水谷文雄の「為替 ケ・セラ・セラ」
 

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2017年05月25日(木)

BOJは安全パイ!

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!
昨日気分転換に、隣町上尾市の荒川河川敷近くにある「榎本牧場」に、アイスクリームを食べたくなり出かけました。平日でもあり、人はまばら。程なく目当てのアイスクリームをいただきます。こちらは種類が豊富、そして何よりも牧場で生産した牛乳がアイスクリームになります。産地直送の原料でできたアイスクリームは格別です。東京の有名店よりも美味しいと個人的に思っています。抹茶アイスをいただきます。本当に美味しい。ラムレーズン、ゴマが私の好みです。その後、牛さん、豚さんにご挨拶。そして周辺を日課の散歩です。ここは本当に自然が豊かであり、そして手入れがされていない。将に自然そのものです。これが良くて、度々この牧場に出かけることになります。写真は牛さんです。

日銀は、黒田総裁曰く、異次元の量的・質的緩和が続いています。そして昨年9月にはイールドカーブコントロールなる一般の人には理解が難しい金融手法の導入をしました。やることは簡単、しかし難しい言葉を使うというのが日銀の伝統でしょうか。FRB、ECB、BOE、そしてRBA, RBNZなど私がカバーしている各国中銀は難しい用語など使っていません。それよりもむしろ簡単に公に説明したいという姿勢がにじみ出ています。イールドカーブコントロールは指標の10年日本国債利回りをゼロ近辺に定着させる金融政策です。金利上昇した場合には、日々のオペレーションで無制限に10年債を購入し、そして資金供給し、金利を低下させます。強権とも言える手法です。このため、9月以来、少しでも利回り上昇の動きには市場参加者が敏感になっている。確か4月に一時0.10%以上に跳ね上がる局面では、本当に神経質となっています。現在0.04%近辺でペグさせていると言えます。この政策継続で、デフレ脱出を狙う日銀と、日本政府と言えます。安倍首相のデフレ脱出目標を側面援護しています。しかし一向にインフレ懸念は持ち上がらない。根本のところは、少子高齢化と人口減少があるのではとの印象です。人口が減少する社会では、消費者の消費性向は縮みます。やはり外国人を入れる政策転換する必要があるのではと思います。人口減対策も、残業禁止、日本人口増やす対策を真剣に取り組み必要があるのではと思います。黒田さんが孤軍奮闘しても、外部団体が真剣に取り組まないと成果が上がりません。こんなことで、日本の金利は当分引き上がらないというのが国際的コンセンサスになってしまいました。そして金利差重視の為替観は、容易に構築されることになります。これが、上下変動があるものの、ドル円の相場観の基本に私はしています。ドル円ではドルの短期金利動向を注視していれば、先の為替が見通せます。私は60代になり、短期的見通しよりも中長期的見通しによるポジショニングに重きを置いている。その方が心理的プレッシャーがなく、気楽に相場を見ることが出来ます。若いと時とは、ずいぶん違った姿勢になっています。昔の是川銀蔵さん、ジョージ・ソロス氏、そしてバフェット氏は80歳を超えて、まだ現役です。どなたも中長期的視点で相場を張っています。それも巨万の富を。それを私も見習いたい。デイトレを推奨するのは若い世代、中高年にはスロー・トレードとも言える手法を推薦したいですね。

金融市場を見渡しましょう。マンチェスターでの爆破テロの影響は限定的なようです。英国が必死で封じ込みを図っているようです。1週間、1ヶ月の単位で何もなければ、リスク志向のドル高方向、それはFRBの6月14日利上げ方向で進みそうです。短期金利から見るとユーロドル(3ヶ月物)6月限1.25%と将に0.25%利上げを織り込んでいる水準にあります。そして12月限1.405%と、こちらは12月利上げを織り込み水準とは言えません。なにかが起こるのではと想起させます。原油価格がWTIで51ドル台となっている。主要原油産出国の減産計画が9ヶ月延長される観測が強いので、その影響でしょう。夏のドライブ、休暇シーズン突入を前に、ガソリン需要が増えることが期待されます。原油相場は上昇の過程にあるようです。ドルインデックスは97.05とドル安の状態にあります。対欧州通貨で鮮明です。私は対スイスフランも見ているのですが、この傾向が本当に鮮明に表現されている。

