マーフィーの「日々是好日」
 

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2018年01月13日(土)

「利小損大」になる背景理由とは? [相場学]

02年にノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンとエイモス・トベルスキーが提唱した「プロスペクト理論」は、投資を行う私達にとって、非常に興味深いものです。

どういう内容かと言うと、私達生身の人間は、普通にトレードしていると、「利小損大」のパターンになってしまいがちだということです。つまりは、利益が小さくて、損失が大きい結果になる傾向が高いということです。

ご承知の通り、理想的には、「利小損大」ではなく、「利大損小」(利益が大きく損失が小さい)トレードを行うことだというのは、誰しも頭では分かっていることかと思います。しかしながら、実際には、この頭で分かっていることがなかなか出来ないから自己嫌悪に陥ったりするわけです。

ちなみに、よく見られるパターンは以下の通りです。
1)上昇すると思ってロングにしたら首尾よく上昇した。利益が乗ってきたが、この評価益を失うのが怖いので、小さい利益だけれども実現させることにした。

2)上昇すると思ってロングにしたら、残念ながら下落してしまった。評価損を抱えている状態だけれども、実現させたくない。そこで、ナンピンを入れてコストを薄めよう。そして、上がったところで売り逃げることが出来れば良いと考える。

3)(2)の続きとして、その後、さらに下落し、評価損が一層拡大してきた。しかし、こんなところで実現させると損失が大きくなり過ぎる。だから、もう少し我慢しよう。こうなれば忍耐力の勝負だと自分に言い聞かせ、なかばヒーロー気分になる。

4)(3)の続きとして、相場はどんどん下落していき、もうたまらないというところで損切りをしたら、結果的に底値に近いところで損失を実現させてしまった。資金を失う上に、自己嫌悪に陥り、トレードで大事な自信も失ってしまう。そして、最悪は、トレードに復帰することも出来なくなってしまう。

上記のパターンは決して珍しいものではなく、初心者の方が普通によく経験するものです。いや、長くやっている方でも、何回も小さく稼いでは、積み上がった収益を全て短期間に失ってしまうこともあります。

ここで大事なことは、自分のみならず、本来、人間とは弱いものだということを自覚することだと思います。このような人間の精神構造、行動パターンが、実際の相場の動きを生む原動力となっているということ、その為に、時間軸に関係なく、天井や大底をつける時の相場の動きは似てくるということを理解することです。

こういった人間本来の行動パターンを学術的に解明したのが先ほどのノーベル賞学者なのですが、私達の場合は、評論家ではなく、実際にトレードをする生身の人間ですから、先ほどのような理屈は分かるにしても、結局は、如何にして対処するか、本来あるべきトレードを出来るようにするにはどうしたら良いのかが重要課題となります。

重要課題は、すなわち、「トレード技術」の習得と、自分の「ルール」を守ることに尽きるわけですが、それと同時に、人間の本来の精神構造や行動パターンをわきまえておくことは大切なことだと思うのです。

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2018年01月08日(月)

パターン研究の大切さ [トレードの心得]

相場では、パターン研究は極めて大事です。実は、あの伝説のディーラーとも言うべきチャーリー中山氏はかつて私によく仰って下さっていました。実際、私がニューヨーク駐在の頃、東京にいらっしゃった中山氏と電話でお話し、トレードして頂いた機会が頻繁にあったのですが、中山氏の口から何度なく「パターン研究」という表現が聞こえてきたのを覚えています。

中山氏は、言わずと知れた小説「8割の男」(後に、「東京外為市場25時」と言うタイトルに変更されました)に出てくる主人公のモデルとなった方です。実際には、8割どころか、9割5分以上であった記憶があります。私のいた銀行を相手に取引をして頂いていたので、鮮明に覚えていますので、私はまさに生き証人です。

明らかに動物的勘とも言うべき、天才的なタイミングでトレードされていたのですが、その中山氏の口から出てきた表現だっただけに、強烈なインパクトがありました。つまりは、ご自身で毎日の相場レートをノートに付けては、「パターン研究」をされていたわけです。

ところで、私の場合、主にチャート(スパンモデル、スーパーボリンジャー)を用いて、パターン研究を行ってきました。チャートがこういうフォーメーションになれば上がりやすい、もしくは下がりやすいという類の実証研究です。

