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2019年05月07日(火)

米中駆け引き激化!見極めの時?

PDFファイル(782KB)

ペットチャート (782KB)

予想レンジ
ドル円     110.30〜111.50
ユーロ円    123.30〜124.70
ユーロドル   1.1130〜1.1250
豪ドル円    76.80〜78.20

******************************

先週発表された米雇用統計は非農業部門雇用者数(NFP)が26.3万人増と予想を大きく上回る中、失業率も3.8%から3.6%へと過去最低水準まで低下するなど、米経済の力強さが改めて確認されているが、意外にも市場はドル売りに傾斜している。先に、トランプ大統領は中国との協議は順調に進んでおり、数週間以内に合意する可能性を指摘、たとえ合意に至らなくてもかまわないとしていたが、中国に課していた日用品などの2,000億ドルに対しても、関税率を10%から25%に引き上げることを言及しており、市場は俄かに米中貿易に対する警戒感を強めている。ある意味ではドル高けん制の動きと共に、米中の駆け引きが激化したとも解釈できるが、トランプ大統領の本気度が測れないだけに、依然として、株式、債券、そして、為替相場は神経質な展開を余儀なくされている。

一方、ドル円は米中貿易不安を背景にドル円110円割れも視野に円買い圧力が増幅している。ただ、ドル円110円台半ば割れでは実需買いや利益確定買いも随所に散見される中、堅調な米株式市場や米金利の優位性もあり、拙速的な円買いには違和感が生じている。当面、米中貿易問題並びに株式市場の動向を見極めるまでは、レンジ幅をドル円110.30〜111.50円まで拡大し、同レベルからのナンピン売買が得策であろう。

他方、ユーロドルはユーロ圏の経済指標の持ち直しや割安感の買戻しもあり、ユーロドル1.12前後まで回復基調にあるが、更なる買い材料が乏しいだけに、無理をせずに引き続きレンジ幅ユーロドル1.1150〜1.1250重視で対応することが賢明であろう。

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2019年04月22日(月)

市場参加者激減!もみ合い相場継続?

PDFファイル(783KB)

乖離幅チャート (783KB)

予想レンジ
ドル円     111.50〜112.50
ユーロ円    125.30〜126.30
ユーロドル   1.1200〜1.1300
豪ドル円    79.50〜80.50

******************************

先週発表された、米3月小売売上高が予想を上回る内容だったことや、ドイツの経済指標の悪化を背景に、ややドルを買い戻す動きが優勢になっている。ただ、イースター休暇を挟んで閑散モードに突入しており、次の材料待ちの段階は否めない。いずれにしても、海外勢の休場や本邦の異例な長期休暇を控え、ポジション縮小の動きが堅調になっている。その中、米貿易収支はトランプ大統領が推進している関税効果もあり、2月の米国の貿易赤字が予想外に縮小しており、現状のドル高は許容範囲のレベルとの声も少なく無く、もう一段のドルの上昇局面も一考であろう。

一方、ドル円はドルロングの手仕舞いりや実需売りに圧されて上値の重い展開が予想されるが、市場参加者の激減も重なり、ドル円112円前後で動意薄の展開を余儀なくされている。その中、朝鮮の金正恩委員長が新型戦術誘導兵器の発射試験に立ち会ったと報じられたことから北朝鮮問題が再燃かとの警戒感もあるが、それ以上に悪化する可能性は低く、一過性の円高局面に終わっているだけに、引き続き無理をせずに、直近のレンジ幅111.50〜112.50円で対応することが賢明であろう。

他方、ユーロドルはポンドが心理的節目1.30を割り込み、ややつれ安現象を起こしている。ただ、ポンド並びにユーロも安値圏に位置しており、過度な下値懸念は自重局面に差し掛かっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1200〜1.1300重視で待機策が一考であろう。

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2019年04月15日(月)

貿易交渉でドル高けん制!未だに許容範囲のドル高?

PDFファイル(785KB)

ペットチャート (785KB)

予想レンジ
ドル円     111.50〜112.50
ユーロ円    126.00〜127.00
ユーロドル   1.1250〜1.1350
豪ドル円    79.80〜80.80

******************************

米国株式市場において、NYダウ平均株価が前日比269ドル高と堅調に推移する中、ドルを買い戻す動きが強まっている。一方、日米は本日から貿易協定交渉を開始するが、ムニューシン米財務長官は日米貿易問題や2国間の経済関係など幅広い案件を議論する旨を述べているが、為替も議題となり、協定には通貨切り下げを自制する為替条項を含めることになると述べている。日本側は為替条項の導入に反対しており、日米協議の争点になる可能性が大であるが、基本的には日本側の円売り介入などに対する事前警告であり、将来円高が進行した際の歯止め工作とも言える。ただ、これらの動きは日本のみならず、他の主要国も対象になるだけに、当面、米中並びに米欧の通商協議の進捗状況次第とも言えるが、相対的には更なるドルの上昇局面では清算入りと見なした方が無難であろう。

