2012年05月17日(木)
ユーロ上昇余地希薄!戻り売り継続中?
ギリシャ問題に新たな進展は見られないが、ギリシャのユーロ離脱問題を背景に、同10年国債利回りが30%台まで上昇する中、スペイン国債利回りは自律回復の分岐点である7%まで上昇が危惧されていたが、スペインやイタリア国債利回りが低下を示したことから、市場にはECBが債券買い介入に動くとの見方が先行し、ユーロ売りに一服感が生じている。一方、ギリシャ4大銀行支援にはECBが180億ユーロのつなぎ資金を来週までに割り当てることが伝えられているが、ECBが資本不足に陥っている一部ギリシャ銀へのオペを中止したとの報道が伝わったため、ユーロドルの買い戻しも限定的になっている。その後、ECBはギリシャの銀行への支援を継続し、ギリシャ市中銀行は資本増強後に通常の資金供給に戻れるとしているが、資本増強は近く最終段階となると報じられるなど、ユーロは波乱含みの展開を余儀なくされている。
一方ドル円は、この日発表になった米経済指標が強い内容となったこともあり80円台半ばまで上昇していたが、FOMC議事録が追加緩和に含みを残す内容となったことから、米国債利回りが下げに転じたことからドル円の上昇も小康状態にある。
FOMC議事録においては、経済が失速もしくは下方リスクが十分に増大した場合には追加刺激必要との認識示す中、約半数のメンバーは少なくとも2014年終盤までFF金利を例外的な低水準に維持することが適切としており、前回の議事録内容とほぼ変わっていない、ただし、欧州状況に起因する世界金融市場の緊張、引き続き大幅な下方リスクと指摘している。
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2012年05月16日(水)
ユーロ正念場!戻り売りでリスク軽減図る?
ギリシャの連立政権樹立の交渉が決裂したことを受け、再選挙が決定される中、本日にも選挙管理内閣が発足される運びになっている。そして、ギリシャ情勢懸念が深まると共に、ユーロ離脱の可能性が現実味を増したことが嫌気され、ユーロは対主要通貨に全面安の展開を強いられている。
一方、ギリシャ大統領が既に国内銀行から預金が引き出されている旨を発表、ユーロ圏の銀行から資金を逃避させているといった憶測まで浮上している関係上、ユーロドルは加速的に1.27台前半まで下落している。また、NY連銀製造業景気指数が予想よりも改善され、ドル買い需要が拡大したこともユーロ売りを助長した側面がある。
ただし、市場では投機筋のユーロショートの拡大を危惧する向きも少なくなく、相対的にギリシャの財政破たんやユーロ離脱懸念が先んじている感も否めない外部環境にあるため、一方的なユーロ売りに繋がるかどうかは懐疑的である。
他方、独仏首脳会談が行われ、メルケル首相は6月サミットで欧州の成長に関する考えを提示することが重要と述べる中、オランド仏大統領はギリシャがユーロ圏にとどまることを希望、可能な限り構造・成長促進策でギリシャを支援する用意があるとも述べていることから、一応、懸念された独仏の協調体制の足並みの乱れは回避されたとの観測が強まっており、現状ではユーロの戻り売りを優先することがリスク軽減に繋がるであろう。
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2012年05月15日(火)
ユーロショート危機的レベルに接近!更なるユーロ売りに躊躇?
ギリシャ政局混迷が深刻化したことを受けて、ユーロは4カ月ぶり安値圏に突入している。 ギリシャの政権樹立が難航していることが嫌気される中、欧州関係者側からもギリシャが初のユーロ離脱国となる可能性を視野に対応を検討し始めている声も少なくない。
オーストリア財務相がギリシャは厳しい局面にあり、それを認識した上で、EUとの約束に真摯に向き合う必要があり、それに対応できなければ、これ以上資金を得ることはできないだろうと述べている。また、ベルギー中銀総裁によれば、ギリシャのユーロ離脱は可能性があり、その場合のメインリスクは他のメンバー国に対して、ユーロ離脱の前例を作ると危惧していることが伝えられている。
一方、格付け会社ムーディーズはイタリアの銀行26行を格下げし、見通しもネガティブとしたことで、市場はユーロ売りで反応し、ユーロドルは1.28台前半まで下落基調を強めて
いる。いずれにしても、欧州ソブリンリスクに対して、あらゆる悪材料が顕在化する中、現時点ではギリシャ問題はその1つの火種に過ぎず、スペイン・イタリア・ポルトガルなどの重債務国への対応も迫られているだけに、もう一段のユーロ下落も想定せざるを得ない外部環境にあるだろう。
他方、オーストラリア・ドルは中国経済の減速懸念が広がる中、対米ドルで下落基調を強めており、今年に入って初めてパリティー(等価)を割り込んでいるが、原則的には高金利の優位性を重んじれば、下値は限定的と判断し、現状レベルからのショートは自重することが賢明であり、反発時期を模索する方がリスクは軽減されるだろう。
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2012年05月14日(月)
急ピッチのドル買い・円買いに違和感?
