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2017年04月12日(水)

トレードでの「平常心」の大切さ [トレードの心得]

昔、江戸時代に、徳川家に仕え活躍したとされる、剣の名手、柳生宗炬(やぎゅうむねのり)という人がいました。この柳生宗炬が残した「兵法家伝書」の中に、「此れ平常心をもって一切の事をなす人、是を名人と云う也」という文章があります。

剣を極めることは、禅に通じるとされますが、この「平常心」こそは、武士道にて肝要な要素とされます。尚、柳生宗炬は、この「平常心」を「不動智」と言ったそうです。「不動智」とは、心を四方八方に自由に動かしながら、しかも一つの物、一つの事には決してとらわれないことです。

何かを見て心がとらわれると。様々な雑念がわいてくる。心の中で、あれこれ迷いだすのです。このように、何かにとらわれていると、心を自由に動かそうとしても動かないということ。自由に心を動かすことが出来なくなるのです。

相手が刀を振り上げて切りかかってくる時に、「あっ、きたっ!」と身構えたなら、相手の刀の動きが気になり、自分は自由に動くことが出来ずに切られてしまう。そこで、打ち込んでくる刀を見ても、どう受けようか、どう切りかえそうかと思慮分別せず、ただ無心に相手の刀に応じたなら、切りかかってきた刀を奪って相手を切ることも出来るということなのでしょう。

自分の刀の動きが気にかかれば、自分の刀に心をとらわれ、打ち込むタイミングが気にかかれば、それに心がとらわれるようです。からだの力をぬいて、心も空っぽにすること、これが剣の極意ということのようです。

相手が刀を振りかざして切りかかってくる時に、相手の刀に気をとられ過ぎていると、自分が自由に動けなくなるように、何かを見て心がとらわれると、雑念が湧き、その結果、心に迷いが生じます。雑念を振り払い、自分の心を空っぽにする感覚があってはじめて自分も自由に動けるということなのでしょう。

そう言えば、酒田五法で有名な本間宗久翁は、禅を極め、精神修業を行ったと言われています。相場の世界は、まさに波乱万丈であり、一寸先は闇と言っても過言ではありません。

そんな中にあって、「平常心」を保ちながら、沈着冷静に相場を客観的に判断出来るように自分の精神をコントロールすることが如何に大切なことか、相場の世界に生きている人間であれば誰もが痛感していることです。

ただ、柳生宗炬が「平常心」を持って一切の事をなす人のことを「名人」と言ったように、この「平常心」をキープすることが如何に難しいことであるかが、どうも現実のようです。さすがに現代においては、剣の修業は難しいですが、禅などの修業で、「平常心」を練磨することが出来れば、相場を極める上で大いに役に立ちそうです。

もっとも、禅とて、そう簡単なことではなさそうです。そこで「瞑想」などを通じて、精神修業を積むのも良いのではないかと思案しています。何せ、為替相場は1日中動いています。それだけに「集中力」をどこまで持続させるかも重要であり、何ともはや、厳しい試練を要求される仕事であると痛感します。

ところで、あの宮本武蔵も以下のように平常心について語っているようです。

「常に敷居の上を歩む如し」。これは、部屋の中だけではありません。例えば、突風が吹きぬける二十階建てのビルとビルの間に架かっている、幅15センチの丸太の上でも平気で歩けるということです。

さらに、以下のことも言っています。世の中で、見たり、聞こえたりしてくる瑣末な言葉を一々気にとめて聞いていてはストレスが溜まるばかりです。そこで、「聞こえても、気にしない。」「眼の力を養うには、常に眼を閉じておけ。」「耳の力を養うには、常に聞くことを避けよ。」「こころの力を養うには、常に沈黙していることが一番だ。」「健全な心に、頑強な身体が宿る」等々。どれもこれも、相場、そして実生活につながる箴言ばかりです。

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2017年04月10日(月)

「木を見て森を見ず」について [トレードの心得]

「木を見て森を見ず」とは、近視眼的になっていること、大局観を持たず、全体を見通していないことです。尚、株式相場においては、個別株にばかり目がいってしまって相場全体の動きを見ていないことを指します。要するに、相場の格言として意味するところは、木(小さな動き)ばかり見ていては駄目であり、森(相場全体)を把握する姿勢が肝要だということです。

FXをやっていると、確かに、短期トレードは醍醐味があり、どうしても近視眼的になりやすい傾向があります。もちろん、短期の動きを追っていけば、結果として、相場全体を追うことも出来ます。しかしながら、いつも短期の動きにばかり目を向けていると、ここぞと言うタイミングを見失うことが起こってしまいます。具体的に言うと、短期足で見ている時に、強い相場に見えて、なかなかショートポジションを持ちにくい場面でも、中期足、例えば日足を見れば、絶好の売り場であるケースがあるということです。

さらに、短期足や日足で見ていて強い相場であって、週足ベースでは絶好の売り場であるケースもあり得るということです。要するに、より大きな時間軸のチャートを見ることで、相場の全体観を把握する習慣を付けておけば、せっかくのチャンスを見失う確率も減るということです。

