側から見るリンゴは最高です。

トランプ大統領に対する風当たりが強まっています。そのためにドル短期金利は急低下の動きとなっています。下記のグラフをご覧ください。短期金利先物(3ヶ月物)12月限です。現在1.375%に位置します。緑の線を引きましたが、昨年12月にFRBが利上げに踏み切った直前の水準にまで金利が低下しています。(金利先物では価格上昇は利回り低下)今後利上げに踏み切るFRBである立場には変化が現状ないのですが、それ以上に米政界の混乱が大きいとシカゴ筋は読んでいます。しかしイエレン議長をはじめとした幹部は、市場金利が上がらない金利環境は利上げには好都合として解釈するのではないかと思ってしまいます。市場はFRBの利上げ期待があるから、先回りして金利先物を売って、利上げに備えるのです。それが今回はそのようになっていません。利上げ以外に、もっと大きな要因があると考えているのです。そしてそれに備えるために金利先物を買い戻しているのです。私の友人の米国人のおばさん(民主党支持、白人、カリフォルニア在住)に聞いてみました。返答は、「トランプ大統領は大統領の資質に欠けている。自己陶酔主義者であり、そのような人間が大統領職に就いてしまったのは不幸なことである。」と書いています。リンカーン、ルーズベルト、ケネディ、オバマの各大統領を持ち出して、おばさんは最悪の大統領と表現しています。そしてロシアゲートとしてウォーターゲートと比較して、攻勢を強める米メディアです。この先、弾劾に追い込まれる可能性があるのではとの印象です。その前に辞任するという選択もある。ペンス副大統領は良識ある政治家。一気にポストトランプと言う方向に走り出せば、明るさを取り戻せますと、楽観的に考える以外にない。おばさんが、暗黒の4年間になることに対してすいませんと言っていたことが思い出されます。特別検査官にコミー前FRB長官の前任者の元FBI長官のモラー氏がなったことで、一気に弾劾方向に進むのかもしれません。弾劾への最初の段階になったのかもしれません。おばさんも早く交代してほしいと願っているようです。不透明な金融市場であり、早く暗黒の時代が過ぎ去ってほしいと思います。何か月かかるのか読めない米政局と言えます。

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金融市場を見ると、ドルインデックス97.60水準と随分ドル安方向になってしまいました。トランプリスクを意識したドル安と解釈したい。金利低下もその現象と言えます。原油は戻り歩調、そして金価格が上昇とリスク回避の典型と言えます。

ドル/円:ボリンジャーバンドのミドルバンド(111.88)も下回り、そしてギャンスクエアの非常に重要な節目111も一時的に下回ってしまいました。弾劾、辞任方向に進むと、下限バンド(108.62)を目指すことになるのかもしれません。ストキャスティックスは下方基調継続となっている。現在は経済のファンダメンタルズ以外の材料で動いている。政治評論家の意見を重視したい。ワシントンポストとウォール・ストリート・ジャーナルの記述をより多く読むことになります。

ユーロ/ドル:こちらもトランプリスクを意識したドル安のユーロ高の相場展開となっている。今回の一連の動きを察してか、シカゴ筋は既にユーロロングに転換している。ECB出口戦略を持ち出すことにより、ユーロ買いを正当化する動きになるのかもしれません。そちらの方向に啓蒙することでユーロ高が正当化されることにもなりかねない。下記はちょっと長めの日足チャートです。去年の8月水準の1.1370水準です。既にギャンスクエアの非常に重要な節目1.11を上回っている。その先は1.16の非常に重要な節目です。ここまで到達するのか。ファンダメンタルズだけでは理解できません。世界の警察官の政治リスクです。当面はボリンジャーバンドの上限バンド(1.1108)に沿ったバンドウォークするという動きがメインシナリオ。米政界の歴史的汚点の進展具合を見守ることとなります。

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ポンド/ドル:こちらはドル安相場と言っても、Brexitの実務的協議を控えており、多いくポンド高相場とはなっていません。ボリンジャーバンドの上限バンド(1.3000)を上回って行くかに注目したい。四月後半からのレンジ相場(1.2980〜1.2860)を抜け出すかに注目したい。

オセアニア通貨:トランプリスクによるドル安が現在オセアニア通貨を引き上げているのではと思います。しかし鉄鉱石など資源価格は低い。RBAとRBNZが共に中立的金融政策を継続しています。来年あたりからの利上げ観測もあるが。中国景気に大きな変化がなければ、中期的にはオセアニア通貨は本来強含みで推移しても良いのではと思いますが。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ



Posted at 16時17分


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

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