ギリシャやスペインなどの欧州債務問題の再燃する中、市場は相対的にリスク回避による円高が進行しつつある。その中、ドル円は79円台後半で下げ渋っているが80円台では実需売りやポジション調整売りが優先されており、身動きが取れない状態に陥っている。一方、総選挙後に混迷が続いているギリシャでは、大統領が主要三党党首と会談したが、協議は物別れに終わり、再選挙の可能性が濃厚になっているが、ギリシャのユーロ圏離脱論争が錯綜している間は、ユーロの戻りは限定的にならざるを得ない。また、ドイツ実施された議会選挙で、メルケル首相率いる与党キリスト教民主同盟(CDU)が大敗を喫したことを受け、野党は欧州諸国に緊縮財政策を求めるメルケル首相に対する攻撃姿勢を強める可能性が広まっていることもユーロの上値の重さに繋がっている。
他方、ギリシャの政局に対する不安感からユーロ安への警戒感が強く、株式市場では急ピッチの株安、債券市場では日米独の国債利回りの低下、そして、為替市場ではやドル買い及び円買いが進行しており、本チャート上では、過剰反応的にドル買いや円買いが優先されており、反面、そして、ユーロを含めて、他の主要通貨が対ドル及び円で下げ過ぎの感は否めず、ユーロドル1.2800前後、そして、豪ドル1.0000割れからのロングに妙味が生じている。
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●今週のペットでも判る簡単チャート(事前予測実施中)
作成年月日2012年5月13日
▼ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
平均乖離幅 0.1850 現状乖離幅0.1929→0.1945(A)100÷103.25=0.9685−(B)1÷1.2922=0.7740⇒0.1945。先週の様子見79.85円から変化はないが、今週は弱めの、売りシグナル79.90円が点灯している。尚、中期チャートにおいて同様に弱めの売りシグナルが点灯しており、78.50~81.00円のレンジ相場を形成している。
★買いターゲット(79.00〜79.50円)
▼ユーロドル(ユーロ円−ドル円)
平均乖離幅 27.00円 現状乖離幅 24.60→23.35円
先週の弱めの買いシグナル1.3081から下げ足を速めており、今週は強めの買いシグナル1.2922が点灯している。中期チャートにおいては弱めの買いシグナルが点灯しており、1.2900割れからの押し目買いに妙味が生じている。★売りターゲット(1.3250〜1.3350)
▼豪ドル(ドル円−豪ドル円)
平均乖離幅 −4.00円 現状乖離幅 −1.35→−0.15円
先週の買いシグナル1.0169から下げ足を速めており、今週は強めの買いシグナル1.0019が点灯している。中期チャートにおいては様子見が点灯しており、1.000割れからの押し目買いに妙味が生じている。★売りターゲット(1.0350〜1.0450)
▼NZドル(ドル円−NZD円)
平均乖離幅 14.00円 現状乖離幅 16.40→17.35円
先週の買いシグナル0.7946から下落に転じており、今週は強い買いシグナル0.7829が点灯している。中期チャートにおいては様子見が点灯しており、0.78割れからの押し目買いに妙味が生じている。★売りターゲット(0.8150〜0.8250)
▼カナダドル(ドル円−カナダ円)
平均乖離幅 1.00円 現状乖離幅 −0.35→0.00円
先週の弱めの売りシグナル0.9956から若干上昇しているが、今週も引き続き弱めの売りシグナル1.0000が点灯している。中期チャートにおいては逆に、弱めの買いシグナルが点灯しており、0.9800〜1.2000のレンジ相場を形成している。★買いターゲット(0.9850〜0.9900)
▼ポンドドル(ポンド円−ドル円)
平均乖離幅 48.00円 現状乖離幅 49.10→48.55円
先週の売りシグナル1.6189から下落しており、今週は弱めの売りシグナル1.6076が点灯している。中期チャートにおいては強めの売りシグナルが点灯しており、1.62台以上からのナンピン売りに妙味が生じている。★買いターゲット(1.6000〜1.6050)
▼ドルスイス(ドル円−スイス円)
平均乖離幅 −8.00円 現状乖離幅 −7.10→−6.05円
先週の様子見0.9183から上昇に転じており、今週は強めの売りシグナル0.9296が点灯している。中期チャートにおいては、様子見に移行しており、0.9000~0.9400のレンジ相場を形成している。★買いターゲット(0.9050〜0.9150)
▼オセアニア通貨裁定取引
平均乖離幅 19.00円 現状乖離幅 17.75→17.50円
