水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

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2014年05月29日(木)

1週間前までは自由に発言できる金融当局者!

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Hola!
Que tal?
Muy bien, gracias!
今日の写真も松島の円通院の写真です。瑞巌寺の境内にあり、美しい庭園です。見事な庭園であり、新緑が美しい。歴史の中に、みずみずしさを感じます。春の一番良い時期に旅しました。秋もまた紅葉が美しいのではと思います。また訪ねたい庭園です。

各中央銀行の各委員はミーティングの1週間前までは金融政策について自由に発言することが出来るという暗黙の了解があります。ECBも同様です。そして今週は高官の発言が相次ぎ、ユーロ相場形成の材料になってしまったようです。ドラギECB総裁が饒舌であったようです。氏の考えをストレートに表現している。「極端な低インフレがユーロ圏で始まったばかりの景気回復を損なわないために、6月には利下げから新たな銀行融資または広範な資産購入に至る措置について検討する。」と明言されました。翌日にはECBのインフレ率に向って戻す手段があると別の切り口で追加金融政策発動に前向き発言です。先週は追加金融政策発動に反対するのではと思われていたバイトマン独連銀総裁が同調発言と、障害が取り除かれたようです。ノイエワ仏中銀総裁は、すんなり次回の定例理事会で追加金融緩和が実行されるとの観測が強まっているから、無言です。否定的観測が続くと仏中銀総裁を積極的に発言することになります。メルシュECB副総裁は後方支援発言です。複数の措置を打ち出す可能性があると昨日発言されています。大胆に黒田流追加金融政策を惜しみもなく打ち出す雰囲気が漂い始めました。政策金利は0.15%か0.10%に引き下げ、ECB銀行預金金利はマイナス体系に。量的緩和策では、流動性供給について不胎化の停止、資産購入も何らか打ち出される可能性があると言えます。下記グラフはECB政策金利(refinance rate、0.25%)、銀行預金金利(deposit rate 0.00%)、インフレ率を表す消費者物価指数(CPI :0.7%)そしてユーロ/ドルの関係を示しています。1999年もユーロ導入時からのグラフです。これを見るとインフレ率は低下を辿っていると言えます。またユーロ/ドルも何となく1.40に壁が出来ていると言えます。ビッグピクチャー構築の役に立つのではと思い、紹介しました。金利市場では、短期金利先物ユーリボー金利(3ヶ月物)9月限0.195%と0.20%を昨日割り込みました。独連邦債10年1.34%と低下気味、金利債券ディーラーもECB追加金融緩和実施を織り込む金利観になってきています。為替市場ももう一声と言う相場観ではと思います。チャートで判断が基本です。

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リトマス紙の10年米国債2.44%と利回り低下しており、驚いています。グローバルな債券市場に資金流入が続き、主要債券市場は活況です。南欧債券市場でも、10年スペイン債2.83%と直近の最低利回り示現です。ポルトガル、ギリシャも低下気味。ウクライナ情勢緊迫化で東欧、ロシアから資金移動する動きも活発なようです。ECB利下げ後のユーロ相場観に役立てたい。地政学的リスクが極度に高まっていないだけに、米債利回り低下は個人的に気持ちが良いものではありません。金相場が下落しており、地政学的リスクの要因ではないことが明白です。NYダウ平均はかろうじてブルトレンドであり、史上最高値を狙う動きにあり、リスク志向は強いと言えます。不可解な相場と言えます。

ECBが現在の主役、そしてオセアニア通貨では相場観を揺るがす動きがあります。私が現在最も注目する通貨NZDでは、乳製品大手フォンテラ社が2014/15期のミルク価格を7.00NZD/キロに設定しました。地元農業従事者には予想通り、しかし海外投資家には農業部門の落ち込みを気にしているようだ。5月ANZ企業景況感53.5と5月64.8からは大きく落ち込んでいる。農業部門が30.6と12pointの下落と悲観的。NZDがこけて、豪ドルが玉突き状態になるか注目したい。RBNZは利上げセッション継続の方針のようですが、悪材料からNZDポジション縮小の動きが続く。サイクル的な動きであり、良い数字には再度NZD高の動きになるのでしょう。乳製品価格対RBNZと言って為替図式です。