一方、ドル円は好調な株価を背景にドル円は112円台を回復しており、底堅い展開が予想されるが、依然として、同レベルでは実需並びに利益確定売りが随所に散見されており、相対的には高値トライは自重局面に差し掛かっている。引き続きレンジ幅ドル円111.50〜112.50円重視で待機策が賢明であろう。

他方、ユーロドルは相も変わらず1.13前後で一進一退の展開を余儀なくされている。ECBによる金融緩和策の長期化により、拙速的に買い上がる雰囲気はないが、米欧通商協議を通じた買戻しの動きも散見されるなど、安易にどちらにも仕掛けづらい状況に置かれている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1250〜1.1350重視で対応することが一考であろう。

Posted at 10時00分 パーマリンク


2019年04月08日(月)

米金利上昇中断!ドルの高値掴みに要注意?

PDFファイル(782KB)

乖離幅チャート (782KB)

予想レンジ
ドル円     111.30〜112.30
ユーロ円    124.80〜125.80
ユーロドル   1.1170〜1.1270
豪ドル円    78.80〜79.80

******************************

米中通商協議の行方が注目される中、トランプ米大統領は中国との合意はかなり近づいており、4週間以内に発表する可能性があると楽観的な見解を述べてはいるが、今後予定されている米中首脳会談を見極めるまで、過剰期待は禁物であろう。その中、先週末発表された3月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数の伸びが予想を上回ったことを受けてドル買いが優勢になっている。ただ時間当たり賃金は前月比0.1%増と前月よりは鈍化しており、拙速的にドルを買い上がる段階とは言い難い。また、トランプ米大統領は今回の雇用統計を受け、再びFRBは利上げすべきではない旨を強調し、経済の下支えには非伝統的政策である量的緩和の再開が必要になると述べており、ドルの更なる上昇局面では一旦清算入りと見なした方が無難であろう。

一方、ドル円はFRBの低金利政策への期待を背景にNYダウ平均株価は続伸しており、株高期待を踏まえて底堅い展開が予想されるが、依然として、ドル円112円前後では利益確定や実需売りが満遍なく控えており、過度な株高及びドル高期待は自重局面にある。引き続きレンジ幅ドル円111.30〜112.30円重視で待機策に努めることが得策であろう。

他方、ユーロドルは悪材料が顕在化しており、引き続き戻り売りが優先されているが、ドル円と同様に、次なる節目ユーロドル1.12割れでは利益確定買いが随所に散見されており、短期筋としても、安易な下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1180〜1.1280重視で対応することが一考であろう。

Posted at 10時02分 パーマリンク


2019年04月01日(月)

ケンティッシュ・ブレーク 戦略編

PDFファイル(779KB)

乖離幅チャート (779KB)

予想レンジ
ドル円     110.30〜111.30
ユーロ円    123.80〜125.00
ユーロドル   1.1150〜1.1280
豪ドル円    78.00〜79.00

******************************

米長期債利回りの低下が一服する中、相対的にはドル買い戻しが優勢になっている。ただ、心理的節目でもある米10年債2.5%までは回復しておらず、未だに長短金利の逆イールド現象が重石になっており、積極的にドルを買い上がる相場環境とは言い難い。遅かれ早かれ逆イールド現象は解消されるだろうが、米中貿易戦争の進捗状況や英EU離脱問題に対する不透明感が払拭されない限り、相当の時間を要する可能性が高いだけに、株式並びに為替相場も米金利動向を睨みながら神経質な展開が予想される。

一方、ドル円は111円台には届いていないが、依然として、リスク回避体質によるドル買い依存は根強く、下値限定的と言わざるを得ないだろう。ただ、実需売買を軸に一進一退の展開が続いており、引き続きドル円110.30〜111.30円重視で対応することが賢明であろう。

他方、ユーロドルは特筆すべき買い材料の無い中、1.12台を維持しているが、世界経済の減速や米連邦準備理事会(FRB)が利上げサイクルの中断などを背景に、ECBも含めて、各中央銀行が追加緩和策に踏み切るとの憶測もあり、引き続き戻り売り志向が強く、レンジ幅をユーロドル1.1150〜1.1280まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。

Posted at 10時02分 パーマリンク


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プロフィール

ケンティッシュジャパン代表取締役

鈴木郁雄

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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