マーフィーの「日々是好日」
 

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2018年01月28日(日)

ロスカットはマーケットに預金するようなもの [トレードの心得]

何か欲しい時、何が何でも欲しいと思わずに、リラックスしてぼんやりと欲しい程度に思っている方が、結果として、それを手にすることが出来る可能性が高いようです。

こんな例があります。お風呂のお湯をこちらに寄せたい時に、お湯を自分の方にかき寄せようとするよりも、お湯を向こう側に押してやる方が、結果として楽にお湯を引き寄せることが出来ます。無理にお湯を求めていくと、お湯が逃げていくような感覚を覚えます。

このように、何かを求めていく時に、強欲に欲するほど、求めているものを得る確率は減る一方で、あくせくせずに楽な気持ちでいると、自然と自分が求めているものがこちらにやってくるようです。

相場をやっていて、何が何でも利益が欲しいという精神状態でいるよりも、少々負けても良いんだというぐらい気楽にトレードする方が良いということです。

ロスカットするにしても、一旦はマーケットにお金を預けるのだというぐらいの気持ちになれば将来大きく戻ってくる可能性が高いということです。

仏教の言葉に「渇愛」というものがあります。「渇いている」「満たされていない」「ほしい」という生命の根元的な欲望であり、人間に備わっているようです。相場に関して言うと、自分の相場観、そして、自分のポジションへの執着も1つの「渇愛」です。

この「渇愛」から逃れることが出来ないのが人間の性(サガ)でもありますが、自分を客観的に観るようにして、少しでも脱出しようというのが仏教の教えでもあります。

あの一目山人翁(一目均衡表の創始者)が、常々、仏教書を読まれていたというエピソードがありますが、相場をやる一人として、心しておくのが良さそうです。

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2018年01月21日(日)

〇(まる)と×(ばつ) [雑感]

誰しもお金を稼ごうと思って相場の世界に入ってきます。そして、出来るだけ安く買っては高く売る、もしくは、高く売っては安く買おうと日夜悪戦苦闘しています。

ここでの問題は、如何に天才的な相場師や上級者であっても全勝はあり得ないということです。勝ったり負けたりを繰り返しながら、生涯収益(キャリアプロフィット)を積み上げていくのが本来あるべきトレードです。

ポイントアンドフィギャーというテクニカル分析があります。価格が上昇したら×を付け、価格が下落したら○を付けていくものです。×から○、○から×への転換は、価格が反対方向に何ポイント動いたかを条件とするというものです。

実は、私は、トレーダーになって初めて出会ったテクニカル分析が、このポイントアンドフィギャーだったのです。ニューヨークでトレーダーデビューした私は、日中トレードを行う際に、シカゴIMMの価格を朝から夕方まで見ながら、方眼紙に手で付けていったのです。このチャートは、もし出会っていなかったら今の自分は存在していなかったと思えるぐらい私を助けてくれたものでした。

尚、ここでは、ポイントアンドフィギャーそのものについて触れることが論点ではなく、○と×の意味の背景を理解するために取り上げます。

つまりは、×があるから○があり、○があるから×があるということの意味合いです。「陰と陽」と言っても良いかもしれません。「プラスとマイナス」と言い換えても良いかもしれません。

×、すなわち、上昇する為には、その前に○が必要なのです。下落があってこそ、その後に上昇が訪れるわけです。その逆もしかりです。陰があるからこそ陽があり、陽があるからこそ陰があるわけです。私達の人生も同様だとつくづく思います。

何が何でもいつも×や○だけを追い求めていては、相場を相手に出来ません。観点を変えると、×が生じる為には、○が必要だということ、○が生じる為には×が必要だと言えましょう。

このように考えてくると、トレードにおける収益や損失についてもある程度の損失があってこそ、収益が生まれるということを重々念頭に置いておく必要があります。常に収益だけが欲しいという「強欲」を持つと、大きなしっぺ返しを食らうことになります。

収益を上げる為には、時には損することも大いに必要なものだというぐらいに考えておくのが相場の世界で生きていく上で大切な考え方と言えます。

そうして、損しても良いんだと思えるようになると、楽な気持ちになり、ロスカットに対する抵抗も減少します。さらには、如何に「上手に負けて」、次に訪れる収益チャンスを手にすることが出来るかが大事だということだと思うのです。

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2018年01月13日(土)

「利小損大」になる背景理由とは? [相場学]

02年にノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンとエイモス・トベルスキーが提唱した「プロスペクト理論」は、投資を行う私達にとって、非常に興味深いものです。

どういう内容かと言うと、私達生身の人間は、普通にトレードしていると、「利小損大」のパターンになってしまいがちだということです。つまりは、利益が小さくて、損失が大きい結果になる傾向が高いということです。

ご承知の通り、理想的には、「利小損大」ではなく、「利大損小」(利益が大きく損失が小さい)トレードを行うことだというのは、誰しも頭では分かっていることかと思います。しかしながら、実際には、この頭で分かっていることがなかなか出来ないから自己嫌悪に陥ったりするわけです。

ちなみに、よく見られるパターンは以下の通りです。
1)上昇すると思ってロングにしたら首尾よく上昇した。利益が乗ってきたが、この評価益を失うのが怖いので、小さい利益だけれども実現させることにした。

2)上昇すると思ってロングにしたら、残念ながら下落してしまった。評価損を抱えている状態だけれども、実現させたくない。そこで、ナンピンを入れてコストを薄めよう。そして、上がったところで売り逃げることが出来れば良いと考える。

3)(2)の続きとして、その後、さらに下落し、評価損が一層拡大してきた。しかし、こんなところで実現させると損失が大きくなり過ぎる。だから、もう少し我慢しよう。こうなれば忍耐力の勝負だと自分に言い聞かせ、なかばヒーロー気分になる。

4)(3)の続きとして、相場はどんどん下落していき、もうたまらないというところで損切りをしたら、結果的に底値に近いところで損失を実現させてしまった。資金を失う上に、自己嫌悪に陥り、トレードで大事な自信も失ってしまう。そして、最悪は、トレードに復帰することも出来なくなってしまう。

上記のパターンは決して珍しいものではなく、初心者の方が普通によく経験するものです。いや、長くやっている方でも、何回も小さく稼いでは、積み上がった収益を全て短期間に失ってしまうこともあります。

ここで大事なことは、自分のみならず、本来、人間とは弱いものだということを自覚することだと思います。このような人間の精神構造、行動パターンが、実際の相場の動きを生む原動力となっているということ、その為に、時間軸に関係なく、天井や大底をつける時の相場の動きは似てくるということを理解することです。

こういった人間本来の行動パターンを学術的に解明したのが先ほどのノーベル賞学者なのですが、私達の場合は、評論家ではなく、実際にトレードをする生身の人間ですから、先ほどのような理屈は分かるにしても、結局は、如何にして対処するか、本来あるべきトレードを出来るようにするにはどうしたら良いのかが重要課題となります。

重要課題は、すなわち、「トレード技術」の習得と、自分の「ルール」を守ることに尽きるわけですが、それと同時に、人間の本来の精神構造や行動パターンをわきまえておくことは大切なことだと思うのです。

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プロフィール

マーフィ

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

柾木利彦

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

活動状況・著書

Murphy's Blog
マーフィーの最強FX投資法を伝授
マーフィー最強スパンモデル
短期〜長期 初心者〜プロまで使える究極の実践的トレード手法
直伝!FX投資法
有料メルマガ&掲示板。実践トレード・コーチング。

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