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2017年06月12日(月)

イベント通過でポジション調整主体の展開!?

PDFファイル(677KB)

ペットチャート (677KB)

予想レンジ
ドル円     109.50〜111.00
ユーロ円    122.50〜124.30
ユーロドル   1.1130〜1.1250
豪ドル円    82.30〜83.80

***********************

先週のコミー前FBI長官の議会証言は一応事なき得た印象が強い反面、市場全般は益々トランプ大統領への不信感を強めている。その中、今後は同大統領が言及している大型減税や規制緩和といった政策方針に改めて注目せざるを得ないが、現状の進捗状況を踏まえる限りでは、かなりの難航が予想されるため、突発的な乱高下は想定せざるを得ない相場環境にある。とは言え、市場心理としては、日欧の金融政策に対する出口戦略が見出せない段階であり、相対的には米金利の優位性は無視できず、また、堅調な米株式市場を考慮しても、ドルを拙速的に売り下がる難しさがあるだろう。

一方、ドル円はイベントを無難に通過したことや、堅調な株高気配を受けて、一時111円台に迫る展開を見せたが、利益確定売りと共にポジション解消売りを伴い、110円台半ば割れへと下落基調を強めている。ただ、日米金利差を背景としたドル買いニーズは根強く、110円割れトライには慎重になっている。引き続きレンジ幅を109.50〜111.00円まで拡大し待機策に努めることが得策であろう。

他方、ユーロドルはポンド安が一服する中、節目であった1.12割れとなるなど、相対的にポジションの手仕舞いが優先されやすい相場環境にある。英総選挙の動向が嫌気されたポンド売りがサポートしていたが、先のECB理事会では量的緩和については12月まで継続し、必要に応じて延長するとの文言があり、また、ドラギ総裁も景気のリスクは概ね均衡とECBによる出口戦略の脆弱性がユーロドルを誘引している。

Posted at 10時10分 パーマリンク


2017年06月05日(月)

米金利下げ止まり近し!一過性のドル全面安?

PDFファイル(678KB)

ペットチャート (678KB)

予想レンジ
ドル円     110.00〜111.50
ユーロ円    123.80〜125.30
ユーロドル   1.1200〜1.1350
豪ドル円    81.50〜83.00

***********************

前日に発表された強いADP雇用統計に反して、先週末日発表された米雇用統計が予想を下回る内容だったことが嫌気され、ドル全面安の展開を余儀なくされている。ここ最近ではドル全面安と全面高が繰り返されているように、市場は様々な材料に混迷を極めるなど、安易にどちらにも仕掛けづらい状況にある。相対的には米雇用統計に対する失望感もあるが、基本的には米10年債券利回りが2.2%割れへと警戒感を強めていることがドル売りを誘発しているとも言える。ただ、NY株式市場は史上最高値を更新しており、米景況感は萎えておらず、過度なドル安局面は描きづらい状況に置かれている。

一方、ドル円は株高期待もあるが、日米金利差縮小により、一気にポジション解消売りが優先されている。その中、トランプ大統領のパリ協定離脱発言の衝撃もあり、ドルロングを手仕舞いの動きが散見されており、次なる節目であるドル円110円割れも意識せざるを得ない状況にある。ただ、米景況感の底堅さを背景に6月の利上げを含めて年内2回程度の利上げの確率が高いだけに、拙速的な下値トライには慎重にならざるを得ないだろう。

他方、ユーロドルはドル売りに助長される格好で年初来高値を更新しているが、市場は8日の英総選挙を控える中、最新の世論調査ではメイ首相の保守党と野党労働党の支持率が急接近していることもあり、一旦ポジション手仕舞いのユーロポンド買いが優先されていることもユーロの底堅さに繋がっている。ただ、ユーロ独自の買い材料が希薄なだけに、当面、ユーロドル1.13台以上からの高値掴みには要注意だろう。

Posted at 10時01分 パーマリンク


2017年05月29日(月)

揺らぐトランプ政権!利上げにも慎重?

PDFファイル(678KB)

ペットチャート (678KB)

予想レンジ
ドル円     110.50〜112.00
ユーロ円    123.50〜125.00
ユーロドル   1.1100〜1.1250
豪ドル円    82.00〜83.50

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先週末に発表された第1・四半期の米GDP改定値は年率換算で前期比1.2%増と、速報値の0.7%増から上方修正されたが、6日連続上昇していたNYダウ平均株価は小幅ながら下落し、市場は材料出尽くし感と共に、狭いレンジ幅での攻防を余儀なくされている。その中、G7でトランプ米大統領は地球温暖化対策のパリ協定で他国に追従せず、また、貿易不均衡問題に苦言を呈するなど、トランプ大統領の傍若無人な態度には各国首脳陣は閉口しているだろうが、最大の貿易相手国でもある以上、やむなく合意せざるを得なかったのだろう。いずれにしても、G7の脆弱性が増々意識されており、市場を大きく動意づかせるに状況にはなく、