先週からの乖離幅には変化はないものの、今週は短期チャート・中期チャート共に、弱めの豪ドル円売り・NZドル円買いシグナルが点灯している。過去の週間ごとの乖離幅経緯は以下の通り。16.85→17.45→15.95→15.55→15.85→15.75→17.60→17.75→18.75→19.05→18.75→18.75→17.75→19.10→19.10→18.40→18.75→18.75→18.65→18.30→18.70→18.45→18.50→18.65→18.95→19.00→20.00→19.45→19.50→18.90→17.95→17.25→17.30→17.85→18.00→17.75→17.50円
★ターゲット(16.50円)
▲単純加算方式 ユーロ円+ドル円
2007年度平均279円、2008度平均255円。2009年度平均224円、2010年度平均222.70円、2011年度は1月平均192.55円。2月平均195.30円、3月平均196.00円。4月平均203.80円、5月平均197.15円、6月平均195.60円、7月平均194円、8月平均187.70円、9月平均183.10円、10月平均181.95円、11月平均は182.70円。12月平均180.75円、2012年度1月平均175.95円、2月平均182.95円、3月平均191.30円、4月第1週193.35円、第2週は188.30円、第3週は186.70円、第4週は189.35円、第4週は186.70円、そして、5月第1週184.30円、そして、今週はユーロ円103.25+ドル円79.90=183.15円と円高圏で推移している。(目安*180円以下は円売り局面⇔195円以上は円買い局面)
●欧州3大通貨比較
▼ユーロポンド ユーロ円―ポンド円
平均乖離 21.00円 現状乖離幅 24.50→25.20円
先週の強めの買いシグナル0.8100から更に下落しており、今週は強い買いシグナル0.8034が点灯している。中期チャートにおいても強めの買いシグナルが点灯しており、現状レベルからの押し目買いに妙味が生じている。★売りターゲット(0.8300〜0.8400)
▼ユーロスイス ユーロ円―スイス円
平均乖離 19.00円 現状乖離幅 17.50→17.30円
先週の弱めの買いシグナル1.2013から全く変化はなく、今週も引き続き弱めの買いシグナル1.2013が点灯している。中期チャートおいては通常の買いシグナルが点灯しており、1.200割れからの押し目買いに妙味が生じている。★売りターゲット
(1.2100〜1.2200)
▼ポンドスイス ポンド円―スイス円
平均乖離 40.00円 現状乖離幅 42.00→42.55円
先週の売りシグナル1.4830から上昇を速めており、今週は強めの売りシグナル1.4945が点灯している。中期チャートおいても売りシグナルが点灯しており、現状レベルからのナンピン売りに妙味が生じている。★買いターゲット(1.4550〜1.4650)
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本ペットチャートは3〜5段階の少な目からの分散投資をお勧めします。尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。
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2012年05月11日(金)
ユーロ・ドル円試行錯誤が続く!動意を待って逆張り待機?
ユーロがドルに対して9営業日ぶりに安値から反発している。欧州金融安定ファシリティ(EFSF)がギリシャ向け融資の一部支払いが確認され、新政権樹立へ向けて進展があったとの当局者の発言を受け、一応、ギリシャのユーロ離脱懸念が和らいだ格好ではあるが、ユーロの更なる上昇要因としては不充分と言わざるを得ないだろう。
一方、ギリシャの総選挙後に政権樹立が断念され、依然として、同国の政局混迷が続いているため、現時点では、再選挙は避けられない情勢であるが、EU関係者によると、14日にもユーロ圏閣僚会議を開き、ギリシャ内閣の見通しを協議、その他、スペインの金融機関の状況についても議論する見通しとなっているが、ギリシャの再選挙の有無で相場が一変する可能性は低いであろうが、むしろ、スペイン経済のバブル崩壊に伴い、金融不安が増幅する中、雇用情勢が更に悪化しており、既に同国の失業率は24%まで上昇、また、若者の失業率が51%と驚くべき数値まで達している。スペインの経済規模から判断しても、ギリシャのソブリン・リスクの比ではなく、ECBの支援策にも限界があるとの見方が支配的であり、当面、ユーロの反発は限定的と判断するのが賢明であろう。
他方、ドル円は4月の米財政収支は2008年9月以来の黒字となったことや米新規失業保険申請件数が雇用回復の継続を期待させる内容だったことから、一時80円台を回復しているが、同レベルではポジション調整や実需売りに圧されて、小幅な上昇にとどまっており、狭いレンジ相場と判断するのが順当であろう。
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