マーフィーの「日々是好日」
 

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2018年04月30日(月)

テクニカル派とファンダメンタルズ派(その3) [相場学]

以下、前回の続きです。

さて、それでは、実際のトレードでは、どのスタイルが望ましいかについて考えてみましょう。結論から言うと、全て各人次第だということです。

各人が置かれたトレード環境(トレード可能時間、リスク許容度、収益目標値、精神的ストレス度合い等々)が異なるからです。各人が自分という人間を知って、ご自身に最も適ったスタイルを取ることが望ましいということです。

ただ、私はと言うと、「広義のテクニカル分析」を信条としています。つまりは、テクニカル分析を軸としたトレードであるけれども、システムトレードではなく、状況に応じて恣意的な判断を必要とするスタイルです。

テクニカル分析を1次的な軸としているため、ファンダメンタルズ分析はあくまで2次的なものです。もっと言うと、ファンダメンタルズ分析というよりも、今現在、世の中で話題となっている相場材料は何かを常に頭に入れておくようには努めていますが、それ以上のものではないということです。

今現在、世の中で話題となっている相場材料は、まさに、「ファッション」です。その時々の「ファッション」が何かを知っておくに越したことはありません。「ファッション」はつまり、市場のセンチメントを教えてくれるからです。

市場センチメントを把握した上で、相場を追うことは意義あることです。その為に、世の中で話題となっている材料を頭に入れておくのは大切です。しかしながら、決して、その材料について突っ込んだ分析を行う必要はありません。何故なら、いくら突っ込んだ分析をしたところで、実際のトレードに役立つ部分はほとんどないからです。

一方、テクニカル分析を軸にしているからと言って、システムトレードを行うことには抵抗があります。完全な機械任せ、コンピューター任せにするにはあまりにもパラメーターが多いというのが1つの理由です。

そして、やはり、恣意的な判断を伴うからこそ、より完成度の高いトレードが出来るようになります。私達は、人間ですから、毎日、学びをしながら成長していきます。毎日の学びを次なるトレードに活かすことが出来るからこそ、成長があります。

また、相場判断基準が幾通りもあるということは、様々なパラメーターがあるということですが、その分、各人のトレードスタイルに適った方法が見つかるということでもあります。

例えば、同じ1分足スパンモデルを用いたデイトレードを行うにしても、この1分足スパンモデルの利用法は幾通りもあります。具体的に、超短期のトレード方法としては、スパンモデルの青色スパン(青色ライン)と実勢レベルをチェックするだけで行うものがあります。

青色スパン(青色ライン)とは、サポートゾーンの上限ライン、もしくは、レジスタンスゾーン下限ラインのことです。このラインは、短期のトレンド方向を教えてくれます。従って、この青色スパンの方向をチェックするだけで、買い(ロング)か、売り(ショート)、どちらが優位かが即座に分かります。

もちろん、この1分足スパンモデルの時間軸を60分足に変更すれば、超短期トレードからゆったりとしたデイトレードやスイングトレードに応用することが出来ます。さらに、日足スパンモデルに適用することで、ゆったりとしたスイングトレードやポジショントレードに応用することが出来ます。

たった1本の青色スパンの方向1つをとっても、トレードが出来てしまいます。それではあまりにシンプル過ぎるのであれば、スーパーボリンジャーのプラスマイナス2シグマラインだけをスパンモデルと同一画面に表示させることで、利食いの参考レベルを一見して把握することが出来ます。いずれにしても、1つスパンモデルの青色スパンだけをとっても、実際のトレードへの利用方法は実に様々だということです。

トレードするにはシンプルな判断が即座に出来るかどうかが大切です。単純過ぎて悪いことはないわけです。しかも、一見して分かる方法であれば、誰が見ても結論は同じですから、初心者も経験者も同じ結果を生み出せるわけです。

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2018年04月17日(火)

テクニカル派とファンダメンタルズ派(その2) [相場学]

テクニカル分析をベースにトレードしていると言う人がいるとします。ここで、面白い現象は、同じチャート、同じテクニカル分析を利用していても、人によってポジションが異なることです。すなわち、同じチャート分析をしているはずなのに、人によってトレード判断が異なるわけです。

この違いはどこから来るのでしょうか?

