水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

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2017年05月11日(木)

視界良好の相場!

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!
やっとGWボケから立ち直りそうな私です。そして今日は良い天気。セミ・スローライフの私にとっては、余裕を持って金融市場に臨めます。保有投信の値洗いを眺めていたら、随分含み益が増えていることにニンマリです。長く保有している外貨投信ですが、25%以上価格上昇している。配当もあり、そして6月プライスダウンと言うことになるが、安心感があります。やはり長期投資は心理的負担が少なく、リスクの状態だけを把握していれば良い。高齢者の仲間入りをしたら、更にポジションを増やしたいと思います。さて、今回の写真は世界盆栽大会の写真です。この時期ならではの作品です。藤の花が見事に咲いている作品です。鮮やかな紫色の作品に、外国人盆栽家も一目を置いているようです。

フランス大統領選挙で、中道保守のマクロン大統領誕生、お隣韓国では文大統領誕生で、北朝鮮との融和が進むのではとの期待感から、ミサイル、核実験等の威圧が収まるのではと、昨今のリスク要因が次第に取り除かれつつある金融市場です。10年仏国債0.84%と落ち着いています。6月の国民議会選挙でどれだけマクロン大統領率いる政党が票を伸ばせるかが焦点のようです。ルペンおばさまの勢いが次第に衰退することを期待したい。EUは一帯でないといけないというのが私の見解です。英国はスイスの立場を大いに参考にすると良いのではと思います。北朝鮮情勢では、北の将軍様は、心理的異常をきたしてミサイル、核実験の指令を出すことには注意したい。その場合には一時的にリスク要因として意識される。現在の金融市場では利食い売りの格好の材料となります。そしてコミーFRB長官の突然と解任劇も格好な利食い売り材料にされているようです。

金利の動きで判断している私としては、最近では10年米国債の動きよりも、短期金利先物の動きを参考にしています。ユーロドル(3ヶ月物)12月限1.485%と、年内2回0.25%毎の利上げを織り込む水準にあるようです。1,40%まで下げた利回りが次第に上昇してきており、安心している。昨日はローゼングレン・ボストン連銀総裁が、今年後3回の利上げは妥当と語り、かなりタカ派と立場をとります。そしてバランスシートの縮小については、次回利上げ後に検討すべきとしている。6月14日に利上げとなると、この時期からバランスシート縮小を検討するということです。リスク要因がなければ、益々金利上昇の期待感が強まると言えます。ある金融メディア報道を眺めていたら、来年は対円でドルは130円方向を見据えてファンド筋が動いていると論説しています。眉唾ものですが、金利重視の私としては、ある程度納得します。シカゴ筋のポジションを見て、判断をしたい。日本は黒田さんが金融緩和路線堅持の姿勢ですから、日米金利差からは必然的に円安方向と言えます。それにどれだけ赤鬼のトランプ大統領が反撃に出てくるかと言った所ではないか。こちらも前段で述べた外貨投信でのんびりポジションを持ちたいと思っています。

金融市場を見ましょう。その他金融商品では、金価格が予想通り、リスク解消と共に下落してきている。原油価格はまだWTIでは50ドルを下回っている。そして鉄鉱石価格は下落と、豪ドル安の相場を後押ししている。ドルインデックスは99.65水準と心理的節目の100.00の一歩手前です。100.00を超えてくると大きな相場を期待したい。特に対ユーロでは。

ドル/円:下記は日足チャートです。3本並んだフィボナッチ分析が今回参考になりました。昨年11月3日安値と12月5日高値のドル高局面を基軸に取りました。見事に38.2%戻しがサポートになり、そして今回のリスク要因が取り除かれて、61.8%を上回って行きました。このまま12月8日高値の117.07水準を目指すドル高がメインシナリオとなります。現在はボリンジャーバンドの上限バンド(114.56)に沿ったバンドウォーク状態、サポートとして5日移動平均線(113.27)を下回る事態に注意したい。ストキャスティックスが高値圏に位置していることには注意。

