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2017年08月16日(水)

米金利動向・地政学的リスクは迷走中!読み切れない相場展開へ?

PDFファイル(676KB)

ペットチャート (676KB)

予想レンジ
ドル円     110.00〜111.30
ユーロ円    129.00〜130.50
ユーロドル   1.1650〜1.1800
豪ドル円    85.80〜87.30

**********************

北朝鮮問題をめぐる地政学的リスクの行方に市場は一喜一憂せざるを得ない展開を強いられている。その中、北朝鮮がグアムへのミサイル発射計画を一旦中止する旨が伝えられる中、相対的に警戒感が緩むと共にドルの買戻しが優勢になっている。ただ、引き続き米朝の挑発行為が繰り返される可能性が濃厚なだけに、安易にドル買いに走る訳には行かないのが現状であり、市場は再び米金利動向や米経済指標の動向に委ねざるを得ないだろう。

一方、ドル円は昨日発表された7月米小売売上高が前月比0.6%の増加となり、インフレ率の上昇も見込まれる中、ドル円110円台を一気に回復している。相対的には売られすぎていたドルの買い戻し局面とも言えるが、CMEが算出している年内の利上げ確率は50%の段階まで戻しており、ドル円110円前後の底堅さが改めて意識されている。ただ、ドル円111円前後では一旦ポジション解消や実需売りが控えており、上値も限定的と言わざるを得ない相場環境にある。

他方、ユーロドルはリスクオフも手伝い、急速に買い戻す動きは萎えており、一時1.16台に下落する場面もあったが、ただ、流石に同レベルでは利益確定買いやポジション調整買いが散見されており、当面、レンジ幅を1.1650〜1.1800重視で待機策が賢明であろう。


Posted at 10時10分 パーマリンク


2017年08月07日(月)

ドル全面安から全面高へと様変わり!未だにまだら模様?

PDFファイル(674KB)

ペットチャート (674KB)

予想レンジ
ドル円     110.00〜111.50
ユーロ円    129.50〜131.00
ユーロドル   1.1700〜1.1850
豪ドル円    86.80〜88.30

***********************

先週末発表された米雇用統計が予想を上回る内容だったことから、ドル全面高の展開になっている。元々、ドルが売られすぎであった傾向もあるが、非農業部門雇用者数(NFP)は20万人超、失業率は4.3%に再び低下、そして、懸念されていた平均時給は前月比ではプラス0.3%と改めて完全雇用が意識されている。NYダウ平均株価は9営業日続伸し、過去最高値を更新していることもドル買い志向を強めるなど、市場は様変わりの様相を呈している。当面、来週に控えている米消費者物価(CPI)や諸々の米経済指標の動向に注視せざるを得ないだろう。

一方、ドル円は米債券利回りの持ち直しを踏まえて、111円台を一時回復するなど底堅い展開が予想されるが、依然として、米利上げ観測の不透明感は否めない中、トランプ大統領に対する不信感がある以上、拙速的なドル買いには疑問符がついている。ただ、同大統領が夏休暇に突入しており、束の間の休息感もあり、もう一段のドルの上昇局面が意識されるだけに、現状レベルからのドルショートは自重局面にある。

他方、ユーロドルは一気に.17台前半まで急落するなど荒っぽい展開を強いられている。米ドル主導の買戻しが一服してはいるが、市場には常に過熱感と高値警戒感があっただけに、想定内の下落局面と言える。ただ、未だに買われすぎの段階にあり、もう一段の下落局面に備えたシナリオが求められる。

Posted at 10時10分 パーマリンク


2017年07月31日(月)

米利上げ観測後退も売られすぎの兆候!?

PDFファイル(676KB)

ペットチャート (676KB)

予想レンジ
ドル円     110.00〜111.80
ユーロ円    129.30〜130.80
ユーロドル   1.1650〜1.1830
豪ドル円    87.80〜89.30

***********************

先週発表された米第2四半期GDP速報値は前期比2.6%と予想(2.7%)を若干下回り、第1四半期も下方修正される中、個人消費の速報値、PCEコアデフレータ速報値、そして、雇用コスト指数の伸び悩みなどから、インフレ見通しが鈍化傾向にあることが改めて意識されている。米債券利回りが軒並み低下しており、当面、FRBによる性急な利上げ観測は後退した感が強く、ドルの調整売りが優勢になっている。ただ、低金利政策の継続性を背景に、NYダウは一部企業の決算が好感される中、史上最高値を更新しており、米景況感底堅さが改めて意識されており、FRBの金利正常化は未だに意欲的と見なした方が無難であろう。