相場分析自体は同じだけれども、そこから生まれるはずのポジションが違うと言うレベルの考え方もあれば、相場分析自体が違うと言う考え方もあり得ます。

前者は、相場分析自体は正しいけれども、その相場分析に従ったしかるべきポジションになっていないケースとして多いに見受けられます。上昇トレンドを示していると判断しているにもかかわらず、精神的弱さからか、既にあるショートポジションをカット出来ないケースなどです。

後者は、相場分析自体が異なってくるケースですが、これは、例えば、既にロングポジションを持っている場合に、チャート上の売りのサインを見て見ぬふりをしつつ、買いのサインをいつまでも探しているケースなども含みます。

私の「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」についても、正しく理解されていない為に、間違った判断をされている方が多い点も気になります。場合によっては、自分勝手な判断結果を鵜呑みにされてしまっていることもあるようです。正しく理解してこそ、正しいトレードに結びつきます。

いずれにせよ、俗に言う「テクニカル分析」は極めて恣意的な判断であることがお分かり頂けると思います。しかしながら、この恣意的判断自体は否定されるものではないと思います。

つまり、各人の成長に伴って、恣意的判断能力の水準がどんどん進化するからです。大事なことは、恣意的判断だからダメなのではなく、恣意的判断能力を向上させることだと思います。

その結果、恣意的判断に基づく裁量トレードのレベルはどんどん向上していくことになります。もっとも、今の世の中、恣意的判断なら嫌だとか、裁量トレードは出来ないと言って、諦めていらっしゃる個人投資家も増えているとも聞きます。それは誠に残念なことです。

きっと、今までのFXなり相場に対するアプローチを間違われたからかもしれません。私、個人的には、システムトレードをあまり信頼していませんし、限界があると思っています。もちろん、メリットがあることも認めています。

しかしながら、現時点で、自分でチャート分析を行うのは無理だとか言って諦めている方がいるとすれば、もう一度、考え直されることをお勧めします。

人間の能力というのは、まんざらではありません。ある程度の「やる気」や「願望」さえあれば、目的地に近いところまで到達出来ると私は信じています。

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2018年04月09日(月)

テクニカル派とファンダメンタルズ派(その1) [相場学]

トレードを行う際の基本的スタンスとして、「私はファンダメンタルズ重視だ」とか、「自分はテクニカル派だ」と言う風に一般的に語られることが多いです。そして、このことは、往々にして、「裁量かシステム」の違いとして語られることも多いようです。

つまり、裁量的な判断を伴うものがファンダメンタルズ派であり、システム的にトレードするのがテクニカル派という論理です。

しかし、実情を見ると、ファンダメンタルズ派は裁量的であることは容易に認識出来るものの、テクニカル派と言われている人も、大半は裁量的と言えます。思うに、正しくは、世の中で一般的に言われている「ファンダメンタルズ派」と「テクニカル派」はいずれも裁量的だということです。

一方で、狭義の「テクニカル派」とは、「システムトレード」を指すと思います。「システムトレード」とは、自動売買と言われているものであり、全て、コンピューターに任せてしまうトレード方法です。

すなわち、狭義の「テクニカル派」は完全にシステムに任せる一方で、広義の「テクニカル派」は、大いに恣意的判断に頼る面があるということです。と言うわけで、トレード方法を敢えて分類する場合、大雑把ではありますが、「ファンダメンタルズ派」「広義のテクカル派」「狭義のテクニカル派」の3つとなります。

中には、「ファンダメンタルズ派」と「広義のテクニカル派」の中間層として、「テクノファンダメンタルズ派」と自らを呼ぶ方もいます。「テクノファンダメンタルズ派」とは、ファンダメンタルズ要因や相場材料の分析を行いながら、実際のトレードでは、テクニカル分析に頼るケースが多いスタイルを取る人達を指します。

実際に「プロ」と呼ばれるトレーダーの中でも、完全にファンダメンタルズ要因」だけを見て・判断するだけでトレードする人はあまりいません。あれこれ相場ニュースや要因を探りながらも、実際にポジションを取ったり、手仕舞する時には、テクニカル分析を利用している人が多いようです。

「相場はタイミングが全て」という言葉もあるように、いくら相場観が正しくても、相場に入るタイミングを間違えると、大いに苦労するのが現実です。従って、自分なりに強い相場観を持っている場合でも、ポジションを造成するタイミングを計る上で、ある程度のテクニカル分析は欠かせないわけです。

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プロフィール

マーフィ

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

柾木利彦

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

活動状況・著書

Murphy's Blog
マーフィーの最強FX投資法を伝授
マーフィー最強スパンモデル
短期〜長期 初心者〜プロまで使える究極の実践的トレード手法
直伝!FX投資法
有料メルマガ&掲示板。実践トレード・コーチング。

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