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ユーロ/ドル:やっと本来の動きになってきました。ドル金利がFRBの6月利上げ観測の強まりと共に、ドル高がユーロ安相場を演出しそうです。シカゴ・ヘッジファンド筋はやっと枕を高くして眠れることとなります。5日移動平均線(1.0927)をレジスタンスに、ボリンジャーバンドのミドルバンド(1.0820)方向に向かうのではと思います。そして90日移動平均線(1.0700)が中期的目標となります。

ポンド/ドル:メイ首相の頑張りの限界を迎えそうです。それを表現したポンド相場ではないかと思います。今日のBOEではBrexitで身動きできないから、政策金利0.25%据え置き、資産購入プログラム4,350億ポンド維持となり、大きな動きはないと思います。同時に発表される四半期インフレレポートの内容では、現状の英経済を熟読したい。チャート的にはローソク足を見ると、何となく丘形成です。ドル高方向を思えば、素直に対応したい。いずれにしろ、門外漢通貨です。

豪ドル/ドル:ドル高、資源価格下落の影響が強く、豪ドル安のトレンド継続となっています。5日移動平均線(0.7382)をレジスタンスに、ボリンジャーバンドの下限バンド(0.7342)に沿ったバンドウォークの様相になっている。素直に従いたい。

NZD相場:RBNZは政策金利1.75%に据え置きしました。予想通りです。市場は来年春には利上げに踏み切るのではとの観測があります。それに対して声明文では、金融政策はかなりの期間緩和的であり続けるであろうと述べてあります。やや利上げ観測が先延びされると解釈して、NZD安に振れている。また貿易加重為替レートが2月から5%程度下落し、この動きは勇気づけられるとしている。この表現もありNZD安示現となっている。チャート的に見ると、対ドルでは5日移動平均線(0.6900)からボリンジャーバンドの下限バンド(0.6831)まで窓を空けてNZD安となっている。今後ドル高の進行と共にもうしばらくNZD安方向が予想されます。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ

Posted at 12時16分 パーマリンク


2017年05月08日(月)

再び盛り上がるFRB利上げ素地!

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!

ゴールデンウィーク期間中は皆さん十分休めましたでしょうか?私はサラリーマンではなく、自由に予定を決めることが出来るハーフスローライフの状態ですから、世の中のトレンドに合わせる必要はありません。しかし世の中GW状態ですから、休みに合わせる以外にないようです。静かな金融市場、私もGWを楽しみました。いろいろな所に顔を出しました。そしてこの時期、私の心の故郷、茨城県久慈郡にある大子町に行ってきました。今話題の茨城弁が飛び交う土地です。ゲルトクナッパー邸に1年ぶりに出かけました。新緑がまぶしい時期で、ご家族の方々とも再会し、のんびりとした時間を過ごすことが出来ました。将にリフレッシュですね。写真はクナッパー邸の写真です。

今朝は仏大統領選挙で、保守中道派のマクロン候補が、一番恐れていたルペンおばさんを破り、仏大統領に当選しました。かのナポレオン以来の若さでの当選です。はつらつとした爽やかイケメンのマクロン氏は、EUとのつながり重視の公約のようであり、金融市場には安心感が広がります。まさかのことは起こらず、予想通りの結果でもあります。3月のオランダ総選挙で、自己中の極右政党は正当化されなく、米大統領選挙から続く負の連鎖はほぼ断ち切ったようです。そしてこちらアジアでは、朝鮮半島情勢が際立ちますが、韓国の大統領選挙、そして米国と北朝鮮が水面下で交渉する事態になりそうであり、韓国の大統領選挙は不透明ながら、落ち着きを取り戻しつつあるようです。6月の英総選挙があるものの、次第に市場は6月14日のFOMCで利上げがあるのではとの観測が次第に盛り上がってくるのではと期待したい。金利重視の私は、ドル短期金利先物(3ヶ月物)12月限が丁度1.50%に位置します。3月の利上げ以来、利食いとリスク回避志向で、1.40%近辺まで利回り低下の動きになりましたが、やっと帰ってきたようです。下記はそのチャートです。昨年12月と3月の利上げ時とその後の動きが今後の参考になると思います。2回の利上げの反応は利食いの買い戻しが進むというのが12月以来の癖と言えます。そして今回の利上げ観測で、何回の波があり、そして緑の線水準にまで利回り上昇の動きとなります。98.345の水準です。利回りの引き直すと1.655%です。この水準までいろいろと波がありますが、結果的に到達するシナリオを描きます。そしてそれは、ドル高の動きになるのではと思います。それがメインシナリオとして堅持したい。