一方、ドル円は次回9月のFOMCでの利上げの確率は急速に萎えているが、一部では年内12月の利上げ期待まで後退したとの思惑もある。また、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験を行ったことを受け、リスク回避の円買いも加わり、短期筋としても、ドルロングの手仕舞いに追いやられており、上値の重さが意識されている。ただ、ドル円110円台では随所に利食いと実需買いが散見されており、ドル円110円割れは時期尚早と見なした方が賢明であろう。

他方、ユーロドルは米債券利回りの低下を受けて、引き続き底堅い展開を見せているが、相対的に欧州通貨並びにオセアニア通貨共に買われすぎの兆候がある。当面、米金利の先高観測が後退したのが主な買い材料になってはいるが、米金利の下げ余地が少ないだけに現状レベルからの高値掴みには要注意であろう。

Posted at 10時00分 パーマリンク


2017年07月24日(月)

出口戦略はいずれも視界不良!ドル見切り売りに歯止め?

PDFファイル(675KB)

ペットチャート (675KB)

予想レンジ
ドル円     110.50〜112.00
ユーロ円    129.00〜130.30
ユーロドル   1.1580〜1.1730
豪ドル円    87.30〜88.80

***********************

今に始まったわけではないがトランプ米大統領に対する疑惑捜査により、トランプ政権の信頼性が揺らぐ中、今後予定されている大型減税やインフラ投資の実効性に疑問符が生じており、ドルの全面安の状況を作り出している。ただ、ファンダメンタルズ的には米金利の優位性があり、やや過剰反応している嫌いは否めない。引き続き日銀と他の主要国との出口戦略に対する温度差を背景とした円キャリートレード的要素を多分に含んでいるが、足元のFRBの年内利上げに対する不透明感がドル売りを誘引している。当面、米債券利回りの動向に注視せざるを得ないだろうが、更なる低下を招くようであれば、ドル円110円割れも視野に入れる必要がある。ただ、FRBは独立性を重視しており、金利正常化にむけて緩やかな利上げを見込んでいる以上、米債券利回りの低下余地はほぼ無く、ドル円110円前後が折り返し地点になる可能性がある。

一方、ドル円は相対的にストップロス優先の展開を余儀なくされており、上値の重さが意識されている。本邦に限って言えば、黒田日銀総裁が超低金利政策の持続性を唱える中、日本の政局不安なども重なり、円を積極的に買い上げる状況ではないが、当面、トランプ大統領のロシア疑惑に関する捜査が沈静化するまではドルロングは自重局面にある。

他方、ユーロドルはECB理事会において、ドラギ総裁は債券購入プログラムについては秋に協議と慎重姿勢を示しているが、ドル安とポンド安が助長した格好で底堅い展開を見せている。ドル円と同様に、拙速的に買われすぎた側面があり、ある程度の乱高下は想定せざるを得ず、相場が大きく動意づいてからの始動が賢明であろう。

Posted at 10時02分 パーマリンク


2017年07月18日(火)

日米欧の金融政策の相違!円キャリートレード志向強まる?

PDFファイル(673KB)

ペットチャート (673KB)

予想レンジ
ドル円     112.00〜113.50
ユーロ円    128.50〜129.80
ユーロドル   1.1350〜1.1530
豪ドル円    87.00〜88.50

***********************

先のイエレンFRB議長の議会証言において、インフレの動向を注視する旨を述べていたが、先週末に発表された米消費者物価(CPI)や小売売上高が弱い内容となったことが嫌気される中、米債券利回りの伸び悩みも加わり、市場は年内に追加利上げに踏み切れるか懐疑的になっている。一部では早々に9月の利上げ予想から12月に先延ばしされる可能性から、ドルの調整売りが優勢になっている。ただ、NYダウは相も変わらず史上最高値圏で推移、また、米企業の好決算もあり、相対的に市場は過剰反応している嫌いは否めないだろう。

一方、ドル円は3連休の関係上、ドル円112円台半ば前後で調整色を強めている。相対的に各中央銀行の金融政策スタンスの相違がある以上、円キャリートレードが常に意識される相場環境にあり、下値余地は限られている。今週は日銀金融決定会合が控える中、黒田日銀総裁はインフレ目標2%達成に固執しているが、既にマイナス金利導入の弊害論も台頭している関係上、欧米に追従する格好で金利先高観測を匂わすような政策方針に転嫁すべき時期が到来しているとも言える。

他方、ユーロドルはドル売り助長された格好で再びユーロドル1.15台が視野に入りつつある.ただ、短期筋としても、更なる上値トライには材料不足は否めず、上記レベルでは高値掴みには注視し、一旦清算局面と捉えたほうが一考であろう。

Posted at 10時09分 パーマリンク


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プロフィール

ケンティッシュジャパン代表取締役

鈴木郁雄

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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ケンティッシュ・ジャパンのHP。日刊・週刊レポートからペットでも判る簡単チャートまで。

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