ドル/円:上記日銀の低金利政策は長く続くと読むと、米FRBのみに注視する為替相場です。下記は長めの日足チャートです。フィボナッチ分析12月5日高値117.38と11月4日安値102.83の間の分析線を引いています。61.8%戻しが112.50、50%戻しが110.60に位置します。現在は61.8%と50%の間の範囲をドリフトしています。私は、ドル金利は上昇方向と読んでいますから、いずれ61.8%戻しを上抜けしていくのではと読んでいます。Stay long作戦で中期的には良い。損切は50%戻しです。この水準を下回ると、大きくドル安方向に向かう可能性があると言えます。下段のストキャスティックスは上方基調継続となっている。

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ユーロ/ドル:2日間の調整を消化し、再びユーロ高の相場の様相です。ボリンジャーバンドの上限バンド(1.1255)に沿ったバンドウォークの相場になっている。サポートは5日移動平均線(1.1188)です。大きな調整局面になると、ミドルバンド(1.1000)に注意したい。ストキャスティックスは高値圏に位置しているために、注意した。

ポンド/ドル:ドル安相場がポンドを押し上げていると言えます。こちらは1.3000と1.2900のレンジ相場と言えます。BOEは潜在的Brexitリスクがあり、BOEは緩和政策を継続している。そしていずれドル金利上昇の局面を迎えます。その意味では中期的にはポンド安相場に転換するのではないかと思います。

オセアニア通貨は変化がなく、ドル安相場の恩恵を受けていると言えます。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ

Posted at 13時15分 パーマリンク


2017年05月23日(火)

スペイン経済好景気独走の勢い!

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!
今日の写真も茨城県奥久慈の風景です。NHK朝ドラ「ひよっこ」を見ていると、懐かしい茨城弁が聞こえてくる。「そうだっぺ」などの言葉がごく自然に出てくる土地です。イントネーションがどことなく逆になっており、そこがまた魅力です。各地の方言は残さないといけないと思います。写真は、私の心の故郷であるクナッパー邸の母屋です。昔の庄屋さんの家を改築して、ドイツ風の窓もつけました。もう30年程が経ちます。ここに居ると昔の風景が思い浮かびます。

スペイン経済が依然として好調を維持しています。先週発表された経済指標では、第1四半期GDP:0.8%前年比、3.0%前期比と、ユーロ圏主要国と比較しても頭一つ飛びぬけている。ユーロ圏全体の数字は、0.5%前期比、1.7%前年比、そしてユーロ圏第一の経済国独0.6%前期比、2.9%前年比と、スペインとは比較できないほど低水準です。下記のグラフは各国のGDP寄与度です。オレンジのスペインの寄与度が四半期毎に増していることが分かります。スペインの経済を引っ張っているのが観光業です。観光とそれに付随する飲食業が好調を支えていると言えます。ここ2〜3年漁夫の利を得ています。フランスがテロリスク、イタリアが難民、地震リスク、そしてギリシャがこちらも難民問題が尾を引いています。地中海の対岸の北アフリカの国々にはテロリスクがあり、ヨーロッパ人は行きたがらない。スペインはテロのリスクが低く、そして難民対策も強く打ち出している。ジブラルタル海峡は海流が強く、単なるボートで渡るのは難しい。今年も夏の季節になり、益々スペインに押し寄せる観光客が予想され、活況の観光業界です。世界経済フォーラム調査で、2年連続の観光ランキング世界一の称号が輝いています。スペインの政治模様では、第三位政党に成り下がったPSOE(社会労働党)が週末に書記長選挙を行いました。返り咲きを狙うサンチェス候補、前アンダルシア州首相ディアス候補、前バスク州首相ロペス候補の争いとなりました。サンチェス候補が50%弱票を獲得し、書記長に就任しました。去年は首相指名選挙で強硬に国民党のラホイ現首相の首相指名に反対した経緯があります。サンチェス氏が書記長に復帰したことで、国民党が議会の運営で野党の支持を取り付けるのが難しくなるのではとの懸念があります。そんな訳で、10年スペイン国債は1.62%と金曜日の1.58%から上昇している。今後の推移を見守りましょう。ユーロ相場には当面影響が出ないのではと思います。

