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2019年09月17日(火)

米中貿易摩擦・中東情勢緊迫化・中国経済低迷!視界不良の相場展開?

PDFファイル(814KB)

ペットチャート (814KB)

予想レンジ
ドル円     107.50〜108.50
ユーロ円    118.50〜119.50
ユーロドル   1.0970〜1.1070
豪ドル円    73.70~74.70

******************************

米中貿易協議への進展期待が高まる中、市場はやや冷静さを取り戻しつつあるが、サウジアラビアの石油施設が攻撃されたことを受け、原油価格が急騰、そして、米国がイランの関与を指摘すると共に中東情勢をめぐる地政学的リスクが再燃する中、株安懸念が増幅、そして、米長期金利が低下し始めるなど、市場は困惑度を強めている。また、先に発表された米小売売上高や一連の米経済指標が予想を上回る中、中国経済指標が軒並み低下傾向を示しており、一部では米中の貿易摩擦の影響が出始めているとの見方も少なく無い。また、中国経済の後退を踏まえて、中国が保有している米国債の売却が恒常化するとの憶測もあり、米中の明暗がはっきりする日も近いとの憶測もあり、総じて、ドル売りに方向転換する難しさがある。

一方、ドル円はリスク回避志向を背景に上値の重い展開が予想されるが、基本的には米金利動向に左右される展開であり、依然として、日米金利差がドル円の下支えになっている。次回FOMCに向けて、トランプ大統領が再度FRBに圧力をかけてはいるが、ここ最近の米長期債利回りの反転から判断しても、0.25%程度の小幅な利下げに留まる公算が高く、米ドルを拙速的に売り下がる要素は希薄になっている。また、短期筋としても、中東情勢の緊迫化もあり、拙速的なドル売り円買いトライには慎重になっており、引き続きレンジ幅ドル円107.50〜108.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

他方、ユーロドルは米ドル主導の展開には変わりがないが、先のECB理事会後1.1100前後まで買い戻されていたが、引き続き戻り売りや利益確定売りに圧される格好でユーロドル1.100割れへと警戒感と強めている。そして、ポンドのリバウンド相場にも収束感があり、上値は限定的と判断し、引き続きレンジ幅ユーロドル1.0970〜1.1070重視で対応することが一考であろう。

Posted at 10時02分 パーマリンク


2019年09月09日(月)

不確実性が蔓延!相場の動意待ち?

PDFファイル(807KB)

ペットチャート (807KB)

予想レンジ
ドル円     106.50〜107.50
ユーロ円    117.50〜118.50
ユーロドル   1.0980〜1.1080
豪ドル円    72.70~73.70

******************************

8月の米雇用統計での失業率は過去最低水準を維持する中、非農業部門雇用者数(NFP)が13万人増と予想(16万人増)をやや下回り、ややドルの調整売りが優勢になっている。その中、パウエルFRB議長は講演で米経済は非常に良好であり、本日の雇用統計は底堅い労働市場に沿った内容であり、FRBは景気後退を予想してない。ただ、貿易問題の不確実性が企業の投資意欲を鈍らせており、マクロ経済の状況は低インフレ、低成長、低金利が顕在化しており、全般的に中央銀行には刺激策の余裕がないとも述べている。次回FOMCでは利下げ観測が先行してはいるが、今回の米雇用情勢やパウエルFRB議長の講演から判断すれば、0.25%程度の利下げに留まる公算が高く、拙速的な下値トライは慎重になっている。

一方、ドル円は世界情勢に不確実性が漂う中、米中貿易協議の進捗状況を睨みながらポジション調整主導の展開を余儀なくされている。相対的にはリスク回避の円買いと日米金利差によるドル買いに挟まれ安易に仕掛けづらい相場環境にある。引き続きレンジ幅ドル円106.50~107.50円を重視し、同レベル前後からのナンピン売買が賢明であろう。

他方、ユーロドルは1.10台前半で方向感のない展開ではあるが、次回ECB理事会では追加緩和策で概ね一致しており、上値トライは限定的であるが、英国の合意無き離脱を阻止法案が可決したことで市場に安心感が広がり、ポンドの買戻しを踏まえたユーロドル買いも随所に散見されるなど、下値トライも慎重になっている。引き続きレンジ幅をユーロドル1.0980~1.1080まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。

Posted at 10時02分 パーマリンク


2019年09月02日(月)

米中貿易摩擦エスカレート!じっくり待機策?

