水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

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2014年04月17日(木)

米債券の利回りの動きからリスク志向には慎重では!

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Hola!
Que tal?
Muy bien, gracias!

今週の公園は八重桜、そしてハナミズキが主役です。私はソメイヨシノよりも八重桜の豪華さ、ボリュームが好きです。昔大阪出張の折、大阪造幣局の通り抜けをした時を思い出します。見事ですね。今日の写真は公園に咲き誇る八重桜です。お楽しみください。昨日からのヘッドラインでは、韓国のフェリーの沈没が大きく取り上げられています。昔は1980年代には大きなデパートの崩落があり、多くの人命が失われました。今回はフェリー。とんでもない大事故を韓国は引き起こす傾向にあるようです。船長の不手際、救出の手際の悪さ、情報の錯誤など、私にはJR北海道のような問題が韓国フェリー会社にはあったのではと疑ってしまいます。2時間も沈没までに時間があるのに200名以上の行方不明者とは信じられません。まるで100年前のタイタニック号の沈没場面を見ているようです。


リトマス紙と度々指摘している10年米国債の動きが鈍いようです。市場参加者が、イエレンFRB議長の量的緩和縮小から利上げまでの期間を、相当な期間(for a considerable time)との文言を、昨日のNYでの講演会で繰り返し、声明文発表後の記者会見にうっかり発言とは変わり、慎重姿勢であったようです。市場の6ヶ月であるとの解釈を曖昧にし、景気回復次第ではちょっと先延びになると解釈しているのかもしれない。発表される経済指標よりもイエレンさんの文言重視のようです。雇用の専門家でありハト派の中心的人物と言うことを見ても、慎重姿勢には理解が出来ます。10年債は素直に解釈すれば2.80%近くになっていても不思議でない。しかし実際には2.63%です。市場参加者が慎重になっているとも言えます。そのためドル円の上昇力は弱い印象です。しかしバブル崩壊、地政学的リスクが極端に悪化する状況でもないことから、利回り低下になっても2.50%を割り込むことはないのではと思います。現在は2.60%を下回れば私は慎重姿勢をドル円では予想します。今日為替レポートにはNYダウ平均の分析を載せました。90日移動平均線が今年のサポートになっているようであり、下がってもこの水準と読みます。従って米株式市場は堅調に推移することを前提に為替は進むと思います。

私が注目していたニュージーランド第1四半期消費者物価0.3%前期比、1.5%前年比と期待を裏切る悪い数字となりました。イニシアルリアクションはNZD下落の動きとなったようです。しかし中国第1四半期GDP速報値7.4%前年比と予想より良い数字に回復基調となっています。巡航速度の中国経済と解釈したい。NZ乳製品大手フォンテラ社は入札価格2.6%下落と5回連続の悪い入札価格です。NZDは頭の重い展開かと思われました。しかし来週木曜日(24日)のRBNZでは現在2.75%の政策金利が0.25%引き上げられるとの観測が依然として強いようです。そのため底値拾いの市場参加者は多いと言えます。対ドル、対円でもろうそく線で下ヒゲが長く伸びており、投資家の心理面を表しています。

門外漢のポンド相場が元気なようです。英雇用統計では、英2月ILO方式失業率6.9%とBOEのフォワードガイダンス7.0%を下回りました。2月のインフレレートでは7.0%を下回っても0.5%の政策金利は維持されるとしていますが、今後どのように修正されるか注目されます。かなり予想より早く利上げに踏み切るのではとの観測が次第に強まってきています。そのためポンド高。ドーバー海峡を挟んだ大陸ではECBは景気には不透明感があるとして下向きリスクがあるとしています。当面ECBは利上げには動かない。逆に追加金融緩和の目もあるようです。ユーロ/ポンドではユーロ安/ポンド高が次第に鮮明になるのではと思います。ウクライナリスクがない英国では良い経済成長が期待され、チャート的にも上昇トレンドを続けている。(そう言えばロシアの実業家はサッカーチームを買収したり、影響がないとは言えないとも言えます。)

為替市場を見ましょう。ドルインデックスは79.68と80.00の心理的節目を上抜けしていない。米国債利回り上昇の動きになっていないことが大きい。そして各通貨にいろいろと材料が出ていることが大きいのではと思います。