少し具体的な話をすると、私の場合、普段、トレードしている時は、主に60分足を見るようにしていますが、朝一番は前日のNY終値が確定した段階で日足ベースのチャートを必ずチェックします。そして、一旦は、日足チャートを横に置きつつも、日中に大きな動きがある場合には、極力、日足チャートを確認するように努めています。

もちろん、重要経済指標の発表や重要イベントがあって、日中に短期に大きく動く相場であれば、それこそ5分足や1分足が最も功を奏するケースもあるのも事実です。尚、既にご承知の通り、スパンモデルやスーパーボリンジャーには、遅行スパンという強力なツールがあります。この遅行スパンの推移を見ているだけで、相場の大勢を知り、トレンドの方向性や勢いを確認することが出来ます。

すなわち、相場の大局観を得るための手っとり早い方法として、遅行スパンを見て、チェックするという便利さを実感して頂けると思います。いずれにしても、臨機応変に、その時の状況に応じて、時間軸を変化させることで、短期の世界、中長期の世界を交互にチェックする余裕を持って相場に臨むことが出来るに越したことはないということです。

尚、一般的に、「ファンダメンタルズ」を重視することが「森を見る」ことだと理解されている方もいらっしゃるようですが、確かに、観念論的には分からないではないものの、実際の相場においては、あまり有効ではないと、私個人的には思っています。こんな風に申し上げる私も、実際のところは、「ファンダメンタルズ」要因を一応はチェックしています。理由は、その時々に市場参加者がどの材料に関心が向かっているかを客観的に知っておく必要があると思っているからです。

あるニュースが出た場合、そのニュースがどの程度注目されていて、その結果、相場にどの程度の反応があったかをチェックすることで、相場の勢いを確認することが出来るからです。つまりは、相場材料の出現度合いに応じて、市場の「反応度合い」をチェック、判断しながら、相場のモメンタム(強弱)をより正確に見極めることが出来るからです。

要するに、自分に確固とした「トレード技術」さえあれば、市場参加者の関心が向かっている相場材料が何であるかを知り、理解しておく価値は充分にあるということです。

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2017年04月07日(金)

人間とは、本来、非合理的な行動をするもの [雑感]

以前、人間の非合理的な行動パターンを題材にしたテレビ番組がありました。私達人間が、普段、如何に非合理的に行動しているかを教えてくれる、非常に示唆に富んだものでした。

米国のある大学で学生たちを無作為に2つのグループに分けました。一方のグループには、カップがプレゼントとして与えられました。米国にはよくあるタイプのカップで、大学のロゴが入っているものです。そして、2つのグループの間で競売をやることにしました。

目的は次のことでした。

1)つい先ほどカップを手にしたグループの学生たちは、お金をいくら払ったらそれを手放す気になるのか。

2)カップを持っていないグループの学生たちは、カップを手に入れるのに何ドルなら払ってもいいのか。

結果はどうであったかと言うと、カップの所有者は平均して5.25ドル以下では売ろうしませんでした。カップを持たない方は平均して2.75ドル以上では買おうとしませんでした。

何か(大したものでなくても)の所有者になった者は、その物の価値が、それを持たない人が考える価値のおよそ2倍にもなったということです。どうしてこのような結果となったのでしょうか?

これは心理学用語で「保有効果」というものだそうです。すなわち、自分が所有するものに高い価値を感じ、手放したくないと感じる現象のことです。まさに、「非合理的な行動」を人間はとる傾向にあるようです。

このような行動をとる原因として考えられるのが「損失回避」という心理です。あるものを得ることに伴う効果より、今持っているものを失うことによる痛みの方が大きいと感じられるというものです。やはり、人間の「非合理的な行動」の1つと言えます。

この人間の非合理的な行動パターンが、世の中では、様々に利用されているようです。例えば、車のディーラーなどで、新車の値引きよりも、それまで所有していた車の下取り価格を高めに設定することでより有利な取引をするといったものがあります。これなども、「保有効果」がある為、自分の車を安く手放したくないという心理効果を逆に利用するといったものです。

このように、私達人間というものは、日常、如何に非合理的な行動を知らず知らずのうちにとっているのかを知っておくだけで、客観的に自分を見つめることが出来るようになると思います。

相場でも全く同じように、如何に私達が非合理的な行動をとることで、損失機会を増やしているかということを知っておく必要がありそうです。例えば、今回の具体例に近いものとして考えられるケースは、自分が持ったポジションに大きな価値があると過信してしまうことです。

一旦、自分があれこれ考えた挙句に造成したポジションを少々のことではカットしたくならない心境にあるとすれば、それは、まさに「保有効果」と言うものでしょう。敢えて説明するまでもなく、どうするのが正しい判断なのか、少し頭を働かせば分かりそうです。とにかく、人間の持つ不合理な行動に振り回されて、間違いを犯したくないものです。

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プロフィール

マーフィ

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

柾木利彦

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

活動状況・著書

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マーフィーの最強FX投資法を伝授
マーフィー最強スパンモデル
短期〜長期 初心者〜プロまで使える究極の実践的トレード手法
直伝!FX投資法
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