そう言えば、以前に、「自分の得意パターンを探そう」と言うタイトルで書かせて頂いたことがあります。「自分の得意パターン」とは、自分の勝ちパターンと言い換えて良いものであり、この相場展開であれば自分が判断しやすいというパターンを探して、その時にだけエントリーしていけば、必然的に勝率が上がることになるという内容のものです。

考えてみれば、野球やサッカーなどで、対戦相手が誰であるか事前に分かっている場合、実際に対戦するに当たって、過去の実戦を思い出して、ああだこうだと作戦を練ることはよくあることです。チームのみならず、選手個人のレベルにおいても、対戦相手の選手の癖やパターンを見てその場その場で判断するケースは多いと想定されます。

その点、相場の場合は、もっと単純に考えることが出来ます。理由は、相場という「対戦相手」の顔は見えませんし、相手である相場も、こちらが誰であるかを意識して動いてくるものではないからです。

つまりは、相手を意識して、毎回、ああだこうだと作戦を練ることを考えても意味がないわけです。要するに、自分の得意なパターンだけを研究した後は、ここぞという場面で、毎回、同じパターンでトレードしていくことで、ある程度決まった成果を出すことが可能になるということです。

繰り返しになりますが、互いに相手の顔が見えないわけで、余計なことは考えずに、毎回、「今現在のマーケット」だけを相手にして、純粋にパターンだけをチェックしていけば良いわけです。

相場は、ある意味確率論であり、「大数の法則」が当てはまるものですから、繰り返し、パターンに適ったトレードを行うようにし、自分の得意パターンを1つでも2つでも増やしていくことが出来れば結果はついてくると思います。

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2018年01月02日(火)

「高値売り」「安値買い」は狙わない方が良い?! [トレードの心得]

皆さま、明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。


「高値売り」「安値買い」は誰しも望み期待することです。しかしながら、これらを目指そうとすること行為自体に危険性をはらんでいます。

早い話が、市場参加者の大多数がまだ上がると思わない限りは、天井は出現しません。また、同様に、市場参加者の大多数がまだ下がると思わない限りは、大底は出現しないということです。このことは、市場センチメントと実際の相場の波動の相関性から言っても理解出来ることです。

高値を付ける時は、売るのがとても危険に思える局面です。同様に、安値を付ける時は、買うのがとても危険に思える局面だということです。「思う」というのはメンタルな状態とイコールと考えて頂いて良いと思います。価格の動きから感じる心の状態はまさにメンタルな面であり、市場センチメントと置き換えて良いと思います。

話は飛躍しますが、そもそも、私達は子供の頃から、あれをやってはいけない、これをやってはいけないと言われながら育ってきています。出来るだけ周りの人々と協調するように教えられることもあります。一人だけ抜け駆けすることは許されない風潮があります。

つまりは、他人と同じ行動を取ることが波風を立たせないこととして評価される文化の中に生まれ育つと、なかなか皆と別の行動を取ることに対して抵抗を感じるものです。このことは、あまり表面的に意識していなくても、潜在意識的に心の奥底に持っているものと言えましょう。

このように考えてくると、相場をやるということは、今まで自分が育ってきた環境の中であまり教えられないことをやることに近いと考えられます。従って、これまた極論かもしれませんが、知識人になればなるほど、相場では上手くいかないというのもうなずけます。

一般的な知識人とは、ある程度の世間の常識をわきまえた人々である以上、世間の規範から抜け出た行動を取りにくいと見なされても、あながち外れていないと思います。すなわち、相場の世界の論理からは正反対の方向に位置する考えを持った人々であり、相場では失敗する確率が高くならざるを得ないと言っても過言ではなさそうです。

この意味で、相場で財を為そうとするならば、並大抵の努力では無理であり、相場の世界の論理を理解し、それに対処すべく、技術的にも、精神的にも、鍛錬していかなければならないわけです。少なくとも、この厳然たる事実に背を向けていては、相場の神様は微笑んでくれないと言えると思います。

いずれにしても、「高値売り」「安値買い」を行おうとする発想なり、考え方自体、実は相場の世界では危険だということです。高値や安値かどうかは、後にならないと分からないものだということを認め、その場における「今現在のマーケット」と仲良くなり、格闘しないことが相場の世界で財を為す秘訣だと思うのです。

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プロフィール

マーフィ

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

柾木利彦

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

活動状況・著書

Murphy's Blog
マーフィーの最強FX投資法を伝授
マーフィー最強スパンモデル
短期〜長期 初心者〜プロまで使える究極の実践的トレード手法
直伝!FX投資法
有料メルマガ&掲示板。実践トレード・コーチング。

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