ドル/円:昨日麻生財務相が、年金積立金管理運用独立法人(GPIF)が6月以降出てくると語り、日本株高、円安の発想を市場に植え込んだことが大きく影響したようです。まだ出ていないのかとその遅さを私は感じます。お偉いさんに稟議を回し、慎重に動けば、機敏には動けない。ピムコのグロース氏、ヘッジファンドのソロス氏、バークシャーハザウェイのバフェット氏に大金報酬払ってアドバイザーにでもなったもらった方が良いのでは。こんなに悠長な行動で本当に良いのですか。ノルウェーの年金基金も頑張っている。話を戻します。チャート的にはギャンチャートで見ると、1月2日高値起点の2x1(101.42)がサポートとして機能、10月25日安値起点の1x2(102.80)が上値目安です。5日移動平均線がサポート、そしてボリンジャーバンドのミドルバンドがレジスタンスにもなっています。短期的動きを時間足で見ると、20本EMAは下落曲線となり、EMA上抜けが円安トレンドに戻る分水嶺となっています。中期的円安を予想します。

ユーロ/ドル:今日のウクライナ情勢ついての米欧露ウクライナの4者協議に注目です。経済的に欧州、露ともに結びつきが強く、経済的損失は双方負いたくない思惑が働きます。露に天然ガスを人質にとられているユーロ圏は強くは出にくい。これがリスク志向に向かうか注目したい。南欧債券市場には資本流入が続く。スペイン10年債利回り3.07%にまで低下している。引き続きユーロ買い要因として意識したい。欧米はイースター休暇で今日から休暇に入る参加者も多い。流動性が少なくなり注意したい。チャート的にはボリンジャーバンドのバンドがサポート、ボリンジャーバンドの上限バンドを目指すのではと思います。

ポンド/ドル:英雇用統計が良かったことで、ポンド買いの勢いがついているのではと思います。下記は日足チャートです。綺麗な平行なトレンドラインを引くことが出来ます。サポートは青線の90日移動平均線にほぼ沿っています。そして上値レジスタンスラインは高値を通過することになります。延長線上が高値目安と言えます。BOEは主要通貨の中では一番利上げが速いのではとの観測が相場観を支配しています。(NZDは主要通貨ではないのでしょうか?その方が良い。静かに相場を読める、そしてこっそりと。)対円クロスでもこの方針で良いのではと思います。

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豪ドル/ドル:調整局面のように見えますが、基調は強いのではと思います。チャート的にはギャンチャートで見ると、1月24日安値起点の1x1がサポートとして機能しています。上値目安は10月23日高値起点の8x1を目安とします。現在は0.9521に位置します。ボリンジャーバンドで見ると、ミドルバンドがサポートとなっています。MACDがデッドクロスとなっており、調整局面が続く可能性があります。1x1近辺への下落の可能性も。上下バンド幅が狭まる形状となっており、ミドルバンドまで下落、そして反発が理想的なようなチャートになるのではとイメージしています。

NZD相場:来週のRBNZ金融政策委員会で利上げが行われるか期待感が高まります。チャート的にはこちらも調整局面のようです。対ドルではボリンジャーバンドのミドルバンドがサポートになるか、それともその下の下限バンドまで落ちこむ相場になるか注意したい。対円で見ると下限バンドまでの下落は想定内です。円安基調が強く、クロス円の方が良さそうな印象です。

明日からイースター休暇、スペイン語ではセマーナサンタ(Semana Santa)です。キリストの復活の場面を再現した神輿が街に繰り出します。シュロの葉っぱがエルサレムの風景を思い起こします。また白い布で覆った尖がり帽子も風情があります。実質的に金融市場はない状態であり、外国人は休暇。私ものんびりとしたい。秩父の羊山公園に芝桜を見に行くと言うアイディアがあります。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ

Posted at 16時12分 パーマリンク


2014年04月14日(月)

豪ドル:シカゴ筋やっとロングへ!

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Hola!
Que tal?
Muy bien, gracias!
良い季節が続きます。この季節を満喫したいものです。今日の写真は先週公園の一角で見つけた芝桜です。これから花を広げそうで楽しみです。今週も公園では花見客でいっぱいでした。そろそろ八重桜が美しい時期です。また撮りに行こう。それにしても小保方さんは天国から地獄のように伝えられている。真実は一つしかありません。STAP細胞は存在する、200個作ったと自信ありげに語りました。本当であってほしい。そして弱い子猫をいじめる大人の報道陣のようであり、かわいそ〜との印象です。

