2010年07月14日(水)
「チャーリー中山の投資哲学と堀内昭利の相場戦陣訓」
以前に書いたことがあるけれども、筆者は仕事関係の本について贈呈でもらったものしか原則として読まない。つまり、自腹をきって買うことは滅多にないのだが、タイトルに記した「チャーリー中山の投資哲学と堀内昭利の相場戦陣訓」(実業之日本社)は久しぶりに身銭に切って買いました。
理由は至極簡単で、堀内さんもさることながら、チャーリーさんの「投資哲学」をどうしても読んでみたかった、知りたかったため。
ちなみに、最近でこそ御無沙汰しているが堀内さんには、昔取材などでお世話になり一応の面識はあります。現在のオフィス(?)にもお邪魔したことがありますし。
しかし、チャーリーさんには残念ながらこれまで一度もお会いしたことがない。基本はシンガポールに在住されているとはいえ、たまに来日されるようなので、「現役」で記者をやっているあいだに一度でいいからチャーリーさんと面談したい(仕事でなくてもまったく構いません)と思っているのだが・・・・・・。
いつの日か、願いがかないますように。
ところで、そんなチャーリーさんには一度もお会いしたことはないけれど、筆者には忘れられない「事件」がある。
それは、いまは亡き「日経金融新聞」1995年8月17日付の記事になる。この新聞の切り抜きは、いま現在でも筆者の仕事用デスクに貼ってあります・・・・・・。
ご存じのように、1995年といえば4月半ばにドル/円相場は79.75円のヒストリカル・ローをつけたが、日米当局の大規模介入もあり1ヵ月後には87円台までドルは急反発。しかし、そこからドルは81円台へと再び反落、ほぼ「行って来い」の展開をたどっている。
8月といえば、そんなドルが2番底を形成したかどうかが取り沙汰されるなど、心理的に不安定な疑心暗鬼に陥っているときだ。
よくもまぁ日経金融新聞の記者がチャーリーさんにインタビューをしたなぁ、と思うのだが、ともかくそこでチャーリーさんは次のように述べていた。
「今回の円安・ドル高局面は歴史的な転換点となる可能性が高い。(中略)2、3年中に130円まで円安が進むと見ている。(中略)政府・日銀はむしろ行き過ぎた円安への対応策を考え始めたほうがよいのではないか」−−。
「歴史的な転換点」そして「130円までの円安」の2つをサラリと指摘するのもスゴイのだが別にイイ。似たようなことをいう人も少数派だが、当時ゼロではなかったから。
しかし、1ドル=80-90円で推移、政府・大蔵省(当時)が必死でドル押し上げ介入を実施しているときに、「政府・日銀はむしろ行き過ぎた円安への対応策を考え始めたほうがよいのではないか」−−という話はなかなか言えることではないと思う。これには正直度肝を抜かれた。「どんな思考の人なんだろう」と。
それにしても、日経金融新聞も良く掲載しましたよね。あんな過激な内容を。
なお、結果的にドル/円相場は2年後の1997年に127円、3年後の1998年に130円台を突破して147.64円までドル高が進行することになる。そして、そうした過程で政府・大蔵省は、従来のドル押し上げ介入のスタンスを一変させ、逆にドル売りの市場介入を実施した−−。
前フリがいささか長くなりました・・・。
ともかく、そんなチャーリーさんなので、どういう思考なのか、その「投資哲学」は以前から凄く興味があり、是非とも知りたいと思い今回本を購入したわけだ。
で、肝心の内容は期待通りというか期待以上というか、ともかく楽しめる一冊でした。
「面白い」というのとは違うけど、興味深い話もたくさんありましたし。たとえば、P51の「ストップロス・オーダーを出すようでは勝てない」とか。
それから、P57-61のあたりですかね。伏字のイニシャルって一体だれだろう?と考えながら、ニヤニヤと読み進めてしまいましたので。
チャーリーさんの話だけでも読み得なのに、さらに堀内さんの話というか思考も読めるなんて、もう満漢全席を食べたっていうぐらい「お腹がいっぱいになる」の本です(笑)。
是非ともご一読してみてください。「目からウロコ」間違いなしですので。
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Posted at 10時42分 コメント ( 0 )