為替市場を見ましょう。ドルインデックスは80.51と、対欧州通貨でドル高が貢献している。

ドル/円:ギャンチャートで判断したい。10月8日安値起点の1x3を下回り、1月2日高値起点の3x1水準に現在は位置します。この両ラインを中心に見るのが一番であると思います。3x1を大きく下回るともう少し下があるのかもしれない。その意味ではギャンサイクルの101の非常に重要な節目には注意したい。ボリンジャーバンドの下値バンドにも注意。ストキャスティックスは下方基調、MACDは中立です。時間足チャートで見ると、20本EMAは下方曲線と短期的にもドル売り相場のようです。

ユーロ/ドル:ECB追加利下げを織り込む相場ですが、まだまだなようです。フィボナッチ分析では5月8日高値と2月3日の間の61.8%を下回り、回復しません。つまりもっと調整するという訳です。ギャンライン分析では、7月9日安値起点の1x1が1.3500に位置し、この水準が下値目安と言えます。ギャンサイクルでは、1.36が重要な節目です。これを下回ると1.33の非常に重要な節目が次の目標となります。ちなみに1.39が上の非常に重要な節目であり、前段でのチャートで1.39がビッグピクチャーでのレジスタンスと言えます。参考になります。5日移動平均線がレジスタンス、ボリンジャーバンドの下限バンドに向ったユーロ安が進む相場と言えます。

ポンド/ドル:英製薬会社の買収案が白紙となり、またユーロに連れ安の動きになり、ポンド安相場に転換しています。90日移動平均線を下回るか注視。ヘッジファンドがロング投げに動くかが注目。ボリンジャーバンドの下限バンドに沿った動きになるか注目。やはい分からない通貨です。

豪ドル/ドル:オセアニア通貨安の中、現在の豪ドル高の動きに転換しているようです。今日の材料は第1四半期民間設備投資−4.2%ですが、予想より悪い。ちょっと理解できない。もうしばらくしたら何か材料が出て来るのかもしれません。ボリンジャーバンドのミドルバンドと下限バンドの範囲内の動きのようにも見えます。このどちらかをブレイクするか注目したい。RBAが中立から引き締めに動くのか、それとも利下げに動くのか注目したい。まだ明確なサインは出ていません。

NZD相場:ミルク価格が相場を動かします。調整が進む相場です。下記は日足チャートです。2月4日起点の1x1を参考にしたい。90日移動平均線ともほぼ同水準に位置します。この水準を割り込むと調整が更に進むのではと悲観的です。私も損切執行で現在は様子見です。相場の難しさを実感します。日々勉強の日々です。ボリンジャーバンドの下限バンドに沿った動きになるか注目したい。対円相場では、円安修正局面もあり、NZD安が進む。下限バンドに沿った動きに注目したい。

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ちょっと苦戦が続く日々です。月替わりで気分転換したい。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ

Posted at 17時04分 パーマリンク


2014年05月26日(月)

次第に小さなことに注視する杉下右京的市場!

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Hola!
Que tal?
Muy bien, gracias!
何となく先週の宮城県旅行の疲れが取れない今日この頃です。だるいですね。今日の写真は松島にある円通院という伊達正宗公の嫡孫の光宗君を祀った瑞巌寺境内にある「円通院」の本堂の「大悲亭」の美しい姿です。茅葺が美しい。そして前に広がる素晴らしい庭園。支倉常長の慶長遣欧使節団の影響を受けているのか、そこかしこに西洋のデザインが施されています。そして西洋式のバラ庭園が境内の一角にあります。

平日は午後4時から相棒の再放送を良く見ます。ちょっとした息抜きになります。杉下右京は日本のシャーロックホームズであり、難解な事件を見事に解決して行きます。そして間抜けな捜査一課3人衆、相棒の亀山薫、神戸尊、甲斐亨、そして鑑識の米沢さんとそれぞれの個性が活きている。そして花の里のちょっとした言い回しと、つい見てしまいます。そんな右京の「小さなことが気になります。」が為替市場に感染したようです。小さなことを気にする市場です。オセアニア通貨ではその極みですね。ヘッドラインに出てこないことで豪ドル、NZDは動きます。豪ドルで言えば、豪経済紙のRBAの利下げ観測記事、NZDでは乳製品の国際入札価格の変動などです。これらは新聞を丹念に読む以外にない。そして英語での記事だけに、語学力が必要です。この努力を厭わなければ、オセアニア通貨での収益が期待できます。欧州ではほとんどのニュースがヘッドラインとして流れていますが、南欧債券市場の動きを丹念に追いかけると意外と掘り出し物のニュースに遭遇します。そして市場へ影響を与えます。私はスペイン物については細かく追いかけますが、これも時々市場にインパクトを与えます。小さなことが気になる杉下右京的細かさを身につけたい。そうすると相棒同様に大きな星を捉える、相場で言えばメイントレンドに乗ることになります。アンテナを細かな所に配しましょう。