一方、ドル円は週明けのロンドンとNY市場の休場もあり、狭いレンジ幅でのもみ合い相場が予想される中、先の米FOMC議事要旨を背景に米長期金利の伸び悩みが意識されており、徐々にドル円112円台の上値の重さが意識されているが、実需売買が110円台半ば前後や112円前後で控えており、同レベル前後からのナンピン売買で対応することが一考であろう。

他方、ユーロドルはトランプ大統領をめぐるロシア疑惑を筆頭に、様々な政治不安を抱える中、ドル売りやポンドの急落に助長された格好で一見底堅い展開を見せてはいるが、ユーロ独自の買い材料が希薄なだけに、ドル円と同様に戻り売り優先の展開を強いられており、ユーロドル1.12台以上からのロングは自重局面にある。

Posted at 10時10分 パーマリンク


2017年05月22日(月)

北朝鮮の弾道VSトランプ大統領弾劾!視界不良の展開?

PDFファイル(682KB)

ペットチャート (682KB)

予想レンジ
ドル円     110.50〜112.00
ユーロ円    123.50〜125.30
ユーロドル   1.1100〜1.1280
豪ドル円    82.30〜83.80

***********************

昨日も北朝鮮が弾道ミサイルを発射しているが、市場は再三再四繰り返される挑発行為には辟易しており、市場の反応も限定的になりつつある。その中、トランプ大統領の弾劾報道により、ドル売り志向が強まってはいるが、原油価格の持ち直しなどを背景に、NYダウ平均株は前日比141ドル高と続伸、また、米10年債利回りも2.2%レベルでは下げ止まりの様相を呈しており、ドルの調整売りも一巡しつつある。現時点は北朝鮮情勢やトランプ大統領の漏洩疑惑問題などは一時的な波乱材料にはなるであろうが、当面、過剰反応せずに相場が動意づいてからの逆張りに専念することが得策であろう。

一方、ドル円は潜在的な日米金利差拡大や堅調な株式相場を背景に、引き続き底堅い展開が予想されるが、ブラード・セントルイス連銀総裁はFOMCの想定金利軌道は積極的過ぎる可能性を指摘、反面、ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀が米経済は良好であり、今後も雇用は拡大が続くと予想するなど、悲観論と楽観論が交錯しており、安易にどちらにも仕掛けづらい状況にある。

他方、ユーロドルは仏大統領以降、独仏の協調体制への期待もあり、相対的に欧州圏をめぐる政治リスクは後退しており、買い戻しの動きが優先されている。IMMシカゴ通貨先物市場でもユーロロングが節目とみられる5万枚に迫る展開が考えられるだけに、当面、レンジ幅を1.1100〜1.1250まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で臨むことが一考であろう

Posted at 10時01分 パーマリンク


2017年05月15日(月)

米利上げ観測トーンダウン!?

PDFファイル(674KB)

ペットチャート (674KB)

予想レンジ
ドル円     112.50〜114.00
ユーロ円    123.00〜124.50
ユーロドル   1.0850〜1.1000
豪ドル円    83.00〜84.50

***********************

イタリア開かれたG7中央銀行総裁会議はサイバー犯罪に対する連携強化や通貨安競争の回避などを盛り込んだ共同声明を採択したが、問題視された貿易不均衡には触れておらず、競争力のために為替レートを目標にしないことを改めて確認する旨にとどまっている。相対的には前回3月のG7を踏襲した格好であり、相場への影響は限定的との見方が支配的になっている。その中、昨日北朝鮮が再び新型弾道ミサイルを発射したことを受けて、市場には再び地政学的リスクが問われている。北朝鮮に対して融和的な韓国新大統領誕生した事から何らかの打開策に繋がるとの期待感もあったが、今後の関心は米国や中国の対応に絞られた感が強く、市場自体は増々混迷を極めている。

一方、ドル円は米債券利回りの低下を嫌気する格好で上値の重さが意識される中、エバンス・シカゴ連銀総裁がインフレ圧力は依然としてFOMC目標を下回っており、年内の利上げはあと1回か2回が適切とややトーンダウンしていることもドル売りを誘引しているが、地政学的リスクへの警戒感から米債券利回りの更なる低下、そして、リスク回避の円買い志向を背景に上値の重い展開になりつつあり、戻り売り優先で臨むことが賢明であろう。

他方、ユーロドルは1.09ドル台を回復してはいるが、米債券利回りの低下に助長された側面があり、再び節目である1.100台に向けた展開になるかは疑問視されている。一部報道ではECBは出口戦略を検討しており、早ければ秋にはその計画を提示し、2018年末からは必要に応じて政策金利を引き上げるとも報じられているが、米金利差とのギャップを埋めるには至らず、過剰期待は禁物であろう。

Posted at 10時12分 パーマリンク


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プロフィール

ケンティッシュジャパン代表取締役

鈴木郁雄

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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ケンティッシュ・ジャパンのHP。日刊・週刊レポートからペットでも判る簡単チャートまで。

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