村田雅志の「グローバル投資のポイント」
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2008年11月21日(金)

ウォン安で韓国でのショッピングを喜ぶ日本人の投資レベル

▼今日のクイズ(答えは文末に記載)
10月末の韓国の外貨準備高はどれくらい?

韓国の中央銀行である韓国銀行は、10月末の韓国の外貨準備高が、2122.5億ドルと、前月(9月)から274億ドル減少したと発表しました。外貨準備高の減少幅は過去最大で、外貨準備はほぼ3年ぶりの低水準となりました。

韓国の外貨準備高が減少した理由の一つに、韓国当局によるウォン買い介入があります。韓国の通貨であるウォンのレートは、年初は1ドル=900ウォン台でしたが、今では1ドル=1300ウォン程度と、3割程度下落しています。輸出比率の高い韓国経済にとって、ウォン安は、本来それなりに喜ぶべきことです。しかし、短期間でここまでウォン安が進んでしまうと、対外債務の支払い懸念が高まり、韓国経済全体の信用不安を誘発しかねません。このため韓国当局は、外貨準備を使って通貨防衛をしている状況です。

韓国当局が通貨防衛で懸命になっている中、最近では多くの日本人が、韓国に旅行に行き、ショッピングを楽しんでいるそうです。ウォン安・円高の進展で、韓国で販売されている製品価格が、円建てで大変安くなっているからです。テレビニュースなどを見ていると、銀行などの両替コーナーなどで、円をウォンに換える人々が長蛇の列を作り、両替所ではウォンが足りなくなるシーンすら目にすることもあります。

ただ、個人的には、こうしたときこそ、日本に住む方々は、韓国でショッピングをするだけではなく、韓国への投資を検討してもよい気がしています。韓国株の代表的な指標であるKOSPI指数は、年初から5割近く下落しています。ウォン安の効果も考えれば、円建てでみた韓国株は年初から8割以上も下落していることになります。

もちろん、株式投資は安いからといって買えばいいものではありません。しかし、いくら韓国の経済成長率が、今後低迷する可能性があるとはいえ、わずか1年足らずで株価が8割以上も下落することが、合理的なものには思えません。日本で住む方が、ウォン安でショッピングに行くだけでなく、韓国への投資熱を高めるような状況になれば、日本でもグローバル投資の風潮が、少しは根付いたといえるのかもしれません。

▼クイズの答え
2122.5億ドル
(ほぼ3年ぶりの低水準)

Posted at 13時16分  コメント ( 0 )


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プロフィール

株式会社GCIキャピタル

チーフエコノミスト

村田雅志

三和総合研究所、三和銀行にて産業機械アナリスト、UFJ総合研究所にてエコノミストとして活動後、2004年にGCIアセットマネジメント入社。05年9月より現職。東京工業大学にて工学修士、コロンビア大学にて国際関係学修士を取得。

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