地政学的リスクでは、ウクライナ大統領選挙はポロシェンコ氏が過半数を獲得し、勝利宣言しました。それにしても???シェンコの名前が多く、間違ってしまいます。そう言えばロシアのフィギュアスケーターはプルシェンコ、昔のソ連書記長はチェルネンコと紛らわし。同じスラブ系には違いなく、マイナーな問題のようにも思います。私は依然として旧ユーゴスラビア的解決に落ち着くのではと思うのですが。欧州議会選挙では、経済格差から極右勢力が勢力を伸ばしていることが気になります。英国は貴族と平民の階級社会、大陸は経済格差、まじめなドイツは、低学歴層はマイスター制の資格制度確立、大学は少数精鋭の専門職教育で、格差が比較的少ない社会確立が社会を強くしているようです。それを怠った南欧社会では職がなく社会にあぶれ失業率を高くしている。ドイツ社会は素晴らしいと思います。昔はスイスでは為替ディーラーは徒弟社会の産物でした。テレックスディーラーから這い上がる組織でした。現在の日本のFX投資家の入口を見ていると、選抜がなく、多くの市場参加者が脱落してゆきます。一定の試練を最初にダメージを受けない段階で選抜をしてやることは投資家にも必要ではないかと思います。最近日経新聞夕刊でFXを特集記事として取り上げくなり気になります。長続きするFXのためにも教育の必要性を強く感じます。FXにしろ株式にしろ商品相場にしろ、簡単には勝たせてくれない市場であると投資家は認識しましょう。相場を研究しなければ勝てません。

ユーロはもう来週に迫ったECB定例理事会で追加金融緩和策発動が観測されており、ユーロ安相場が続きます。シカゴ筋も先週火曜日時点のポジションがユーロ・ネット・ショート9,220枚と前週比7,045枚増えています。私はユーロ圏ファンダメンタルズは引き続き改善傾向にあり、また南欧債券市場では、スペイン、ギリシャなど格上げ報道もあり、資金流入が続く市場環境であり、ECB追加金融緩和発表後には、そんなに期間を置くことなくユーロ上昇の局面が訪れるのではと思います。現在は様子見。下値も限られると思います。同じ欧州のポンドはBOEの利上げが視野に入った金融政策を考えると上昇するのではないかと思います。ユーロ/ポンドで、0.80台後半に入っていることがそれを物語っています。

為替市場を見ましょう。ドルインデックスは80.39と基本は強い相場のようです。

ドル/円:日足で、ギャンチャートで見ると、1月2日高値起点の3x1と、10月8日安値起点の1x3が101.87で交錯しています。非常に重要なポイントであると思います。この水準がサポートされるか、それともレジスタンスになるかに注目したい。サポートになることを願います。ボリンジャーバンドではミドルバンドがサポートになるか注目。ストキャスティックス高値圏、MACD は中立です。時間足で見ると、20本EMAは上昇基調継続です。現在は現レート近辺にあり、分水嶺と言えます。

ユーロ/ドル:引き続きユーロ安が続く相場です。下記は日足チャートです。フィボナッチ分析では、5月8日高値と2月3日安値の間で、61.8%戻しが1.3675と既に下回っています。次の節目は安値起点の1.3478と言えます。またギャンチャートの7月10日安値起点の1x1も参考にしたい。来週木曜日までどの程度下げるかに注目です。時間足で見ると、20本EMAは緩やかな下降曲線となっています。下値リスクが短期的にも強い。鍋底形成、現レートが勢いよく上回ることがユーロ高相場の必要条件と言えます。

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ポンド/ドル:BOEとECBの異なった金融政策が相場に反映されている。ポンドは底堅い。ボリンジャーバンドのミドルバンドを上回るかに注目したい。ストキャスティックス、MACD共に下方基調であり、調整局面入りの可能性もある。中期的にはポンド高相場であると思います。

豪ドル/ドル:先週木曜日の豪経済紙の利下げ憶測記事が影響しているのではと思います。しかし大きくは落ち込まないのも豪ドルの特色と言えます。ギャンチャートで見ると、10月23日高値起点の8x1と4x1の間のレンジで推移しています。これがビッグピクチャーです。ボリンジャーバンドの下限バンドがマイナーなサポート、ミドルバンドがマイナーなレジスタンスとし、上限バンドは上値目標と言えます。ストキャスティックスは上昇転換気配、MACDは下落基調と言えます。短期的動きを時間足で見ると、20本EMAは水平方向と次の材料待ちの様相です。