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金融市場を見渡してみましょう。私が重視するドル短期金利先物12月限1.41%と、今後2回のFRB利上げを織り込む1.50%には届いていません。そんな訳で、6月の利上げ観測が強く出てこないことになります。ドルが上昇しない主要要因と言えます。ドルインデックスは96.90水準と心理的節目100からは大きくかい離してしまっている。原油価格がWTI:50.73と50ドルを上回ってきている。原油産油国の減産合意の延長観測が強いことが原因のようだ。そして米国では夏のドライブシーズンを迎え、ガソリン需要が伸びると思われます。

ドル/円:基本的にドル安相場であり、対円でもドル高とは素直に行かないのではと思います。今日のマンチェスターでのコンサート会場の爆破事件にしても、テロとの観測もあるようで、リスク回避志向に向う余地があります。ボリンジャーバンドのミドルバンド(112.18)とはかい離があります。中期的トレンドを見る90日移動平均線(112.36)はその上に位置する。ドル金利動向次第のドル円ではと思っています。しかしかと言って円ロングでのドル下落を狙うポジションを構築しようとは思いません。やはりBuy on dipsの作戦が正攻法であるように思います。

ユーロ/ドル:ドル安相場、そして欧州の選挙シーズンも極右候補台頭を許さず、先が見えてきました。そこで考えるのはECBの出口戦略がいつ飛び出してくるかに市場関係者は注目する。昨日もバイトマン独連銀総裁が、景気回復で賃金が上昇すれば、正常化は近いと発言している。資産購入の前倒しでの縮小、そして利上げが意外と早くなるのではとの観測が益々強くなる。そうなるとユーロ高は正当化される。しかし金利中心で見る私には、ユーリボー金利先物12月限−0.285%と一向にマイナス圏脱出の動きにはなってきていません。ユーリボー金利がいよいよマイナス圏脱出の動きになることを期待したい。チャート的に見ると、ボリンジャーバンドの上限バンド(1.1200)に沿ったバンドウォークの動きを継続している。サポートは5日移動平均線(1.1155)と言えます。調整するとなると、ミドルバンド(1.0968)に注目することになります。

ポンド/ドル:やはり6月の総選挙が気になる相場ではと思います。喉元のとげがまだ刺さった状態にあると言えます。経済のファンダメンタルズ的には良好のようです。揉み合いのチャートで、1.3000と1.2900のレンジの範囲内であり、上抜け期待もあるようです。英国は今日の事件もあり、テロリスクが常に付き纏う。

豪ドル/ドル:原油相場回復と共に豪ドル高のチャートになってきました。下記は日足チャートです。ボリンジャーバンドのミドルバンド(0.7443)を上抜けし、上限バンド(0.7562)を目指すことが期待される。RBAは中立的金融政策を貫いており、ドル安相場が豪ドル高のけん引役なのかもしれません。

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NZD相場:こちらもドル安相場が牽引するNZD高の動きになってきている。中期トレンドの指標90日移動平均線(0.7055)を上回るかに注目したい。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ

Posted at 15時08分 パーマリンク


2017年05月18日(木)

金利は去年12月FRB利上げ前の水準に低下!

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Hola!
Qué tal!
Muy bien, gracias!
どんよりとした日が続いているようです。GW時期の良い日の反動のようです。そして梅雨の時期が近いのかもしれません。写真は茨城県に行った時の写真です。リンゴの花が美しく咲いていました。こんなに美しいリンゴの花を見たのは初めてです。桜の花見も良いが、リンゴの花見もなかなかのものです。秋には美味しいリンゴを見に来て、購入したいと思います。ここのリンゴ農家の縁側から見るリンゴは最高です。