PDFファイル(812KB)

ペットチャート (812KB)

予想レンジ
ドル円     105.80〜107.00
ユーロ円    116.30〜117.50
ユーロドル   1.0930〜1.1050
豪ドル円    71.00〜72.20

******************************

米国及び中国双方ともに貿易摩擦の長期化は避けたいのが本音ではあるが、トランプ政権は予定通りに9月1日に約1100億ドル相当の中国製品への追加関税を発動、その後、中国側も米国製品の関税を引き上げる報復措置を実施するなど、米中貿易戦争に収束感は見当たらず、次回12月にも予定されている関税措置に向けた前哨戦に過ぎないとの見方が支配的であり、市場は安易に身動きが取りづらい相場環境にある。ただ、通貨安競争と同様に、貿易摩擦の激化は双方の経済にとっても打撃であり、米中が体力勝負に持ち込む可能性は低く、今後も水面下での打開策を模索するのであろうが、本日は米国市場が休場の関係上、積極的な売買が控えられ、調整主導の展開が予想されるだけに、相場が動意づいてからの逆張りに妙味が生じている。

一方、ドル円は米債券利回りの下げ止まりや堅調な株価気配を踏まえて、ドル円106円台で底堅い展開さ維持してはいるが、先にトランプ大統領がユーロはドルに対してクレージな下落局面と豪語しており、嫌も応もなしにドル円相場の上値の重さも意識させられている。引き続きレンジ幅をドル円105.80〜107.00円まで拡大し、同レベルからのナンピン売買が賢明であろう。

他方、ユーロドルはトランプ大統領のユーロ安発言もあるが、ポンドも再び下落基調を強めており、改めて戻りの鈍さが指摘されている。引き続き戻り売りが優勢ではあるが、反発期待も同居しており、当面、レンジ幅ユーロドル1.09台半ば割れから押し目買いと共に1.10台半ば前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。

Posted at 10時02分 パーマリンク


2019年08月26日(月)

米中貿易摩擦エスカレート!一喜一憂せずに待機策?

PDFファイル(821KB)

乖離幅チャート (821KB)

予想レンジ
ドル円     104.50〜106.00
ユーロ円    116.30〜117.80
ユーロドル   1.1080〜1.1200
豪ドル円    70.00〜71.50

******************************

パウエルFRB議長の講演では経済は望ましい状況だが、貿易問題の不透明感が世界経済の減速を誘発していると述べたほか、景気拡大維持には適切に行動する旨を指摘している。その後、中国が米国製品に対して、750ドル相当に報復関税を発表、5078品目の米国製品が対象となり、対抗措置は9月1日と12月15日に実施、関税率を5%から10%に引き上げるなど米中貿易摩擦が更にエスカレートしている。市場は不確実性が更に増す中、ポジションの縮小に迫られており、NYダウ平均株価は前日比623ドル安と大幅に下落、米債券利回りも再び1.5%割れ目前まで低下するなど、相対的にドルロングを一旦手仕舞う動きと共に、安全資産の円買いが加速している。

一方、ドル円は米中貿易摩擦再燃を踏まえて、安全資産の円買い志向が押し寄せており、早朝からストップロスを巻き込みながらドル円105円割れへと警戒感を強めている。ただ、日米閣僚通商協議を無難に消化し、短期筋としても、ドル円105円割れからの下値トライにはやや懐疑的になっている。当面、レンジ幅をドル円104.50~106.00円まで拡大し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。

他方、ユーロドルは米ドル売りに助長されユーロドル1.11台半ば前後まで買い戻されている。ただ、依然として、英EU離脱、ドイツ経済の低迷、そして、イタリアの政局不安など様々な悪材料を抱えており、更に買い上がる雰囲気は希薄になっている。引きつづきレンジ幅ユーロドル1.1080~1.1200を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。

Posted at 10時02分 パーマリンク


2019年08月19日(月)

米長短金利逆転現象で不安感! 一過性?

PDFファイル(814KB)

ペットチャート (814KB)

予想レンジ
ドル円     105.80〜107.00
ユーロ円    117.30〜118.50
ユーロドル   1.1030〜1.1150
豪ドル円    71.50〜72.70

******************************

米長短金利の逆転現象により、米景気後退観測が急浮上する中、NYダウ平均株価が一時今年最大の下げ幅800ドル安を記録するなど、市場参加者は右往左往しているが現状である。市場は9月の米利下げを完全に織り込んでおり、米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%の利下げは確実視されてはいるが、米債券利回りの急低下により、0.5%の利下げを見込む声も少なく無く、ドルロングを一旦手仕舞う動きが優先されやすい相場環境にある。ただ、他の主要国も景気減速を背景に追加緩和策や利下げ志向を強めており、米金利の優位性は維持されているだけに、当面、ドルの上昇局面ではドルショートに転じることが賢明であろう。

一方、ドル円は辛うじて節目の105円割れは回避されてはいるが、米中貿易摩擦の激化や米債利回りの低下、そして、トランプ大統領のドル高けん制などが重なり、安全資産の円買い志向は根強く、改めて上値の重さが意識されている。相対的に相場全般が過剰反応している嫌いがあるが、当面、レンジ幅をドル円105.50〜107.00円まで拡大し、相場の動意を待ってからの始動が一考であろう。

他方、ユーロドルはドル売りに助長され底堅さを維持していたが、レーン・フィンランド中銀総裁がECBの追加緩和は予想以上の規模になるのではとの期待が強まっており、戻り売りが優勢と見なした方が無難であろう。ただ、既に下限レベルで推移している関係上、拙速的に下値を模索する状況とは言えず、引き続きレンジ幅1.1030〜1.1150を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

Posted at 10時02分 パーマリンク


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プロフィール

ケンティッシュジャパン代表取締役

鈴木郁雄

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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新外為の森
ケンティッシュ・ジャパンのHP。日刊・週刊レポートからペットでも判る簡単チャートまで。

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