ドル売りの相場継続ですね。ドルインデックスは79.61と80の心理的節目を抜けていない。リトマス紙の10年債利回り2.62%と私が注意しないといけないと言っていた2.60%手前まで来ました。正念場ですね。粘れるかどうか注意しましょう。イールドカーブは10年と2年のスプレッドが227bpsとフラットニング傾向が強いのですが、こちらはあまり心配はしていない。200bpsを下回るフラットニングにはならないのではと思います。この場合には10年債が2.50%を大きく下回る水準になる必要があります。それは想定外です。ダウ平均は依然として下落傾向であり、こちらも16,000ドルがサポートされれば良いのですが。ウクライナ情勢は再び緊迫化しています。ロシアは天然ガスを人質に取りそうな雰囲気です。ユーロ高の動きは阻止されることになります。そしてドラギECB総裁以下、ユーロ高には追加金融緩和で対応することも示唆されている。南欧債券市場は引き続きマネーが戻る動きであり、ユーロ買いの材料にされる。今は旬であるテーマではない。リスク回避のドル売りの相場が一巡すると、もう一度メインテーマになるのではと思います。

オセアニア通貨が元気です。現在は利食い模様ですが、利食い売り一巡で再度オセアニア通貨買いの動きを期待したい。中国3月消費者物価指数2.4%前年比と予想通りです。7.4〜7.2%の経済成長に減速気味の中国経済は、巡航速度に戻った経済成長であると言えます。10%近い経済成長率は新興国が発展する典型例であり、これからはそう言う訳にはいかないようです。先週火曜日時点のシカゴ筋のポジションは豪ドル・ネット・ロング3,310枚と前週のネット・ショート4,880枚から反転させています。やっとの感はあります。下記のグラフを見てください。建玉、レート共の右肩上がりにあります。これを見ると豪ドル/ドルは1.00を近いのではと思ってしまいます。またNZDネット・ロング19,766枚と前週比1,286枚増と、ひそかにヘッジファンドは私同様にこっそりとNZD買いを進めているようです。その他通貨では、円ネット・ショート87,462枚(前週比1,176枚減)と少ない減少になっています。先週火曜日NY終値101.80ですから、それ程急いではいない。ギャンスクエアの101までは我慢する方針ではないのかと推測してしまいます。その意味では101を割り込めば、急速に損切が増え、円高進行するのではと思います。現在ではそこまでは想定外。ユーロ・ネット・ロング23,300枚(9,938枚減)とECB追加金融緩和思惑からロング落とす動きに。反対にポンド・ネット・ロング46,477枚(12,905枚増)とBOE金融引き締めに近く動くのではとの期待感からロングを増やす傾向にあります。ユーロを減らし、ポンドを増やす動きが今後強めるのではと思います。

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為替市場を見ましょう。

ドル/円:米債券利回り下落で円ショートを減らす動きが続いており、そろそろ踊り場ではとつい期待してしまいます。101円台では輸入のドル買い注文が多く並んでいるのではと思います。逆に101を割ると大量の損切が湧き上がる危険性をあると思います。心の片隅にはこのマイナーなシナリオは持ちたい。下記は日足チャートです。緑線で重要なラインを指摘します。ギャンチャートの1月2日高値起点の2x1水準に現在は位置します。この水準を大きく下抜けすると10月25日安値起点の1x3が下値目安です。現在は100.83に位置する。上値は安値起点の1x2です。現在102.66に位置する。ボリンジャーバンドで見ると、下値バンド近辺が下値目安です。ギャンラインとほぼ一致する。MACDは下方基調、ストキャスティックは上昇転換気配です。時間足で見ると、20本EMAは水平方向で次の材料待ち状態。株価上昇、下落、債券利回り上昇、下落が材料となりそうだ。

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ユーロ/ドル:ユーロ高もドラギ総裁以下高官が追加金融緩和をほのめかしているので頭を抑えられる。私は不胎化措置の停止が一番可能性があると思うのですが。非伝統的手段とドラギさんは言う。ボリンジャーバンドのミドルバンドが当面の下値目安と思います。MACDは中立、ストキャスティックは下落基調です。まだ利食い売りが強い相場ではと思います。時間足で見ると、20本EMAは下落曲線です。まだ利食い売りが短期的には強い相場ではと思います。

ポンド/ドル:中期的にはユーロよりポンドが強いのではとのアイディアです。BOEとECBの金融政策の違いが為替に反応しているのではと思います。ユーロ/ポンドは売り傾向が強まるのではと思います。