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金融市場を見渡しましょう。リスク回避の動きが収まりつつある過程と言えます。そして原油価格が低水準に位置する。WTIで46.22です。需給がダブつき、サウジが増産する姿勢を強めているのではとの観測があることによるものだ。景気回復が原油ひっ迫とはならないようです。テスラモーターなど電気自動車が増産体制にあるようであり、意外とガソリンが余り出す時代が近いのかもしれない。もう少し追いかけましょう。景気後退によるものでないことから、FRBの利上げ姿勢には関係なさそうです。ドルインデックスは98.65水準と依然としてドル安の方向に位置します。欧州通貨が対ドルでドル安方向に位置している要因が大きいようです。

ドル/円:ルペンリスクが解除され、北朝鮮情勢も落ち着き始め、リスク志向に向う過程にあるようです。素直にドル高の相場となっている。日銀の金融緩和姿勢堅持も後押ししているようです。ボリンジャーバンドの上限バンド(113.27)を追いかけるバンドウォークの相場になっている。ギャンスクエアでは111の非常に重要な節目を明確に上抜けしていることから、次の非常に重要な節目116の目指す動きに、FRB利上げ観測もあり、その方向であるのではと思います。サポートは5日移動平均線(112.35)と言えます。中期トレンドの指標90日移動平均線(112.73)を上回ってきていることには注目に値する。

ユーロ/ドル:ルペンリスクが取り除から、ユーロ高のセンチメントが高いと言えます。シカゴ筋は先週火曜日時点でユーロ・ネット・ショート1,653枚までポジションを縮小させている。今日時点ではむしろネット・ロングになっているのかもしれません。金利重視のシカゴ筋は大きくロングポジションを構築するとは思えないのですが。下記は日足チャートです。ルペンリスクの緑線を1.0860に引きました。ボリンジャーバンドの上限バンド(1.1080)水準とは相当にかい離している。今日は陰線であり、マクロン候補当選で利食い売りに出ていると言えます。FRBの姿勢を考えると大きくロングには傾けにくい事情があります。1.1000は心理的にかなり固いレジスタンスになると思います。サポートは5日移動平均線(1.0937)に注目したい。下段のストキャスティックスは高い位置にあります。こちらもやはり高値圏であり、反落する可能性が強いのではと思います。

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ポンド/ドル:メイショックが続いているようです。英地方選ではメイ首相率いる保守党が圧勝したようです。これで6月総選挙は益々メイ首相には追い風が吹いているようです。心理的にポンドが買われる素地があるようです。「往きはよいよい、帰りは恐い」状況が続いているのではと思います。ボリンジャーバンドの上限バンド(1.3121)とは相当にかい離があるようです。こちらもFRBの利上げ観測を全く織り込んでいないというチャートとなっています。シカゴ筋も先週火曜日時点でポンド・ネット・ショート81,364枚と少々焦りを見せてくるのではと推測します。

豪ドル/ドル:先週火曜日のRBAでは、政策金利据え置きの、現状の金融政策を変えないことがベストな政策と謳っている。中国景気も波乱がなく、経済拡大が期待されている。しかし鉄鉱石価格は低水準に位置する。原油価格も低く、資源国通貨の性格が強い豪ドル相場です。今後、FRBの利上げ姿勢が次第に明確になると、豪ドル安は今後も進むのではと思います。ボリンジャーバンドの下限バンド(0.7409)に沿った動きをするのではと思います。

NZD相場:GDTは昨年底固め、そして上昇のトレンドにあるようす。今日のNZ新聞を読むと、RBNZは来年3月頃利上げに踏み切るのではとの観測記事を目にしました。やはり中国経済依存の体質、今後利上げ観測が強まるのではと思います。しかし、豪ドル同様に、NZD安のチャートになっている。FRBの利上げ姿勢の方が、RBNZの利上げ姿勢よりも遥かに強く、中期的にはNZD安の方向ではと思います。

早くGWボケ解消したいと思っています。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ

Posted at 16時01分 パーマリンク


2017年05月01日(月)

リスク志向相場と思うものの?

