やだひろしの「セカンド・オピニオン」
 

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2007年01月17日(水)

日銀は利上げができるのか?!後編 [やだ的見聞録]

1998年の日銀法改正で日銀の独立性が高まったと言われていますが、それは政府に総裁を辞めさせる権限がなくなったということが大きいのでしょう。その後、日銀は独立性が有効に機能していることをアピールしたいためなのか、2000年には当時の大蔵省の反対を押し切り、ゼロ金利の解除をしました。その後は失策との非難の声も聞かれるなか、再びゼロ金利政策をとったことはご存知のことですね。いずれにせよ、日銀は政策以前に、独立性を世間にアピールしたいという気持ちがあるように思えます。

ところで、日銀金融政策決定会合では総裁が独断で金融政策を決定するのではなく、多数決で決まることになりますが、そのメンバーは何を物差しにして判断するのでしょう。日銀の一番大きな目的は物価の安定にありますが、ファンダメンタルズは具体的に数字で表せるものは出ているのであるから、過去の蓄積から判断するのであれば、誰が判断しても同じ答えを導き出すことになります。

となると、言葉は悪いですが、あとは気分しだいと言うところではないでしょうか。裁判官が心理的に検察側の求刑に何らかの変化を付けたくなるのと似たような権力志向的な心理が働くこともあると思います。また今回であれば、利上げをしないと日銀の独立性を云々されるという気持ちもあるでしょう。

私のイメージでは名誉職に近いものであり、庶民のようにペナルティーを与えられるような責任は取らなくても良いので、あとはプライドだけの問題となる気がします。でも、スキャンダルが表面化する前の福井日銀総裁であれば期待も少しはありましたが・・・、そのあたりをメンバーが何かしらの斟酌をするかもしれませんね。

個人的な判断としては、市場的には利上げした方が良いように思いますが、景況感からすると、まだ早いように思います。財政引き締めのなか、今年はさらに引き締めが強まるというのに、金融まで引き締めをするのは、負担がかかり過ぎ、景気が減速してしまうことから、利上げは間違った選択と考えます。インフレ懸念が強まる状況とは考えられないので、金融引き締めはもう少し先延ばしにした方が良いでしょう。今回、議決延期請求権なる話題まで出てきていますが、景気を減速させてはいけないというのがコンセンサスだと思うので、政府の力技を見るまでもないでしょう。

余談ですが、日銀も英国(だったかな?)のように中期的な物価目標を立てた方が良いのではないかと思います。その進捗具合で判断することが、過去から批判されてきている、遅過ぎ、小さ過ぎ、という日銀の悪レッテルをなくすことになると思います。

明日が楽しみですね。



Posted at 23時31分


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プロフィール

議員秘書

やだひろし

東京短資グループにおいて為替や資金マーケットに従事する。電子取引の市場導入に尽力、創生期を支えた一人。豊富な人脈で立遅れていた東京 ・シンガポール・香港のマーケットシェアの拡大を成し遂げる。外国為替市場で矢田を知らない者は潜りとまで言わしめた。その後、証券会社で為替取引の知識と経験を生かし為替証拠金取引の発展に貢献。個人の資産運用にも精通し、経済セミナー講師や執筆活動を務める。

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