豪ドル/ドル:引き続き素晴らしいチャートとなっています。先週末2日連続のろうそく線であり、利食い売りが集中したようです。シカゴ筋もやっと豪ドルロングにしました。RBAの金融政策が中立になったことが大きい。ギャンチャートで見ると、1月24日安値起点の1x1がサポート、10月23日高値起点の8x1が上値目安です。MACDが高値圏で下方転換模様、ストキャスティックは下方転換です。もう少し利食い売り相場が続く可能性があると言えます。ボリンジャーバンドの上下バンドが並行に上方へ進む形状であり、中期的には豪ドル高持続していると言えます。

NZD相場:NZDも利食い売り相場が続いていると言えます。対ドルで見ると、ろうそく線で先週末2日間ヒゲが長く伸び、南十字星となっています。ボリンジャーバンドのミドルバンドが下値サポートになるかもしれない。中長期的にはNZD高と強く思います。

そろそろSemana Santa英語で言えばEasterです。為替相場は一時休止になる動きではとも思います。皆さんも休みを取りましょう。Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ

Posted at 16時25分 パーマリンク


2014年04月10日(木)

日銀への過剰な金融緩和期待から日経平均下落!

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Hola!
Que tal?
Bien, gracias!
本当に良い季節ですね。空気もひんやりとしていて、湿度が低い。過ごしやすいですね。もうあと1ヶ月半すると梅雨の季節で、いやになります。この季節を体に浸みこませておきたい。写真は先週末に行った公園の風景です。枝垂れ桜が良い形で印象的でした。お楽しみください。

日経平均が変調なようです。今日もNY株価が上昇して、兜町もとの期待感があったのですが、どうも尻すぼみです。やはり火曜日の日銀金融政策決定会合の結果に市場が失望したようです。黒田総裁は、「追加金融緩和策は現時点では考えていない。必要あれば躊躇することなく調整を行う。出口の議論は全くない。」との発言が物語っている。私は黒田総裁の発言には賛成です。今月から消費税が上がり、その悪影響が出てくる段階にあり、この時点で追加金融緩和策を打ち出すのには抵抗感があると思います。慎重な中央銀行としてはもう少し時間が欲しい所です。2年で2%のインフレ率を目標に、量的・質的に異次元金融緩和の道半ばです。黒田総裁は出し惜しみをすることなく、打つ手は全て打つとの信条を昨年の記者会見で表明されました。日銀当座預金残高は130兆円に膨らんでいる。市場は過度に追加金融緩和の期待感が詰まっていたのではと思います。マネタリーベース重視であれば、これを増やしてどうにでもなるわけではない。タイヤの強化も進めました。黒田総裁はやるべきことはやっていると私は評価しています。もし企業の資金需要を増やすのであれば、むしろ政府の成長戦略を強化する方が先決ではないかと私は考えます。いつものことながら資金担当者は慎重姿勢です。株価の下落が鮮明です。下記のグラフは日経平均です。去年の上昇率が世界の主要株価指数の中では一番の日経平均であったということです。今年はその反動と片付けて良いものでしょうか。日銀が追加金融緩和に踏み切らなかったことで、緑の線で示したサポートライン(14,000)を下回るかに注目が集まります。昨年9月以来このサポートラインが常にサポートとなっていましたが、今回はどうなるか注目です。日経平均とドル円の相関性が注目されていますが、ドル円に影響を及ぼさないこと希望します。そうでないと私の相場観に狂いを生じさせてしまいます。私は株価の専門家ではない。90日移動平均線が下落曲線に変化しそうです。14,000を割り込むと13,000までの下落はあるのではとどうしてもイメージしてしまいます。エリオット波動で見ると3つの上昇波動と2つの下落波動で一つのスパンが完了すると言われている。現在は2つの下落波動が完結すると見える。(緑の曲線を参照ください。)その意味では下落がもう少し続くのかもしれない。

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ドル売りの相場が続いている。リトマス紙の10年米国債は2.69%とまだ心理的節目の2.60%には遠い。FRB内には慎重な金融政策を主張するメンバーが多い。IMFが利上げ時期について来年春から夏頃ではとの見解を発表しました。私もこの線の利上げを予想します。その意味では利上げ時期が後ずれするためにNY株価を押し上げる。日経とダウ平均の違いが際立ちます。もしかして日経が下落基調継続となり、日銀が追加金融緩和に踏み切らざるを得ない状況になるのかもしれません。この意味では日経と円の連動性は無視され、金利差拡大から円安方向に振れるのではとも読みます。ウクライナ情勢が再び緊迫化していることもドル売り要因のようです。東部ウクライナはロシア系住民が大多数であり、どうしても旧ユーゴスラビアのような分裂国家を予想してします。ドル売りの恩恵を一番受けているのが、地球の反対側に位置するオセアニア通貨です。豪ドル、NZD上昇が著しい。私は特にNZDに期待しています。

