マーフィーの「日々是好日」
 

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2017年04月07日(金)

人間とは、本来、非合理的な行動をするもの [雑感]

以前、人間の非合理的な行動パターンを題材にしたテレビ番組がありました。私達人間が、普段、如何に非合理的に行動しているかを教えてくれる、非常に示唆に富んだものでした。

米国のある大学で学生たちを無作為に2つのグループに分けました。一方のグループには、カップがプレゼントとして与えられました。米国にはよくあるタイプのカップで、大学のロゴが入っているものです。そして、2つのグループの間で競売をやることにしました。

目的は次のことでした。

1)つい先ほどカップを手にしたグループの学生たちは、お金をいくら払ったらそれを手放す気になるのか。

2)カップを持っていないグループの学生たちは、カップを手に入れるのに何ドルなら払ってもいいのか。

結果はどうであったかと言うと、カップの所有者は平均して5.25ドル以下では売ろうしませんでした。カップを持たない方は平均して2.75ドル以上では買おうとしませんでした。

何か(大したものでなくても)の所有者になった者は、その物の価値が、それを持たない人が考える価値のおよそ2倍にもなったということです。どうしてこのような結果となったのでしょうか?

これは心理学用語で「保有効果」というものだそうです。すなわち、自分が所有するものに高い価値を感じ、手放したくないと感じる現象のことです。まさに、「非合理的な行動」を人間はとる傾向にあるようです。

このような行動をとる原因として考えられるのが「損失回避」という心理です。あるものを得ることに伴う効果より、今持っているものを失うことによる痛みの方が大きいと感じられるというものです。やはり、人間の「非合理的な行動」の1つと言えます。

この人間の非合理的な行動パターンが、世の中では、様々に利用されているようです。例えば、車のディーラーなどで、新車の値引きよりも、それまで所有していた車の下取り価格を高めに設定することでより有利な取引をするといったものがあります。これなども、「保有効果」がある為、自分の車を安く手放したくないという心理効果を逆に利用するといったものです。

このように、私達人間というものは、日常、如何に非合理的な行動を知らず知らずのうちにとっているのかを知っておくだけで、客観的に自分を見つめることが出来るようになると思います。

相場でも全く同じように、如何に私達が非合理的な行動をとることで、損失機会を増やしているかということを知っておく必要がありそうです。例えば、今回の具体例に近いものとして考えられるケースは、自分が持ったポジションに大きな価値があると過信してしまうことです。

一旦、自分があれこれ考えた挙句に造成したポジションを少々のことではカットしたくならない心境にあるとすれば、それは、まさに「保有効果」と言うものでしょう。敢えて説明するまでもなく、どうするのが正しい判断なのか、少し頭を働かせば分かりそうです。とにかく、人間の持つ不合理な行動に振り回されて、間違いを犯したくないものです。

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2017年04月01日(土)

ポジションのコストを忘れてみることのお勧め [トレードの心得]

自分が持っているポジションのコストを忘れて、もしくは意識せず、売買を行うことが出来れば理想的なトレードとなります。もちろん、実際には忘れることはあまりないと思われますが、仮にそれに近い状態であればという話です。

既にロングポジションを持っている場合、相場が上昇する時は、早く利食いたくなるものですし、相場が下落する時は、苛立ちや怒りを覚えながら冷静さを失ってしまうものです。

普通の感覚では、自分のポジションが評価益を含んだ状態か、それとも評価損を含んだ状態かで、相場に対する見方が変化するものです。

もし、相場を正しく判断出来れば、買い優勢局面と判断すれば、ロングポジションを造成するかキープする一方で、売り優勢局面に変化したと判断すれば、ロングポジションを減らすか、全て手仕舞うか、さらにはショートポジションを造成するのが本来のあるべき姿です。

しかしながら、普通は、既に持っているポジションのコストが気になります。ロングなら、買ったレベルより1銭、1ポイントでも高く売りたいし、ショートなら、売ったレベルより1銭、1ポイントでも安く買いたくなるものです。

自分のポジションがロングであるのかショートであるのか、さらには、そのポジションのコストが幾らであるのかは、相場の神様にとってみれば何ら関心はありません。相場は相場の都合で勝手に動いていきますから、こちらの都合など全くお構いなしです。

ところが、もし、私達が自分のポジションのコストを忘れることが出来れば、相場を沈着冷静に観察することがより容易になります。意識する、しないにかかわらず、そうすることが出来れば、理想的なトレードが出来るということです。

実際問題、収益を飽くなき欲望で追っている精神状態であれば、自分のポジションのコストを忘れることなど、なかなか困難であるのは明らかです。だからこそ、生身の私達人間が煩悩丸出しにしてトレードするのは難しいということでもあるわけです。少なくとも、この事実を知っておくだけでも、日常の自分をコントロールする上で、為になると思います。

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2017年03月30日(木)

人生は心、相場も心が大切。。。 [雑感]

一目均衡表の創始者である一目山人翁は、以下のように仰っています。

「人生のこと、すべて心であります。」

「相場で儲けるのも、損をするのも、ひとえに心次第であります。」

「人生に、生きるのも、死ぬるのも、心をどうするかが一大事の問題であります。」

「なかんずく、勝負の世界に生きる者は、精神修養が最大の問題でありまして・・・」

上記引用文は、「一目均衡表」1巻からの抜粋ですが、やはり、相場を極めた人間だからこそ、心の問題に言及しています。

私は、1984年に相場の世界に入り、このかた、相場歴33年になろうとしていますが、しみじみと心の問題は大きいと痛感しています。一目山人翁は、精神修養を宗教に求めてきたと書いておられます。実際のところ、一目山人翁のお孫さんに会って、直接聞いたところ、一目山人翁は、生前、いつも仏教書を読んでおられたとのことです。

私も、そのことをお孫さん(細田哲生氏)から聞いた時、ちょうど、仏教に興味があって、あれこれ関連書籍を読み漁っていたので、実感として、心の底から共感出来たのを覚えています。今更ながらですが、正直、相場をやることは、人生を生きることと同義に思えるのです。相場と取り組んでいると、人生の縮図のようなものを随所に感じることがあります。

「人間万事塞翁が馬」という中国古来の格言がありますが、何事においても、吉と出るか、凶と出るか、その時にはわからないものです。相場においても全く同じだと思います。たとえ、凶と出たところで、それが最終的な凶につながることはなく、むしろ吉につながる、いや大吉につながることもあり得るのです。当然のことながら、その逆も真なりです。

また、トレードをしていて、利食いと損切りという二元論的発想が危険だということも学ばされます。すなわち、利食いは善であり、損切りは悪という発想は、私達を危険な状況に追いこんでしまうようです。利食いも損切りも、所詮はポジション調整の結果に過ぎないということ、大事なことは、目の前の相場と仲良くなって、相場の強弱を客観的に判断する能力を付けることです。

その為にも、相場と戦うと言うイメージはやはり良くないです。相場と戦うのではなく、実際に戦う相手は自分の煩悩であるべきです。決して相場と戦ってはいけません。何故なら、相場は常に正しいからです。改めて、相場とは実に奥深いと思います。

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プロフィール

マーフィ

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

柾木利彦

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

活動状況・著書

Murphy's Blog
マーフィーの最強FX投資法を伝授
マーフィー最強スパンモデル
短期〜長期 初心者〜プロまで使える究極の実践的トレード手法
直伝!FX投資法
有料メルマガ&掲示板。実践トレード・コーチング。

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