NZD相場:乳製品の国際入札価格(GDT)が低かったこと、先週金曜日の5月ANZ/RM消費者信頼感が125.6と6か月ぶりの低い数字、4月の133.5からは大きく下回っている。RBNZの利上げセッションが意識される相場に戻るにはもう少し時間がかかるのかもしれません。対ドル相場ではボリンジャーバンドの下限バンドを意識した相場ではと思います。ローソク足の下ヒゲが下抜けして戻る形状になれば、NZD高相場に戻る。南十字星出現を願います。対円相場では、円安復帰相場で底値の固い相場ではと思います。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ

Posted at 15時52分 パーマリンク


2014年05月22日(木)

豪ドル、NZDは研究すればするほど面白い!

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Hola!
Que tal?
Muy bien, gracias!

まだ仙台旅行の余韻に浸っている毎日です。今日もサン・ファン・バウティスタ号の写真です。支倉常長の慶長遣欧使節団の苦労が想像できます。船内では釜場があり、この小さな釜場で約180名近くの食事を賄い、また動物性蛋白質補充のため、豚、鶏などを飼っていたとのことです。本当に命がけの航海であったようです。400年前と比べると移動手段が飛躍的に良くなったということです。そんな訳で、400年後の世界を想像するに、宇宙旅行は光子ロケットが開発され、太陽系の惑星への旅行がごく普通に出来る時代になっているのかもしれない。また体を分子に分解し、そして送信し、その到着地点で復元する技術が開発されているのかもしれません。タイムマシンで400年後の世界を知りたいものです。

オセアニア通貨は研究すればするほど面白い。豪ドルでは今週の動きは、悪材料が目白押しで下げていたようです。格付け機関S&Pが豪政府の財政を実質的に削減に向け実行しないとAAA格の見直しの可能性があると発表したことがきっかけでありました。その後RBA議事録で向こう数ヶ月の経済はトレンドを下回るとの文言で豪ドル売り加速となりました。そしてデベルRBA総裁補佐が講演で、「資本流入は恐らく減少する。その結果豪ドル安になるであろう。」と語ったことで、そして中国の景気悪化懸念からか、鉄鉱石の価格下落も理由付けとなりました。そして今日は豪主要経済紙での記事が目につきました。「Rate cut bets on as RBA talks toper」の見出しでした。株式市場と住宅市場が天井をつけないようにするため、そして予算案を実行するために、RBAは中立的金融政策を年後半にかけて変更し、金利引き下げをする機会もあるのではとの観測記事です。私はRBAの次の手は金利引き上げと読んでいましたから、利下げとは意外でした。S&Pを気にしたか、それとも資源投資以外の部門の不振、住宅市場の下落を恐れているのか、こんな観測が渦巻くシドニー市場と言えます。そして午前中には中国HSBC製造業PMI速報値49.7と非常に良い数字で、豪ドル底打ちではとの相場となっている。

NZD相場では、乳製品の国際入札価格(Global Daily Trade)が1.8%の下落となり、7週連続の下落となりました。GDT Price Indexは15ヶ月ぶりの安値です。このためNZDが下落しています。そして今日のNZ主要紙を読むと、農業従事者の話として牛乳価格が現在8.65NZD/キロですが、7.00NZDまで下落すると予想しています。調べれば調べる程NZDの動きが分かります。銀行時代は目を向けることがなかった通貨であり、取引もしたことがなかったのですが、現在は本当にこちらの通貨が本職のような気がしてなりません。昼間の動きが出ますので、老体には良いようです。オセアニア通貨を取引するにはその国の経済紙、一般紙などを丹念に読むことをおすすめします。それができない場合は私が毎日午前中配信している某FX会社あるいは某証券会社のページで豪ドル、NZD相場関連のニュースをチェックすることをおすすめします。Googleで私の名前の検索すると出てきます。

欧州通貨では、ポンド高が進む状況にある。英製薬会社を米製薬会社が買収する報道は一服、英経済指標の良い数字が後押しする。基本はBOEは利上げを視野に入れた金融政策、ECBは次回定例理事会で金融緩和措置を発動すると観測される金融政策と、政策スタンスの違いが一目です。この違いが為替相場に反映します。ユーロ/ポンドはユーロ売り/ポンド買いの動きを強めるのではと思います。対ドルでのユーロが売られ、ポンドが買われる傾向を強めています。ECB政策に関しては、独連銀がカギのようです。バイトマン独連銀総裁は、ECBに同調する方針のようです。相場はチャートに聞くのが基本。