ユーロとポンドもドル売りの御恩恵を目一杯受けている。そして南欧国債市場では、ギリシャが危機以来後初めて国債発行に踏み切るようです。5年債25億ユーロ規模とのことです。10年ギリシャ債5.91%です。35%を超えていた利回りは今は昔のようです。アイルランド、イタリアもそれぞれ国債発行の動きです。ユーロ買いの理由付けとなります。ロシアなど東欧債券市場から、リスクを嫌ったマネーが南欧債券市場に流入しているように思います。ラホイ・スペイン首相は、ユーロ高は輸出産業を阻害するとして反対姿勢。その他各国もこれ以上上昇するとユーロ高懸念発言をします。当面は利食い材料にされます。ポンドはBOEがいずれ利上げに踏み切るのではとの観測が強まる市場を反映して高水準を維持するのではと思うのですが。

こんなところが現在の金融市場センチメントです。ちょっと不安心理が先行、そして一部には期待感がある相場ではと思っています。

為替市場を見ましょう。ドルインデックスは79.48とドル売りセンチメントが強い相場。これを基本としたい。

ドル/円:ギャンラインで見ると、1月2日高値起点の2x1がサポートされるかどうか見所です。この水準を明確に下回ると、10月25日安値起点の1x3にまで円高が進む可能性があります。現在1x3は100.72です。この場合にはギャンスクエアの101の非常に重要な節目を突破してしまいます。頭のどこかに記憶しておこう。下値ではLNG、原油の輸入のための手当てのドル買いが支える。いろいろ頭を駆け巡ります。一方方向に決め込むのは危険のような雰囲気です。メインシナリオは依然として円安継続です。106円方向。エリオット波動で見ると、現在は3つ目の上昇波動の終了場面のようです。その意味ではこれ以上の円高はないと言えます。そして4つ目の下落波動の上昇が始まることとなります。その場合は2つ目の上昇波動の山頂が目安となります。103.70と言った所が目標となります。

ユーロ/ドル:ドル売りの強い相場となり、南欧債券市場の活況がユーロ買いの理由付けです。3割のLNGをロシアに依存し、ウクライナのパイプラインを経由するユーロ圏経済は、依然としてウクライナ情勢はネガティブ要因です。その意味ではポンドの方が勢いがあります。ECBの金融政策は依然として緩和的であるとドラギ総裁は強調されています。むしろユーロ/ポンドでのポジション取りの方が有効ではないかと思います。ギャンチャートで見ると、7月9日安値起点の1x1はまだ距離があります。ボリンジャーバンドのミドルバンドを上抜けし、上限バンド近辺が当面の目標ではと思います。

ポンド/ドル:ボリンジャーバンドの上限バンドに沿ったポンド高相場となっています。5日移動平均線がサポート。時間足で見ると、20本EMAは上昇曲線ながら、現在はEMAを下回る動きになっています。上昇局面での現レートがタッチして上昇相場が再現なるかに注目したい。

豪ドル/ドル:素晴らしいチャートが続いている。中国の3月貿易収支は黒字幅は増えているものの、輸出6.6%減前年比、輸入11.3%減となり、中国の景気減速を裏付ける結果となっています。ドル円下落、日経下落の要因とも解釈されているようです。豪ドル相場は影響を受けていないようにも見えます。下記は日足チャートです。10月23日高値起点の4x1を上抜けし、8x1を目指す動きとなっています。緑の丸で囲ったところが予想範囲です。下げても4x1でブロックされる。対円も円高局面にも関わらず、それを埋める上昇相場になっています。短期的に見ても20本EMAは上昇曲線となっています。

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NZD相場:豪ドル相場以上にNZD相場に期待しています。乳製品価格下落の悪影響を埋め、上昇相場に戻っている。対ドル相場では、5日移動平均線をサポートにボリンジャーバンドの上限バンドに沿ったバンドウォークを期待したい。対円では、ギャンチャートは有効です。2月4日安値起点の1x1に沿ったNZD高になっている。依然として今年最も期待している通貨です。Go Kiwi!

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ

Posted at 17時16分 パーマリンク


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

活動状況・著書

スペイン情報発信センター
スペイン情報発信センター
スペインに関する様々な情報をコラムなどを交えながら紹介。

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