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!
先週からさいたま市中心に第8回世界盆栽大会が開催されていました。さいたまスーパーアリーナが主会場であり「日本の盆栽水石至宝展」が開催され、見学に出かけました。会場に入ると、樹齢1000年と言われる盆栽の名品が展示されていました。凄い人だかりです。枯れた白い幹と、また活きている茶色の幹のコントラストが見事です。右の写真です。そして緑の葉が見事に剪定されている。1000年の長き年月を生きる植物に生命力を感じます。順路を進むと盆栽の名品が並びます。そして1億円の盆栽が展示されていました。売約済みの張り紙があります。どなたが購入したのでしょうか?大宮には盆栽町があり、私も度々訪れます。外国人に人気なようです。今回の会場でも、私が見た所、約30%の参加者が外国人です。海外ではアートとして盆栽が人気なようであり、若い方が多い印象です。日本では中高年の趣味としての盆栽ですが、見方が違うのでしょう。「盆栽」が「Bonsai」に進化していると言えます。これから私もアートとしての盆栽を追い求めて行きたい。スペインとスペイン語圏でもBonsaiが人気であり、この辺りを紹介するのも私の生涯テーマとして追い求めて行きたい。

リスク回避志向からリスク志向に向かいつつある市場環境ではないかと思います。メイショックは落ち着き払い、そして仏大統領選挙では最悪のシナリオは避けられたと言えます。それを明確に物語っているのは、仏10年債の動きと言えます。先週末には0.77%と全く落ち着いている。マクロン候補の大統領就任はかなり高い確率があるのではと思います。米大統領選挙の結果の例もあり、予断が許されないとも言われていますが。ルペン候補には焦りがあるようにBSの仏国営放送を見ていると思います。マクロン候補の弱点を突くような所を訪問し、メディアを集めているようです。これでは勝てないなと思った次第です。

そして北の将軍様。こちらは読めないですね。習均平主席もその説得に苦労しているようです。それを察してトランプ大統領がどう出てくるのかこちらも読めない。国際情勢は難しい。土曜日に出かけたのですが、思わぬところで電車の遅延の影響を受けた私でした。カール・ビンソンの艦隊を見た北の将軍様がどのように出てくるのか注目です。ミサイル、核などの手に打って出ると北朝鮮消滅の事態にまで発展するのでは。そしてポスト北朝鮮をどの様にするか問題ですね。難民問題に日本も直面することになります。そして撃ち落としに失敗すると日本にも影響が及ぶことが現実もものとなります。リスク回避志向の局面にいつなるのかとの不安は常に付き纏います。

金融市場を見ると、金利中心で見る私は、短期金利先物ユーロドル(3ヶ月物)12月限1.49%とリスク志向に向かう局面であるようであり、今後FRBが年内2回の利上げを織り込む水準の1.50%の水準とほぼ同水準となっている。今後の経済指標次第で、6月のFOMC利上げ期待に向かうかどうかを占う相場になるか注目したい。その他では、原油価格が49ドル台と50ドル台に近づく動きにあると楽観したい。ドルインデックスは99.00近辺とまだ本格的にドル高方向に向かう水準の100までかい離がある。金利の動きと共に注視したい。

日本はゴールデンウィーク、そしてメイデーの欧州市場。のんびりとしましょう。北からのミサイル発射がないことを願いたい。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ

Posted at 12時06分 パーマリンク


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

活動状況・著書

スペイン情報発信センター
スペイン情報発信センター
スペインに関する様々な情報をコラムなどを交えながら紹介。

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