FRBは資産購入縮小終了から利上げするまでの相当の期間(for a considerable time)議論が焦点。早まれば株価下落のリスク回避の動き、逆に先延びになれば株価上昇のリスク志向の動きとなっています。リトマス紙の10年米国債はちょっとトリッキーな動きとなっています。しかし2.50%はしっかりとしたサポートになっているようです。円安基調は続くのではと思います。

日本では日銀金融政策決定会合の声明文の内容で、デフレと言う文言が削除され、追加金融緩和期待の市場の思惑を惑わせているようです。黒田総裁の記者会見をライブで見ていたら、「2%のインフレ目標達成には道半ば。量的質的緩和方針には変化がない。必要になれば躊躇なく行動する。為替については外部要因が大きい。為替は円高になっていかなければならない理由はない。」と私には従来と変わらないスタンスのように思える。記者会見後円高に振れたようですが、不安心理に襲われた損切誘発、底値拾いの投資家、輸入のドル買いが損切玉を拾う構図のようです。後程紹介の時間足チャートがその動きを明確にしています。ドル円底堅いことを確認しました。

それでは為替市場を見ましょう。

ドル/円:下記は時間足チャートです。緑丸部分のローソク足で下ヒゲが3本長く伸びている部分は昨日の黒田総裁記者会見後の動きです。先程述べましたように、損切り実行の参加者のドル売り、底値拾いの参加者のドル買い、輸入のドル買い注文など交錯している局面です。このような局面はドルを買ってみるのが手です。私も買いました。MACDもゴールデンクロス示現です。そして現在は利食い売り局面です。20本EMAに現レートが接する動き、MACDもデッドクロス示現です。私も利食いました。ごちそうさまでした。このような局面は今後も多く示現しそうであり、見逃すことがないようにしたい。損切は浅くしましょう。逆に行ってしまう可能性も大いにあります。日足チャートでは、ギャンチャート10月25日安値起点の1x3がレジスタンス。この水準を上回らないと本格的円安局面には戻らない。米債利回りに注目したい。

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ユーロ/ドル:ECBの次回理事会での追加金融緩和実施は織り込み済みになっているようです。今月8日のドラギ発言の下落局面から、フィボナッチ分析で追いかけているが有効です。5月8日高値と2月3日の間での61.8%戻しの水準が1.3673であり、サポートになっているようです。ローソク足で下ヒゲが長く伸びる形状です。ボリンジャーバンドの下限バンドからはかい離してきました。ユーロ買いの動きに出ても短期的売買に終始する相場ではと思います。

ポンド/ドル:BOEの利上げが視界に入っており、ポンド上昇の動きが続くと予想します。ボリンジャーバンドのミドルバンドをサポートに、上限バンドを目指す動きと思います。しかし門外漢の立場であり、手が出ません。現在はユーロより易しい相場のように見えますが、長年の経験からどうしても控えてしまう。

豪ドル/ドル:ファンダメンタルズ分析は前段でしましたから、テクニカル的に見ましょう。そして判断。ボリンジャーバンドの下限バンドに瞬間タッチする昨日のローソク足です。しかも陽線となっている。今日の形状は南十字星となっており、相場の転換点を示唆しています。ストキャスティックスは下方基調を終え、上昇転換直前のようです。買い相場で35〜40ポイント下で損切設定方針です。時間足で見ると、20本EMAは昨日上昇曲線に転換しています。今は短期的には利食い売り局面。現レートがEMAまで下落、そしてMACDはデッドクロス示現となっている。対円相場で見ると、日足も対ドル相場と同様のローソク足になっています。円安傾向に復帰すればクロス円も上昇相場となるでしょう。

NZD相場:対ドル相場では昨日のローソク足が南十字星であり、相場の転換点。今日のローソク足が陽線になるか注目したい。乳製品国際入札価格下落のNZD安相場もそろそろ終了模様です。ギャンチャート分析では、2月4日安値起点の1x1がサポートとして機能するか注目です。やはりRBNZの利上げセッション意入りの効果は大きい。中長期的NZD高の予想堅持です。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ

Posted at 19時23分 パーマリンク


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

活動状況・著書

スペイン情報発信センター
スペイン情報発信センター
スペインに関する様々な情報をコラムなどを交えながら紹介。

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