トランプ大統領に対する風当たりが強まっています。そのためにドル短期金利は急低下の動きとなっています。下記のグラフをご覧ください。短期金利先物(3ヶ月物)12月限です。現在1.375%に位置します。緑の線を引きましたが、昨年12月にFRBが利上げに踏み切った直前の水準にまで金利が低下しています。(金利先物では価格上昇は利回り低下)今後利上げに踏み切るFRBである立場には変化が現状ないのですが、それ以上に米政界の混乱が大きいとシカゴ筋は読んでいます。しかしイエレン議長をはじめとした幹部は、市場金利が上がらない金利環境は利上げには好都合として解釈するのではないかと思ってしまいます。市場はFRBの利上げ期待があるから、先回りして金利先物を売って、利上げに備えるのです。それが今回はそのようになっていません。利上げ以外に、もっと大きな要因があると考えているのです。そしてそれに備えるために金利先物を買い戻しているのです。私の友人の米国人のおばさん(民主党支持、白人、カリフォルニア在住)に聞いてみました。返答は、「トランプ大統領は大統領の資質に欠けている。自己陶酔主義者であり、そのような人間が大統領職に就いてしまったのは不幸なことである。」と書いています。リンカーン、ルーズベルト、ケネディ、オバマの各大統領を持ち出して、おばさんは最悪の大統領と表現しています。そしてロシアゲートとしてウォーターゲートと比較して、攻勢を強める米メディアです。この先、弾劾に追い込まれる可能性があるのではとの印象です。その前に辞任するという選択もある。ペンス副大統領は良識ある政治家。一気にポストトランプと言う方向に走り出せば、明るさを取り戻せますと、楽観的に考える以外にない。おばさんが、暗黒の4年間になることに対してすいませんと言っていたことが思い出されます。特別検査官にコミー前FRB長官の前任者の元FBI長官のモラー氏がなったことで、一気に弾劾方向に進むのかもしれません。弾劾への最初の段階になったのかもしれません。おばさんも早く交代してほしいと願っているようです。不透明な金融市場であり、早く暗黒の時代が過ぎ去ってほしいと思います。何か月かかるのか読めない米政局と言えます。

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金融市場を見ると、ドルインデックス97.60水準と随分ドル安方向になってしまいました。トランプリスクを意識したドル安と解釈したい。金利低下もその現象と言えます。原油は戻り歩調、そして金価格が上昇とリスク回避の典型と言えます。

ドル/円:ボリンジャーバンドのミドルバンド(111.88)も下回り、そしてギャンスクエアの非常に重要な節目111も一時的に下回ってしまいました。弾劾、辞任方向に進むと、下限バンド(108.62)を目指すことになるのかもしれません。ストキャスティックスは下方基調継続となっている。現在は経済のファンダメンタルズ以外の材料で動いている。政治評論家の意見を重視したい。ワシントンポストとウォール・ストリート・ジャーナルの記述をより多く読むことになります。

ユーロ/ドル:こちらもトランプリスクを意識したドル安のユーロ高の相場展開となっている。今回の一連の動きを察してか、シカゴ筋は既にユーロロングに転換している。ECB出口戦略を持ち出すことにより、ユーロ買いを正当化する動きになるのかもしれません。そちらの方向に啓蒙することでユーロ高が正当化されることにもなりかねない。下記はちょっと長めの日足チャートです。去年の8月水準の1.1370水準です。既にギャンスクエアの非常に重要な節目1.11を上回っている。その先は1.16の非常に重要な節目です。ここまで到達するのか。ファンダメンタルズだけでは理解できません。世界の警察官の政治リスクです。当面はボリンジャーバンドの上限バンド(1.1108)に沿ったバンドウォークするという動きがメインシナリオ。米政界の歴史的汚点の進展具合を見守ることとなります。

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ポンド/ドル:こちらはドル安相場と言っても、Brexitの実務的協議を控えており、多いくポンド高相場とはなっていません。ボリンジャーバンドの上限バンド(1.3000)を上回って行くかに注目したい。四月後半からのレンジ相場(1.2980〜1.2860)を抜け出すかに注目したい。

オセアニア通貨:トランプリスクによるドル安が現在オセアニア通貨を引き上げているのではと思います。しかし鉄鉱石など資源価格は低い。RBAとRBNZが共に中立的金融政策を継続しています。来年あたりからの利上げ観測もあるが。中国景気に大きな変化がなければ、中期的にはオセアニア通貨は本来強含みで推移しても良いのではと思いますが。

Mucha suerte!

ケ・セラ・セラ

Posted at 16時17分 パーマリンク


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プロフィール

国際金融アナリスト

水谷文雄

スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替及び金利・債券市場部門で活躍。1980年代の為替相場大変動期の為替市場を体験する数少ない為替ディーラー。ファンダメンタルズ分析、特に欧州諸国で強みを発揮し、テクニカル分析においても定評を得る。ほぼ全部門に精通する国際金融のプロフェッショナル。
プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペイン情報発信センターをインターネット上で主催。スペインと日本の文化・経済交流を夢見るロマンティストでもある。

活動状況・著書

スペイン情報発信センター
スペイン情報発信センター
スペインに関する様々な情報をコラムなどを交えながら紹介。

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