マーフィーの「日々是好日」
 

2011年11月01日(火)

今回の為替介入の効果について [相場分析]

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今回の為替介入の効果ついて、市場では、色々と議論されているようです。確かに安住財務相が「76円、77円台というのは我々にとって適正なレートではない」と言った、具体的なレベルに言及したことは、為替を管轄する通貨当局担当者として、望ましくない発言であったのは事実だと思います。

そして、安住財務相発言を巡って、当局の通貨政策についてあれこれ思惑が生じているようです。例えば、ターゲットレベルを設けたのではないかとか、次に77円、76円台に下げる場面でまた介入をしてくるのかとか、さらには、介入手法についても憶測を生んでいるようです。

これらの市場観測は、いずれにしても、「予想」の域を超えていません。思うに大事なことは、為替介入があったのは「与件」として、実際の為替レートがどの水準に達して、今現在、どのレベルに位置しているかということだと思います。

そこで、現在のドル円相場を、日足スーパーボリンジャーでチェックしてみると面白いことが分かります。

上記に添付のチャートは、ドル円の日足スーパーボリンジャーです。

2つの円枠があります。

左円枠内は、前回の為替介入時の遅行スパンの動きです。ご覧の通り、ドル買い為替介入によって、ドル上昇し、遅行スパンが上昇したわけですが、その時の遅行スパンの位置は、ローソク足を依然として下回っていたこと、さらに、ローソク足が下落途上にある場面での介入実施であったことが分かります。

つまりは、ドル売り圧力が強まる地合いの最中において、ドル買い為替介入が実施されたということであり、その為に、介入効果が限られたものであったということです。

続いて、今回は、右円枠内にて、遅行スパンの位置が確認出来ます。遅行スパンは一気にローソク足を上抜けています。さらに、プラス2シグマラインも上方ブレイクしています。

と言うわけで、今回はドル買い優勢局面入りを示唆するレベルにまで遅行スパンが上昇していることが見てとれます。その為に、今回については、その効果の判断には時間を要するにしても、為替介入の効果自体は、地合いを変化させる可能性があるという意味で、前回に比べると大きなものであったとも読めそうです。

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Posted at 12時53分


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プロフィール

マーフィ

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

柾木利彦

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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