2010年07月20日(火)
円高継続か、年初来安値の再更新も?!=今週のドル/円見通し
今週の為替市場は円の全面高がまだ続くのか、それとも巻き戻し的な動きが強まるのか、次の方向性を探る展開となりそうだ。相場の流れを重視すればリスクは依然として円高で、年初来安値を更新した現在次の下値メドは昨年安値の84.80円となる。さらなるドル安・円高の進行には注意を要したい。しかし、これ以上の円高、それも全面高が続くようだと日本経済に与えるダメージも警戒されるところ。スグに市場介入へ踏み切れ、というわけではないが、一段の円高阻止に向けた日本政府の政策発動に対する期待感も市場のそこここで聞かれている。
テクニカルに見た場合、基本的なリスクはドル安方向とみる市場筋は少なくない。つまり、先日示現した86.27円がドルのボトムではなく、早晩安値を更新するとの見方が有力となっている。そして、仮にドル安が進行した場合の下値メドは、取り敢えず昨年安値の84.80円レベルとなるだろう。また、先に指摘した日本の政策対応如何によっては、1995年に示現したヒストリカル・ローを目指す展開さえ否定出来ないのかも知れない。
しかし、先週の当欄でレポートした日柄的な観点に加えて、ポジションの偏りがジワリと蓄積されて点だけはやや気になる。ちなみに、後者についてはいわゆるシカゴIMMの投機ポジションをみると、保有する円ロングは最新データ7月13日時点で昨年12月以来の高水準だ。もちろん、さらにロングを積み増す可能性もないではないが、一度調整的なポジション整理が進む危険性も孕んでいる。
そうしたなか、材料的に注目されるものは幾つかあるが、なかでも3つのモノにとくに注意を要したい。
うちの2つは、先々週・先週と取り上げている「米国を中心とした企業決算の発表」と「欧州における銀行のストレステスト結果公表」。過去それぞれ簡単に注釈をつけてきたため、詳細は省くが為替相場が米国を中心とした株価動向そして長期金利の動きに左右されやすいことは周知のこと。そんな株価や金利の動きに多大な影響を与えかねない「米国を中心とした企業決算の発表」などは着目しておいて損がなさそうだ。
なお、前者の米決算については20日にゴールドマン・サックスやIBM、21日モルガン・スタンレー、22日ブラックストーン−−などが発表を予定しているほか、後者は週末23日の日本時間25:00に公表される見込み。
そして最後に注目される要因は、21日に予定されているバーナンキFRB議長の半期金融報告か。すでに多くの部分が織り込まれているとの見方もあるが、景気に対する慎重的な見方そして早期の利上げ先送り示唆、さらにいえば後者の金利についてはマーケットの一部で取り沙汰されている追加の緩和観測などについても言及するようだとさらなるドル安が進みかねないのかも知れない。(了)
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Posted at 10時45分 コメント ( 0 )





